凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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夏休み真っ最中。 なんで幼稚園に夏休みがあるんだ。いらんだろう。登園しろ登園。 荒波打ち寄せる岸壁に立ち、海に向かってそう叫びたい毎日が続いている。
去年も書いたがアイが通っている幼稚園は宿題がある。 今年は書き取りやメロディ音の練習の他に絵日記が出た。 別に毎日書かなくてもいいらしい。 何が書くネタがあった時で良いようなんだけれど、それじゃ片手にあまる程度しかきっと書けないだろう。 仕方なく、絵日記のネタの為にしぶしぶ行動。
先週末は近所で夏祭りがあった。 ラッキーこれで一ページ埋まる♪とアイを連れ出す。 見ると同じ集合住宅の奥様方が既に勢ぞろいで談笑。 「こんばんはー」とちょっと緊張しつつ輪に入れていただく。 アイは顔なじみの子を見つけハイテンション。 「一緒に踊っておいで」と踊りの輪に送り出す。 大人の踊りを見ながら真剣な顔でぎこちなく手を上げ踊る園児達 だるげにふざけながら踊る小学生達。 微笑ましいけれど、その間こちらは世間話をしてなきゃいけないわけで。 えーっと、何話せばいいんだろう。夏の予定とか聞けば良いのかしら。 「赤ちゃん、大きくなったわね〜」と奥様が話題の糸口を探して下さる。 あぁがんばれ自分。ってか、頑張らないと人と話せないのって人としてどうよ。 己を奮い立たせて話題に参加させていただく。笑顔笑顔。
なんとか祭り最後のおもちゃ配りまで参加する。 これが子供は楽しみらしい。 アイは100均で売ってそうなおもちゃを貰いご機嫌。安上がりな女だ。 こけつまろびつ夜道を皆と連れ立って帰宅。 こういうのって楽しかったりするよね。 アイの記憶に残るといいけど。
翌日のアイの絵日記 「おまつりにいきました。かきごおりをたべました。たのしかったな。」
………記憶に残ったのはカキ氷だけかい(怒)
私のあの気付かれしまくりの二時間は一体……(滂沱の涙) そもそも園児の絵日記のネタの為に行動する親ってのも親としてどうかと。 ってか、なんで子供の夏休みの宿題で親が苦労しなきゃいけないんだ。 あぁなんとかしてくれ。夏休みの宿題。 ちくしょう。海に向かって叫んでやる(号泣)
着信メロディを聞いて慌ててベビーベッドにほおりだしたままの携帯を掴む。 このメロディは彼女だ。 わくわくしつつ画面を見る。 「生まれました。男の子です。母子共元気。落ち着いたら遊びに来てね」 飛び上がりたい気分を押さえつつ返信。 「おめでとう!おつかれさま!」
余韻に浸っていると違う着信メロディ。 友達からだ。 画面を見ると「訃報です」 以前の職場の
入院したのは聞いていた。 胃を全摘したと。 それで治ったのだと思っていた。
夜の闇の中、一人ぼんやりしながら赤ん坊に授乳させる んく んく うくん 赤ん坊が喉を鳴らして乳を飲む 窓の外で一匹だけ蝉の声が聞こえる こんな夜中に鳴く蝉もいるのか それとも今夜であの蝉の命は尽きるのかしらん
んく んく うくん 満足したのか眠った赤ん坊の首がかくんとそれる
この命はどこから来たんだろう あの命はどこへ行ったんだろう
闇を見つめる 赤ん坊の微かな寝息 蝉の声
暁
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