冬空に 艶々しめく 蝋梅を 一目間近でと 神に祈らん 心奪う 空っ風に咲く 蝋梅の いと艶やかし 花弁(はなびら)一片 ***** ***
過去は過去 おぞまし経験 なぐり捨て 「今に生きよ!」と 師は説くなり 届きしは 「今、産まれし」と 説く葉書 機ぴったりと 母の感、想ふ ***** ***
泣く我に 「霜柱から福寿草」 と母から励みの 春来る葉書 母からの 葉書眺め 会いたいと 再び涙 幼心に還る 大人捨て 還りたい子に 抱かれたい 母に父にと 切に願いて ***** ***
涙落つ 切ない想い 掻き乱れ 病(やまい)憎しと ぎゅっと丸まり 願いあり 君がいなければ 死を選び 辛さ逃げたい 生きる術なく ***** ***
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