ほの暖か 春まだ浅く 眠り酔い 連翹の庭 緩やかな陽(ひ) ***** ***
夢儚(ゆめはかな) ひとつの命が また消えし イラクの空に 浮遊し想い 我が端を ゆるゆると揺れ 通り過ぐ イラクに消えし 老若の命 彼こそが A級戦犯 ブッシュよ 命に数が あると思うか? ***** ***
夢見する 知脈に溢る 養父母を 現実(じつ)は思しき(おぼしき) 話にならぬ 知尽き果て 深知恵得たく 試みし 返る言葉は 一葉の薄ら紙 ***** ***
遠き国 死が始まった 鼓動早 破壊兵器は 死の雨雫(あましずく) 願うしか 命の数の 減る事を 死に正当など どこにあろうか? どの国の 誰が死迎え ども辛し 生きる意志とは 尊ばれずか ***** ***
再びの 被虐始まる 世界にて 止める術なく 痛む思抱える 他人事(ひとごと)と テレビ眺めて 溜め息す されど我が頭上 いつ危ういか? 何処ぞかで 戦乱近づく そんな日は 肩を窄めて(すぼめて) 命を祈る ***** ***
病床(やまいどこ) 虚ら(うつら)語並べ 粋暮らそ 病に心 囚われずして ゆらゆらと 眠りに入る 虚ら時 言葉並べ 辛さ忘るる ***** ***
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