Just for today !
re-invention



 理想の授業は?

いよいよ10月も最終日に。

先週の読売教育セミナーでの玉置先生からの問い
「働いていての喜びは,どんなものがありますか?」
が、実はずっしりと重く響いている。
願いはある。
「創造的な授業を展開したい」
「子ども達の幸せづくりを支えたい」
そのための手だても、いくつかのものは形になっている。
しかし、それを通して何が「喜び」なのかというと、
理想や志だけでは語れないものが自分の中に見え隠れしている。


12月の龍谷大での授業も気になり、大西先生にメール。
いろいろ考えたが、
「どういう授業をすれば良いのかは、相手に直接聞くのが一番」
という最近の持論を推し進め、大学生に、
2つの質問を掲示板に書き込むように依頼する。

***************************
1)どんな授業が理想の授業ですか?
これまで自分が受けた授業でも、見た授業でもいいですし、
こうあったらいいな・・・と、
理想に思っているだけのものでも構いません。

2)どんなことを聞きたいですか?
公立中学校の数学教師として26年目になります。
聞きたいことがありましたら、何なりと。
***************************

どんなことを書いてくれるのかで、
彼らの考えやモチベーションが見えてくる。



溜まっていた日記を書き進めることで、
生徒からエネルギーをもらった気分。
うまくいかないことや気になることもいくつかあるが、
でも、なかなか楽しい授業をさせてもらっている今の自分を確認。
原稿書きが一気に氷解するように進む。
ページ数がもう1ページあれば・・・と思うが、
まあ限られた中で仕上げることにして、ばっさり切り捨て推敲。
テーマの「板書」以外のことがメインになってしまった感もあるが、
今のリアルな悩みを含めることで、新たなものが見えてきた感じ。


2008年10月31日(金) 4人組の学び合い
2007年10月31日(水) アサーションの授業研で
2006年10月31日(火) 学年発表で思うこと
2005年10月31日(月) 人が人として育つために
2004年10月31日(日) ハーバードリーム


2010年10月31日(日)



 台風接近で

久しぶりに台風が接近し、
予定していた練習試合は相手校から中止の連絡。
おかげで仕事をする時間ができたのだが、
数学教育の原稿書きは思うように進まない。
当初から懸念していた二文字が大きくのしかかる。
夕方から新しい音声カードの作成に切り替える。
夕焼けなのに雨というが妙な天気に。

日本シリーズがスタート。
地上波で放送がないなど、今一つ盛り上がりには欠けるが、
地味ながら確かな采配で、日本一を決めるにふさわしい2チーム。
ロッテの西村監督は、あの選手だったのか・・・
昔の映像を見て思い出す。




2007年10月30日(火) 気になること
2006年10月30日(月) 生徒の勇気につながる指導
2005年10月30日(日) 山梨論文発表会2日目
2004年10月30日(土) 学ぶことは楽しい


2010年10月30日(土)



 自分にできることを

昨日盛り上がったクラスでの決着。
教科書の定義で納得している生徒が多く、そういうものかなと。
その後は、比例定数が分数の話題へ。


別のクラスでも、比例定数が分数の場合を。


4人組でやることにしたので大丈夫と思っていると、
y=1/3・χでさえ、とんでもない間違えをする生徒(班)がいくつか。
分子と分母の両方にχを掛けているのだ。
これまでも3÷5を5/3としてしまう生徒が多いことなど、
分数を理解していない現実を感じ、音声カードにも入れているのだが、
どうしてこうなのだろうかと、心配になる。


夜は岡本先生の出版記念会で少しだけお手伝い。
メインのお話が聞けなかったのは残念だが、いい時間。
過去を振り返るだけではなく、
未来志向で物事を仕組んでいく橋爪先生にも脱帽。
凄い方々に出会えた幸せを感じる。

自分にできることをやろうと思う。

2008年10月29日(水) 平行四辺形の美しさ
2007年10月29日(月) 新たな合同な三角形が
2006年10月29日(日) 疲れが見える日曜日
2005年10月29日(土) 山梨論文発表会1日目
2004年10月29日(金) 市教研 秋の授業研究会


2010年10月29日(金)



 「ぼくもその中に入りたい」 y=0χは比例か?

