TOM's Diary
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自炊と言っても自分で料理をすることではなくて、本をスキャナーに通してデジタル化する方の自炊のことである。
自炊代行業者が自炊代行することが違法かどうか。
自分で自分の本を自炊すること自体は違法ではないのだが、お金を貰って自炊を代行する業者に違法性があるのだそうだ。
自炊代行業者は、本の裁断、スキャンの手間を本の持ち主に代って実行することで対価を得ている。つまり、その労力を売っている。 そのデータを複製して転売でもすれば明らかな著作権法違反にもなろう。 でも、そうではなくて労力を売っているだけであり、著作権法との関連が私にはよくわからない。
もし、自炊代行が違反ならば、こういうのはどうだろう。
自分の本を自宅でしかも自分で裁断してスキャナーに通そうと準備をしていたら、仕事が入ってしまった。 タイミングよく弟がやってきて、 「おれ代わりにやっておくよ。その代り夕飯御馳走してね」。 弟は印刷屋でバイトしていてそういう作業は慣れている。上手にやってくれそうだ。 「じゃぁ、お願いしようかな。その代り夕飯は俺が自炊した料理になるけどそれでいいよな」
ある意味専門家がお金ではないが対価を貰って自炊を代行したわけである。弟は違法なのだろうか。私には違法にはならないように思える。
弟は作業の労力の対価としての夕飯を受け取ったのであって、著作権法にはなにも触れていないはず。
確か裁判で争われている事案は、著作権法についてだったように記憶している。であれば、労力を売ることが問題になっているわけではないだろう。つまり弟の行為も違法ではないはずだ。
そもそも、自分でお金を出して買った本だし、自分で自炊するのは合法なのに、代行業者がやると違法。おかしいよなぁ。 それによって誰が損をするのだろう。
これはもしかしたら出版業界が、すでに紙の本を持っている人に電子の本も二重に買わせたいだけではないか。 だとしたら、けち臭いなぁ。
本当はわかっているんです。 PDFにしてしまえば、どんどん複写ができる。 そこが問題なのでしょう。
業者だとコスト削減が大事だがから、過去に自炊したことのある本ならば、サーバーに残っていたデータを、新たに裁断してスキャンしたかのように見せかけて納品してしまうかもしれない。その可能性があるからこそ著作権法違反の疑いがもたれているわけだし、裁判所がなかなか白黒つけられないのもその証拠がないからではないだろうか。
本当のところどうなんだろう。興味はあるもののそんなに詳しく報道を見ていないし、調べる気にもならないのでよくわからないのだが。
それよりも、古い本も含めてどんどん電子書籍を普及させてくれたらいいのに。
私も最近本を読まなくなっていたけど電子書籍のお蔭で、今まででないほど本を読んでる。それこそ書籍代がどんどん飛んで行ってしまって少し控えようかなと思うほどだ。 古い本も電子化されていればもう一度読みたいという本もたくさんある。 もちろん紙の本のままでもう一度読みたい本もたくさんあるし、紙の本だからこその風情と言うか、最初に読んだときの思い出も紙の本には詰まっているけど。
でも時代は電子書籍だと思うなぁ。
まぁ、仕事にもいろいろある。
私は仕事に恵まれていた方だと思うが、本当にやりたい仕事ができたことは一度もなかった。 昨年、転職をしたが、やりたい仕事をやるんだ、そう決めて転職したはずなのに、なぜかやりたい仕事をしていない。 とても良い職場だったのだが、やりがいが持てなくなってきていた。 人生の先が見えてきていた。 一度人生をリセットしてやりたい仕事をやれないか。 年齢的にも最後のチャンスだと思った。 そういう思いでの転職だった。
たまたま、そんな話をしていたら声をかけられた今の仕事についてしまった。 すごく魅力的な仕事に見えたのだ。 やりたい仕事に就きたいということを忘れてしまうほどだったか忘れたけど、バカだった。 少し見失ってしまっていたのかもしれない。 冷静さを欠いていたかもしれない。 軽く考えすぎていたかもしれない。 魅力的な仕事よりもやりたい仕事だったはずなのに。
でも、職場としては恵まれている。 新しい仕事にミスばっかりしていて、クビになるかもって思うような失敗もしているのに、「お前は辞めさせない。一緒にやっていこう」と言ってもらえる。 このご時世、そんなことを言ってくれる職場はそうそうないだろう。
でも、やりたかったのは「ものづくり」 なかなか、思い通りにいかない。 人生って難しい。
でも、後悔はしない。 人生は自分で切り開け。 今からでも遅くはない。 がんばろう、自分。
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