A Thousand Blessings
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2007年08月24日(金) |
少しだけ、また逢う日まで。。 |
『the popular music ~筒美京平トリビュート』
1. さらば恋人/山崎まさよし 2. ブルー・ライト・ヨコハマ/柴咲コウ 3. たそがれマイラブ/徳永英明 4. セクシャルバイオレットNO1/つんく♂ 5. 人魚/BONNIE PINK 6. お世話になりました/ET-KING 7. 飛んでイスタンブール Homme/秋川雅史 8. 魅せられて/島谷ひとみ 9. 夏のクラクション/ゴスペラーズ 10. 真夏の出来事/melody. 11. 木綿のハンカチーフ/草野マサムネ 12. また逢う日まで/クレイジーケンバンド
上記の「筒美京平トリビュート・アルバム」に限らず、 日本のその手のトリビュート・カヴァーものがつまらないのは、 カヴァーするという行為が目的になっているからで。 確かに聴き手の興味もそこにあるんだろうとは思う。もちろん単なるカヴァーにとどまらない 新しい解釈で己の個性をリアルに見せつけようとするアーチストもいる。しかし、基本的な部分では それもカヴァーと同じこと。だって、元ウタがあるから。どう逆立ちしても本家には勝てっこないから。 もちろん勝てっこないことを知っているからこそ、トリビュート・アルバムが成立するんだろう。 つまり、ヨイショである。そして、それは楽屋オチのカラオケ大会と同義語になる。 御本家を崇めるアーチストと、そのアーチストを崇めるリスナーという図式が出来上がるのだが。 こういう階級意識が暗黙の了解で成立するから、音楽商売が儲かっていくのかも。 もういい加減に賢くなって少しはちがうことをしてみない?と言いたくなってしまう。
たとえば、僕が考える理想のトリビュート・アルバムとは。 筒美京平で言えば、まず、筒美京平の音楽に影響を強く受けているアーチストを 厳選する。あまりに音楽的レベルの低い連中はこの時点で落とす。 次にそれらのアーチストに、オリジナルの新曲を書いてもらう。 テーマはずばり「筒美京平」。筒美京平の音楽でも彼の音楽作りの姿勢でも 何でもよいのだが、そのアーチストが考える「筒美京平的なるもの」を新曲で表現して欲しいのだ。 だから、一聴しただけでは筒美京平との関連が理解しにくい曲が収録されていても一向に構わない。 ただ、きちんとしたアーチストによる解説をつけてもらう。そこで作品についてしっかり語ってもらう。 聴く楽しみと読む楽しみの両方をリスナーに提供していただくわけだ。 アーチストの力の見せどころだと思わないか? その新曲群がCDの一枚目に収録され。そして二枚目には、堂々としたカラオケ大会を収録する。 しかも値段は2500円という破格値!初回分は特典として筒美京平自身による 収録楽曲への丁寧なコメントが収録されたDVDが付き、 その中で筒美京平は「みんな頑張ってるね。でも、僕の域にはまだまだ達してないな(笑)♪」 と笑っているのだ。。。 素敵〜。。。
ブライアン・ウィルソン発案(実行者、キャロル・ケイ)によるベースラインが
「サージェント・ペパーズ」のポール・マッカートニーに与えた決定的な影響を
筒美京平が日本の歌謡曲を使って考察した極めてエキサイティングな楽曲。
低音がクリアーに響くスピーカーで再生し、
まずはベースラインだけを5回連続で聴きこんでみて欲しい。
音楽的な体験ができること請け合いだ。
「句会で≪千≫をテーマに一句作ることになったら、誰もかれも千の風でね、 やんなっちゃったよ。どうしてああいうのをいいと思うのかね? あの歌が言いたいことは理解できるけど、でも、嫌いだよ、ああいう歌い方。」
俳人であるオフクロの弁。 俳人ではない僕は音楽的な見地から発言すると、 あのリズム感の極端に欠如したベルカントな歌い方と デンツーマンであるアライマンが 作ったメロディーのあまりの盗作ぶりに一回聴いて、うんざり。 以後、街角であの歌を耳にするたびに、とにかくその場から逃げだす習性がついてしまった。 世間を狭くしてどうする、千の風。と、ばかりに。
音楽をバカにしているんだと思う。音楽の伝える情報量の多さに気付かない人間が 作り出した代物だと考える。たとえば、くるりの「言葉はさんかく」からユーミンの「パール・ピアス」 まで、優れた音楽の提示できる世界は実に幅広く、奥深い。 そこには当然作り手の才能が関わってくるのだが、もうひとつ受け手の能力も 重要だと思う。「この程度のものをデンツーマンから送りつけられても、こちとら納得できません!」と 送り返すだけの目と耳と腕力が必要。だって、舐められてるんだから。 なのに、句会じゃみんな千の風。うんざりするだろ、普通。でも、実は異常とも思えるほど 誰もうんざりしてない。アカデミックなものに対するチャカシとしてあの歌唱を真似するのは 正しいが、本気でベルカントされたらたまらない。このクソ暑い8月に老いも若きも朗々と・・・。 何となく、「一杯のかけそば」を思い出したのは僕だけ?
「さだまさしの、納豆みたいな糸引きソングに似てるよね?」とオフクロ。
正解!いい耳してるぜ。さすが。
−私のお墓の前で 泣かないでください −そこに私はいません 眠ってなんかいません
「眠ってなんかいません」にメロディーをつけるのは、困難。 百恵のこれっきり〜これっきり〜♪を作曲した当時の宇崎の才能をもってしても無理。 メロディがついた瞬間に言葉が笑ってしまうのだ。 その証拠に、アライマンのメロディは苦肉の策の付点音符でしょ?(笑)
音楽が舐められてるなぁ・・・と思ってしまう。
2007年08月04日(土) |
明日はスガシカオでね♪ |
よっぽどの事がない限り、 2007年音楽シーンのベスト作品はスガシカオのDVDでしょ。 日々、分け隔てなくあらゆるジャンルの音楽を 雑食しまくる僕が選んだ最高の作品ってこと。これは価値あるよね。 って、俺は何者?
僕の耳を信用出来たら、買わなければ、ね。 もちろん、ソロツアーのドキュメンタリー(61分)が付いている 2枚組の方をね。これ、基本。
ちなみに。僕が過去選んだベスト作品を、参考までに。
2003年が、ミスチルのシングル「くるみ」
2004年が、ブライアン・ウィルソンのアルバム「スマイル」
2005年が、サリフ・ケイタのアルバム「ムベンバ」
2006年が、小谷美沙子のアルバム「CATCH」
響 一朗
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