凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2007年03月22日(木)

朝、新聞の片隅に、西原さんの旦那さんの訃報を見つけた。

なんのネタかと思った。

ネタじゃなく、本当だった。


幼稚園の慣らし保育で、途中で姓が変わった子がいた。
いつも七ヶ月の赤ん坊を背負って来ていた母親。
見てくれる人もいなくて、一人で子供二人連れて来ていて、大変だなぁと思っていたけれど、そういう事なんだろうか。

アイの時の公園仲間で離婚した人は二人。
それぞれ子供は二人。

二人の子供を抱えて、父親無しで子育てしていくという事。
それより先に、まず生活していくという事。
自分の稼ぎだけで子供を食べさせていくという事。


色々考えてしまう。
それぞれの人生を。
甘ったれている自分を。


2007年03月16日(金)

集合住宅内の共有スペースでばったりTさんと会う。

「聞いたよ、異動なんだってね」と言おうとしたが、お互い「あ、」と言った後、黙って抱き合ってしまった。
「もうやだー暁さんってばー」とTさんがいきなり涙声になる。
「私、まだ言ってないのに皆知ってるのねー」と笑いながら鼻をすする。
うん、だって、それだけ皆には大事だし。

話そうとするも、言葉を探す前に、抱きしめてしまう。
何度も、何度も、「もう〜…」とお互い言いながら、互いに顔をうずめあう。
Tさんの細い体。もうすぐお別れ。


「あら、まずいところにきちゃった?」と別の階のFさん親子がやってきた。
「あらやだ、ばれちゃった恥ずかしい」「実はこんな関係なの」など、わけのわからない冗談を言いながら、鼻をすすり笑いあう。
子供達はわけもわからずニコニコ周りを走り回る。

あれこれ引越しの予定等を聞きつつ、「寂しくなるねぇ」とFさんが言う。
「寂しくなるなんて言わないで〜私はもう寂しいんだから」とTさんが涙を拭きながら笑う。

でもまだH君が幼稚園だからさ、幼稚園ママつながりで友達も出来るよ。
子供が小学生になったらもう親同士で知り合いになんかなる機会ぐっと減るしね。
そうそう、子供が小さいと親も知り合い作りやすいよね。
子供は学校や幼稚園ですぐ友達作れるけどさ、母親は友達作るの難しいよね。
そうそう。旦那は職場で子供は幼稚園や学校でいくらでも知り合い出来るけど、主婦は難しいよね。
幼稚園や学校で役員やれば知り合い出来るよ。子供会とかさ。
前向きに、前向きに、明るい話を。

あれこれ話しながら、「でもまだいるから!遊ぼうね!」とTさんが笑う。
ランチくらい行きたいよね。お花見は●日にしようか。


あぁそれにしても寂しくなるねぇ。
寂しいねぇ。
言わないで。それは言わないよ。





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