TOM's Diary
DiaryINDEX|前日のDiary|翌日のDiary
S氏のハイジャックの疑いが晴れたのは1週間ほど経ってからだった。
地球に戻った宇宙船は3日がかりで点検が行われた。S氏の荷物は徹底的に チェックされ(と言っても着替えにカメラ1台しか持っていなかったため 1時間ほどで終わってしまった)、S氏自身も体内になにか隠していないか 徹底的にチェックされた。 もちろん何も疑わしきものは出なかったが、S氏は、点検を終えて4日後に 再出発した宇宙船には乗せて貰えず、執拗な取り調べが続けられた。 S氏は事実をありのままに言うしかなかったのだが、取調官はS氏が言う ことにまったく耳をかさなかった。 1週間が経過し、S氏が疲れ果てた頃、取調官は証拠不十分だがS氏の行動 は明らかにハイジャックを目論んでいたとみなされるとした起訴状をS氏に 見せ、サインをするように迫った。疲れ果てていたS氏は抵抗する気力もなく サインをすることにした。ただし、S氏自身はすべてを否認していると言う ことを記載させることは忘れなかった。
サインをした直後、取調官の上司と思われる人物が部屋に入ってきた。 上司はS氏の顔をじっくりと観察したあと、取調官の持っていた起訴状を 取り上げ、真っ二つに破った。 「バックにどんな組織が付いているかは知らんが、次回同じことをしたら バックの組織の裏をかいて絶対起訴に持ち込んでやる。今回はおまえの ような奴にバックが付いているなどと言う調査結果は出てこなかったから 油断したが、次回からはそうはいかんからな」
S氏には「バック」だの「組織」だのさっぱり判らなかった。 もしかしたら会社の人が助けてくれたのか?
実は政府の秘密組織が国際宇宙旅行協会の有事の対応方法を調査するために S氏が送り込んだなどということは、S氏本人さえ知らなかったことだ。 成田空港の、いち取調官ごときにそんなことが判るはずもなく、次回も 同じ結果に終わるなどという事は、いち取調官には想像もできないことだ。 まして、S氏には次回どころか今回のことでさえなにが起っているのか さっぱり判らなかった。
そんなわけで無事に解放されたS氏だが、まさか会社の同僚たちに 火星に行けなかったなどとは言えない。のこり3週間なんとか時間を 潰さねばならなかった。挙句にお土産もなんとかしなければならない。
とりあえず、時間を潰す場所は観光案内所で相談して、成田空港から クルマで1時間ほどで行けて、S氏自身、前から行ってみたかった 養老温泉に行って3週間過すことにしたのだが、お土産だけはよい アイデアが見つからなかった。
ふと目に付いたのは、免税店だった。よく見ると、世界中のお土産が 売っている。もしや火星のお土産もあるのではないか? 果たしてS氏は火星のお土産を大量に購入し養老温泉へと旅立った。
ちなみに、お土産の裏には「Made in China」と書かれていた。
またもや台風が近づいている。 前にも書いたが台風と言えば8月末〜9月にかけてやってくるものと 相場が決まっていたようだが、まだ8月にもなっていない。
上陸こそしなかったものの日本をかすめた台風2号は5月17日に 発生し、5月20〜21日に日本の太平洋側をかすめている。 210日ではなくて、110日に改めた方が良くはないか?と 思われるほどだ。
それはさておき、雨の降らない梅雨が明けたあと、集中豪雨の被害が 新潟、福井で発生していた。その爪あとが消えないうちに今回の台風 である。 水不足解消には恵みの雨だが、集中豪雨の被害地にとっては不安な 台風だろう。幸いなことに台風の進路は当初予想より南寄りになって いるようで、直接被災地には影響無さそうだが、これ以上の水害が 発生しないことを望む。
このところ、比較的涼しい夜が続いている。 そうは言ってもやはり暑い。
エアコンのない(買ってもらえない)我家では、天井の シーリングファンと(我家に唯一の)扇風機と窓から入る 涼しい風が、快適な睡眠に欠かせない。
中でも窓から入る天然の風はとても気持ちよい。 すっと一吹き冷たい風が入ってくるだけで、一日の疲れが取れるようだ。
しかし、熱帯夜はそうはいかない。 ただでさえ暑いのに、入ってくるのは生ぬるい風ばかり。 挙句に、近所のエアコンの室外機の騒音が耳に付く。 そればかりか、そこから吹き出る熱風を想像するともはや 眠れたものではない。
そんな寝苦しい夜に考えるのは、床暖房の夏の利用法だ。 我家には床暖房がある。 ガスで沸かしたお湯を床下の配管に流す方式だ。
設定温度を下げて、床下に沸かしていない、冷たい水を流すのだ。 とても良いアイデアだとは思うのだが、果たしてうまく行くのか? 大概は、そんなことを考えながら寝てしまうため、実践してみたことはない。 だが、取説にはそのような使い方は書かれていなかったし、そのような 使い方はしない方が無難なのだろう。
床冷房・・・商品化されていてもおかしくないと思うのだが・・・ どなたか作ってもらえないだろうか?
