子を奪ひ親選びやに放棄せた・・・心身痛のみ与ふ、輩(やから)等 涼かりし“海の日”たりと久(ひさ)知るハ---恐怖の渦よリ這出たゆえに 積年の、苦悩の岩が除(のぞ)かれて 御酒(みき)呑む今日(こじつ)やけにメデタキ 05/07/17詠 ***** ***
虐待の鎖外れも苦苦増して---語彙も失ひ、深山(みやま)水芭蕉や 06/0612詠 ***** ***
親不(な)くて愛無き檻(おり)ニ攫(さら)われて、世俗見知ず侭(ま)痛辛(つうし)逃げも苦 今こそぞ!痛みの記憶投げ捨てて・・・他より半歩の遅く進まゆ 今在るハ虐待の亡霊---此世(こよ)去りて 呪縛解(ほど)く最後の戦ひ 06/05/24詠 ***** ***
滴る血・・・頭を拭い手濡らしたる。痛み再現、雨の紅躑躅(べにつつじ) 昔日の痛涙(つうるい)思ふ雨濡れし・・・真紅の躑躅-鬼養父(ちち)激昂の口 壁を這う蔦の枝伸ぶその経路---首伸び絞めし鬼養父(ちち)の怪力 06/0/17詠 ※鬼養父=「ちち」と読んでください。 ***** ***
鬱(うつ)薬・・・哀しみ消えて邪魔になり。眠り妨げ、さっと切りたき 用無しの薬 直ぐさま止められず! 用無き作用に振り回されて 06/05/10詠 ***** ***
政治でも足りなき愛ハ満たせずに、子等に傷の連鎖したまま。。。 愛薄き若者たちハ恋違ひ---全て束縛、愛勘違ひ 君の「好き」 吾に届いてる信じてる♪ から、もっともと愛、貪(むさぼ)らる 06/05/13詠 ***** ***
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