真昼の空いた電車
缶コーヒーの空き缶が転がる
誰かの足元
僕はチラッと目をやるが
またすぐ
窓ガラスをボーっと見つめる

夜道
人通りのない住宅街
信号は赤だが
かまわず渡る
落ちていた空き缶を
けとばす

カランカランカラン！！

それはころがっていって
君が告げるサヨナラのように
路肩にうずくまっってしまった

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2869

キミの声にビクッ！
携帯メール着信音にビクッ！！
ぼーっとして赤信号につっこむ
クラクション！！！にビクビク！！！

だって僕がいけないんだけど
キミはいつも急に変わるんだけど
そのたびに気がつく
キミを好きだってことを

明日は逢えるかな

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2839

「ゴメンね・・・」
キミが泣いている

今日の天気は今日の雲
僕は何もいわない
ただ　そばにいる
訳は聞かずに
ただ　そばにいる

明日の天気は明日の雲
呼吸が荒くなることを
気づかれないくらい
ゆっくりと息を吐き出す

「いいよ・・・」
僕はここにいる
時計のクオーツの音が
聴こえてきた

Who is the one disturbs you?
What is it makes you confusing?
The only thing I can do is standing here by you.

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2807

表通りに面したＣａｆｅの２Ｆ
僕は窓側の席で
空模様を見ている

さっきまで降っていた雨
いまはやんで
人波が流れ出す

であったころの二人のようで
雨の中、かさをささずに立つ君と
かさをさしかけたあいつ
僕は一人軒下で恋模様を
見ている

通りに面したＣａｆｅの
窓側の席は
再び降り始めた雨に
いっぱいになる

君にかさをさしかけていた
あいつは
どこかへいってしまい
君はたちつくす
みんなは　空模様と恋模様を
みている

僕はずっと
僕は今までずっと
君を見ていて
これからも　見ている

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2771

寒いだろ？
手を貸して・・・
暖めて
あげるから


でも・・・・

　　　　寒い？
　　　　といって
　　　　握ってくれた
　　　　あなたの手.