授業の始めに、様々な思いを込めて生徒に語りかける。
自分のグラフの傾きをちょっと上げよう。
未来のある、時間のある君たちにとって、
その少しが実はすごい差になるのだと。

残り半分ほどの時間で授業を。

「比例定数が0のとき、比例といえるのか?」
という生徒の問いを考える授業を展開。
最初の意見はほぼ半分ぐらいに分かれる。
まずは比例する側の根拠を発表させる。
・表から、χが2倍、3倍するとyも2倍、3倍になる。
・グラフから、原点を通る直線
・式から、y=aχ のa=0と考えればよい。
これで勝負あったかと思いきや、
いつもあまり発言しない生徒の、
「教科書にaは0でないとき」と書いてあるから・・・という発言で、
一気に騒然とする。
5分ほど自由に意見を交換して、タイムアップ。

別のクラスでも、同様の問いが出て考える。



同様の話題が出ないクラスでは、比例定数が分数の場合に触れる。


グラフ用紙も、1を3等分した線を引いたものを用意。
こんなことが手軽にできるProjectorXは
フリーソフトながら秀逸なソフトだ。

前時の板書を授業を投影して示すのはいい。
クラスによって少しずつ展開が違うのをサポートしてくれる。
同じような授業を4クラス展開するのだから、
こうしなければ、こちらが主導する展開にせざるを得ないだろう。

分数が苦手な生徒達。
ここでもっと時間を掛けるべきなのかもしれないと思い、
時間のあるクラスでは本格的に。


放課後、生徒の振り返りカードを読むと、
やはり最初のクラスでの内容が生き生きとしていることが分かる。
決して多くの生徒が発言したわけではない(7人ぐらいか?)のだが、
全員が関わっていたことが伺える。























反応することを、大事にしようとする生徒が多いのはうれしい限り。
自分の授業スタイルがまた一つ広がってきた。

2007年10月28日(日) 自分の授業観も
2006年10月28日(土) 荒削りながら
2005年10月28日(金) スタンドアップの真価を問う
2004年10月28日(木) 涙のステージ部門


2010年10月28日(木)



 板書をするタイミングは

比例するのかどうかで、発言にぶれが出て確認する。
何を根拠とするのかの差。
小学校と中学校の定義の違いについて、理由を考える生徒もいる。



コの字型で、授業を進める中で気になるのは、
板書をするタイミング。
発言を板書をしていると、他の生徒は結局こちらの反応を見てしまう。
結果として発言者への反応は薄くなり、対話が生まれにくい。


分かったことを
共有する時間があることの大切さ。
生徒同士で、本気になって
確認し始めるクラスもあって面白い。
こういう状態を大事にすれば、
授業へのエネルギーも増す。







2007年10月27日(土) 幸せな時間
2006年10月27日(金) 輝き学級発表
2005年10月27日(木) 聴き取る力
2004年10月27日(水) キャッチボールの軌跡の美


2010年10月27日(水)



 2つの部屋しか通らない


このクラスでは、「全てに共通していること」という問いかけで、話を進めてみる。
まとまっているけれど、意外に広がりが見えずライブ感がないのは、
こちらの思い通りに持って行こうという意図が見えるからか。


このクラスでは再びフリーに指名して。
すると、グラフが第1,3象限にあるものと、
第2,4象限にあるものという2分類があることが出てくる。
(生徒の言葉では「2つの部屋しか通らない」というもの。)
授業を進める上での難しさと面白さを感じる。

遅れているクラスでは、グラフを書く作業を進める。

以前も書いたのだが、分数に関しては驚くほど抵抗がある。
0.5刻みであることと、1/2がつながっていない生徒もいる。





2008年10月26日(日) いい顔で
2007年10月26日(金) 問いの連鎖が始まる
2006年10月26日(木) 相乗効果で
2005年10月26日(水) 自信から確信へ
2004年10月26日(火) 虹は二次曲線!?


2010年10月26日(火)



 難しさと面白さ

思いを抱いて月曜日を迎える。
もちろん問題がないわけではないが、
こういう前向きさがないようでは、人をを感化することはできない。



音声カードの記録をグラフにしている。
少しは変化があるといいなあ・・・。
これはとてもがんばっている生徒のもの。
現実にはかなり低いところで
のたうち回っている生徒もいる。
まだまだ、苦手な生徒の心を
把握していないことを感じる。




いろいろな比例を式→表→グラフと書かせ、気がついたことをまとめていく。


このクラスでは、対称的なグラフがあるところから発言が続く。
左右対称という見方がわかりやすいが、
対応表や式に絡めていくと、上下対称なのだというまとめや、
変化の割合が一定という話に持って行く。



2007年10月25日(木) どうしてそんなことに
2006年10月25日(水) できる喜び
2005年10月25日(火) 小さなつまずきを乗り越えて
2004年10月25日(月) 授業化する難しさ


