凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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無事入園式が済んだ。 めでたく明日からアユムも幼稚園児としての生活に突入する。 やったー何年ぶりかの自由の時間だー とりあえず明日は自転車でちょっと冒険しに近所をうろついてみようと思う。
入園式は予想通りバタバタして何が何やら。 でもちょっとづつへこむこともあって、もう過ぎたんだから忘れろー忘れろーと自分に言い聞かせているところ。
それにしても大勢の人間がいると、やはり色んな人がいるものだなぁとちょっと疲れた。 ひとつは、知り合いのお義母さんがみえていて、知り合いからちょっと憂鬱そうに「入園式に義母がやってくるのよ」と聞いていたので、どこも嫁姑は難しいよなぁと思っていたのだけれど、実際お会いして挨拶した後、制服の園章が曲がっていたので「あれーさかさまだねぇ」と治したら「あらあら、母親が目が悪いものだから」と言われた事。 確かに知り合いはコンタクトだけど、園章が曲がっているのが見えないわけはないわけで。 「これ、すぐ曲がっちゃうんですよねぇ」と笑って流したけれど、ちょっと知り合いの苦労が分かった気がして他人事ながら気分が重くなった。
ひとつは、記念撮影の時、写真やさんが必死で子供達や親の位置を決めて並べているのに「それじゃ子供と親が離れて遠くなるじゃん」と隣の母親がブツブツ。 「前の女の子が大きいからうちの子隠れちゃう」(アユムの事だ…)「ここの幼稚園の写真撮影っていい加減なのよね。去年も切れて映ってない親とかいて、あんまりじゃない?」とか撮影の間中文句ばかり並べていた。 私の方がその母親の子に近かったので「あの、良ければ変わりましょうか?」と声をかけたら「いえ、いいです」ときっぱり断わられた。 その後も延々「早くしないと日に焼けちゃうじゃない」とか「最初のクラスの撮影っていつも上手く行かなくて、次のクラスの撮影からちゃんと撮れるのよね。段取り悪い」とか、文句の言い通しで、隣でイヤでもそれが耳に入ってくるので、どんどん気分が暗くなっていって、撮り終わったらもう早くこの人の隣から立ち去りたくてさっさとアユムの手を引いてその場を去った。
なんというか、あからさまに他人を批判する人っていうのに久しぶりに会ったので、物凄く嫌な気分だったし、疲れた。 今まで私の周りの人って皆大人だったんだなぁとあらためて、皆さんの出来た人柄に感心。 皆さん批判したりする時は、角が立たないように上手に冗談を交えつつ、それでもきちんと相手に伝わるように話してくださる人ばかりだったし。 これってとても幸運だったのかも。 世の中にはこうしてガンガン相手がどういう気分になろうと己の感情や考えを押し通し主張する人は山ほどいるわけなんだろうし。 そういう人もいないと回らない事だってあるんだろうし。 それともこれって世代の相違なのかな。 幼稚園のママさんって当然ながら皆若くて、私より一回り下なんかザラにいるみたいだし(遠い目) こういう人と同じクラスって事でちょっとこの一年間がブルーな気分のスタートになってしまった気分。 いやいや、なんとかなるさ。ってか、なんとかしなきゃ。頑張ろう。
とりあえず、明日は自転車の練習。 まだ一人で乗るのが精一杯で、前かごに荷物を入れたらバランス取れなくなるのだ。 明日は隣の駅まで自転車で行って、こっそり一人で甘い物でも買ってきてのんびりお茶しよう。 その前に、部屋の拭き掃除だ。ワックスがけもするぞ。 いやいや、子供服の整理かな。 もう着れなくなったアユムの服は誰かに譲るか処分しなきゃ。 それからまずはゆっくり歯医者で歯の治療をしてもらおう。 健康診断も受けなきゃ。そろそろ脳のCTも撮ってもらわないとな。 しばらくは自分のメンテナンスをさせてもらおう。
前向きに、前向きに、がんばろうっと。
ちょっとこのところアンラッキーな事続きで少々へこんでいる。 車をぶつけて修理代が五万ってのがまず痛かった。 まぁ相手がいなくて自分の一人相撲だったのがラッキーだったって事で。 でも昨年夏の集合住宅の上の部屋の奥さんと駐車場でやっちゃって以降、翌月には別の階の方にちょっとだけぶつけられてて、指一本分くらいの傷だったのに、ディーラーさんに持っていったら代車代も込みで10万超えちゃってお互いなんだか気まずい気分だったのとか。 今年になって当て逃げ許したやつとか。 そして今回の自業自得と、車がらみのトラブルが続いているので、とどめはまさか…と怯え気味の今日この頃。 だからといって運転しないわけもいかないし。
昨日はアイが幼稚園児を怪我させたし。 鼻血出して泣いている幼稚園児を見て笑っている我が子に腹が立ったけど、あまり叱るとアイはすぐ被害妄想で殻に閉じこもってしまうので、あまり酷くも言えず。 そしたら他のママ達から「暁さんって優しく叱るのねぇ」と言われ、そっか、怪我させたママさんの手前、ここはもっと激しく叱らなきゃいけなかったんだ、と後で気がつき激しく落ち込み。
そして今日はアユムがスイミングの短期教室で怪我した。
生まれて初めての習い事。 泣いて嫌がるアユムをなだめすかし騙し騙し連れてきたプール。 2歳半〜年長児のクラスなんだけど、レッスン(?)の途中でメンバーの半分位トイレに連れて行く。 そのトイレの個室でどうやら顔を打ったらしい。 聞けば、引率者はトイレの個室のドアを閉め、外で待っているそうで、子供達は個室に一人で入れられ用を足していたらしい。 「だからぶつけた所を見ていないんです」と引率者は言った。 泣いて出てきたけど気づかず、二回目のトイレに連れて行って戻った時、顔が青くなっていて初めてぶつけた事に気づいたとか。
え。未就園児に個室で一人で用を足せと? 大人用の和式トイレで? そりゃ無理でしょう!!
