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■ とある
家の当主は若いまだまだ17歳 若い。若いけれど もろいんだ 彼は一度も「横」になって眠った事が無い 何故なら「糸」が切れるから 当主は操り人形 人形の糸が切れたらどうなるの? 「それはね『死ぬ』んだよ」 と、彼の護衛(とは名ばかりの)がそう サラッと言った その時の護衛の「彼」は ニヤリ と笑っていた 当主も知らない存在 それは双子の兄の存在 彼は弟が居る事を知らされていない そして地下の牢獄で監禁されている 二人が決して出会わぬよう… 「血の儀式」を持って 初めて二人が会う事になるで有ろう
兄もまた当主になる事がある 弟の体調が悪いときだけ 弟が離れに行き 兄が本家地下から出てくる
皆知っているのだけれど 知らないフリをして当主として受け止める…
兄はただただ 母に言われたように…命令を下すのだ。 「僕は何故…たまにしか外に出られぬのだろうか…」 と、思う… 彼も弟(当主と言われる人間)もお互いの存在を知らないのだ…
続く?
さがみ
2004年01月31日(土)
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