2010年10月25日(月)



 やりたいこと

学校へ。
市の数学関連や職場体験など、いくつかの仕事を処理。
やりたいこと、やるべきことが本当にあるものだと思う。

昼過ぎに帰宅。
2日間の刺激のある会を受けて気持ちにスイッチが入り、
これまでをふりかえりながら日記を書き進める。
数学教育の原稿も進めるが、
こちらは今の迷いをどう表現するかでSTOP。
もう一週間悩むことにする。

2008年10月24日(金) 直角二等辺三角形の角の二等分線
2007年10月24日(水) どうして言えないのか
2006年10月24日(火) (1/3)×6=2
2005年10月24日(月) 全員がゴールできる爽快感
2004年10月24日(日) 放物線は二次関数だ


2010年10月24日(日)



 読売教師力セミナー

9月始めに申し込んだ読売教師力セミナー。
返事がないので,駄目だと思ってあきらめていたら,
思いがけず,先週あたりにはがきが届く。
2週間前にも名古屋に行ったので迷ったが,
迷うなら行くべきだと思い,いろいろ算段して名古屋へ。
星ヶ丘は車では何度も通った道だけど,
歩いてみると風景がずいぶん違う。
椙山女学園大学は思ったよりも新しい大学のよう。

読売新聞社からいただいたいくつかの資料は,なかなか魅力的。
思いがけず,数検の藤井さんにもお会いする。

さすがに役者がそろっていると安心感がある。
まずは和田先生の小学生への模擬授業。
動物園の便所掃除を16歳の少年の心情の変化を追う中で,
働くということを考えさせていくもの。
二台のカメラでプロのカメラマンが舞台上をとらえて,
それを舞台のスクリーンに投影している。
模擬授業でありながら,
子どもの表情をリアルタイムに映像で見せてくれるという仕掛が,
実はすごい。
いつも教師が見ている子どもの表情をとらえる映像と、
生徒から見た教師の姿に切り替わり映し出される。
だからリアルなやりとりが伝わってくる。
舞台で行われている仮想教室ながら,
そこに生まれているリアルな真実の風景が確かに見えてくる。
こういう仕掛けは今までに見たことがないもの。
生徒の座席も教師の立ち位置もきちんと計算されている。

一人一人の児童から聞き出すときの,
和田先生の立ち位置がいい。
うん,うん,といううなずきが,子どもの心を和らげ,
舞台の上ながら,隣に寄り添って思いを引き出していく。
言葉が足りない生徒には,何で?誰が?と問いかけ切り返す。
わずかな時間の授業ながら,
何を学んだのか,何が変わったのかを聞き出そうとするのは,
授業の目的がはっきりしているから。
ぶれない姿勢がここにも見える。
「働くということを,これまで自分のこととして考えたことがなかった。」
という本音は,ある意味衝撃的。
子どもを大事にしているようでいて,
子どもを単なる子どもとしてしか扱っていない
今の社会(大人達)の姿が見えてくる。

続いて中学生に向けての伊藤先生の授業。
教科を引き合いに出して,生徒に語らせる。
まずは「好きな教科は?」
次に「社会に出たときに,最も重要な教科はなんだと思う?」
そして「教科以外で大事だと思うものは?」
最初は語りやすい発問で緊張をほぐし,
次に本気で問いかける発問で真に迫るといったところだろうが,
とちらもなか難しい。
舞台の上では難しいのだけれど,
何のためにそれを言うのかといった,必然性のようなものが
生徒には感じられないからか。
人の授業を見ていると,生徒の気持ちが少しだけわかるもの。
「君たちは学校に行っている。いろんな教科を学んでいるのだけれど,この教科は将来役に立つと思うものは?」「役に立たないと思うものは?」
といった質問をダイレクトにぶつけるのも,面白いのではと思った。
生徒の学びに対する価値観が,ストレートに見えてくるのではないか。
そして,フロアーの方に
「今から思うと,あれが大事だったと思うものをきいてごらん」
これは面白い!フロアーにも自分にも緊張が走る。
さらに情報アシスタントの方を招いて,
バレーボールからアフリカに関わっていき,今本当にやりたいことは,バレーを教えることじゃなくて・・・というユニークな生き様にふれさせる。