最近少なくなったが、ワンギリがよくかかってきていた。 それも深夜に。
携帯の設定で数秒以上呼び出しがないと、着信音がならない 設定にしているので、それで起こされることはないのだが、 着暦でそれと確認できる。
それがここ数ヶ月まったくかかってこなくなった。 それ自体は良い事なんだが、ふと思い立って着暦を見直してみた。
すると、登録されていない電話番号からの電話がいくつか入っていた。 もしやこれは! よくみるとそれは会社の電話番号だった・・・
S氏はモニターの画面を見ながら考えた。
「普通の飛行機の離陸とそれほど変わらないな。」
モニター画面上を滑走路が後方に流れていく。 画面が上を向いたと思った瞬間、下から伝わってくる 振動が消えた。離陸したのだ。
通常の飛行機ならば、ここでエンジンを絞り、 ある程度の高度に達したところで上昇を止めて 水平飛行に移るのだが、宇宙船は違った。
ある程度の高度に達したところでさらにエンジンの 音が大きくなった。もっとも壁が厚いせいかエンジンの 音はほとんど聞こえてこない。ゴーゥと言う音がかすかに 聞こえていただけなのだが、はっきり聞こえるように 変わっただけである。
モニターの画面は離陸直後から下方のカメラに切り替わ っていたが、あっという間に房総半島を飛び越え、 今は海しか移っていない。 S氏はモニターの横にあるスイッチを押してみた。 すると前方のカメラに切り替わった。 こちらの方が面白い。
空はみるみる濃い青に変わっていく。 宇宙に近づいているのだろう。 気がつくと星が見えていた。 もうすぐ宇宙だ。 無重力になるのはいつだろう?
S氏はさらにモニターのボタンを押した。 どうやらカメラはあちこちに付いているようである。 横や後ろにも切り替わる。 S氏は後方のカメラが気に入った。 もう、日本はかすみに隠れてはっきり見えなかった。
退屈したS氏は手元にあった緊急時のマニュアルに目を通すことにした。 その途端、突然エンジンの音が極端に小さくなった。 モニターを見るといつのまにか地球がまん丸に映っている。 と言う事はもう宇宙に出ているのか? S氏はカメラを切り替えてみた。 他のカメラはみんな真っ暗で星が綺麗に映っているだけであった。 やはり宇宙に出ているようである。
だが、無重力にはなっていないようだった。 不思議に思ったS氏はカプセル状の座席のふたを開けた。 途端にけたたましい警報音が鳴り響き、先ほどのロボットが 室内に入ってきた。
「危険です、すぐにカプセルを閉めてください!」
慌てたS氏はすぐにカプセルのふたを閉めた。 訳を話そうとロボットの方を見るとすでに部屋の外へ出るところだった。
このまま火星に着くまでこのカプセルから出られないのだろうか?
