doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 “最後の瞽女(ごぜ)” 小林ハルさん死去

盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)の小林ハルさんが、4/25(月)午前2時10分、老衰のためお亡くなりになった。105歳だった。

突然の訃報に接し、言葉が出てこない。
小林ハルさんの「祭文松坂 葛の葉 子別れの段」(CD『最後の瞽女 小林ハル 96歳の絶唱』収録)は、涙なくして聴けなかった。
小林ハルさんの口伝『最後の瞽女 小林ハルの人生』(桐生清次 著, 文芸社)における、小林ハルさんの人生、生き様は、私の心を揺さぶらずにはおかなかった。
小林ハルさん、「想像を絶する凄絶な人生」(鉛筆の画家・木下 晋)から解放された今、天国でゆっくりお休み下さい。
心からご冥福をお祈りします。

訃報:小林ハルさん105歳=瞽女唄の最後の伝承者(毎日新聞『Mainichi INTERACTIVE』)
25日未明、三条市の名誉市民、最後の瞽女の小林ハルさんが105歳で死去(新潟の県央情報交差点『kenoh.com』)
・「盲目の旅人・・・最後の瞽女 小林ハルエンディングの言葉」日本テレビ『知ってるつもり?!』2001/1/28放送
「鋼の女(はがねのひと)」小林ハルさんのことば / 下重暁子
「瞽女さん」『悠山隊』「Essay - 瞽女さん」より)
・CD『最後の瞽女 小林ハル 96歳の絶唱』の購入先: 『邦楽ジャーナル』など













2005年04月25日(月)



 『日本音楽の巨匠 - Masters of Japan』スペシャル・サンプラー

CD『鼓 - 望月朴清の芸術』(1996年録音, 「日本音楽の巨匠」シリーズ)日本の伝統音楽の粋を集めた『日本音楽の巨匠 - Masters of Japan』シリーズの全CDが、4/6に発売された。これはレコード・メーカー4社の合同企画によるもので、作品は全部で25タイトルある。
販促用の冊子によると、「『日本音楽の巨匠 Masters of Japan』シリーズのすべてのアルバムが、日本の伝承音楽文化の真髄を伝えて」おり、「“人間国宝”をはじめとする誰もが認める超一級の演奏者たちの“至芸”」が聴けるという。
『日本音楽の巨匠 - Masters of Japan』シリーズは、1990年代にCD化された作品の安易な再発が多く、復刻の待たれる作品がリストから悉く漏れている等、純邦楽の愛好家には不評のようだが、日本の伝統音楽への入門編としては効率よく聴けそうなので、少しずつ買って聴いていこうと思っている。

『日本音楽の巨匠 - Masters of Japan』シリーズの冊子ところで、『日本音楽の巨匠 - Masters of Japan』シリーズの発売に伴い、全25タイトルから各1曲聴きどころを抜粋収録したスペシャル・サンプラーが、応募要領により購入希望者に送られる。
各曲の一部しか聴けないはずだが、興味深いこともあり、先日応募した。申し込み後、到着までに2〜3週間程度かかるらしい。
スペシャル・サンプラーは、販促用冊子の裏表紙によると、下記応募要領にて発送するとのこと。

応募方法: 用紙(サイズは自由)に(A)郵便番号(B)住所(C)名前(D)年齢(E)電話番号(F)E-mailアドレスを明記し、一口1,000円の定額小為替証書(郵便局にて購入, 現金及び郵便切手は不可)を添え、下記宛先へ封書で応募する。
応募締切日: 平成17年7月20日(当日消印有効)
応募宛先: 〒107-8405 東京都港区北青山2-7-26 フジビル28 日本クラウン株式会社「日本音楽の巨匠」係 宛

余談だが、『日本音楽の巨匠 - Masters of Japan』シリーズの冊子(全16ページ)には、小島美子(国立歴史民俗博物館名誉教授)、山下洋輔、喜多郎、坂本龍一、デーモン小暮が「オススメします」との文を寄せている。それらを読み、デーモン小暮は、純邦楽の演奏者・音楽家と舞台などで15年余り前から共演しているのを初めて知った。
しかも本格的かつユニークなもののようで、邦楽啓蒙プロジェクト「デーモン小暮の邦楽維新」は、『日本音楽の巨匠 - Masters of Japan』シリーズの1作品としても取り上げられている尺八琴古流の名手・三橋貴風がプロデュースしたという。デーモン小暮の日本の伝統音楽へのアプローチがどのようなものなのか、機会があれば聴いてみたくなった。

[追記]
右上の画像は、注文から3〜4日後の4/16に到着したスペシャル・サンプラー。74分58秒&全25曲抜粋収録の1CDプレス盤。裏ジャケットに「非売品」と記載あり。

2005年04月15日(金)



