doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 マイ・ベスト・アルバム2008

音楽雑誌、ブログなどで年末恒例の年間ベスト・アルバム。4〜5日前に風邪をひいたうえ、書く時間と意欲があまりない。今年は見送ろうかとも思ったが、結局何とか書き上げた。
選考対象は、私が購入した2008年発売の音楽作品。部門は「新作」と「リイシュー/発掘音源・映像」。それぞれ10作品を上限として特に良かった作品を挙げた。「新作」、「リイシュー/発掘音源・映像」ともに順不同。海外盤では2007年以前に発売済みながら、日本盤・直輸入国内盤としては2008年発売の作品も選考対象に含めた。

新作

アトミックの『Retrograde』
12月の来日公演も圧巻だった北欧のアコースティック・ジャズ・クインテットの、やや期待外れの前作とは別次元の高みへと一気に上り詰めた感のある大作3CD(スタジオ録音2枚+ライヴ1枚)。アトミックなどのドラマー、ポール・ニルセン・ラヴとその周辺アーティスト(ペーター・ブロッツマン、ケン・ヴァンダーマークなど)の活動からも目が離せない1年だった。

ランディ・ニューマン(Randy Newman)の『Harps And Angels』
アメリカを代表するシンガー・ソングライターの一人による、オリジナル・アルバムとしては9年ぶりの新作。私が聴いたロックの新作のなかではダントツの1位(ブライアン・ウィルソンとマーク・スチュワートの新作も良かった)。

アル・グリーン(Al Green)の『Lay It Down』
近年絶好調の“ソウル・レジェンド”がブルーノートから発表した3作目。Ahmir“?uestlove”Thompson(クエストラヴ)とJames Poyserとの共同プロデュース、ラリー・ゴールドのストリングス・アレンジなどによって得た、現代的な感覚を湛えつつも往年をありありと彷彿させる「ハイ・サウンド」をバックに、アルのソウルフルで艶やかなファルセット、慈愛溢れるヴォーカルが心に響く会心作。ジョン・レジェンド、コリーヌ・ベイリー・レイ、アンソニー・ハミルトンがゲスト参加。

セオ・パリッシュ(Theo Parrish)の『Sound Sculptures Volume 1』
デトロイト・ハウスの鬼才が2007年に発表した12インチ3枚組の作品に、アナログ未収録曲を多数追加した2CD。生音風サンプリング&プログラミング主体のハウスによって、セオならではのドス黒いグルーヴが深く妖艶に渦巻き、ジャズ、ソウル、ファンクなどのブラック・ミュージックを集大成したかのような大作。

カサイ・オールスターズ(Kasai Allstars)の『Congotronics 3 - in the 7th moon, the chief turned into a swimming fish and ate the head of his enemy by magic 七番目の月の夜に、酋長は魔術によって泳ぐ魚に化けて敵の頭を食べた』
コンゴのカサイ出身の部族による電化親指ピアノ系の大所帯バンドの1stアルバム。電化リケンベ(親指ピアノ)を始めとして、ツイン・ギターなども導入したポスト伝統音楽&土着的/プリミティブなトランス・ミュージック。コノノNo.1で知られるコンゴトロニクス・シリーズ第3弾(同シリーズ第2弾であるDVD付きコンピレーション盤にも参加)。

サミーラ・サイード(Samira Said)の『Ayaam Hayati 我が人生の日々
モロッコ出身の「アラブ歌謡の女王」が約4年ぶりに発表した通算33作目のオリジナル・アルバム。欧米などの打ち込み主体のきらびやかなポップ・ミュージックの要素がかなり取り入れられているが、当代アラブ歌謡随一の歌唱力、細やかなコントロールの効いたコブシ回しなどに魅せられ、本作くらいの欧米ポップ寄りなら許容範囲。ジャケット写真のサミーラはあまりにも若く見えすぎ。