その途端、モニターにメッセージが表示された。 「当機はお客様の中に危険人物がいると判断したため、 ただいまより地球に帰還いたします。 該当のお客様は離陸前より、シミュレータのセキュリティを 解除し、パイロット用の訓練モードに入り当機の操縦方法を 確認しようとしたり、必要以上にシミュレータでの訓練を 繰り返す、操縦席の位置を確認しに来るなどハイジャックを 企てている可能性が非常に高いと判断しました。 なお、宇宙遊泳訓練では糞尿を漏らすなど、精神状態もかなり 不安定な状態と考えられます。 さらに、ただいま、安全カプセルを抜け出してハイジャックを 実行しようとした可能性があります。 従いまして、他の乗客のみなさまの安全を考慮し該当の乗客に 関してはカプセルにロックをかけた上、部屋のロックも内部から 開けられないようにしたほか、カプセル内に睡眠ガスを放出 しました。 乗客の皆様には大変ご迷惑を・・・・・・」
S氏はここまで読んだところで深い眠りについた。 眠りに入る直前、この宇宙船は常に加速を続けるので、無重力に なるのは火星と地球の中間で向きを変えるときだけだと書かれて いたのを思い出した。
宇宙船が地球に戻るために方向転換を始めたため無重力になった、 カプセルの中でS氏は地上では味わえないほど安楽な眠りに ついたのだった。
完
S氏は案内のロボットに荷物を渡すと、ロボットの誘導に従って 歩いていった。
廊下がいったん狭くなったと思ったが、そこが宇宙船への入り口だとは ロボットに言われるまで気がつかなかった。 S氏は、いったんロビーに集合し、それから宇宙船へ乗り込むものだと 思っていたのだが、まっすぐ宇宙船に乗り込むとは思ってもみなかった。
S氏は飛行機に乗るときと同じように、ロビーで搭乗までの待ち時間の 間に、自分が乗る宇宙船を外から眺められると思っていた。 当然、自分が乗る宇宙船をバックに記念撮影もするつもりだったのだが 薄暗いが、未来的な装飾の廊下を歩いている内に宇宙船に乗り込んで しまったことを残念に思った。 そう言えば、成田に着いて以来、外の景色を見ていなかった。
宇宙船の中は人気が感じられなかった。 火星までは一週間の旅である。飛行機と違って個室が与えられる。 ロボットはS氏の部屋まで来ると、S氏にカードキーを出すように 指示する。先ほどまでいた部屋のカードキーがそのまま使えるのだ。 カードキーをスロットに差し込むとドアが開いた。
S氏が部屋に入ると、まず最初に窓に目をやった。 外の様子が気になったのだった。 だが、ブラインドが降りていて外の様子を見ることは出来なかった。 窓に近づきブラインドを上げたが、外の様子を見ることは出来なかった。 ガラス窓の向こうにさらにシャッターのようなものが下りていたのだ。 ロボットの方を見ると、離着陸のときには安全のためシャッターが降りて いて外は見られないそうだ。 特に着陸時は大気圏投入時の熱から守るために操縦席さえシャッターが 降りるそうだ。
電車にしても飛行機にしても窓際の席が大好きなS氏はがっかりした。 ロボットがS氏の様子を察したのか、壁にあるスクリーンのスイッチを オンにした。するとそこには成田空港の様子が映し出された。 S氏は物足りない気がしたが、それで我慢することにした。
S氏はさっそく機内の散策に出ることにした。 部屋をでようとするとロボットに制止されそうになったが、 S氏の動きの方がわずかに早かった。
さきほどの入り口の扉はすでに閉じていた。 廊下の両側にはS氏の部屋と同じようなドアが全部で4つならんでおり、 入り口と反対側の廊下の突き当たりには、S氏の部屋とも入り口とも 異なるドアが付いていた。そこが操縦席のように思える。 廊下には誰一人おらず、S氏の部屋以外のドアはすべて固く閉ざされている。 あたりは、空調の音を除くと静まり返っており、S氏は突然閉じ込められた かのような息苦しさを覚えた。
S氏は操縦席と思われるドアの方に向かって歩き始めた。 近くまで来ると突然ドアが開き、中から人が現れた。 S氏は驚いて立ち止まった。
