男「ちょ、お願い、先っぽだけでいいけん、先っポだけ入れさして！」

女「先っポだけね・・・」


って、んなわけなかろーがっ！
な話だが、これはそんな単純な話じゃなさそうだ。

男の方には、「どんだけ焦っとるんかっ！」
女には、「先っぽだけなわけなかろうが！」

と、それぞれツッコミを入れる人もいるだろう。
しかし、これにはもうちょっと深い意味があるように思える。

「私があんまり積極的なのは恥ずかしかバイ」とか、
「私がノリノリってのもどげんやろうか・・・」とかいう、
あと一歩のところの女の不安・心配を、
男がへりくだり、女をあげることで、
そっとひと押ししてやるという、
潤滑油として大変重宝される。

とは言うものの、
優しさというにはあまりにおこがましく、
だいたいせこいし、
懇願というあまりにぶざまなやり方は、
２０代を越えて久しい私達にはもはや縁遠い感覚かもしれない。
実際、これは十代的感覚だろう。
いやそんなことはない。
それは男はいつでもやらせてもらう側という感覚な限り。

逆に、上級者の女なら
何も始まってないうちに自分の方から、
「先っポだけ入れてよかバイ」と、
完全に上からものを言うことで、
上位に立ちつつ男をそそのかすこともできるが、
これはかなりの社会的リスクを負うので要注意。

悪い日ってとことん悪いじゃないですか、あ、ツキがない日って意味なんですけど、
こないだもそうだったんですよ。
って、人はどうでもいいと思うけど、ひまなんで記録したいと思うんで書きたいと思う。


その１　原付で速度違反

何が腹立つって、あの手際のよさ。
ノルマ達成も大変やの！って。
しかしあれほんと一方的だと思いませんか。
止められる→速度計みせられる→サイン迫られる
「これ、ね。出てましたから。後ろ乗ってくれる？はい、サインしてね」って、
１点減点７０００円だったので安易に応じたけど、
もうちょっとね、説明責任あると思ったので、
もうちょっと説明責任あるよねって顔しました。
しかし、酒気帯びの時といい、捕まる時って必然だと思う。


その２　洗髪時

美容室で髪洗う時、仕上げに入って、
泡が入ってたらアレだからってことで耳も洗うじゃないですか。
その日は、その「耳洗い」がもう、半端じゃなくて、
髪洗うよりもずーっと耳ばっかやってるんですよ。
泡どころか濡れてさえいなかったのに、
とにかく耳を洗いたいらしくて、
ずーっとグチョグチョグチョグチョされて、
あれはもう陵辱といっていいと思う。
だいたい、最初からなんかやたら手つきが丁寧で、
気持ちいいけどホモじゃないかなーって思って怪しんでたんだぞ！


その３　猪木

ちょっと前に友達から「今日１５時から新日本プロレスを観に行くけど良かったら来ませんか。一番前ですよ。猪木も来るよ」ってメールが入ってた。
でも、その日は考えられないくらいだらだら過ごしてて、
メールに気付いたのが夜９時頃で、
「ああ。行きたかったけどもう遅いや」って思ってやり過ごした。

それだけの事件と思ってたところ、
それに行った友達から聞いたら、
試合を一番前で見た挙句、
友達の権力で猪木がいる部屋に行って、
皆ビンタしてもらったらしい。
惜しいことした！
って思ったのと、
ほんとは猪木とか興味なかったくせに、
実際友達がビンタされてる画像を見て、
および、自分がされたことを想像してワクワクしてることに気付いて、
自分がミーハーだと気付いた。


これだけのことが同じ日に起こったら嫌ですよ。

徹夜明けの朝６時に、唐突に勉強始めたら、半端じゃなく集中してきて、
「あれがこうだから・・これがこうで・・・」ってすごく真顔で考えてたのだけど、気が付いたら、それと同時に右手がものすごい勢いで金玉を揉みよった。
びっくりした。

焦ったように揉んでいて、それが、びっくりした。

こないだ、母親と二人でなんかのテレビを見てたら、
「やっぱ子供の行方って、親による部分でかいなあ」と思わせる内容だったから、
どうしようもない息子が目の前にいることを皮肉って、
「やっぱ、しょぼい子供に育つのは親のせいだぞ」って、
自己弁護を絡めて責めたら、
「うちにはしょぼい子供とか１人もおらん」って言われて、
うちの母親は保身のことばっかり考えている人だから、
その時も当然、本人は保身のつもりで言ったのだけど、
あ・・・なんかジーンとくると思ってしまって、苦笑いでしたよ。

甥にも甘ったるいうちの親だから、
その戒めも込めての発言だったのですけど、
なんとも言えませんでしたよ。

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