フリア・アイシ&ヒジャーズ・カール(Houria Aichi & L'Hijaz' Car)の『オーレスの騎兵 Cavaliers De L'Aures / Riders Of The Aures』
アルジェリアのベルベル系イシャウィエン人の女性歌手が、フランス・ストラスブール出身の男性5人組グループとコラボレートした意欲作。伝統歌謡の素養のあるフリア・アイシの歌声、強烈なコブシ回しが、主にアラブ楽器(+バス・クラリネット)を駆使してバックを務める若き俊英たちのアグレッシヴなサウンド、個性的なアンサンブルと交錯し、鮮烈な印象を受ける。

Dinosaurs With Hornsの『Return Of The Disco-Aristo-Sarcophagus』
1970年代中頃に米国カリフォルニア州パサディナで生まれたロサンジェルス・フリー・ミュージック・ソサエティ(LAFMS)。LAFMSのRick Pottsと、LAFMSのメンバーでテープ奏者のJoseph Hammerによるアヴァン・ユニットの、既存の音楽の枠に収まらないライヴ録音作(2007年1月と2000年11月録音、全2曲・約16分+53分)。

遠山サキさん親子のDVD-R『アネサラ シネウプソロ(姉茶 ひとつのふところ)』
アイヌ文化の伝承者で、北海道浦河町姉茶にお住まいの遠山サキさん(80歳)が、浦河・姉茶に伝わるアイヌの歌を、長女、次女、三女とおもに輪唱で歌った自費制作DVD-R(約49分, 2008年7月に浦河町姉茶で収録, アイヌ語歌詞の日本語字幕付き, CD-Rも発売)。歌のバックの映像として、浦河・姉茶の自然風景を中心に、4人の歌う姿や遠山サキさんの日常生活の一場面などを収録。
フチ(アイヌ民族の女性の古老)のなかでも数少ない幼い頃からのアイヌ語話者で、これほどしっかり歌える方が今も健在とは驚き。遠山サキさんと次女、三女が参加したCD『Mukkuri Hawehe ムックリの響き:アイヌ民族の口琴と歌』(2001年, 日本口琴協会)との聴き比べも一興。購入などの問い合わせ: 浦河町堺町生活館(TEL 0146-22-5795)

【次点】
バコ・ダグノン(Bako Dagnon)の『Titati』
オマーラ・ポルトゥオンド(Omara Portuondo)の『Gracias』
Original Silenceの『The Second Original Silence』


リイシュー/発掘音源・映像

オーティス・レディングの『Live In London & Paris』
名盤『ヨーロッパのオーティス・レディング』と同一公演である1967年3月21日のパリでのライヴを収録した、『ヨーロッパ〜』の拡大版。『ヨーロッパ〜』ではカットされていた箇所も収められ、音質も向上。そのうえ、4日前の3月17日のロンドン公演を追加収録。オーティス及びブラック・ミュージックの新たな定番が誕生した。

V.A.のDVD『Respect Yourself The Stax Records Story リスペクト・ユアセルフ〜スタックス・ストーリー / Stax Volt Revue Live In Norway 1967 スタックス/ヴォルト・レヴュー〜ライヴ・イン・オスロ 1967』
サザン・ソウルの名門レーベルであるスタックスの歴史を綴ったドキュメンタリー作品と、スタックスが1967年4月7日にノルウェーのオスロで行った「スタックス/ヴォルト・レヴュー」(ブッカー・T.&ザ・MG's, サム&デイヴ, オーティス・レディングなどが参加したパッケージ・ショウ)をカップリングした2枚組DVD。言わずもがなだが、ソウル/ブラック・ミュージック好きなら是が非でも見ておくべき作品。海外盤は2007年にバラ(単体)で発売済み。

V.A.の『マグレブ音楽紀行 第1集 アラブ・アンダルース音楽歴史物語 A Musical Trip To Maghreb Vol.1 Arab Andalous Music And Kabyle Songs』
9世紀にイスラム王朝下のイベリア半島南・東部(南スペインのアンダルシア地方)で生まれ、15世紀以降、北アフリカのモロッコやアルジェリア、チュニジアなどに伝播。近年はパリのアラブ系移民たちの音楽としても知られるアラブ・アンダルース音楽の歴史を、20世紀に録音された音源で辿る2CDオムニバス盤。ライス・レコード(田中勝則氏)渾身の独自制作盤。アラブ・アンダルース音楽に関する予備知識はほとんどなかったが、古典音楽そのものではないこともあってか、通勤時のお伴として今年最も楽しませてもらったアルバムの一つ。本作の発売により、アラブ・アンダルース音楽が、ワールド・ミュージック・ファンの一部の間で静かなブーム(?)となった。