制服を着たその女性は人間とは思えなかった。 おそらく、アンドロイドではなかろうか・・・ 「こんにちは、S氏ですね。私がこの機の機長です。長い旅行になりますが よろしくおねがいします。」「まもなく出発しますので、お部屋に戻って 下さい。残りはS氏だけです。お急ぎください。」 しゃべり方もどことなく、人間とは思えなかった。
「残り」ということは、やはり他にも乗客がいるのだろうか? S氏はしぶしぶ部屋に戻った。 出発時には、カプセル状のベットに入ってベルトで身体を固定しなければ ならない。S氏がカプセルに入った途端に機体が揺れ始めた。 滑走路に向けて動き出したようだ。
カプセルに入ると、壁のディスプレーを見ることは出来なくなったが カプセル内にもディスプレーが付いており、そこに外の様子を映し 出すことが出来た。
機体が滑走路の端に着いたようだ。 前の飛行機が上昇していく様子が映し出されている。 いよいよS氏の乗った宇宙船が滑走路を滑るように動き始めた。
明日へ続く・・・
S氏は商店街の福引で1等を当てた。 ペア月旅行の旅だった。
当たり前の話だが、S氏はペアのチケットなど貰っても 使いみちが無い。旅行会社に相談すると、一人なら火星 旅行に変更してもよいと言う。さっそくS氏は休暇を 申請して、火星まで行くことにした。
旅行日当日、成田まで自家用車で行ったS氏は、成田でクルマを 受渡し出来て、挙句に洗車までしてくれて、一ヶ月5000円と 言う、クルマ保管業者に車を預けた。会社の名前を聞くと立派な 会社に見えるが、車を引き取りに来たのはいかにも農家のおっちゃん という感じで調子が狂ってしまったが、このおっちゃんなら安心 して車を預けられそうな気がした。
空港に入ると、さっそくチェックインだ。 海外旅行などの場合、出発の1、2時間前に行けばよいが、 宇宙旅行の場合は2日前にチェックインしなければならない。 チェックインするとすぐに消毒室に入ることになる。 1時間ほど消毒室内で、雑誌を読んだりテレビを見ていると ブザーが鳴って、入ったのとは反対側のドアが開いた。
ドアの前には案内ロボットが立っており、S氏をこれから 2日間過ごす部屋に案内される。
部屋に入ると、そこはすでに宇宙船らしい装飾に満たされていた。 この部屋は宇宙へ行く前のメディカルチェックや人間の消毒を 行うための部屋である。空気中には消毒成分が満たされており、 食べる食事も無菌状態でかつ消毒成分が含まれたものになる。 すなわち内蔵からなにからすべてが消毒されるのだ。
つまり宇宙へ余計な微生物などを持ち出し、その微生物が 強力な宇宙線で突然変異し、未知の生物に変化したものを 地上に持ち帰らないための措置である。
もちろんS氏はこっそりとガラスで封印した微生物を 持ち込んだのだがS氏が気がつかぬうちに、強烈なX線消毒で S氏の持ち込んだ微生物は死滅していた。S氏のような 人物がいることは当局はお見通しなのだ。
さらにここでは、宇宙に出る際に必要な知識を勉強するための 時間でもある。 S氏はさっそく宇宙船シミュレーターを試してみる。もちろん乗客が 宇宙船を操縦することはないのだが、万が一の脱出のために 脱出船の電源の入れ方を覚えておかねばならないのだ。
だが、電源を入れるだけなら、ビデオでも観てもらえばよい。 わざわざシミュレーターなどと大げさなことはしなくてもよい のだが、大事なお客様に退屈させてはいけないと言うことで、正しく 電源を入れることが出来ると実際に宇宙飛行を疑似体験できる ように作られている。しかも、毎回違った宇宙空間を飛行する ことができるので、まず退屈することはない。
もちろんS氏はそれだけでは空き足らず、何度もわざと間違えた 操作をしている内に、手動操縦モードへの切替方法を発見し 手動操縦を楽しんだ。と、言ってもわずか1分足らずで、ロボットが 部屋にやってきて、厳重注意を受けてしまった。
宇宙船シミュレータに飽きたS氏は宇宙遊泳のシミュレータを試す。 宇宙遊泳の練習をするにはまず、宇宙服(実際には水中服)を着る。 そして、部屋に設置されたエアロックに入るとエアロック内の 空気が抜かれる(実際には水が入ってくる)。その状態でスイッチ を押すと宇宙に出られる(実際には水槽に入る)。 厳密には無重力ではないが、水槽の中で無重力に近い状態を 体験すると言うわけだ。
