凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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アイが図書室から「小学生の簡単ソーイング」みたいな本を借りてきた。 この子は物語じゃなくこういう実用書(?)ばかり読みたがる。 料理の本であったり、簡単パーティグッズだの、手作りおもちゃだの、果てはアツトドア辞典だの。 それじゃ読書じゃないよなぁ。 読解力も身につかないだろうし。 幼稚園まではそれなりに読み聞かせはしてきたつもりなんだけど。 自分でチョイスする本はそういうのばかり。 まぁ、これも個性なんだろうし、読解力は育たなくても違うものは育つんだろう。 長い目で見てあげよう…とは思うけど(握り拳) こういう実用書って結局親が一緒に実際作ってあげないといけないわけで!!!(更に握り拳) バレンタインの次は裁縫かいっ!! 「おかあさんみてこれ!可愛くない?!」と嬉しそうに差し示すページには「簡単パッチワーク」 きーーーーーーーーーーーーーー!!!母はぱっちわーくなんか作った事ありませんっっ!!!!!無理ですっ!!!!ってか、針持ってちくちくちくちくちくちくちくちく縫うのなんか神経持ちませんっっっっ!!!! ミシンでがーーーーーーーーーーーーーーーっしかできません!!! それすらしつけもしない荒業で適当にやるのしか!!! 気分はちゃぶ台返し!しかしそんな事を表情に出すわけもいかない。(←充分出てるかもしれんが) 平静を装いつつ「でもいきなりこれは難しそうよ?こっちが簡単そう」と布をハート型に縫って綿をつめて安全ピンを縫い付けただけのブローチをすすめる。 「かわいー」と本人も納得。 で、「これ、ゴムつけたら髪を結ぶゴムになるよね?ゴム作りたい!」と応用編で行こうとする。 ううむ。そうきたか。まぁいいけど。 適当に端切れをひっぱりだし、綿だのなんだの、ありあわせで材料をそろえる。 「あのね、●日は先生の誕生日だったんだって。だからこれ作ってプレゼントするの!」 え。先生にハートの形のゴムですか。 「でも大人はこんな可愛いゴムで髪は結ばないよ?ブローチにしたら?」とうろたえつつ提案してみると「えーどっちがいいかなぁ」と真剣に悩むアイ。
はぁ。まぁでも、料理にしろ、裁縫にしろ、楽しく出来れば人生それだけでもちょっと楽しいものになるわけだし。 これで料理や裁縫が好きな女の子に育てばこっちも楽になるわけだし(←腹黒?) ガンバレ俺。 でもさ、一言良い? 先生の誕生日ってお母さんの誕生日の前の日だったんだね。 お母さんには何もプレゼント無いの?先生にだけ? …まぁ、良いか。それだけ担任の先生を信頼してるってのは。 それだけでも学校に行くのが楽しくなるわけだしね。 うん。いや、良いんだよこれで。多分。(そっと涙を拭く)
現時点でのアイの将来の夢はケーキ屋さんだそうな。 そんなアイは必然的にバレンタインの時は燃え上がる。 手作りお菓子を皆に食べてもらえる絶好の機会だからだ。
三歳の時、「てづくりちょこけーきをあげたい」とほざき、それをなんとか思いとどまらせて溶かしたチョコを再度固めたこれのどこを手作りと言うのか謎だけれど、世間ではこれでも手作りチョコと評価するらしいチョコを作り、集合住宅内の幼稚園仲間に配りまくったあの日から早や四度目のバレンタイン。 「今年も作るの?」と聞くと「もちろん!」といつものメンバーの名を上げる。 まぁいいけど。でも貰ったオンナノコ達は正直毎年戸惑ってると思うけど。 で、せっせとラッピング用の袋を買い、材料を買い、あれこれ用意する母。 なんだなかなぁ。
しかしバレンタイン当日帰宅してから配るというので前日に急いで作ろうと画策するも、その日はアイはバトミントン教室の日で、帰宅して宿題すませてバトミントンに行くまでのわずかな時間にチョコなんぞ作れるはずも無く。 去年は不精してチョコ&クッキーの材料が全部箱に入っているのを買って作ってみたが、クッキーが変な食感で微妙に不味かった。 手を抜くとやっぱりそれなりの出来になるというのを学習したので、今年はきちんとクッキーから手作りで焼きましたとも。私が。
世の中には菓子作りが好きな人って山ほどいるけど、問いたい。 楽しいか?どこが?作る過程が?出来た達成感?食べた満足感?満腹感? 私はその楽しさが全然分からないのだよ!どこが楽しいんだ! イライラしながらクッキー生地をめん棒で伸ばし、ハートの形なんかで型抜きしてせっせとオーブンで焼いてその間チョコの湯せんの用意して、もうイライラが度どんどん増してきてたまらんのですが。 なんて、他人に言えるはずも無く。 お菓子を作るのって幸せよねー食べてもらうのはもっと幸せーという顔してなきゃね。 いや、確かに甘いもの食べるのって幸せな気分になるよね。 わたしゃ栗餡のおまんじゅうの方が好きだけどさ。ふっ。
でも少しずつではあるけれど、確実にアイが一人で出来る事も増えて来ているような。 少なくとも三歳の時より楽。作りながらチョコべろべろ舐めまくらないし。 その分脇からアユムがつまんで舐めまくって材料食べまくっていたけど。 この調子なら再来年あたりには溶かして型に流し込むだけのタイプなら一人で作れるようになるんじゃないかな、と希望的観測。 その頃はアユムと二人で台所占領して料理の本片手にせっせと作ってくれ。 せっかく姉妹なんだからさ。 その日も多分目の前よ。がんばれ俺。 料理好きな娘に育てるんだ。 そのためにもせっせとバレンタインにチョコを溶かしまくるんだ。 そうすればきっとアイは「お菓子作るのってしあわせー食べてもらえるのってもっとしあわせー」なんて本気で言える女の子に育っていくんだろうから。
暁
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