ダフマン・エル・ハラシ(Dahmane El Harrachi)の『Ya El Hadjla やまうずら 〜アルジェリア移民の声〜
アルジェリアの大衆歌謡シャアビの代表的歌手(1925or1926-1980)の復刻盤。1975年の録音集とされる。ダフマン・エル・ハラシの先輩格である「シャアビの始祖」ムハメド・エル・アンカの『Le Grand Maitre du Chaabi シャアビの創始者』と迷ったが、聴いた回数の多さから本作を選出。

Bernard Bonnierの『Casse-Tete』
カナダの電子音楽家(1952-1994)が1984年に発表したレア盤の復刻CD。奇天烈なアイデア満載の、コミカルですっとぼけた電子音楽/ミュージック・コンクレート/変態ダンス・ミュージック。テクノ、クラブ・ミュージックを通過した耳で聴いても、まったく古びて聴こえない。

Warner Jepsonの『Totentanz And Other Electronic Works 1958-1973』
アメリカの電子音楽家のレア盤『Totentanz』(1967年作)に、1958年から1973年までの未発表作品(ブックラ・シンセサイザーやテープ編集による電子音楽、ミュージック・コンクレートなど)を14曲追加した2枚組CD。LAFMS関係のレーベルであるMelon Expanderからの発売ということもあり、内容の面白さ、クオリティの高さは保証付き。

ザ・フーの『My Generation』
ザ・フーの代表作の一つである1965年12月発表の1stアルバムの日本独自制作盤。10代後半からの愛聴盤。音質、リマスタリングにやや不満があるが、英国オリジナル・モノラル盤を世界で初めて完全収録したオフィシャルCDゆえ、挙げないわけにはいかない。

シュプルング・アオス・デン・ヴォルケン(Sprung Aus Den Wolken)の『Faux Pas 1』
1982年発表の1stアルバムの初復刻CD。ジャーマン・ニュー・ウェイヴ(NDW=Neue Deutsche Welle)の傑作の一つ。キディ・シトニーのアジテーション/ヴォーカルに、歪んだダブ音響、ノイズ、アヴァン・エレクトロ、テープ編集、屈折した虚無的ビートなどを基調とする、従来のロックから逸脱した異形のアルバム。

V.A.の『アイヌ・北方民族の芸能』
1953〜1976年に現地録音されたアイヌ民族の諸地域の歌を中心に、ムックリ(アイヌ民族の口琴)やトンコリ(樺太アイヌの弦楽器)の演奏などを収録した3CD。近代文明に覆われる前のアイヌモシリ(アイヌ語で「人間の住む静かな大地」、北海道・南樺太・千島列島といったアイヌ民族のかつての生活領域)から、アイヌの歌が真空パックされて届けられたかのような、コミュニティー・ミュージック/民族音楽そのもの(一部を除く)として聴ける。現代的なアレンジが施されていないアイヌ音楽を深く知るうえで欠かせない後世に遺る作品。ウィルタニヴフの音源も2トラック収録。

【次点】
ルー・リードの『Berlin: Live At St. Ann's Warehouse』(2006年ライヴ録音、新作扱いにしなかった)
Monajat Yultchieva(Munojat Yo'lchieva)の『OUZBEKISTAN | UZBEKISTAN Monajat Yultchieva
サン・ラの『Media Dreams』
ハリス・アレクシーウ(HARIS ALEXIOU)の『酸っぱいチェリーと苦いオレンジ GUINDA Y NARANJA AMARGA』(2006年発表)
フランコ&TPOKジャズ(Franco & Le TPOK Jazz)の『Francophonic Vol.1 1953-1980 フランコフォニック 第1集