パネルディスカッションは,前半は志水先生の問いかけで,
授業者がさりげなく行っていた基礎的なテクニックを紹介。
授業の組み立てや授業者の判断については大西先生が上手に引き出す。
鈴木先生と和田先生のここでの発言が,
この会のテーマに対して最も印象的だった。
鈴木:「数学で身につけるのは計算力」と生徒に言われたら,やっぱり「がくっ」としてしまうだろう。「社会は知識量だ」と言った生徒がいた。それって教科の敗北ではないか。この教科では,この力を付けるのだということが,キャリア教育のスタートだろう。もっと言うのなら,家庭かもしれない。家庭の中では,お父さんお母さんが話をすることが大事だと思う。生徒の問題ではなく,大人の問題だと思う。
和田:一番知りたかったのは,今日の授業で,働くことをどう考えたのか。職業に就く手段,アナウンサーになりたいなら,それにはこういう学校に行く・・・それは小学生でも知っている。でも,「働くってどういうこと?」と聞くと声が出なかった。そのことについて「今まで考えたことがなかった,聞かれたこともなかった。家で話したこともなかった。どういう過程でその職業に就いたのかを聞いたことはあったが,今どんな気持ちなのかを聞いたことがなかった。夜疲れて帰ってきても,次の日には現場の人のためにがんばるぞと言って笑顔で出て行く意味がやっとわかった」と子どもは言っていた。考えるきっかけになることが学校の中でなかったんだと思った。人ごとじゃないんだなと。
フロアーからの質問を受け付けると,製造業の方から刺激的な発言。
理科教育を進めるために小学校にも関わっている。最近円高で,製造ラインが海外にどんどん行っている。ものすごく厳しい状況に日本はある。小学校の理科授業に行っているが,この苦しい状況を伝えられない。日本では物を製造できない。プリウスもタイで作っている。今の小学校教育では,海外に行ってやろうと考えると全然駄目だ。自分の考えを,道徳じゃなく,世界で戦えるために自分たちがどうあるべきかを考えないと。ヨーロッパへ行ったら歴史。美術,音楽から入るが,そこで語れない人は,尊敬もされない。世界を見据えてほしい。
想定外ながら,真に迫る発言が出る。これを中学生にも聞かせたいもの。
評価についての質問は、なるほど。
いろいろなことが、効果があったかどうかで測られる方向に向かっている。
必要なことだが、チャレンジする気持ちを削がないようにしたいもの。

それを受けての玉置先生の授業は,フロアーに生徒を全員派遣して,
「働いていての喜びは,どんなものがありますか?」を10分間取材させる。
これは実に面白い企画。
残念だったのは,語る側にできるだけ短く・・といったこと。
この注意が,フロアーからのリアルで具体的な体験を語れなくし,
結果として生徒は,
「働く喜び」についてのキーワードを聞き取る作業になっていたのではないかということ。
だからその後、班で集約しても,それを説明せよと言われても,
出てくるのは実態のないキーワードのみ。
短時間ながら中学生に新たな出会いを創出できる機会だっただけに,
ちょっぴり残念。
とはいえ、今の立場にありながら、
授業にこだわり、挑戦される玉置先生の姿を見て、
授業できる今の自分の幸せを、もっと感じなければとも。

「これまで大切にしてきたことをきちんとやればいいのだ」ということや,
「大人が語ることが何より大事だ」というメッセージが十分伝わってきた。
大上段に構えなくてもいいのだ。
身近なところに、できることはあるのだということ。
アイディアと勇気をいただいて帰宅。


2007年10月23日(火) 借り物をそのまま拝借して
2006年10月23日(月) 生徒が出来る授業を目指して
2005年10月23日(日) 秋晴れの一日も原稿書き
2004年10月23日(土) 生徒の研究にワクワク


2010年10月23日(土)



 諒解に達すること

朝からいろいろなことが起きる。
それでも何とかやりくりして、授業を進める。

あわてずにグラフをかかせることに。
理解している生徒が多いこのクラスでは、
ほとんどの生徒がグラフを書き上げる。

一番進んでいるこのクラスでは、まとめを話し合う。

生徒の取り組みは、まずまず。
どんな指導も、その意味を理解している生徒がいるかどうか。
生徒自身の心をどう動かすかにかかっている。


学校を後にし、S中の授業研究会へ。
久しぶりに見る授業は刺激的。
マジックハンドからスタートし、今日の主題は7角形の合同条件。
これを4角形や5角形を飛ばしてやろうとするところがいい。
それを乗り越えていく生徒達。
とはいえこれが全体には共有化されていない。
スタンドアップでもいい。4人組でもいい。
その手だてさえあれば、もっとすごい授業になるはず。

