ＡＴＦの戦争映画観戦記
この『戦争映画観戦記』を始めて以来、初めて一週間ぶっ続け(二日おきだけど･･･)の五回に渡って連載した『大脱走』観戦ＯＦＦ従軍記もいよいよ最終章を迎えます。流石に体力の限界が･･･いや泣き言は言いません･･･書くまでは！前置きが長すぎるんじゃ〜ゴルァ･･･と言うお叱りは重々承知しておりますが、書かずには居れなかった作戦参謀ＡＴＦの胸中をご理解下さい･･･それでは最終話を開演します･･･《開演ブザー》今回もまた引き続き、携帯電話の電源はそのままで･･･。【今回は前回にも増して作戦参謀のあやふやな記憶と多大なる想像によって書いておりますので、観戦参加者の皆さん、こんなんじゃねぇぞ･･･という個所があっても、何卒平にご容赦を･･･大汗】【全く懲りずに･･･恒例、前回までのあらすじ】ＣＯＩメイン掲示板に天野兵曹殿が書き込まれた、たった一行のカキコミが発端となって動き出した『大脱走』観戦ＯＦＦ。作戦参謀一人が大いなるボケをかましながらも先発決死隊は無事その任を完了し解散した･･･果たして謎に包まれた第一次攻撃隊とは･･･熱い想いを胸に秘め男たちが集結を完了、そして遂に大スクリーンの幕が上がる･･･。【戦士たちの束の間の休息･･･四人の斥候隊】先行決死隊の活躍によって、無事『大脱走』観賞券及び入場整理券の確保は成功した。その後、作戦参謀以下の面々は、近接する酒保(喫茶ルノ○ール)にて暫し休養を取る･･･ここでもまたマニアな会話に華が咲く･･･一一○○、DJANGO将校斥候殿が別動任務従事の為、本隊(obisan技術大佐殿、安曇重工様、天野兵曹殿及びＡＴＦ)より分離･･･東京湾方面に転進。作戦会議の結果、本隊は渋谷駅正面の索敵を行う事となった･･･取り敢えず第一次攻撃隊の編成時刻である一四○○まで時間を潰す事にした。しかし哀しいかな、軍オタ的に渋谷で思いつく場所と言えば、まずハチ公口より徒歩三分の大盛○書店･･･そう軍装品･輸入書専門店の○ルバンである。obisan技術大佐殿の情報によれば、近々店舗が移転するらしいが、既に移転したかもしれないとの事･･･とにかく行ってみようと言う事になって、部隊は前進を開始･･･照りつける日差しが部隊の疲労度を増し、鬱っとしいくらいの人混みを掻き分けながら、部隊は一路○盛堂書店へと向かう･･･程なくして到着･･･やはりobisan技術大佐殿情報の通りア○バンの店舗は移動していた･･･現地にて確認された新情報によれば、ハチ公口正面渋谷センター街入口横に新しく構築された文庫･新書専門店ビルの五階売場に移ったそうだ。こうして部隊はただちに反転･･･新目標ＴＯＫＹＯ○庫ＴＯＷＥＲへと向かう。そびえ立つ外見とは裏腹に、内部は極めて狭い･･･更に煙草の箱の様な窮屈なエレベーター･･･部隊全員を収容しただけで満杯状態･･･もし途中で止まったら･･･恐怖が一向を襲う･･･しかし無事に何事もなく五階売場に到着。作戦参謀の記憶によれば、以前は洋書部と軍装部が別々だったはずだが、今は同じ売場に軍事関連洋書・ビデオ・テープ・軍装品･･･そしてサブカルグッズが詰め込まれている。再びobisan技術大佐殿情報によれば、ここも仮の店舗で、将来的には移転するらしい。作戦参謀は、洋書よりもビデオ(実写物)に興味があったので、棚に詰め込まれた貴重な実写ビデオを次々と引っ張り出して内容を確認するも、コレッと言って食指を動かされる商品は発見出来なかった･･･安曇重工様的には非常に興味を惹かれるビデオがあった様で、貴重な戦力を投入し購入されていたが･･･。やがて部隊はアル○ンを後にして階下の文庫売場へと移動、各階で文献を物色し、無事偵察を完了･･･時に一二一○･･･引き続き部隊はタワー○コードに移動、ＤＶＤフロアの偵察を敢行･･･売場隅々まで抜かりなく偵察を実施する。ここでは天野兵曹殿が多大なる戦力を投入し、多大な戦果を上げられる。時刻は一三○○･･･ここに至って安曇重工様、特別任務従事の為、部隊主力より分離･･･(この日驚愕の大当たりが出たアレ･･･因みに作戦参謀も��-�阿農蕷澆鯏蠧�したが･･･無念！)残った部隊主力は東急文化会館へと反転帰着、館内酒保(飲食店)にて糧秣を補給･･･さらに補給廠(地下東急ストア)にて各自携行食糧及び飲料水を受領した後、昇降機にて六階に移動(･･･ところが閉館に伴う館内工事により進路が封鎖されており、止むを得ず一旦五階へ移動、三省○書店内を突破する迂回路を選ばざるを得なかった)し、無事目標(東急２)正面入口エレベーターホールに到着･･･別動隊(DJANGO隊、安曇重工隊)及び後続部隊(まなぶん隊、ラヴァ隊、ネーベ隊)の合同を待つ事となる･･･時に一三五五、いよいよ作戦は佳境に入る･･･遂に『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊が、そのベールに包まれた雄姿を、我々の前に顕す･･･！【整列セヨ！