航宙日誌
『革命戦記』と輝&Ark☆の珍道中?

2009年05月15日(金) FA──ちょっと、思うこと

 新シリーズ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』もスタートから早一ヶ月以上。大分、物語も進んできた。やはり、原作準拠──はまぁ、前シリーズも前半は脚色ありでも、そうだったか。
 しかし、物語の進み具合からいえば、彼の『別れの儀式』は前作では2クールのラストだったが、本作では1クールで達しそう……あぁ、ヒューズさんTT

 さて、話も進めば、キャラも見えてくる。アニメとはいえ、物語の中では確かに生きている人々が──。声が重要なファクターとなるのも、『生きている人』なればこそ、と思う。
 前作があれほど盛り上がったのだから、思い入れが強い人も多く、声優変更に異論が出るのもまた当然だろう。それが『お気にキャラ』であれば尚のこと──。かく言う輝もその一人だった。
 ロイ・マスタング大佐の声優変更についての異論は恐らく、最大規模のものだったろう。輝も最初は「何故」と疑問に思った。それほど、前作キャストは意外なほどのハマリ役だった。
 変更などすれば、場合によっては攻撃的な異論さえ出るのは監督をはじめとしたスタッフも承知の上だっただろう。その上での変更──新シリーズの物語を追う内に気付いた。……というか、輝にはそう思えた。

『あぁ、これは変えざるを得なかったのだな』と……。

 前作ロイ・マスタング役の大川透さん──余りに『ロイ・マスタングである』というイメージが強すぎるのだ。アニメ・オリジナルに進んでいった、原作とも異なるオリジナル設定(いうまでもないが、イシュヴァールでの件)もある分、大川さんが創り上げたその人物像は明らかに、今作のロイ・マスタングとは完全には重ならない。
 だから、新キャストにするしかなかったのではないか、と。勿論、大川さんでも、新たな大佐を創っていくことは可能だったろうが、それは前作のイメージを崩すことでもある。それもまた、避けたかったのかもしれないとも思える。

 そうして、視聴者の前に現れたのが新ロイ・マスタングともいえる三木眞一郎さんの大佐なわけだが、数話を見た印象としては『若い…、いや、子供っぽいなぁ』てな感じで。いや、大川マスタング大佐も決して、大人大人ではなかったが……。
 もしかしたら、三木さんは演出としても『子供っぽさ』を出している? のかとも考えられる。それが原作準拠といわれながら、オリジナル話で発進した第一話での印象。ずぶ濡れにされた上での『私の焔をなめるなーっ!!』とか。結構、熱い奴に見えた。
 この時点で、前作との差別化(つか区別化)を図っていたのかな、と。そのために敢えて、オリジナル話でスタートした可能性もある。
 そして、それは大佐に良く関わる部下たちにも及んだのか、とも。親友でもあるヒューズ役の藤原さんは変わっていない。ただ、それも──言いたくはないが、早くに退場してしまうから、とも考えられる。……まぁ、全く違う理由があるのかもしれないが。
 ホークアイ中尉も、実をいえば、大川さん以上に『根谷さん以外には考えられない!』と思っているのだが、それも大佐が大川さんであってこそ、という前提があるのも確か。大佐だけが変わっていたら、更に違和感が大きくなっていたに違いない。
 だから……、変更は寂しくもあるのは否めないが──ありなのだと思う。

 回を重ねるにつれ、イメージも固まる。こちらの慣れもあるだろう。三木さんたち新キャストが新しいロイ・マスタングたちと『ハガレン世界』を創り上げてくれることを祈りつつ、見ている。

 ……といいつつ、やっぱり、大川さんでも前作ではやらなかった原作シーン、『vsラスト』とか見たかったよなぁ。
 『また、皆で、何かやろうよ』とは嘗ての『ハガレン放送局』での大川さんの言葉。『ハガレン』では叶わなかったが、別の形で実現されるといいな☆


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輝−Hikaru− [MAIL] [HOMEPAGE]

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