協議会では松島先生の発言が秀逸。
力として見るのであれば,どう見取るのかが大事。
その力は量的なものではなく,質的なもの。力がついたかどうかは,
具体的な子ども達の姿で規準のような形で見れるといいのではないか。

そして・・・岡本先生の講演会。
「劇的なるものとしての 授業・学習」
これまで断片的に伺ってきた、ギリシャ悲劇との関係が、
また少しだけ紐解かれる。
演出家の鈴木氏の含蓄ある言葉も、なるほど。
テキスト (台本) が与えられる。
そのテキストには正解があると思う、作家の気持ちには正解があると思い、その正解に近づいていこうとする、それが一番まずい。
大切なことは、演技を通して何を発見するかだ、諒解に達することだ。
新たな自覚に達するということだ。
それは新しい関係を見出すことだといってもいい。

この夏の飲み会での「素敵な出会い」というお題は、
ここにつながるものだったのか。

書き留めた言葉の断片も、力のある言葉が続く。
・教師の役割の一つは,生徒が本物に出会い,出会う機会をつくること。本物に出会わせること。そのためには,教師自身がまず本物に出会うこと。
・授業は,正解を発見することではなく,何かを関係づけること。
正解を見つけた,だったら次はどうなの?次なるものを
・教師は生徒に裏切られていい。生徒の可変性が成せる技だ。


とてつもない方に師事させていただいていることに、改めて感謝。
自分の今を振り返り、決意を新たにする。

2007年10月22日(月) 二つの直角三角形
2006年10月22日(日) 指導が確立していない
2005年10月22日(土) 幸せを感じない不幸
2004年10月22日(金) 静岡テクノロジー活用数楽研究会


2010年10月22日(金)



 本格的に比例を

5章の5時間目。いよいよ比例を本格的に扱うことに。
比例の定義を確認し、
8種類の比例の式から→対応表→グラフを書かせ、
気がついたことをまとめる。

ノートの使い方も指示。
例年のことながら、
座標の目盛りを等間隔に打てない生徒がいる。
原点付近で、間隔が狭くなるのはどうしてなのか。
結果として、グラフを書く時間差が大きくなる。
もう少し早い段階で、手を入れるべきだった。
限られた授業時間の中、何を大事にするべきか。
宿題の点検を、どこに持って行けばいいのか。

どこまで気がつくのか。
刺激が足りないクラスもあり。

2007年10月21日(日) やりたいことの半分も
2006年10月21日(土) 生徒の本気を引き出すこと
2005年10月21日(金) スタンドアップに勇気
2004年10月21日(木) 迷いの中に


2010年10月21日(木)



 いろいろな見方が

同じ表を見ながら、
いろいろな見方が出されるものだと思う一日。


前時の振り返りで、
yをかいにするには、yから8を引いて2で割るが出される。
ここで思い切って、関係式をχについて解くことを示してみる。

対応表を3つの見方でとらえさせることの3回目。
・χが1増加するごとにyがどう変化するか
・比例するかどうか(χが2倍3倍になると・・)、
・χとyの関係(χをyにするにはどうしたらよいか)
驚くことにこのクラスでは、二乗を比例する関数の意味に迫る、
χを2倍3倍にすると、yは2の二乗倍、3の2乗倍になることが出される。
おもしろい。

別のクラスでは、yをχで割るとχになるという発言を、
数式で示してみる。
ちょっと背伸びして見せるのは面白い。

2007年10月20日(土) 生徒同士で
2006年10月20日(金) 理詰めで人間関係を
2005年10月20日(木) その場の指導・育てる指導
2004年10月20日(水) 近づく台風の中


2010年10月20日(水)



 若者の成長を見るのはいいものだ

進んでいるクラスは比例を例解するⅡと題して。

昨日の比例かどうかの根拠で迷ったクラスで、
こちらが教科書を元にまずは解説してしまうことに。
今日は、二乗に比例する関数を取り上げる。
この状態で4人組で追求させ、後半のまとめへ。

本当はグラフまで書かせたい気もするが、
今の授業ではこれが精一杯。
ここまでと割り切りつつも、何となくグラフのラインも描く。



一次関数を扱ったクラス。
ここでは、なぜy=2χ+8になるのかについて、
かなりつっこんだ発言をする生徒が出る。
みんなが分かるための時間をとりたいが、
スタンドアップで確認する時間がなく残念。
でも、見通しを持てる生徒がいるのは立派。