2008年12月31日(水)



 トップページに掲載した作品 Vol. 37

アイヌ文化の伝承者で、北海道浦河町姉茶にお住まいの遠山サキさん(80歳)のライヴが、2009年2月15日(日)に横浜で行われる予定らしい。遠山サキさん親子のCD-R&DVD-R『アネサラ シネウプソロ(姉茶 ひとつのふところ)』を入手した際、知った。娘さん、息子さん、お孫さんも出演するという。会場やチケットの入手方法など、詳細は不明。
アイヌ語を母語とするおば(母親の姉)に5歳から育てられ、日々の生活のなかでアイヌ文化全般を自然と身につけた遠山サキさん。浦河・姉茶に伝わるアイヌの歌が、極めて少ない幼い頃からのアイヌ語話者である遠山サキさんの生の歌声で聴ける、貴重なライヴとなりそうだ。
→【2009.1.28追記】『アイヌウタリ連絡会』「2月・3月の講演・イベント」(1/21付)によると、遠山サキさんたちのライヴは、2月15日(日)に新横浜の『Space Alta(スペース・オルタ)』で行われる予定(開場14:00、開演14:30)。チケットの予約・問い合わせは『Space Alta』まで電話(045-472-6349)orフォームメール(「利用申し込み」)にて。

フレンチ・アヴァン・シャンソン歌手、ブリジット・フォンテーヌ(Brigitte Fontaine, 1939-)が1969年11月に発表したSaravahレーベルからの2作目で、演奏陣にArt Ensemble Of Cicagoとフランス生まれのアルジェリア系の打楽器奏者Areski Belkacemを迎え、ピエール・バルー(11/20〜12月中旬にイベント&来日公演)のプロデュースのもと制作された『ラジオのように Comme A La Radio』(10/1にOmagatokiから発売の日本盤, 日本独自リマスター, 歌詞の日本語対訳付き, 紙ジャケ仕様, ボーナス・トラック4曲追加:Tr.13は世界初CD化, タイトル曲の試聴
Rudresh Mahanthappa(as)、Mark Dresser(double-b)、Gerry Hemingway(ds)の3人組ユニット、Maugerの『The Beautiful Enabler』(7月?にClean Feedから発売のポルトガル盤, myspace.com
Sean Conly(double-b)の初リーダー作で、Michael Attias(as, bs)、Tony Malaby(ts, ss)、Pheeroan Aklaff(ds)のカルテットによる『Re:Action』(9月?発売のポルトガル盤, Clean Feed, myspace.com
ザ・ドアーズがデビュー・アルバム『The Doors』発表直後の1967年3月7&10日にサンフランシスコのクラブで行った計4セットのライヴの音源(約197分?)から選曲された2CDで、Bright Midnight Archives/Rhinoによる定番ブート音源のオフィシャルCD化、ザ・ドアーズの『Live At The Matrix 1967』(11/18発売のUS盤, 約124分, 試聴
デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノの27年ぶりの共作アルバム『Everything That Happens Will Happen Today』11/25発売US盤, Todo Mundo, 試聴, デヴィッド・バーン1月に大阪・東京で来日公演
アーサー・ラッセル(1951-1992)の米国Audikaレーベルによるリイシュー・シリーズ第5弾で、1973年録音のカウボーイ・ソングのカヴァーから生前最後の録音となった1990年の宅録曲までの全21曲(すべてヴォーカル入り)を収録した、シンガーソングライターとしての側面がうかがえる未発表音源集『Love Is Overtaking Me』(11/21にP-Vineから発売の直輸入US盤, 英文ライナーの訳付き, 本作から多くの曲がフィーチャーされているアーサー・ラッセルのドキュメンタリー映画『Wild Combination』のUS盤DVDPV

