まれ日記

2023年02月20日(月) 最後の注文は

昨日、ちょっと忘れられないことがあったので日記書いとこう。忘れられないから書いとかなくていいかもしれんのだけど。

毎週日曜夕方に、妻子とともに実家を訪れ、母と夕食をともにしている。そのときには出前を取るか、惣菜を買っていくかするわけなんだけど、結構な確率で、ある町中華から出前を取ることが多くて。名を仮にDKとしておくけど。

DKは特別に美味しいというわけではなくて、ごくごく普通の、というか自分的にも妻的にもあまり好みの味ではなくて。でも、確か2013〜2014年頃に、それまで出前を頼んでた町中華が店をたたんでしまったので、当時元気だった母が出前をしてくれる町中華を探してきたんだよね。それがDKという店。

店の店主(多分当時から70代半ばぐらい)も当初は愛想なくて、出前なんてしなくてもウチにはたくさんお客来るんで、みたいな態度だったんだけど、そのうち出前に来たときに、当時小さかった娘の相手をしてくれるようになって。なんていうのか、娘の頭上に両手をアーチをかけるみたいにして、娘がそれに向かってジャンプして、店主の手に触るゲーム、、届いたら『おっ、届いた。じゃあ次はもっと高くだ』とか言って、結構長時間遊んでくれてね。それを毎回やるの。最近は娘も大きくなっちゃったのでやらなくなったけど。

DKのメニューは、娘はほとんど食べられなかったんだけど、店主はそれを知らずに『いっぱい食べろよ〜』と娘に声をかけてから引き上げてたんだけど、今年に入って入ったあたりから、母が毎回注文するオムライスを娘も気に入ったみたいで。だから昨日もオムライス頼むつもりで電話したのよ。

そしたら、奥さんが出て。○丁目の○○です、みたいに名乗ったら

『実は主人、亡くなったのよ』って。


ええーーーーー!!って思わず言って、絶句。

何年か前にガンをやったってのは聞いたんだけど。2月9日に心不全で倒れてそのまま亡くなったって。

最後に出前を頼んだのは2月5日の日曜日。その4日後に亡くなっていたことになる。こないだはおれが玄関まで出なかったから、顔は合わせなかったけど、声は聞こえてきてて、元気そうだったのに。

お悔やみの言葉をかけた後、これまでありがとうございました、と言われて。『そんなことなので…すみません』と言われて、こちらこそありがとうございました、と電話を切りました。

母のほうが高齢だし、母が亡くなったら、実家にも行かなくなって、そのうち出前取るのもやめちゃうんだろうなーと思ってたけど、まさかこんな終わり方って。

正直、味はあまり好きでなかったけど、でも好きなメニューがないわけではなかった。串カツはラードの香りが良くて、比較的よく頼んだ。あまり頼まなかったけど、カツ丼、チャーハンはどちらかというと好きだったなー。妻はニラ炒めが比較的好きと言ってた。もう食べられなくなったと思うと無性に懐かしく、思いが募る一方でね。

でも亡くなる数日まで働いて…本当に頭が下がります。安らかに眠ってほしいなと。息子さんを早くに亡くされたと聞いていたから、今頃は天国で対面を果たしているかもな。そう信じたい。

注文するはずだった最後のメニュー。オムライス2つ(母と娘の)、トリ唐揚げ、ギョーザ。
忘れちゃうのはイヤなので日記に残しとこうと思ったのです。心の隙間がしばらくは埋まりそうにありません…本当はこれまで。再見。



2023年02月15日(水) 駅前のTSUTAYAが

地元の駅前にあるTSUTAYAが2月19日に閉店になるってことで、最後に店内を歩き回ってきた。結局買い物はしなかったけど。お別れはちゃんとできた気がする。

27年間営業してたんだって。27年前というと、おれは転勤で関西にいた頃か、それともそのあと名古屋に異動になった頃か。いずれにしても帰省したときに駅前にTSUTAYAがあるのを見て、ビックリしたんだろうと思う。記憶にないけど。

でも、地元の駅前にTSUTAYAがあるというのは、なんだか少し誇らしかったのを覚えている。ついにこの町もTSUTAYAが店を出すところまできたかと笑。なんせ、自分が幼少の頃にこの場所にあったのは、たしか「扇屋ジャスコ」という超地味な洋品店(?)だったはずだから尚更。TSUTAYA出店によって、駅前がパッと明るくなったはずである。当時は多分。

10数年前に地元に戻ってきてからも、ビデオやDVDを借りる機会はあまりなかったけど、ドラマガ買ったり、マンガ買ったり、今も愛用している文房具とか、バースデーカードとか。娘が小さいときは、外食してその足でTSUTAYAに寄って絵本買ったりとか。前のクルマに積んでたコンパクトdvdプレーヤーなんかもTSUTAYAで安く買ったんだった。ホントにいろいろお世話になったのだ。

でもさすがに時代の流れというか、「楽しいことに用がある」TSUTAYAにとって、TSUTAYAに行かなくてもいろいろ楽しいことができてしまう時代になって、勢いを失っていたように見えた。地元の店にしたって、なんか寂れてない?って数年前に思ったことがあって。でもそれでも、いつもこの店はここにあるって信じてたんだけど。ついに。


まぁたくさんの思い出をありがとう、だな。TSUTAYAも勢いを取り戻して、いつかまた地元の駅前に再出店してほしい。楽しみに待ちたい。


では本日はここまで。再見。


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mare

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