TOM's Diary
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2008年03月14日(金) ガソリンの値段

ガソリンの暫定税率がこのままだと期限切れを迎えそうな状況となってきた。

政府与党の方針、どうも納得がいかない。
「急激に値段が下がると国民生活が混乱する」と言う様なことを言っているようだが、なにがどう混乱するのか説明がない。たしかに多少の混乱は予想されるが、現状ガソリン価格が非常に高い状態になっていることで発生している混乱とどちらが大きいだろう?
いや、国民の混乱よりも今の国会の混乱の方が大きいのではないか?

私が予想する混乱とは、便乗値上げではないが、暫定税率が廃止されても値下げをしないスタンドが出てきやしないか?と言った懸念。
暫定税率が廃止されたとしても、暫定税率は消費者に小売された段階でかけられるのではなく、元売り段階で課税されている。だから、すでに出荷済みのガソリンは4月1日以降も暫定税率が課税された価格で販売されることになる。しかし、出荷済みガソリンがどのくらい残っていて、いつから暫定税率が課税されていないガソリンに切り替わるのかは消費者にはわからない。「まだ課税対象のガソリンが売れ残っているから・・・」とウソを付いて販売されたとしても消費者にはそのことを見極めることができないのだ。

だが・・・この価格競争の激しいガソリン業界のこと。
いろんな工夫をして、場合によっては赤字覚悟で暫定税率分の値引きをしてでも、長期的な顧客を得るための営業をするだろうし、仮に混乱があったとしても比較的短期に収束するだろう。

また、輸送費高騰を理由にさまざまな商品が値上げされたが、値下げをしないのか?と言う混乱もあるかもしれない。例えばタクシーなど。タクシー運賃は国が認めた上で値上げしたのである。責任は国にもあるだろう。しかし、タクシー業界だってバカではない。その分はサービス向上などで補ってくれるに違いない。もちろんタクシー業界に限らず、市場原理で収束するべきところに自然に落ち着くはずだ。

いずれにせよ、どんな混乱が生じたとしても、その混乱は鈍化した経済成長を加速する方向に働くことはあっても、マイナス成長に働くような代物ではないだろう。
そもそもそんな混乱を政府にされる筋合いのものではないだろう。

むしろガソリン価格が今後も高騰を続けることに対する混乱の方が深刻だろう。
物価がどんどん上がり続け、消費行動が抑えられ、さらにこのところの円高の影響もあり、国内企業の経営状況は悪化し放題。当然、失業率は上昇し、消費者の実質賃金(可処分所得)は下がり続け、ますます消費行動が抑えられ・・・・



ところで道路特定財源についてのお話も政府与党の言い分はどうしても納得できない。

必要な道路は作ると言うが、道路特定財源で作れるのは大きな道路だけである。
地方に行くと、クルマは生活の必需品である。一家に2台、3台あるのは当たり前。
そんな人たちのために高速道路や大きな国道を作るのだ・・・と言う。

家内の実家は、一応地方都市に分類されるところにある。クルマは4台所有している。
そしてそのクルマで行く場所を見ると、ほとんどが生活道といわれるような、道路特定財源からは支出されない道路だけで行けてしまう。道路特定財源で作られるような道を使うのは日常の通勤や買い物以外のとき、つまり休日のレジャーや旅行に行ったり、近所では買えないようなものを買いに行くようなときに限られる。

実家の行って感じるのはそうした生活道路の狭いこと。そこでクルマ同士がミラーギリギリですれ違い、子供たちが通学し、そして遊び、事故が多発する。先日も姪っ子がクルマにぶつかり、現在足にギブスを巻いている。そんな道路を拡幅したり歩道を作るのに道路特定財源は使われないのだ。
(同じような話は別の地域でもあるらしく、先日どこかのテレビニュースで特集をやっていた)

高速道路に限って言えば、東京に住んでいる私の方がはるかに多く使っているくらいだ。まして、これだけガソリンが高いのに、高速道路なんか出来るだけ使わないようにしているのが実情だろう。このままガソリン価格高騰を放置するのであれば、ますます高速道路の需要があるのか疑問に思う。

いやいや、大きな病院に行くには高速道路が必要だろうと政府は言うが、病院にいくのに高速道路に乗るなんてナンセンスもはなはだしい。最低でも市町村に一つは公立の大きな病院があるべきではないか?そうすれば高速道路など使わずに病院に行ける。救急車だって、高速道路に乗らなきゃいけないような遠くに出動してしまったら、その間、その管轄には救急車が居ないことになってしまう。
病院を作るのが先決だろう。過疎の問題も解決できるし、急患を受け入れるパイも大きくなる。道路を作るよりも効果は大きいはずだ。