　　　　あたしより
　　　　冷たいよ

ハッハッハ・・・と吐く息が
白いよ

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2750

キミのわずかな不安を感じ
僕の不安がキミの不安を呼び
キミの不安が僕を不安にする

そんな風にして
悲しくならないように
”ふあん”をニッコリ飲み込んで
”ファン”にしてしまおう

二人なら
できるよ♪

ね？（＾_＾）

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2729

日曜の午後
公園では池の周りを
散歩
手をつないで

月曜の朝
ラッシュアワー
通勤の人波
ほんの少し触れる指先

水曜の夜
駅までの道
腕を組んで微笑む

今は．．．．

少し遠い空に
少し勝手な不安で
．．．．泣いてる

木曜には
これ以上ないくらい
ピタっとしていよう


http://sound.jp/eman/takara.html

2696

雨上がり

「ちょっと疲れたよね？」

　　「お昼はちょっと静かな店にする？」

「あれは？」


　＊　　　　　＊　　　　　＊

お客は2組
辛味大根のソバ
ショボい食堂

二人は何故か
いい気分で
微笑んでいた♪

http://sound.jp/eman/silent.html

2674

「ちょっと〜
　笑い声が、”会社モード”になってるわよ（笑）」

そりゃぁ、会社だもの。
人も通るから、そんなヘラヘラ
できないし・・・

「でも、おっかしいの♪」

　　　「からかうなよ・・。
　　　　そろそろ、仕事に戻らなきゃ」
「うん、じゃあね」
　　　　「Bye〜」

　　＊　＊　＊　＊

いかん！
ニヤケ顔が、元に戻らない！

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/harukaze.html

2646

今度逢う日は晴れるといいな♪


「そうね♪
　でも、雨の中、二人でしっぽりも
　いいと思わない？」


今度逢う日
雨でもいいかも♪

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/ameni.html

2618

１６２０MHZ
渋滞の情報が流れる
土曜の夕方
西日で車中がオレンジ

ラヂオを切り替える
DJが告げる

　　　（お聴きのチャンネルはそのままで。
　　　　　Stay tune！）

今、キミに逢いにいく途中


http://sound.jp/eman/wiper.html

2555

僕がいてもいなくても　
君は存るだろうし

君がいなくても
僕はなんとかやっているだろう

でも
二人でなければ
昨日のようなキスは
できないと思わないか？

コツン♪
恥ずかしそうに
二人のｵﾃﾞｺが
ぶつかった

http://sound.jp/eman/vtsong.html

2532

　１１７＊７７４４４４９９９＊＊＊＊＊＊
（い　ま、み　　て　　　る　　　？　　　　）
　７７４４４４９９９８８８
（み　　て　　　る　　よ　　　　　　　　　）

そんなふうに共有する時間には
キータッチ音が君のかわり

そして今日も．．．
ピコピコ♪プチプチ♪


１→１１３３４４４４９９９８８８



http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/toki2.html

2500

「『あ』なたの声がスキよ♪」
って、僕が言おうとしてたこと
先に言われた。

（僕も君の声が『い』いんだよ♪）

だから今日も休憩時間になったら
お話をしよう
君の番号は
履歴の一番最初にでてくるから
勿論登録『して』あ『る』から

Pllulululululul♪

パケットに分割された愛が
君のもとに集まりはじめた

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/ninfu.html

2454

君を抱くのは
劣情でなく
僕を求めるのは
衝動でなく

君を抱くのは
愛で
僕を求めるのは
本能で

エアコンを消した部屋
君の寝息が聞こえる

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/danro1.html

2401

波音が聞きたいな♪

「でも、海にいくのなら
　抱き合える時間がないわね」
君がこともなげに言う
困っている僕を尻目に

「でも、海で抱き合うのもいいわね」
君がイタズラっぽく笑う
あれこれ考え始める僕

「でも．．．．」
君は僕の腕をつかんで笑う

「雨の音も素敵♪」


http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/umi.html

2321

何が難しいって
背中のホックは
外すよりときより　留めるとき

帰らせるのがいやで
ついつい
「なかなか留まらない」なんて
いってみる

難しいのは
逢うときの笑顔より
サヨナラ間際の苦微笑

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/unabara.html

2262

「部屋で飲もうよ♪」

Take Outしたスタバのコーヒーが
テーブルの上に2つ並んでおいてある
僕のが右で君のが左

飲み残しは君の分

部屋にはトールサイズのコーヒー２つ
並んでおいてある

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/deadend.html

2230

閃くように気が付いた

どんな音もすべて
この惑星の音だと
瞬きにすら音があり

宇宙ステーションの窓が開けられたら
耳を澄ませてみよう

高速道路の車
カラオケのメロディ
別れ話のすすり泣き
恋人の笑い声

政治家の会談

君と僕のセックス
キーをたたく音
HardDiskへのアクセス音
MIDIとCDとアナログレコード

水の音　森の音　虫の音も
動物の鳴く声に　弱肉強食の断末魔
生まれた赤ん坊

全てが混在し
音は音を相殺し
そして今
この夜は無音

君は僕の隣で眠っている

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/ninen.html

2206

チリリン♪
懐かしい響きに振り返りながら
道を空ける

ツルンとした色白の少年
自転車の後ろは制服の少女
何かを話ながら　笑いながら
通り過ぎていく

マフラーは手編みかもしれないな
僕のできなかった恋のスタイル

チリリン♪
前をいく親子が同じように
道を空けた

チリリン♪

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/bycycle.html

2173

窓につく水滴
冬の雨は雪より冷たい

別に失ったものはない
特に寂しいこともない
それほどあせるわけでもない

冬の雨の水滴
窓ガラスをつたって
ランダムに流れを作って
落ちる

窓につく水滴
冬の雨は大雨になることもなく
雪よりも冷たい

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/minami.html

2148

郵便受けに落とされた
年賀状の束
一年に一度だけ
かわす挨拶

毎年同じ
「今年は会いましょう！」
だけど
背中からジワッと暖かくなる
錯覚？

君が僕の体を
背中から抱き締めて
まさぐるから

そんな錯覚も
ずっと続いて欲しい

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/anatakoe.html

2120

コタツでミカン
ストーブのヤカン
お湯が沸いてる音がする

僕たちはTVを見ている
キミが足で僕をつつく
僕は横顔でちょっと笑って
また二人でTVを見ている

ストーブびヤカン
お湯が沸いている

http://sound.jp/eman/silent.html

2090

嬉しく吼えるような
出来事に出会いたい
去年はそれはキミだったんだけどね

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/sarasara.html

2066

午前6時
いつもなら寝ている時刻
目が覚めて
吐く息の白さ
今朝はひとりだ

凍る声
解かしてくれるのは
君の声に違いない

早く逢いたい

http://www.tky.3web.ne.jp/~eman/sanpo.html

2042