◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2003年03月12日(水)  月組『宝塚風土記』 『シニョール・ドン・ファン』

この日、私も妹もチケットを持っていなかった・・・。
でも「サバキあるって・・・。」と意気揚揚と出かけた。

10時過ぎ・・・劇場に着き、見てみるとサバキ・サバキ・・・全て2階・・・。
そんな中「1階12列」というチケットを持ってる人がいた。
右手にそのチケット、左手には○月○日と別の日を書いた紙とチケット。
「うわ、すごいやん。12列なんて・・・。」とつぶやく私たち。
そのサバいている人はだまっている・・・・・・。
よくよくよーく見ると“4月15日”と平日のチケットだった。
「わかりやすく書けっちゅうねん。
 ヒトコト“今日じゃないんです。”くらい言えっちゅうねん。」と思った。

気を取り直して練り歩いていると「1階5列の1と2が・・・あるんですが。」と
ふいに声をかけられた・・・・。

な、なぬ〜〜〜〜〜?1階5列?
で、でもなぁ・・・1と2か・・・銀橋のセンターは見られへんな。
でもなぁ、そんな前・・・ないと言えばないよなぁ・・・。
あとは2階やもんなぁ・・・・・・。
よっしゃ、この花道沿いやったら、のぞみちゃんもひまりちゃんも見れる・・・。
そんなこんなを考えながら、そのチケットをGET!!!

そしていざ・・・出陣。

『宝塚風土記』
久々のチョンパ。無条件に興奮する。
「春の踊りは〜〜、ヨォ〜イヤサァ〜」
ウッヒャ〜〜〜〜〜〜っ!!!
いつ以来やろ?いつ以来やろ?チョンパって・・・。
なぜか頭は月組の『花扇抄』へかっ飛ぶ。(飛びすぎ・・・)
紫吹さんがかっこいい。ステキすぎる。
銀橋の真ん中の紫吹さんに目をやる姉妹。
ところが、私は紫吹さんはもちろんのこと、某人にズキュンとヤラれた。
それはきりやん・・・美しすぎる・・・美しすぎる。愁いを帯びた美しさ。
「うっわー、きりやん、めっちゃキレイ。」
そうこう言ってるうちに来た、来た、来た・・・きりやんが来たっ!!!
うわっうわっうわっ!!! ったく挙動不審である。

そしてお次は・・・「わー、セリが上がってきた―――っ!!! さえちゃんとコウちゃんだっ!!!」
なんともいえない空気を漂わせて上がってきたセリ・・・。
絵巻物のように美しい2人(失礼、ステファンのかーちゃんと朝みち子さんもいてはった。)

ボルテージはあがりまくりのプロローグ。

息つくひまもなく・・・ってこのことだわ・・・というような流れに
気がついたら、顔は笑ったまんまだった・・・。

そんな中、急に厳かな・・・空気の舞台にガラリと変わった。
コウちゃんの・・・素踊り(パンフがないもんで・・・)
東儀秀樹氏(字、あってる?)の雅楽にあわせて踊るコウちゃんたち。
ものすごく気持ちのいい、それでいて軽くない・・・そして心地よい、静かな流れを感じる。
なんかいろいろな・・・これまでのコウちゃんを思い出して・・・またもや涙が出た。
「この人までいなくなっちゃうのか・・・。」と思うと淋しくてたまらなかった。

めちゃめちゃファンというワケではなかったが大好きな生徒さんだったから。

きりやんの歌あり、紫吹さん、えみくらちゃん、コウちゃん、さえちゃんたちの舞があり・・・
「あー、日本物かー。紫吹さんやのに。」そんなことを思いながら臨んだ公演だったのに
気がついたら、めちゃめちゃハマっていた。

紫吹さん・・・日本物やのに・・・ぷんぷんでかっこいい。
えみくらちゃんもあまり出番はないもののかわいい。
コウちゃん・・・文句なし・・・。ホントに惜しい、惜しすぎる。
さえちゃん・・・この妖しさが最大の魅力だなぁ・・・。

キメ方がコウちゃんとさえちゃんとで少し違う。
ウマイっ!!! 場数がモノを言うウマサだ。
「自分はココでこうしたら、キレイに見える。」というのを2人とも熟知している。

「やっぱり、専科さんは専科さんや・・・。」とまたもや専科の偉大さを思い知らされた。

なんべんも言うが、ホントにみんなキレイなのである。
キレイ・・・というか、麗しいといったほうがふさわしいくらい。

残念なのはさくらのボレロ・・・がとことん、聞きたかった。
ボレロ・・・日本物と言ったら、必ずといっていいほどあるあのボレロ。
特にお気に入りは舞台奥から斜めのセリのようなものがいくつかあって・・・
1番後ろから順番に下りてきて、1度ソデに入り、またソデから出てきて・・・
また下りて来てソデに入る・・・
・・・・・・という、「一体何人おんねーんっ!?」のあの構成・・・。
1番最近ではいつ見ただろう・・・。『花は花なり』ではあったような・・・。
あれが見たかった・・・なんてことない・・・アレが見たかったのである。
あともーっともーっと若衆が見たかった。粋な若衆。

でも「あー、もっと見たい。もっともっと見ていたい。」って思わせられたショーだった。

ホントにあっという間の1時間だった。

さてさて『シニョール・ドン・ファン』
こちらは紫吹さん・・・超クドイ。
「ああ、いそういそう。クドイくらいにキメこんだイタリア男。」
キザっちいのが笑えるくらいで、ヒトコトでいうと「カッコよくない。」
いや、かっこいいのだが、日本人好みのカッコよさではない。
なによりも髪型が・・・うぐっ!!!
そしてほんっとに女ったらしなのである。

そしてここでもカッコよかったのが、コウちゃん。
明るめのスーツにサングラス、そして少しキザってタバコをふかす。
いやー、かっこいい。

さえちゃんセルジオもさわやかさんで・・・あら、イイ男。
きりやんやゆうひもなかなかおいしい役で、見ていて飽きがこなかった。
女性陣様々で、美原さんから紫水嬢まで・・・いるわいるわ・・・。

まあ、ツッコミどころ満載なのと、どこか『ガラスの風景』っぽいところや
「おーい、どっかで見たぞ。」とか「どっかで聞いたぞ。」というのがいろいろだったけど
紫吹さんやし、エエか・・・(基本は紫吹さんな私たち姉妹)

最後たたみこむように終わらせるところは虚匠植田っぽかったが・・・
終わり方は紫吹さんぽくてヨカッタかも。

つじつまがあわないところや、納得できないところは今度見た後に
妄想や深読みで解決させよう。

フィナーレの黒エンビ・・・赤いバラを持った黒エンビ。
めちゃめちゃ揃っていた・・・。圧倒された。
こんなに揃った黒エンビの大階段のダンスは久しぶりに見た。
気持ちがヨカッタ・・・。

なんかまだ1度しか見ていないので、なんともサラリとした感想しか書けないけど
なんやかんや・・・楽しめた私たち姉妹(妹よ、違うか?)

「やっぱ、紫吹さんよねぇ・・・。」とここ何年も言い続けているセリフを吐きながら
主題歌も口ずさめないくせにあーだこーだと言いながら帰ってきた。


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春吉

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