初任者ながらクラスを持った先生の掲示。
これだけのことができれば、十分合格点。
まだまだ学ぶべきことはあるが、
経験をどう重ねていくのか、これからが楽しみ。


2007年10月19日(金) 攻める姿勢
2006年10月19日(木) 一瞬のステージに
2005年10月19日(水) 方程式でも通分を
2004年10月19日(火) 学校ぐるみでの取り組み


2010年10月19日(火)



 まとめきれずに時間切れだけど

デジカメに切り替えたが、意外に優秀かもしれない。
画像を全画面と板書のみの2種類撮ることに。
遅れているクラスは、影の長さの2時間目。
座標について確認することに。


課題提示の後は、すぐに4人組、
そして再びコの字型にして練り上げていく展開。
ということで、4人組の時間をタイマーで区切る。
授業展開にリズムができてきた感じ。
とはいえまだまだ、発言できる生徒は少ないけれど、
反応することの大事さが、少しずつ浸透してきた。
「比例という言葉を安易に使うな」
という注意事項を何度も繰り返す。


いろいろな関数の1時間目のクラス。
一次関数について、比例かどうかを問うと、
小学校の定義に基づいて説明する生徒と、
χを何倍かしてyになっていないからという、
結果として中学での定義に基づいて説明する生徒がいて
混乱するが面白い展開に。
これこそ授業の醍醐味だが、まとめきれずに時間切れ。
どうつなぐと良かったのだろうか。

2007年10月18日(木) 感謝して
2006年10月18日(水) まだ見ぬ未来の自分に向けて
2005年10月18日(火) 至福の時間
2004年10月18日(月) 数式化は難しい?


2010年10月18日(月)



 対話が生まれる授業へ

久しぶりに永田先生の「数学科の授業づくり」を読んで
ここでやはり、いろいろな関数を扱おうと決意。

進んでいるクラスでは、前時の板書を提示しながら、
一次関数の対応表を3つの見方で見させる。
それにしても小学校では、
比例について、どうしてこんなにも誤解させたままなのかと思う。
でも、その分だけやりがいはあるところ。
比例の本当の意味は、比が等しいことだという、
当たり前のことに気がついてほしいもの。

今日から思い切って座席をコの字型に変える。
プロジェクターが上手く収まる。
4人組にするときの座席配置も工夫。
後半の一次関数の式を求める場面では、なかなかいいやりとり。
モノローグではない対話が少しだけ生まれる。
聞き合う姿があると、授業は楽しいもの。

影の長さの第2時の授業。

昨日同様、4人組で質問しながら。
内容的にはごくごく基本的なことだけど、
現実世界ともつながった話題。
生徒同士で語り合い支え合う姿が見える
楽しい授業ができるのはうれしいもの。


2007年10月15日(月) 『わかった』で座らせるな!
2006年10月15日(日) 市民大会で
2005年10月15日(土) 大会前日も
2004年10月15日(金) いいものはいい


2010年10月15日(金)



 班ごとに質問していくのはいい

管理主事訪問の日。
学校中、何となくぴりぴりした雰囲気があるのだけれど、
こんな日だけ特別という思いは、絶対に持ちたくない。
いつもが大事な一日なのだ。


進んでいるクラスは、影の長さの2時間目。
一つの表を3つの見方で確認していく。
こういう見方を、経験させておきたい。


もう一クラスは、第一時。
4人組の班ごとにすすめ、
できた班にマイナス部分の表やグラフの質問をしていく。
これはなかなかいい。
理解できたかどうかや、説明できるかどうかもよくわかる。
いろいろなバリエーションができるものだ。

生徒のいい表情が見える瞬間は、何とも幸せ。

今日の最後は総合の学年集会でプレゼン。
キャリア教育をどう進めるのか、
願いと実際がかみ合うように提案していきたい。

2009年10月14日(水) 待てないということなのか
2007年10月14日(日) 市民大会
2006年10月14日(土) 大会前の練習試合
2005年10月14日(金) 人を動かす難しさ
2004年10月14日(木) 魔法の杖


2010年10月14日(木)



 影の長さで、比例の導入

遅れているクラスは、不等式と比例式。



なんとか5章の比例・反比例に入ることに。

「影の長さを考えよう」で導入することに。
以前はどんな問いが生まれてくるのかを楽しんでいたが、
今は「できるようにしたい」という思いの方が強く働いている。
時間的に余裕の無いことがマイナスに働いている。

