◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2006年04月01日(土)  花組バウ 『スカウト』

ネットでやっとの思いで手に入れたチケット・・・
そのわりにはあんまりワクワク感もなく・・・劇場に向かった・・・。

・・・・・・なのにすっかり裏切られた。ヤラれた。

ストーリーもすっきりとしているし、適材適所の配役で
「これぞ、座付き演出家ならではの作品」と久しぶりに思った。

全体的にあたたかさのこもったダークな感じで
それでいて、笑いもある・・・いろんなスパイスの効いた作品。

まず、私も妹も・・・まず、いきなり・・・プロローグで踊りだした中の
さお太・・・に釘付け・・・になった。

心から震えるくらいの独特の雰囲気がある。
なんだろう・・・といつも思う。
そして“華と毒”だ・・・と思う。華やかさと妖しさと艶かしさ。
それを兼ね備えたダンサー・・・さお太・・・高翔サン。

他は・・・一花の勢いのよさとみわっちのボケた感じのする役と
まっつの・・・余裕さえも感じさせるほどの器用な役・・・
この3人が限りなくオイシク・・・楽しかった。

一花サンは・・・捨て身だよなあ・・・いつも捨て身。
ヒロインタイプじゃない。
舞台全てをかっさらうくらいの何かを持っている。

男役の宝庫とさえ言われ続けてきた花組ならではの若手の2人でもある
みわっちとまっつも・・・今回・・・どこか捨て身。
「いいんか?そこまでやっていいんか?」と思わせるくらい。

らんとむもいつの間にかすっかり貫禄がついて、
すっきりと・・・男らしさが増していて・・・見ごたえがあった。

華城さんもうまいね。イヤミがない。
彼女もヒロインというよりも女優というタイプのような気がした。

舞台構成も最近ではあまり珍しくなくなった
セットらしいセットもなく、出演者が出ずっぱりで
時にはコーラス、時には傍観者・・・という構成で
それがうまい具合にストーリー自体と絡み合っていた。

時々・・・ショーンにだけに見えるという人たちとして踊りだす人たちも
洗練された感じで・・・動き出すだけでワクワク感が増した。

久しぶりに舞台を見て心底笑ったし、ストーリー展開に興奮した。

見終わったとき「ああ、おもしろかったね。よかったね。」と
素直に言えたのは・・・すごい久しぶりなような気がした。

もう一度見たいかも・・・。


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春吉

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