2006年10月29日(日)
ググってみたり、mixiコミュ検索をしてみたり。 いろいろ調べて、同じような立場の人の書き込みを見て、少し慰められるけど、気分はまだ落ち着かない。 一人になると、やっぱり涙が出る。 目が覚めて「なんて悪夢を見たんだ」と瞬間思うことがある。 でも、これは紛れもない現実。夢じゃないのが悲しい。
今日の夕飯は新米。 告知されてから食欲がない主人。 大好きなネギ納豆で新米を楽しむ。 「おいしい」 と言って食べてくれた。嬉しいけど悲しい。 あとのおかずはひじきいりの豆腐ハンバーグ。 デザートは手作りのスイートポテト。
食事はできるだけ手作りで、と常に気を配ってきた。 いつも野菜が中心。十種類以上食べれるように組み込んでメニューを考えてた。 肉も牛や豚よりも、脂身の少ない鶏肉が中心。 免疫がつくと言われてるブロッコリーやトマトやにんにくだって、頻繁に食卓に上ってた。 なのに、どうして? やっぱり、どうして?ってしか言葉が思い浮かばない。
昨日、長年のつきあいのネッ友の一人に苦しい状況を打ち明けた。 話した後、少しの安堵と大きな後悔。 明日は、私の取引先に仕事を休む連絡をしなくては。 また気が重い。どう話していいかわからない。
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2006年10月28日(土)
いつにもまして眠れない夜が過ぎた。 今日は子供の中学での合唱祭。 仕事だから行けないと言っていた主人が、午後から休んで子の出番を見に来た。 それだけで泣きそうになる。 天気がいいことで、また泣きそうになり、一緒に歩いていることで泣きそうになり、昨日から涙があふれて仕方がない。 昨日眠れなかったぶん、帰ってきてからこんこんと夕方まで眠った。
一人でいると涙が出る。 そしてまた言い聞かせる。 一番つらいのは、私じゃない。 一番悲しいのは、私じゃない。 私がしっかりしてないでどうする。 やるべきことはそんなにあるわけじゃない。 傍にいて、手を握りしめる。 いつものように食事を作る。 子に悟られないように、落ち着いて話す。 それくらいのことなんだ。
誰かに電話で話そうかと思った。 mailをしようかと思った。 でも話したところで何になる。 何も状況は変わらない。 話された相手は、それこそ迷惑なことでしかない。 そう思い、踏みとどまった。 ただ耐える。 不安で悲しくて苦しくても耐える。 主人は必死に耐えている。 私も一緒に必死に耐えなくちゃいけないんだ。
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2006年10月27日(金)
年に1回、主人は人間ドックに入る。 今年は7月に受診した。 受ける前に、下血してるということを話してた。 痔? でも、もしかして。 今回は数値がなんだか悪い方に出ていた。 「会社休んで病院行っておいでよ」 「うん、そうするよ」 と言いながら、受診したのが9月も末だった。 それから内視鏡検査を受けたのがつい先週のこと。 S字結腸の手前にポリープが見つかった。組織の採取。 その結果が、今日、お医者様から伝えられる。
悪性の腫瘍……つまりはガンだ。
ショックが大きい。 わかってる わかってる 同じ思いをしている人は、何万人もいる。 悲しいのも つらいのも 私より主人のが大きいのだ。 わかってる わかってる でも、それでも声にせずにはいられない。 どうして? どうして? どうしてこの人なの? どうしてこの人がガンになんか罹らなきゃいけないのよ。 なんのぜいたくもいらない。 私にはこの人さえいてくれれば、それで幸せなのに。 出会って24年、ずっと一緒にいた。 それでも二人変わらないよね、いつも出会った頃のままの気持ちでいれるのが不思議だよねと。 どんなことも二人で乗り越えてきた。
神様お願いです。 彼を無事に治してください。
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