生活道も病院も道路特定財源では作れないが、一般財源化すれば作ることができるらしい。
それどころか、教育問題や福祉の問題やさまざまな問題を解決することにも繋がる。



まぁ、結局、道路族といわれるような議員が幅を効かせているからこういうことになるのだろう。

ちなみに、私はなにも、高速道路をまったく作るなと言っているわけではない。必要な高速道路や国道はたくさんはるはずだし、暫定税率を廃止しないまでも税率の見直しでも良いと思っている。本当に必要な道路を改めて算定して、その後、国民の理解を得た上で改めて新しい税率で暫定税率を復活させたって良いではないか。
特定財源だってそうだ。全部をなくさなくても良い。道路と言うことであれば、生活道なども特定財源で直せるようにしたり、本当に必要な道路を改めて算定したあとで、余った分を積極的に市町村レベルで本当に生活に必要な生活道や病院、学校などなどにお金を廻せるようにしたらよい。
日本国の主役である国民本位で物事を決めてもらいたい。

いずれにしても、決まった形でお金を確保してしまうと、汚職や使い込みや、余計な設備にお金を廻すことになってしまう。今回の暫定税率見直しのように、見直し時期のたびに活発な議論を行っていくことが何よりも大切だと思う。



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2008年03月13日(木) S氏UFOに襲われる?その2

S氏に超小型の装置を埋め込んだ回転する物体はパジャマに取り付いたまま洗濯機に放り込まれ弱アルカリ性の洗剤によって溶かされる予定だった。
しかし、S氏は環境のために自らが開発した中性洗剤を使用しているため回転物体が溶けることはなかった。

組織は回転物体が溶けたことを確認するために発信機を取り付けていたが、中性洗剤のせいで回転物体が溶けなかったために、発信機からの電波がいつまでたっても途絶えることはなかった。

あわてた組織はS氏がパジャマを洗濯していないのではないかと勘違いし、なんと言う不潔な奴だろうと脅威を覚えた。
そのことを確認しようと組織のエージェントがS氏宅へ向かった。

エージェントがそこで見たものは綺麗に洗濯され庭に干されたS氏のパジャマであった。
エージェントは双眼鏡を使ってパジャマを観察すると、そこには銀色に輝く回転物体が付いたままだった。
エージェントは回収するべきか悩んだ。
S氏宅の敷地内に侵入するには大変な難関を突破しなければならない。
なにしろS氏オリジナルの防犯装置は完璧だと言われている。
危険を冒してまで回収するべきか。

エージェントが悩んでいると、人の気配を感じた。
いつの間にか両脇に警察官が立っていた。
空き巣狙いかなにかと間違われたらしい。

組織はすべてを秘密にしなければならない。

当然自分が組織のエージェントであることも、なぜそこにいるかも、まして、なにをやっていたかなど、警察に話すなどもってのほかである。

とっさにエージェントの口をついて出たのは「庭の櫻がとても綺麗で・・・」
ところがS氏の庭の櫻はまだ咲いていない。

エージェントは交番に連れて行かれてしまった。

するとそこに現れたカラスがキラキラと輝く回転物体に興味を持った。
カラスは防犯装置など関係無しにパジャマに近づき、回転物体を加えるとあっさりと飛び去ってしまった。

交番で散々犯罪者扱いをされ、ようやく上司に迎えに来てもらったエージェントは、急いでS氏宅に戻ってきた。
まさかカラスの仕業だとは知らないエージェントは、回転物体の存在がS氏にばれてしまったのだと勘違いしてしまった。
折りしも回転物体に取り付けられた発信機のバッテリーが切れてしまったため、回転物体の所在が確認できなくなったため、回転物体がS氏宅にないと言うことをエージェントは気が付かなかった。


組織はすべてを秘密にしなければならない。

S氏に回転物体の存在がばれてしまった以上、S氏に超小型装置を埋め込んだ部隊は解散しなければならない。
最初からそんな部隊が存在しなかったかのように・・・
よって、埋め込まれた超小型装置は稼動させられることは無かった。


数日後、S氏は膝に出来た小さな吹き出物から出てきたにきびの芯のような小さな異物をティッシュでふき取りゴミ箱にポイと捨てるのであった。



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2008年03月12日(水) S氏UFOに襲われる?その1

S氏が目を覚ますと妙に室内が明るかった。
いや、目は覚めたがまぶたは閉じたままだ。
それでも室内の明るさを感じる。

なんだろう?