 シュトックハウゼン、6月に来日

“現代音楽の巨匠”カールハインツ・シュトックハウゼンが、28年ぶりに来日し、第21回〈東京の夏〉音楽祭2005において、来日記念演奏会を行う。

電子音楽の古典的定番、シュトックハウゼンのCD『Elektronische Musik 1952-1960』と紙ケースの裏、付属のブックレット<来日記念演奏会> シュトックハウゼン《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》
6月24日(金)19:00開演
6月25日(土)19:00開演
6月26日(日)16:00開演

会場: アートスフィア 天王洲アイル
チケット: 4月21日(木)AM10:00発売
全席指定: S:5,000円 A:4,000円 学生:3,000円

6月23日(木)には、シュトックハウゼンが語る『作曲家と演奏家〜《リヒト=ビルダー》をめぐって』も行われる。

シュトックハウゼンの演奏会は、ぜひとも観に行くつもり。他にも、ドゴン族の仮面舞踏イダキ奏者のジャルー・グルウィウィなどの公演も観たい。

公演一覧

2005年04月11日(月)



 トップページに掲載した作品 Vol. 8

・1971〜87年にイギリスBBC2で放映された音楽番組『The Old Grey Whistle Test』 を収録した日本向け編集版DVD『The Old Grey Whistle Test』(1/28発売, 日本語字幕付きの限定盤, 28アーティストのパフォーマンス収録, 約190分, 英国オリジナル版は2DVD/PAL?/約5時間, 英国ではVol.2&3も発売済み, 英国オリジナル版の購入先BBC SHOP)[本作は知人に貸出し中につき、画像は後日掲載予定]
・美空ひばりのジャズ・ヴォーカル等のスタンダード・カヴァー曲集 『魅惑のワルツ - Fascination』(1/19発売, 1955〜65年録音)
・アフロビートの世界的コレクター、Miles Cleret氏による1970年代のガーナのアフロ・ファンク・コンピレーション第2弾、『Ghana Soundz - Afro-Beat And Fusion In 70's Ghana Volume 2』(1/21発売の直輸入国内盤, 英文ライナーの対訳付き, 試聴
・Prefuse73の新作『Surrounded By Silence』 (3/2発売の日本盤, HMV, 試聴
・アーサー・ラッセル(1951−1992)の1986年に発表された遺作『World Of Echo』 (1/15発売のUS盤, 日本盤は3/18発売予定, 昨年DVD付き限定盤発売済み, 試聴
・デヴィッド・ボウイの1978年のライヴを収録した2CD『Stage』 (3/15発売のUS盤, CDDA, 「Be My Wife」&「Stay」初収録, 試聴
・『大野松雄の音響世界 3 「はじまり」の記憶 (MATSUO OHNO / THE WORLD OF ELECTRO-ACOUSTIC SOUND AND MUSIC - 3 MEMORY IN THE BEGINNING)』(2/2発売, 2004年7月完成の新作, HMV, 試聴

・1975年8〜9月に録音され、翌年500枚のみの限定盤として発売された、土取利行(per)と坂本龍一(p, voice)の幻のデュオ作『Disappointment-Hateruma』(3/24発売, 世界初CD化)
・細野晴臣のHarry Hosono And The Yellow Magic Band名義による1978年発表作『Paraiso(Haraiso, はらいそ)』(3/24発売)
・高橋幸宏の1981年発表の3rdアルバム『Neuromantic(ニウロマンティック ロマン神経症)』(3/24発売)
・坂本龍一の1980年発表の『B-2 UNIT』(3/24発売
・マーティン・デニー(1911−2005)の1956年発表のオリジナル・モノ版と、1959年発表の再録によるステレオ版を収録した2 in 1CD & 2,000枚の限定盤『エキゾティカ』(3/25発売の英国プレスの国内盤, 試聴[1〜12が該当曲])
・1971年3月5〜7日にサン・フランシスコのフィルモア・ウエストで行われた、アレサ・フランクリン & キング・カーティスのライヴを4枚組CDに完全収録した5,000セット限定盤『Don't Fight The Feeling: The Complete Aretha Franklin & King Curtis Live At Fillmore West』(2/18にRhino Handmadeから発売, 試聴
・ジューサの『ブリーズ』(3/23発売の日本盤, HMV等で試聴可能)
・口琴奏者ハレ・ダイスケの即興演奏作品集で、故・安東ウメ子などがゲスト参加した新作『口琴』(4/1発売, 購入先: site-koukin, 安東ウメ子によるウポポ「サラバ」をフィーチャーしたトラック2と、安東ウメ子がムックリ&口琴をそれぞれ演奏した共演トラック6&7を収録)

2005年04月09日(土)



 FunkadelicのWestbound時代のリマスター盤発売

ファンカデリックのウエストバウンド時代の全オリジナル・アルバム。中央は、2作目『Free Your Mind And Your Ass Will Follow』(1970年)のLP。
ファンカデリックがウエストバウンドから発表したデビュー作から8作目までのオリジナル・アルバムが、4/25にボーナス・トラック追加のリマスター盤として発売される予定らしい(→5/2に延期)。

ようやくまともな音質で聴けそうで、楽しみにしている。

Pファンク入門(HMV, 2005年4月1日)


2005年04月02日(土)
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