和式トイレって公園のトイレ位でしか用を足す機会が殆ど無いし、それも親が抱えてまたがらせてしゃがむ時も脇を支えてやらないと、バランスが取れないのに。 「大人用の和式トイレにまたがってしゃがんで用を足す」ってのを一人で出来る未就園児ってどれくらいいるの? 少なくともうちはできないんだけど。 しかも一人きりって。 幼稚園のトイレでも、上から大人が様子を見れるような作りになっているのに。 大人用の和式トイレに未就園児一人入れて「はい、おしっこしてね」ってドアを閉めて外で終わるのを待ってるのって。 そりゃ無理なんじゃないの? 現にアユムはうまくしゃがめなくてかバランス崩してかで、便器かレバーで顔面強打してるし。 三歳児はそれを言葉でうまく表現する事が出来ないし。 目と目の間ですよ。鼻の上。鼻筋。 かなり痛かったろうし、かなり泣いたと思うのに、気がつかないものなの? なんのための引率者なの?
とりあえず、脳神経外科に行って、レントゲン撮って貰いました。 打撲と内出血だけで、骨に異常はないので大丈夫でしょう、と言われたけれど、別の奥さんが「うちの知り合いが階段の角でそこを打って内出血した血がどうとかで、亡くなったのよ」と知りたくない情報を下さったので、もう万が一があったらとブルー。 失明とかしたらどうしよう。
こんな憂鬱な気分だけど、短期教室は明日までで、おまけに別のクラスにアイも参加しているので、教室には行かなきゃいけない。 アユムは泳がせないで見学させるけど、治療費の請求と、こちらの意見と、ついでに料金返してもらうくらいしてもらわないと気が治まらない。 でも苦情を言って怒らなきゃいけないと思うと憂鬱。
でもこここそ、怒らなきゃいけないところよね。 多分、アユムは大きいから、年中位と勘違いされたのかもなぁと思う。 アユムと同級生の子は一番小さかったけど。 あの子と同級生ってプール側は理解してたのかな。 あの小さな子も一人で個室に入れてたのかな。 だとしたら、危険だし、いつか誰かが大怪我するし、そこは注意してもらわななきゃ。 あの子には個室にも一緒に入って抱きかかえてあげて用を足すのを手伝っていたのなら、どうして同じ年齢のうちの子にもそうしてくれなかったのか。 体格が良いから出来ると勘違いしたプール側の落ち度じゃないか、と問い詰めなきゃ。
そう思いながらも、気が重い。 もう、いいじゃんどうでもって投げやりな気分にもなる。 でもここはきちんとしなきゃ、後でアユムに何かあったら大変だし。 責任の所在ってのをちゃんとさせておかなきゃ。
なんて、話をしたけど、夫は「そりゃ大変だったね。診察代は出してもらわなきゃ」で終わり、「明日のプールは何時まで?じゃぁそれまで久しぶりに釣りに行こうかな」だった。
「俺が代わりに文句言ってやる」なんて言葉、死んでも出てこないよね。この人からは。 「アイがどれくらい泳げるか俺も見に行こうかな」なんて、思いもしないよね。この人は。
夫に何かを求めちゃいけないんだ、とあらためて自分に言い聞かせた。 情けなくて涙が出てきた。
とりあえず、明日、頑張ろう。
暁
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