凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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玄関先で赤ん坊を抱いた上の部屋の奥さんに会う。 うわぁ生まれたてだぁ。うわぁうわぁ。 生まれたての生き物は人間でも犬でも猫でもコモドオオトカゲでも可愛い。(と、思う。多分。) 下の男の子を連れていたので「S君、凄いねおにいちゃんだねー」と声をかける。 世間話ついでに「S君、赤ちゃん返りとか大丈夫?」と話す。 「最近、以前にも増して足音が凄いから、S君ストレス溜まってるのかなーと思って」とさりげに音が気になる旨を伝える。 おぉ凄いぞあたし。嫌な人間だ。嫌味っぽいかも。ひゅーひゅー。 「S君、大きくなったら弟と一緒に遊べるねー楽しみだねー」と笑顔でS君の頭を撫でてやる。 ちゃんとフォローしとかないとね。 産後間もない奥さんに気苦労の種を増やしてしまったかな。 まぁ仕方ないさ。 奥さんと赤ん坊が寝てる間、家で騒げない姉弟は集合住宅内の家庭を訪問しまくって遊び場所を探し回っている。 うちだって何度ターゲットになったか。 ご近所付き合いを円滑にするためにも我慢できるとこは我慢するけど、我慢してやっているって事は知ってもらっておかないとね。
いいぞあたし。すげー嫌な人間だ。 いいもん別に。だってこっちは嫌な思いしてるんだし。 これこそお互い様だ。ふふーん。 でも嫌な顔なんかしないよ。 会ったらちゃんと笑顔で世間話するさ。 「私も三人目欲しくなっちゃう〜」なんて笑いながらこれっぽっちも心にない事を言ったりね。 だって大人だもん。けっ。
真上の部屋は小1の女の子と年中の男の子の二人姉弟。 二人ともとにかくパワフル。 ご夫婦は子供を保育園に預けて共働き。 園の送り迎えは近くに住む親にやってもらっている。 仕事が終わると子供を実家に迎えに行って帰宅。 それから食事の支度なので共働きの家庭の子供達は夜が遅くなる。 保育園はお昼寝があるから子供達は夜遅くても元気。 11時過ぎても走りまわる足音がする。 しかしこちらは昼寝時間もない幼稚園。 夜は9時には寝床の中。 しかししかし、頭上は子供達が走り回る足音、襖の開け閉めの音、おもちゃを落とす音、etc。 うとうとしてもそれらの音でビクッと目が覚めてしまう。 「なんの音?」と聞くアイに「上の部屋のEちゃんとS君が遊んでる音だよ。うるさいでしょう?走り回ると下の部屋の人はうるさいんだよ。うちも気をつけようね。」と教える。
こちらも子供がいるわけだしお互い様と言いたいところだけれど、うちは女の子二人だしアイはお人形遊びやお絵かきが好きなインドア派だ。 とっくみあいの喧嘩ごっこして遊ぶ男の子とじゃ出す騒音は比べ物にならない。 しかし奥さんは音についてまったく無関心らしく一度も「うるさくない?」と聞いてきたためしがない。 うちなんか階下の奥さんにはいつも「赤ん坊の泣き声がうるさくてすみません」とか会うたび謝って、おすそ分けだのなんだの持っていって気を配っているけど。
その奥さんが今月めでたく男の子出産。 はぁ、男の子かぁ…と悪いが溜息。 これで何年先かの騒音の元が増えたわけか。 ちょっと憂鬱になる。
暁
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