ウ タ こ と ば
2005年06月27日(月)
さらば と 手をゆらり
またね と 言わないのは強がり
この別れは 僕の人生の流れ
止まらないから 美しく
止められないから 美しく
明日肩越しに振り返るとき
そこにはもう
誰もいない
君の変わりにきっと
薄紫の花が咲いている
先に進むしかないのだから
摘まずに そこに残しておこう
さらば と 手をゆらし
いつか と 風が声を揺らす
この別れは 君の人生の流れ
さだめとなれば 大海で
ゆるやかにいつか 出会い重なる
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2005年06月15日(水)
袂で揺れる彼岸花
蒼に浮かぶ火の花々
雨のような散り音は
歓声に溶けて
夜に消える
生まれ飛ぶ色の花
重なりはえる光の花
瞬きの間に巡る景色は
今と混ざり
夜に咲く
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2005年06月01日(水)
空き缶を蹴ったら
はねっかえって自分にあたった
空を見上げたら
大粒の雨が私を叩いた
空き瓶を並べたら
即席楽器ができた
空っぽの私でも
誰かの横に置いといて
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