静けさが明るさを強調しているようにも感じる。
そういえばこんなに静かなことは珍しい。
この静けさといい、明るさといい、いつもの自分の寝室とは思えない雰囲気である。

S氏は身じろぎせずに、この雰囲気を全身で感じていた。
まるで、その原因を探すかのように。

ふと気がついたことがある。
静かだと思ったのは間違いだった。
なにかのノイズのような音が鳴り続けている。
拡声器のボリュームを最大に上げたときに聞こえてくるあのノイズだ。
普段聞こえてくる時計の秒針が動く音や遠くから聞こえてくるかすかな自動車の音など、日常聞こえてくる様々な小さな音がこのノイズにかき消されているようだ。

不意に、天井の隅の方から「パチン」と言う音が聞こえた。
一瞬の間をおいて再び「パチン」と音が聞こえる。
さらに「パチン」「パチン」・・・
音の発生源は空中を移動しているようだ。
室内で何かが移動しているように感じる。
移動の最中に静電気を放出して「パチン」と音を立てているように思える。

移動している物体は部屋の中をぐるりと回ってS氏に近づいてきた。

物体はS氏の膝の上に停まった。
非常に小さな物体で直径5mmくらいだろうか。
激しく回転しているようだ。
ノイズの原因はこの回転運動のせいだろうか。
明るいのはこの物体が輝いているせいだろうか。

まぶたを閉じているS氏にはわからない。
小型のUFO?

膝に非常に違和感を感じる。
S氏はその物体を払いのけようとした。
しかし、身体が動かない。
まるで金縛りにあったかのようだ。

S氏はとても焦った。
早く物体を払いのけたい。
できることならこの物体を捕獲したい。
しかし身体はどこも思い通りに動かない。
呼吸が激しくなり、動機もする。
叫び声を上げたくなるが声も出ない。

と、突然、身体が動いた。
勢いでS氏はベットの上で起き上がっていた。

いつもどおりの朝の日差しに、いつもどおりの鳥のさえずり。
普段となにも変わらない朝がそこにはあった。

さっきの物体はなんだったのだろう?
そういえば、もう1時間も前のことのような気がする。
とても夢とは思えないリアリティもあった。

「変な夢をみたものだ」

S氏はそう考え、いつもどおりに朝の身支度を整え始めたのだった。
S氏に大変な悪夢をもたらすはずの超小型の装置が埋め込まれたことに気が付かぬままに・・・

つづく


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2008年03月06日(木) 海難事故増加?

船の事故がこのところすごく多く感じる・・・人が多いと思う。
ニュースでも、「このところ海(船舶)の事故が多くなっています」と言っていた。
だから、余計にそう感じる人がおおいのではないか?

ほんとに多いのかな?

海上保安庁のHPに艱難事故の統計がでている。
何年過分見てみたがだいたい同じ数字なので平成18年の数字を挙げてみる。

これによると、年間の海難事故の件数は2544件。
1日当り7件だ。

漁船だけで見ると892件、1日当り2.4件
貨物船だけだと346件、1日当り1件
自衛艦の記載はない(海難事故がなかったのかどうかは不明)

なお、漁船については、10月4〜9日に発生した異常な低気圧のせいで、この期間だけで128件の海難事故があったそうだ。これらは無人船(係留中など)の転覆や漂流が含まれているので、実際には1日当り2件程度と見てよいだろう。


先月発生したイージス艦と漁船の衝突事案や昨日発生した明石海峡での貨物船とタンカーの衝突事案が目立っているので、衝突事案の件数を見てみる。
2544件中861件が衝突海難だそうだ。1日当り2件。

貨物船だけに限ると201件(1日当り0.6件、二日で1件)
漁船では227件あるそうだ。

死者・行方不明者は108名、負傷者は410名。
1日当り、それぞれ、0.3名と1.1名。


原因別で見ると、
操船不適切が圧倒的に多く、ついで見張り不十分が2位につけているそうだ。
ただし、漁船に限ると見張り不十分が圧倒的に多く、操船不適切は3位(2位は低気圧発生に伴う不可抗力がはいっているので、実質2位は操船不適切ともいえる。ただし、238件の見張り不十分に対して、操船不適切は73件と非常に少ない)


と、言うわけで、ここ1、2週間で4〜5件程度の海難事故の報道があったが、決して「海の事故が増えている」わけではない。
死者・行方不明者で言うとイージス艦の事故で2名、昨日の事故で3名が行方不明となっているが、2週間で5名だとしたら、0.35名とほぼ統計どおり。特筆すべき増加は見られない。
私のしらない(報道されていない)事故もあったかも知れないが、ニュースキャスターは「あたごの事故と昨日の明石や鳥島での海難事故」だけを取り上げて「事故が増加」と言っていたのは間違いない。

お昼休みにネットで5分くらい調べただけでこのくらいのことは判る。
それをキャスターの個人的な思い込みだけで、いい加減は報道をするのはいかがなものだろう?
いや、思い込みだけで報道するくらいなら「うそくさいこと言っているな」で済むが、事故が増えたと思わせたいがために、故意にそのような発言をしたのだとしたら、問題あるんじゃないかと思うのだが。




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