フィル・マンザネラ(Phil Manzanera)の新作アルバムで、P.マンザネラが結成したクワイエット・サンのドラマー&ディス・ヒートの中心人物として知られるチャールズ・ヘイワードとの共演作『Firebird V11』11/10発売UK盤, Expression Records, 試聴
八丈島の南方約70kmに位置し、伊豆諸島の有人島としては最南端に浮かぶ「絶海の孤島青ヶ島―その神事が島外で初めて披露された時の貴重な映像記録で、「第23回<東京の夏>音楽祭2007 島へ―海を渡る音」での2007年7月15&16日の草月ホール公演を3時間43分収録したDVD『青ヶ島の神事と芸能 Local Religious Rituals and Folk Performance from Aogashima Island』(11/26発売, 日本伝統文化振興財団/ビクターエンタテインメント, 詞章・歌詞掲載のライナー付き)
アルジェリアの大衆歌謡であるシャアビの始祖、エル・ハジ・ムハメド・エル・アンカ(El Haj Muhammad El Anka, 1907-1978)の『Le Grand Maitre du Chaabi シャアビの創始者』[10/19にAhoraから発売の直輸入盤, 録音年不明(1960年代+1970年?), 試聴, YouTube
アフリカ音楽最大の巨人、フランコ(1938‐1989, コンゴ=旧ザイール出身)が1953年から1980年に録音した全28曲を収録した2CD編集盤、フランコ&TPOKジャズ(Franco&Le TPOK Jazz)の『Francophonic Vol.1 1953-1980 フランコフォニック 第1集』(11/16にライス・レコードから発売の直輸入盤, Sterns Music, ブックレットの日本語訳付き, 試聴, YouTube:12
アイヌ文化伝承者・遠山サキさん親子によるアイヌの歌を収録したサキさん80歳記念の自費制作DVD-Rで、北海道浦河町姉茶にお住いの遠山サキさんが、長女・次女・三女とともに歌った浦河・姉茶に伝わるアイヌの歌21曲とムックリ(アイヌ民族の口琴, 約1分)、歌の背景映像として浦河・姉茶と思われる自然風景を中心に、4人の歌う姿や遠山サキさんの日常生活の一場面などを収録した『アネサラ シネウプソロ(姉茶 ひとつのふところ)』[2008年8月?発売, 2,500円, 2008年7月に浦河町姉茶で収録, 約49分, アイヌ語歌詞の日本語字幕付き, 本DVD-Rの音声オンリー版で同一曲収録のCD-R(約47分, 2,000円)も同時発売, 購入などの問い合わせ:浦河町堺町生活館、TEL 0146-22-5795]
作曲家、ヤニス・クセナキス(Iannis Xenakis, 1922-2001)の電子音楽作品第2集DVDで、「Hibiki Hana Ma(響・花・間)」(1969-70)、「Polytope de Cluny」(1972-74)、「Neg-Ale」(1960, with the film "Vasarely")の全3曲収録の『Electronic Music 2』(11/25発売のUS盤, Mode Records, 51分, 24-bit DTS 5.1サラウンド・サウンド, NTSC/Region 0, YouTube

2008年12月11日(木)