音声カードを新しいものに。
選択問題を取り入れ、方程式や不等式を読む問題を入れる。
意外に苦戦していて、取り入れて良かった。

2007年10月13日(土) 攻める
2006年10月13日(金) 繰り返さないと忘れていく
2005年10月13日(木) 曖昧なスタンス
2004年10月13日(水) 悪くはないが,もう一息


2010年10月13日(水)



 不等式・比例式

始業式や任命式でスタート。

不等式と比の値、比例式を1時間で。

何が軸なのかを把握しないまま進めている感じ。
以上・以下・より大きい・ちいさいの差を、
知らない生徒も多いのは驚きでもある。

遅れているクラスは、速さの問題を。



小テストが効果があったかどうかは、生徒に聞こうと思い、
振り返りカードに書かせる。
意外に好評なのは、繰り返しで見えてきたことがあったということか。

2007年10月12日(金) 疲れの出る週末も
2006年10月12日(木) やれることをやらなければ
2005年10月12日(水) 久しぶりの道徳
2004年10月12日(火) 後期始業式


2010年10月12日(火)



 「学びの共同体」を学び直す

車を飛ばして、愛知でのシンポジウムに。
前日の雨が上がり、いい天気に。

学びの共同体を、
どうして小牧の方々が取り入れようとしているのか、
どこまで認知され、実践されているのか、
それを通して、今、どんなことが起きているかなど、
知りたいことがいろいろ。

副島先生の学びの共同体についてのわかりやすいまとめは、
学びの共同体について、多少の知識があるから、
すっきり入るものなのかも。
会場全体は、分かるという顔と、分からないという顔。
司会がパネラーの持ち味を出し切れず、パネラーも、苦しい表情。
とはいえ仕切りたい思いを押さえつつ、
刺激的な本音の発言が飛び出し面白い会に。
佐藤学先生の「学びの共同体」に対する
3人の先生方の認識がわかりなるほど。
「授業研究復興を核とした改革運動だ」
「個人商店のような、他の先生には負けないことを
アイデンティテーとする教育では限界がある」
「自分も名人芸を目指していたが、全員が
名人になれる訳じゃない」

学びの共同体を志向する教師であるというのも、
名人芸の一つではないかと思ったりする。

帰りに石川先生と少しだけ話をし、
形だけを追っている自分になっているのかもしれないとも。
もう一度、授業を変えてみよう。




2009年10月10日(土) 学ぶ者だけが
2007年10月10日(水) 本当の強さを
2006年10月10日(火) グラフで示す
2005年10月10日(月) 連休最終日
2004年10月10日(日) 検索サイトから


2010年10月10日(日)



 何をしたら喜ぶか

午前中は部活で学校へ。
数学関係の書類のとりまとめを行い、かなりの時間を費やす。

総合的な学習で、来年5月に職場体験を行う。
そのための資料づくりを始める。
いろいろ調べるうちに、
「キャリア教育とは職場体験をすることではない」という
当然の内容がネット上でたくさん見つかる。
体験を軸にするのは現実的でいいのだけれど、
それだけでは学びは共有化されない。
テーマを設けて・・・と思っているが、どこまでできるのか。

 皆が何をしたら喜ぶか、何に困っているか、何を欲しがっているか、何をすれば楽しいかを知ること。だからどんな仕事にも絶対必要。これを「ニーズ」という。
 でも皆は、自分の欲しいことは、なんとなく、漠然としてしかわからない。これを「潜在ニーズ」という。だから調査が必要。これがマーケティング調査という。


一般的なビジネスモデルを考えることと、
中学校教師の仕事とは違うとはいえ、
生徒に教える前に、自分自身の仕事について、
振り返る必要があることを感じた。


2008年10月09日(木) 覚え書き(オランダで考えたこと)
2007年10月09日(火) 後期スタート
2006年10月09日(月) 繰り返される過ち
2005年10月09日(日) 楽しさのある練習
2004年10月09日(土) 台風の中


2010年10月09日(土)



 ストレスの少ない

人間関係づくりのプログラムを道徳で。
今回は、ストレスの少ない認知の仕方。
自分自身にも必要な認知なのだろうけれど、
そうもいってられない現実。
前向きにいこうというメッセージだけでは、
現実にはまだまだ弱いことも感じる。



いろいろなクラスの授業がある。
持ち味を是非とも生かしてほしいもの。

時間のあるクラスでは、もう一時間演習を。

この板書では、ちょっと伝わらないか?