実際には宇宙遊泳をする機会など限りなくゼロに近いのだが これも万が一のことを考えてのことだ。 水槽の内側はまるで宇宙空間のような装飾がほどこされて いて、ほんとうに宇宙遊泳をしているような錯覚を覚える。 エアロックの場所さえもわからなくなる。 しばらく擬似宇宙の光景を楽しんだ後、救難信号灯のスイッチを 正しく押すことができると、エアロックの場所がわかるように なっており、無事に宇宙空間で救出されることになるわけだ。 もちろん、宇宙服を着たままでストローから宇宙食を食べる 練習もできるようになっている。
さらに、排泄までも練習できるようになっているが、これを 練習した人は今まで一人もいない。 もちろんS氏は練習した。 だが、S氏は練習したことを後悔した。
その他様々な練習や勉強をしているとあっという間に 2日が経過し、出発時間が迫ってくる。
S氏はロボットに促されて、宇宙船に向かった。
・・・明日へ続く。
今日、7月20日はアポロ11号に乗った宇宙飛行士たちが、 人類初の月面着陸を果たした日である。35年前のことだ。
アポロ計画はその後1972年末まで続けられ、それ以降人類が 月面に立ったことはない。
理由はいろいろあるのだろう。 しかし、当時の勢いで宇宙開発をしていれば、今ごろ人類は 月面で暮らしていたかもしれない。 もしそうなっていたら我々の生活はどうなっていただろうか? 今ごろ、月への出張が当たり前になっていたかもしれない。 う〜む、国内の出張でさえ面倒なのに、それはちょっと困るなぁ・・・
いま、アメリカでは大規模な宇宙計画が持ち上がっている。 その中には火星へ人類を送り込む計画もある。 民間が独自に宇宙船を開発する動きもある。
出張は困るが、宇宙旅行が当たり前にできるような時代が 来たら喜んで宇宙旅行に行って見たい。 火星の観光名所はいったいどんな感じなのだろう? 火星饅頭や、火星キーホルダーなんかが売られていて 酔っ払った観光客が騒いでいたりするのだろうか? 旗をもったツアコンのあとをぞろぞろをついていき、 記念写真を撮ったらそそくさと観光バス(もちろん火星仕様) に戻り、ハードスケジュールをこなしたら、一番のお楽しみ ホテルでの宴会が待っていたりするのだろうか?
う〜む、発想が貧困すぎるのか、これではせっかくの宇宙旅行も 行きたくなくなってきてしまった。
やはり、滞在型火星リゾートの方がよい。 火星につくとすぐにリゾートホテルにチェックイン。 窓からそとを眺めると、雄大な火星の大地が広がる。 やはり来てよかった。 さっそく水着に着替えて日光浴をしようとすると、 注意書きが目に入る。「強烈な宇宙線により皮膚がんに なる恐れがあるので、肌の露出はしないでください」 やむを得ず、ホテル内の人工プールで、人工太陽の 日光浴をする。 よっぱらったおっさんが大イビキをかいている場所を 避けて、いい場所を見つけると、目の前でカップルが イチャイチャしている。その向こうでは下心見え見えで ナンパしている、ニーチャンが目障りだ。放し飼いの 子供たちが投げたボールが突然頭に当たる。 屋台から美味そうな焼きそばのにおいが漂ってくる。 値段を見ると、5000火星ドル・・・あきらかに 観光地値段で、高すぎて買えない。しかもレトルトを 暖めただけのようだ・・・ よく見るとビールの空き缶だのスナック菓子の空き袋 などが散乱していて、まるで夏の終わりの海水浴場の ようだ。
・・・やはり高い金を払って宇宙旅行などするものではない。 この夏も、近場の海で海水浴あたりが無難なようだ。
私が生きている内にそんな話ができるような時代が 来るのだろうか?
自宅の周辺で大雨が降ったようだ。 会社にいながらにしてなぜそのような事がわかるかというと、 東京アメッシュと言う便利なHPがあるおかげだ。
ただ・・・「あ、洗濯物干しっぱなしだ」とか「窓開けっ放しだ」 と思っても、なにも出来ない。どんなに慌てて帰っても1時間は かかってしまう。かみさんはもっと早く帰れるにしても、仕事中では どうしようもない。
リアルタイムに情報が得られても、これでは得られていなくても 同じだ。むしろ、「あぁ〜、せっかくの洗濯物が・・・」などと 憂鬱な気分になってしまう分だけありがた迷惑かもしれない。 いや、帰ってからがっかりするよりはましかな?
