◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2004年05月22日(土)  宙組 『ファントム』

私は『オペラ座の怪人』が大好きだ。
四季版を大阪で2回、ロンドンでも見て、ケンヒル版を大阪で見て、
またまた四季版を博多で見て、京都でも見た。
6回は見たことになる。

だから今回の公演は期待半分と疑い半分だった。

でも宝塚版はどれにも似ておらず、全く違ったものだった。

まあ、ツッコミどころまたまた満載なのはいつもと変わらずなんだけど、
気がついたら見入ってしまっていた。

幕開きから黒天使よろしく従者といった名前のダークなダンサー達がセリ上がってくる。
そしてファントムが嘆く時、喜ぶ時・・・ファントム喜怒哀楽のたびに出てきて踊る。

宙組イチオシダンサー珠洲春希・・・ともえちゃんが存在感も増して、
従者の長として大活躍だった。

それでは・・・思いついた順に・・・。
まずかなみちゃん。
かわいいの・・・すごくかわいい。
トウコを思う役だけれどトウコがクリスティーヌに惹かれていくのを
はがゆい気持ちで見ている。
ふくれっつらがなんともかわいい。
でももっとなにか・・・大きい役でもいいやん・・・と思ってしまった。

トウコちゃん。
ウマイ、ウマすぎ。デカイのが揃った宙組なのに・・・存在感たっぷり。
クリスティーヌを想い、ひたすら彼女のために尽くす・・・。
オペラ座で歌えるようにチャンスを与えたり、ファントムから守ろうとしたり。
歌なんて本当に正統派で聴いていて心地よい。
クリスティーヌを目の前にして自分が自分でなくなってしまうほどで
その“浮かれよう”が手に取るようにわかった。

じゅりちゃん。
どうやら、ファントムのお父さんらしい。
他のサイトで「お父さんというわりには若すぎる。」という意見があったけど
20歳になる前の子で、ファントムが今またそれくらいなら、ありえる設定だと思った。
ファントムと銀橋で歌う歌は涙なしには聴けない。
息子に対しての様々な葛藤が痛いほどだった。

ワオさん・・・。
限りなく“人間”でドロドロしたものや、妖しさとかはなく、
まあ、人を殺したりはするけれどもとても無邪気なファントムだった。
「私の顔を見たから。」と人を殺すわりにはとても純粋だった。
クリスティーヌに自分のお気に入りの場所を紹介したりするところは
なんともかわいらしかった。

1幕は物足りなさを感じたけれど、2幕途中からぐいぐい引き込まれた。

歌は・・・まあいいや。

花サマ。
またまた若返った(悪意なし)
かわいい。ホント、かわいかった。
まあ、幕開き、農家の娘にしては華やかなドレスだし、
なぜ新曲の楽譜を売っているのかもわからない。
農家の娘が歌うだけならともかく、なんで楽譜売るの?ってね。

トウコ扮する伯爵の紹介でオペラ座へ行くけど、歌は習えず、衣装係になる。
でもヒトリで歌っているところをファントムに聞かれて影レッスンをつけてもらう。

ファントムが「デビューできる。ドレスも用意している。」と言うけど
外に出られないはずのファントムが一体どこでドレスを調達するのか?
劇場ゆえに衣装部へ行けばヤマほどあるのか?・・・だろうな。
まあ、そのドレスを着て、コンテストに出て見事デビューのチャンスを得る。
カルロッタたきちゃんの策略だけど。

あくまでも純粋無垢で・・・それが嫌味なく本当にかわいらしかった。
でもかわいらしいだけではなかった。
花サマの迫真の演技ももちろんで、最後にはすっかり泣かされてしまった。

タキちゃんのカルロッタもまあ、彼女しかできないだろう。

他に・・・目立つ役はなく、ばたばたばたーっと出てきてばたばたばたーっと去っていく。
そんな感じだった。

ただ・・・フィナーレ・・・もう少し余韻が欲しかった。
いきなり、明るく楽しいショーの始まり始まり・・・でちょっとがっかりだった。

ロケットのセンターはかなみちゃん。またかわいい。研8とは思えない。
・・・と思っていたら、研7もゴロゴロいた。わははー。
はるか嬢や織花さんとか・・・。あははー。ま、いっか。

従者に釘付け・・・あらあらあら・・・という間に終盤・・・。

あと4回・・・。もっと深く見れるようになるんだろうか。


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春吉

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