凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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アユムの未就園児教室の懇談会が園であった。 園長先生を囲んで皆、我が子が教室に通い始めてどう成長したかを各自発表するのだ。うひゃー。
えーーーーっと、エーーーーーーーーーーーーーっと、教室に行き始めて変わった事ってなんだっけ??????? 行く事を嫌がっていたのが、喜んで行くようになったって点では変わったけれど、我が子の成長した面として考えると、教室に行く事によってプラスになったのか、年齢に応じて成長しているのか、その見分けができない。 だって、今の段階で、アイが出来てた事でアユムが出来ていない事は山ほどあるし。 成長って。どこが。どこが。えーーーーーーーーーーーーーーーーっと…
各幼稚園の願書配布が始まってから、お茶していると「うちの子はこの園には向いてないみたいだから違う園にする」とか「別の園の方が感じが良かったからそっちにする」とかいうママさんもちらほらいて、皆が皆、このまま園に持ち上がるつもりじゃないんだなぁと知ったわけだけど。 そういうママさんも「うちの子はとても内気な子だったけれど、教室に行くようになってから活発になって…」など、我が子が成長した様子をきちんと話している。 聞いていて、「え、うちの子はそんな事してみせてくれないけど」とか「え、うちのこできないけど」とか「えぇ?そんな遊びしてみせてくれるの?」とか、心の中で一人声をあげる私。
幼稚園でナニしたの?と聞いても「え、なんにも」といったりせいぜい「ねんどした」程度なのだ。 他の子は習った体操や踊りを家でも踊ったりするらしいが、うちの子は謎の動きはしていても、幼稚園のだか、TVのだか分からない。 一人でオリラジの武勇伝を歌って踊ってたりするし。 マット運動らしき事もしない。踊りも、カードもしない。 先生の真似もしない。幼稚園ごっこもしない。
アユムに「幼稚園たのしい?」と聞くと「たのしくない」と答える。 「先生好き?」と聞くと「きらい」 でも友達と遊ぶのは楽しいそうだ。 三歳児の言葉をどこまで信用していいものやら。 特にアユムは笑顔で「おかあさんきらーい」なんてふざけて言う子だし。
運動会で一人踊って無くても動いてなくても、それはそれで良いんだと思っていた。 大人で考えると、飲めないけど飲み会に行くのは好き、みたいな、反対に、酒は好きだけど、一人で飲むのが好きだから飲み会ではあまり飲まない、みたいな、そういう感じに似たようなものかな、と。 アユムは踊らなくても、周りで踊っている場にいるのは楽しいんだろうから、それでいいかな、と思っていた。 実際、運動会の後は「楽しかった」って嬉しそうにずっと言ってたし。
でも段々自分に考えに自信が持てなくなってきた。 本当にこの子は楽しいんだろうか? 楽しいんだとしたら、それをどこで表現して発散してるんだろうか? それに私が気がついていないだけなんだろうか? だとしたら、子供じゃなく、親である私に問題があるって事だよね?
気づいてなくて幸せだったけど、アイはぶっちゃけ落ちこぼれだったわけで。 アユムは?自分が落ちこぼれている事に気づかず生活していけるんだろうか? でも五月生まれなのにおちこぼれって。それもかなりショックだけど。 アイが気づかなかったのは、三月生まれだから、ついていけなくて当たり前、と親も割り切っていたせいもある。 五月まれのアユムは、ついていけないのはかなり問題があると思う。
この園で、アユムはおちこぼれずやっていけるのだろうか?(現時点ではかなりあやしい、というか、ついていけてない) アユムは、楽しいんだろうか?(言葉では�牾擇靴�ない�疆�、否定的な事を言うが、行動としては、喜んで行っているように見える) 幼稚園での出来事を反芻しないのは、楽しくないから?記憶に残らないから?そういう能力がないから?=どこか、欠陥があるとか?
考えがまとまらないなぁ。 来週から願書受付が始まるのに(一般より早めに受け付けるのだそうな)どうしよう。 今のところ、私の子育てにおける最終手段の「ま、いっか」が使えないでいる。
学校から帰ってくるなりアイが「おかあさん!今日凄い事があったの!」と目を輝かせて言った。 「なに?」と聞くと、「なんと!とびばこの三段が飛べたの!!!」
……………。
「そ、そう、それは良かったね」 「それでね、いっぱい練習したら、四段も飛べたんだよ!!!」 「そ、それは凄い。頑張ったね」
小学校二年生って飛び箱何段とぶんだっけ。 でも三段って多分最低ラインじゃないのかな。 子供の頃の記憶じゃ、中学年位で四段五段を練習してたような気が。 飛べる子は六段とか飛んでたけど、クラスで運動が出来る子だけだったようだけど。 でも己の子供の頃の記憶なので自信がない。 私自身が四段五段あたりを練習してただけで、皆、もっと飛んでたのかも。
「でもYちゃんは六段飛ぶんだよ。凄いねー」とアイが言うので試しに「飛び箱って何段まで練習するの?色んな段の飛び箱がズラーーって並んでるの?」と聞くと、三段から七段まで並べてあって、各自飛べる所を練習するらしい。
やっぱり。 三段って最低ラインじゃん。 心の中でうなだれる母。やっぱりどん臭いんだわこの子。
今、アユム達の年代のママ達は幼稚園選びで文字通り体調を崩すくらい頭を痛めている人が多い。 そのママ達に、今のお勉強系幼稚園経験者としての体験を聞かれる事が多いんだけれど、同じ卒園児のママであるSさんの子は跳び箱九段飛べるんだそうだ。 Sさんとうちで「うちはこうだった」「うちはこう」なんて、体験を聞かれるまま皆に話してたら「勉強も運動も厳しい園だけど、出来る子は出来て、出来ない子は出来ないままって事なのね」 「やっぱり出来ない子は切り捨てられるって感じなのね」と妙に納得された。 それを聞いて初めて、そっかーうちの子は喜んで通園してたけど、切り捨てられた子だったのかーと目からウロコが落ちた私。 親子してそれに気づいてなかったから能天気に通えたのかもなーおめでたい親子だったんだわーと軽く落ち込んだ所だった。
でもアイはたまらなく嬉しかったらしく、その日の連絡帳にも三段と四段が飛べた事を書いてあった。 「うれしくてうれしくて涙が出そうでした」
そっか。そんなに嬉しかったなら良いか。 切り捨てられたおちこぼれだったとしても、園生活は楽しかった記憶だけ残っているみたいだし、今もドン臭くても、だからと投げやりにならずに自分が出来る所を頑張っているわけだからいいか。 上を望みすぎたらしんどいだけだものね。
「頑張って練習したんだね。じゃぁもっともっと練習したら五段も飛べるようになるよきっと。そしてどんどん飛べるようになったらTVの筋肉番付のケインコスギみたいに電話ボックスより高い跳び箱飛べるようになるかも。そしたらTVに出なきゃね!」などと言うと「それはいやぁー」とアイは笑った。
ま、いっか。これで。
暁
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