まれ日記

2013年03月20日(水) ドライヤーのことなど

最近、ドライヤーを新しいのに変えたのだ。

以前使っていたのは9年前に蒲田で一人暮らしを始めた時にサトームセン(だったかな?)で購入したもので、結構長く使っていた。ここ何年かは「ブボボボ」って変な音がしたり、風量が一定しなかったりで調子悪い感じだったんだけど、あまり気にせず使っていた。「どないや、このドライヤー」と思いながら使っていた。でもドライヤーって外出前に突然壊れたりすると大変困るよね。なので嫁タソが予備でもう一個買ってくれていたんだけど愛着のあるヤツをそのままずっと使用していたというわけだ。

ひと月ほど前に嫁タソが見かねて新しいドライヤーを出してきた。どんなもんだろ、と思って使ってみたら、風の温度が前のと比べて低くて、髪が乾きづらい気がした。やっぱり愛着のあるほうがいい気がした。その後しばらく洗面所には新旧二つのドライヤーが並べられていて、どちらも使えるようにはなっていたんだけど、我慢して新しい方を使い続けた。髪の乾きが悪いな、と思いながら。

つい最近のある日、洗面所から愛着のあるドライヤーが消えていた。嫁タソには確認していないが、多分古い方は捨てたんだと思う。でももう新しいドライヤーに慣れていたところだったので、特に困ることはないと感じた。自然にそう感じた。あんなに愛着のあるドライヤーだったのに。思い出のいっぱいつまったドライヤーだったのに。

きっと蒲田で一人暮らしを始めた頃のことはこれからも懐かしんだりすることがあるんだろうと思うんだけど、つい最近まで使っていたドライヤーのことはきっと少しずつ思い出さなくなって、いつか忘れてしまうんだろう。それはなんか不安な気がして、久しぶりに日記を書いてみたわけなんだけど。

きっと当時の生活のことを思い出させてくれる小物とかを捨ててしまうことで、当時を思い出せなくなってしまうんではないか、という不安をいつも持っているんだと思う。だからなかなか捨てられないものも多い。でも捨ててしまえばきっと自然に忘れていくのだ。忘れていっていいものなのだ。だって、それ以外にも忘れていはいけない大切なものがぼくにはたくさんあるはずなので。

ドライヤー以外にもずいぶん長く使っているのがオーブントースター。雑色のドンキで購入したものだ。多分もう8年近く使っているんだと思うがこちらはまだ元気だ。ちょっとびっこを引いているヤツなんだけど性能は落ちていないらしい。でもいつか寿命が来るんだろうな。そしたら「どうした、トースター」と言葉をかけて弔ってやるとしよう。






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mare

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