大雨といえば新潟の大雨はすごかったようだ。 洪水で家が流されるなどという話しは久しぶりに聞いた気がする。 とても大きな自然災害だったようだ。 自然災害と言うが、これは自然災害と言うべきなのか? 水の流れを人がコントロールしようとしたからこそ発生した人災 とも言える。だが人災と言ってしまうとだれかが責任を取らねば ならないので、自然災害として片付けられるのだろう。
だが、もっと考えると洪水は土地を肥えさせて豊かな実りを もたらせてくれる自然の恵みとも考えることができる。 残念ながら、それによって利益を受ける人はほとんどおらず 大多数は不利益を被るだけだ。
洪水にしてもなんにしても、自然を脅威としてではなく恵みとして 捉えられるような生活がしてみたい。
最近拙HPにリンク解析を入れてみた。 リンク解析にあまり興味は無かったのだが、ちょっと調べてみたら 来評者の使用しているブラウザやモニターの解像度がわかると 言うことだったので設置してみた。
ブラウザに関しては現在SafariかIE5.0以上でしかHPの動作確認が できず、ネスケの比率がどのくらいか気になっていたのだ。 結果は大半がIE6.0、次がSafari、IE5.XXが続き、ネスケは0.4%に すぎないことが判った。 HP開設当初はネスケが圧倒的に優勢だと思っていたのだが時代は 変わったものだ。
モニターの解像度はHP開設当初は512×480を想定するのが 無難な時代だったが、現在自宅のMacは1600×1200と言う サイズを使用していて、512×480用の写真サイズではとても 小さくてつまらない。できるだけ大きいサイズ写真をHPに載せたい のだが、果たしてどのくらいのサイズがいいのか?
現在は、最大1200×800程度のサイズの写真を載せているが どうやら大きすぎたようだ。1024×768が主流のようだった。 近い内に写真のサイズを小さくして入れ替えなくてはならないようだ。
さて、拙HPは基本的に日本語を使用していない。 日本語を使用しているページにはリンク元にできるだけ「日本語を 使用している」と言う断りを入れている。 どうしてもタイトルなど日本語を使用したい部分は極力Gif画像に してある。これはなにもグローバルな視点でなどという難しいことを 考えているわけではなくて、単に文字化け対策のつもりであった。 HP開設したころ、文字化けしてなにが書かれているのか判らない HPをいくつか見た事があった。これが結構イライラする。 自分のPCの環境がMacであったせいかもしれない。
もちろん、せっかく日本語を使用しないのであれば外国語環境でも 問題なく見られるようHtmlのヘッダ部分からすべて英語のみに してある。
そんなわけで、外国の方、もしくは外国語の環境からでも問題なく HPを見られるようにはしているのだが、外国からのアクセスが どの程度あるかは判らなかった。一度外国の方から感想のメールを 頂いたことがあり、間違いなく外国の方がアクセスしてくれて いるのは判っていたのだが。
それがリンク解析によって始めて判った。 リンク解析をはじめてわずか3週間ほどの間に外国語環境 から、7件のアクセスがあったのだ。
内訳を見ると 英語 4件 仏語 1件 中国語 1件 韓国語 1件
フランス語の方はGoogle検索で飛んできて鳥の写真を見てくれた。 中国語の方はどこからいらしたのか不明だが、主にカラー写真の ページを見ていかれたようだ。 韓国語の方は私の旧サイトから飛んでこられ、どこも見ずに 帰っていかれた。 英語のうちの1件も同様だ。
英語のうち、もう一見は日本の方のようだ。 ホストが日本のIPSになっている。
残りの2件の英語環境は明らかにアメリカからのアクセスに 見えるのだが、なぜか写真を見ずに「覚え書き」と「Diary」しか 見ていない。この二つはどちらも日本語だけである。 しかも1件は「覚え書き」を2回も見に行っている。 果たして役にたったのだろうか?
佐藤琢磨が表彰台に登ってからの2戦、フランスGPはリタイア、 イギリスGPでは11位と成績が振るわない。
一度表彰台に登ってしまえば、肩の力が抜けて、案外コンスタントに 上位に入るようになるのではないかと思ったりもしたのだが、なかなか そうも行かないようだ。肩の力が抜けすぎたと言う訳ではないだろうが、 このままジリ貧になってしまうのではないかとすこし心配になってしまう。
今すぐは無理かもしれないが、いつかは表彰台の真中に立って欲しい ものだ。2輪のレースでは日本人が表彰台に立つのは珍しいことでは ない。F1の世界でも早くそう言う風になってほしいものだ。
エアバスが総2階建ての新型飛行機A380の製造を開始した そうだ。2007年頃に就航するとのこと。
どのくらいの人数が乗れるのか?航続距離は?運航コストは? 詳細は判らないが(調べれば判るのだろうが)、雑誌をちらり と見た範囲内ではかなり巨大な機体になるようだ。
正直、飛行機は窮屈なので(それなりにお金を払えば広い席を 得られるのだろうが)あまり好きではない。それ以外にも空港 でのセキュリティーチェックなども面倒なのだが、少なくとも 安いチケットでも広い座席を確保できると言う事なら大歓迎で ある。
消費燃料も、2階建てにすることによる機体重量が増える分+ 乗客数の増加分は増えるだろう。しかし乗客数は単純に2倍、 もしくは2倍近くなると思われるのに対して、機体重量は倍に なることはないだろうから、機体の増加分に比べて乗客数の 増加分の方が大きくなるだろう。よって、乗客一人当たりのコ ストと言う意味では消費燃料は現在より安くなるのではないか?