午後は終業式。
こんなところに節目を持ってくるセンスの無さ。
市ぐるみでこうなっていることの損失を、
どうして考えないのか。

2007年10月08日(月) 達人の技に
2006年10月08日(日) この時代に生まれて
2005年10月08日(土) 練習試合に
2004年10月08日(金) 前期終業式


2010年10月08日(金)



 速さの問題2時間目

連立方程式の利用の7時間目。
速さの問題の2時間目。
残念ながら、小テストは正答率が3割以下とできない。
速さと往復の時間が条件として与えられているワークの問題。
模範解答は、距離をχとしているのだが、
分数の苦手な生徒達には、できるはずもない。
時間をχとした解答があれば、ずいぶん違うのにと思う。
こういうのを見ると、やっぱり自分で問題集を作りたくなる。

このクラスでは、
ワークように距離をχkmとした解答をにmimioで書き込んで、
後半は黒板で行きの時間をχ時間とした解答を解説。


このクラスは、その逆パターン。


どちらがいいのだろうか。
あきらめないクラスなら、
最初のクラスの方が少しだけいいのかもしれない。
どちらもその後は少しだけ問題練習を4人組で。


2007年10月07日(日) ネットデイフォーラム2007 inよこはま
2006年10月07日(土) 広島論文発表会1日目
2005年10月07日(金) 一次式の世界
2004年10月07日(木) 楽しく遊べるように


2010年10月07日(木)



 速さの問題

方程式の利用の6時間目。

速さの問題を簡単に扱う。
速さを理解することを主張してきたが、まだまだ理解されない。
また、キーワードをいくつか。
出会うということは、同じ時間に同じ場所にいること。
距離が同じだったり、時間が同じだったりする。
さらに、往復は行きと帰りの距離が同じこと。
ホンとは単位の問題もある。
何を求めるのかに波線を引き、一当たりの量に線を引くこと。
デジMATH+mimioで簡単に実現できることの良さ。

時間をかけて演習したいのだが、そうもいかずに残念。
計算テストについても、できるようになったとは言えないのが苦しい。

2007年10月06日(土) 自分の問題
2006年10月06日(金) 前期終業式・後期始業式
2005年10月06日(木) 迷いを引きずったまま
2004年10月06日(水) 認められることで


2010年10月06日(水)



 過不足の問題で

おそらく方程式の利用の5時間目、過不足の問題。

そんなに時間をかけていいのかと、少し不安になる。
一当たり量の問題にさらに条件が加わったもの。
今までは、表の整合性を気にしてやってこなかったが、
今回は、過不足の条件を表に書き込む。
どうやらこれはヒットした模様で、理解がいい感じ。
小テストでは7割程度の生徒が、過不足の問題をクリヤー。
それでも7割。
どうしたものかとも思う。
こうした通過率の善し悪しを、ちゃんと把握しておきたいとも。
また、配付した生徒の数をχとした場合しか扱っていないのも、
本当は気になるところ。
でも、今のこのクラスではそれが精一杯か。

情報機器に対する締め付けが一層強まる気配。
本当に規制すべきものと、そうでないものを
一緒に規制してしまう姿勢は、禍根を残すと思うのだが。
いずれにせよ強く主張できない今の自分であることが、
一番の問題なのかもしれない。

2007年10月05日(金) 前期終業式
2006年10月05日(木) 見ていただくと
2005年10月05日(水) わかることの難しさ
2004年10月05日(火) 数学的手法を活用する楽しさ


2010年10月05日(火)



 最近の工夫

方程式の利用の4時間目。
時間的に余裕のあるクラスは、
一当たり量の問題演習を4人組で行う。

本当は、こういう時間をどのクラスでも取りたいところ。
どんなにいい手法でも、個に応じなければできないことが見える。


最近始めた授業の工夫としては
音声カードを、生徒指名制にしたこと。
気になる生徒と積極的に音声カードをやることで、
直接指導すること。
計算テストで積極的に見て回り、その場で指導してしまうこと。
単に評価するためにテストをしているのではない。
間違えるところは、案外単純で、
-7-5の計算を-2にしてしまったりという正負の数の計算や、
移項で符号を変えないミス、これは式をそろえて書いていないものや、
最後に係数で割るときのミス。
特に4χ=2のような問題では、χ=2にしてしまう。
どうしてなのかと思うが、解説しても、音声カードに入れても、
なかなかできるようにならない。
難しいものだ。

2007年10月01日(月) 良さを示す
2006年10月01日(日) 生徒に応じて
2005年10月01日(土) 10月
2004年10月01日(金) 放物線の美しさ


2010年10月01日(金)
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