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■ MC
あっちゃんは今までバンドのメンバーとかスタッフのみんなと仲良くしませんでした。 (観客から笑い) だって仲良くなってしまったら情がわくし、捨てられたくなくなるし捨てられなくなるし。 だからいつもマイクをおいて走っていけるように、仲良くしませんでした。 だけど、今回のツアーであっちゃんはみんなと仲良くなってしまいました。 (鼻をすすり上げる・観客から「頑張れ」の声) でも、でもあっちゃんが姫で居られるのはライブでステージの上に居るときだけでバンドの殿方がみんなあっちゃんを見てて、あっちにこっちにもあっちにもスタッフが居て目の前に居る人はあっちゃんのこんなくだらない話を一生懸命聞いてくれて、いたせりつくせりでまさに姫状態です。 (観客から笑い) だけど、ライブが終わってステージから降りたら、あっちゃんはただの沖縄の女で、スーパーの前に止まってるいっぱいの自転車を間違えて倒しても、誰も足を止めないし。あっちゃんは一人でそれを直します。 だからスタッフの優しさに甘えちゃいけないと思って、勘違いしないようになるべく一人でいるようにしてきました。 (鼻をすすり上げる) いつでも、いつでもまたバレリーナに戻れるように、いつでもすぐ沖縄に帰れるように、思い出があったら動けなくなってしまうから、思い出を作らないように今までやってきました。 あっちゃん、いつも一人で歌ってました。 (少し涙声で) こんなに近くにメンバーが居るのにあっちゃん、いつも一人で歌ってました。だけど、ホントは一人じゃなかったから、今まで歌えていたんだと思います。 あっちゃん、いままで一人で歌ってる気がしてたけど、今回のツアーはみんなで頑張りました。 (涙をぬぐう・観客から拍手・歓声)
あっちゃん、いつも「思い出はただ重い」だけだったけど、あっちゃん、思い出を全部力にして前に進める人になりたいです。 (涙をぬぐう拍手・歓声)
あっちゃん、あっちゃんが姫で居られるのもあと何分かあと少しです。 またすぐにただの沖縄の女になります。 だから、こういうところでよ、なんかよ身内の話とかよ、スタッフの話とかするのインチキと思うしよ、みんなにお礼が言いたいんだったらよ、楽屋で言えばいいってあっちゃんいつも思うんだけど、だけど、ライブが終わったらみんなおうちに帰らないといけないし、スタッフはもう片づけで忙しくてあっちゃんの話を聞いてる暇はないから、今、姫として許されている今のときに力をくれた人たちにお礼を言いたいと思います。
あっちゃん(ちょっと言葉に詰まる・涙ぐみながら)、あっちゃん、楽しかったと言ったらちがうんだけど、嬉しかったです。 あっちゃん、ライブできて嬉しかったです。みんな、たくさん、いっぱいありがとうでした。 さようなら。
「羽〜Lay down on my hand」へ。
2000/10/06 Cocco@日本武道館
2006年03月26日(日)
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