そう考えると大歓迎だが、万が一事故があった場合には1事故 当たりの被害者数は現在の倍になるわけだ。安全性は従来より もはるかに高いのだろうが、それでも完璧とはいえないと思う。 その上現在はテロが身近な問題として存在しており飛行機自体 の安全性だけでは事故は防げない。 そう考えると巨大飛行機というのは恐ろしい。
そうは言っても、この新型機、どんなものだか早く乗ってみたい。
週末に我家の車2台を洗車した。 ひさびさの洗車だ。 どのみち雨が降るのは判っていたが、やはり綺麗な車は気持ちいい。
洗車に併せてガラスコーティングをやりなおした。 撥水処理をフロントガラスとサイドウィンドウに 親水処理をサイドミラーとリアウィンドウに。
親水処理は初の試みだ。 アルファードのサイドミラーは最初から親水処理が 施されていてこれがとても具合がよい。 それで、PTにも試してみることにしたのだ。 ついでにアルファードとPTのリアウィンドウにも 試してみた。
さて、月曜日はさっそく雨降りの予想だったが いつまで経っても雨は降りそうにない。 深夜12時ごろ帰宅するが、結局雨は降らない。 帰宅して夕飯を食べているころにようやく夕立のような 雨が降り始めた。
翌朝はすっかり晴れている。 それ以来雨はさっぱり降らない(梅雨なのに) せっかく親水処理のお試しは当分できなさそうだ。
今日はとってもお天気がいいですね。 ほんとに梅雨はどこへ行ってしまったのでしょう? 昨日のSさんではないですが、水不足は大丈夫なのでしょうか?
でも、そんな心配はともかくとして、こんなにお天気がいいと とっても気持ちがいいです。洗濯・洗車・お昼寝。 いろいろやりたいことがたくさん。
洗濯は終わったので次は洗車かな。
S氏はお茶を飲みながら考えた。 梅雨なのに雨が降らないと夏になって水不足になるのではないか?
S氏は以前に水不足で断水になるのを経験したことがある。 給水車が来るとポリタンクを担いで水を貰いに行ったものだ。 しかし、水がいっぱいのポリタンクを担いで家まで持ち帰るのは大変だ。 そんな苦労はしたくなかったし、平日は会社に行っているS氏には 水を貰いに行くことさえ出来ないかもしれなかった。
では今のうちに雨が降るようになにか出来ないだろうか? S氏はいろいろな方法を考えたが決定的なものはなかった。 一番の障害となるのは、発明した雨降り装置をどうやって 使うかだった。どんな装置を考えたにしても規模が大きく なってしまうため、個人で使用することは難しかった。
そんな中S氏はすばらしいアイデアを思いついた。 雨が降らなくても水さえあれば水不足で困ることはない。 水なら海に行けばいくらでもある。町全体を水不足から 救おうとすると大変だが、S氏が使う分だけなら問題ない。 その程度ならS氏が開発しなくてもすでにそのような装置は 世の中に存在する。 S氏はさっそく海水を浄化する装置を買ってきた。
数ヶ月後、S氏は海まで海水を取りに行くより、 給水車から水を貰う方が楽であることに気がつくのだった。
プロ野球にはあまり興味がないのだが、プロ野球再編の話には 注目したい。そもそもの話は合併問題に端を発しているようだが 某IT産業が合併するくらいなら球団を買い取ろうと名乗り出た。 だが、球界はそれを拒んでいるようだ。
どのような考えから球団の買取を拒むのか判らないが、 傍から見ていて「非常に排他的」なのではないかと思ってしまう。 仲間内で馴れ合いでやるのは良いが、金のある企業が新規参入する のはいいことではないか?
詳しいことは良く判らないが、この際だから、新規参入者に なにかワクワクするようなものを期待したい。 少なくとも私のようなものでも野球を見てみたいと思うような そんな球団ができるといいのだが・・・
|