 トップページに掲載した作品 Vol. 36

「Jazz Icons DVD Series 3」全7作品のうちの2枚、ソニー・ロリンズの『Live In '65 & '68』とビル・エヴァンスの『Live '64 ‐ '75』(両作品とも9/30発売のUS盤, Reelin' In The Years, All Regions, 視聴:前者後者, ボーナス・ディスク付きの8枚組DVDボックス・セットはこちら
サハラ砂漠の遊牧民であるトゥアレグ族のグループで、“砂漠のブルース”と形容されるティナリウェン(Tinariwen)の2007年12月のロンドン公演を収録したDVD『Live In London』(10/19発売の日本盤, ライス・レコード, 本編68分+ボーナス映像72分:リーダーのイブラヒム・インタビュー50分など, 日本語字幕付き, YouTube: DVDのPV
サン・ハウス、ジョン・リー・フッカー、ジョニー・シャインズ、ブッカ・ホワイトの1968年から1972年のブルーズ弾き語り映像を収録したDVD『デルタ・ブルース伝説の巨人たち Legends Of The Delta Blues Featuring: Son House, John Lee Hooker, Johnny Shines, Bukka White』(9/19発売の直輸入盤, 約62分, リージョン・フリー, 日本語字幕なし, Stefan Grossman's Guitar Workshop, 海外盤DVDは2003年発売, YouTube:本作のTr.2)
フェミ・クティ(Femi Kuti)の7年ぶりのスタジオ録音作『Day By Day』(10/12発売の直輸入盤, ライス・レコード, Wrasse Records, myspace.com
沖縄民謡の歌手、古謝美佐子『廻(めぐ)る命』10/25発売, 『廻る命』発売記念公演:10/30新宿文化センター大ホール, HMVによるインタビュー, 試聴:公式HPの「Discography」)
イラン西部・クルディスタン生まれのタンブール(撥弦楽器)の名手で哲学者でもあるオスタッド・エラーヒ(Ostad Elahi, 1895-1974)のLe Chant Du Mondeからの9作目『Destinations』(9/9?発売のオーストリア盤, 2枚組CD, 試聴
南仏マルセイユ拠点の3人組ユニット、ムッスーT(Moussu T e Lei Jovents)の3rdアルバム『Home Sweet Home』(10/15発売のオーストリア盤, myspace.com

ルー・リードの代表作の1つである1973年発表の『Berlin』の全曲再現ライヴを収録したドキュメンタリー映画『Lou Reed's Berlin』のサントラ盤、ルー・リードの『Berlin: Live At St. Ann's Warehouse』(10/25発売のUS盤, 2006年12月15&16日のNYブルックリン公演から約79分収録, 映画の監督:ジュリアン・シュナーベル, 2009年1月21日に本作の日本盤DVD発売予定, YouTube:本作のトラック 812 の動画)
イギー&ザ・ストゥージズの2005年8月6日のベルギー公演と約130分の特典映像を収録したDVD『Escaped Maniacs』(10/24発売の日本盤, TFC・東北新社, 本編約65分+イギー・ドキュメンタリー約61分+イギー・インタビュー約68分, 日本語字幕付き, YouTube:本作の1曲目「Loose」
「ダブル・ ダイナマイト」の異名を持つソウル・デュオ、サム&デイヴの軌跡を辿る映像集で、TV番組で放映されたライヴ・パフォーマンスを中心にインタビューや関係者の証言などを収録したDVD『The Original Soul Men』8/20発売日本盤, 約120分, 日本語字幕&英文ライナーの対訳付き, 動画:Tr.4+1曲=1967.4.7の2曲)
南米コロンビア生まれのダンス音楽、クンビアの日本独自編集によるコンピレーション盤で、コロンビアのDiscos Fuentesレーベルに残る1960〜70年代のクンビア、ガイタ、ポーロの音源からインスト・ナンバーのみを収録した『Old Time Cumbia From Colombia』9/7発売, Creole Stream Music, 全15曲, パチョ・ガラーンルーチョ・ベルムーデスの両巨頭ほか収録)
マーク・ドレッサー(1952-)がカリフォルニア大学の音楽教授トリオ名義で発表した1stアルバム、Mark Dresser(contrabass)、Ed Harkins(trumpets, mellophone)、Steven Schick(multiple percussion)の『House Of Mirrors』(8/25?発売のポルトガル盤, Clean Feed, 試聴, Mark Dresser12月に来日:「藤井郷子4」の日本ツアーに参加)
ペーター・ブロッツマン(b-flat-cl, as, ts)と羽野昌二(ds)のデュオによる「FUNNY RAT/S」シリーズ3作目で、2008年5月8日に広島のスタジオで録音された『FUNNY RAT/S 3』(9/25発売の日本盤, HEART LORD STUDIO, 試聴
Evan Parker(ts)、Sten Sandell(p)、Ingebrigt Haker Flaten(double-b)、Paal Nilssen-Love(ds, per)の4人組ユニット、Townhouse Orchestraのライヴ録音作で、2007年2月18日にノルウェーのオスロのクラブ「Belleville」で収録された2枚組CD『Belle Ville』(10/30?発売のポルトガル盤, Clean Feed, 試聴

2008年12月10日(水)
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