渋谷東急２･･･我レ今ヨリ『大脱走』ヲ観戦セン】やがて時刻は一四○○を過ぎ、別働隊及び後続部隊(まなぶん隊、ラヴァ隊)が次々に到着、合同を果たす･･･鑑賞チケット及び整理券の配給実施･･･並びに今回の『大脱走』観戦ＯＦＦ参加者全員への記念として、恒例(過去三度に渡るＣＯＩ記念上映会時、参加者に進呈して来た実績あり･･･自慢すんな！)作戦参謀ＡＴＦ心尽くしの観戦記念チケットを全員に進呈する。しかし安曇重工様義弟師団ネーベ様からの連絡が無い･･･果たして大丈夫だろうか･･･一抹の不安が走る。ところが、時を経ずして安曇重工様の野戦電話が電波を受信した･･･ネーベ様、無事東急文化会館入口に到着との事。一同安堵する。まもなくネーベ様合同･･･手短に着任の申告(自己紹介)が行われる。こうして『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊の編成は完了した。時に一四二○･･･時を同じくして同日第一回放映が終了、劇場より観客の撤収が開始され、猫の額程の広さしかない狭いエレベーターホールは、一挙に大混乱となる。撤収する観客は、皆一同に名作に感動した晴れ晴れをした表情だ･･･今更ながらに『大脱走』という作品のすばらしさが実感させられる。劇場内のホールでは、報道班員による取材なども行われている。やがて撤収する観客の波も収まると、それを待っていたかの様に、今度は第二回上映分の観客が三々五々エレベーターホールに終結し始めた。流石に整理券配布の時の遅々とした東急文化会館側の対応とは打って変わって、今度はきびきびとした手順で整理券番号に従った整列が開始される。これはDJANGO将校斥候情報通り･･･整理券番号1番から50番まではエレベーターホールに、51番以降は七階に通じる階段へと整列させられた･･･。我々『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊の面々の整理券番号は7番から14番･･･観戦に適した座席を充分専位できる番号だった･･･しかし喜んだのも束の間、再び戦線は膠着する。人々の熱気で一層不快指数が上昇したエレベーターホールに並ばされたまま、時間は過ぎて行く。まるで先日観戦した『灰の記憶』の中で描かれたワンシーンの様に･･･。そして遂に時は至れり･･･慌ただしく劇場入口の検問が開かれると、整理券番号に従って、次々に劇場の中へと雪崩れ込む。劇場の中の座席(450〜500席程)は将に入れ喰い･･･選び放題だ！迷うことなく前方より15列目(20列目くらいだったかも･･･激しく記憶はあやふや！)中央座席一帯を、我が第一次攻撃隊メンバーによって占拠･･･時に一四五○、いよいよ作戦開始の為の陣地は確保された。その後も次々に劇場の中に観客が送り込まれてくる･･･それは様子は将に『スターリングラード(2001)』で、到着した貨車から次から次ぎへと前線に送り込まれるロシア軍兵士たちの姿の様であった･･･。見る見る内に座席は埋まり、当初広々としていた劇場内は、すっかり様相を異にして行く。そして既に立ち見客も生じていた･･･先発決死隊の任務は報われた･･･！約三時間と言う長帳場の観戦を前にして、精神を落ち着かせる為に厠に向かう･･･休息所ではラヴァ分隊士が粋に一服吹かしている。かつての70年代、年末のテレビのロードショーで毎年の如く『大脱走』が放送されていた･･･まだ幼かったＡＴＦは、放送開始の前にそそくさと食事と風呂そして厠を済ませ、居間に鎮座した木目調24型テレビの一番正面に陣取ってワクワクしながら、今か今かと放送開始を待っていた･･･将にその時と同じ衝動が･･･もう数え切れない程に何度も何度もビデオやＤＶＤで『大脱走』を観戦しているはずなのに･･･体の中から次第に沸き起こって来るのが感じられる！まもなく上映開始だ･･･騒然としていた劇場内の喧噪が、波が退く様に次第に鎮まって行く。時に一五○○･･･次々と館内照明が消える･･･そして遂にスクリーンの幕が上がった･･･【オープニング･･･大脱走マーチ(Real��playerにてご試聴下さい)】大方の予想に反して、もう何度も耳にタコが出来る程聴いたはずのお馴染みのマーチ･･･あの名匠エルマー・バーンスタイン作曲による映画史上に残る名曲が、いきなり大音響で劇場内に響き渡った･･･次の瞬間すかさず場内に沸き起こる拍手の渦･･･戦争映画ファンの本懐、ここにあり！鳴り止まぬ拍手に身体中を包まれて、いつしか作戦参謀も、そして第一次攻撃隊の面々も、自らの両手の平を無心に大きく打ち鳴らしていた･･･。戦時中だと言うのが信じられない程長閑なバイエルンの田園風景の中をひた走る連合軍捕虜輸送隊のトラックの列･･･こうして念願だった大スクリーンでの『大脱走』観戦がスタートした･･･《激しく中略》･･･逮捕連行されて来るヒルツ大尉。ディートリッヒ中尉が手錠を外す。丁度解任され連行されるフォン・ルーガー所長と出くわす･･･『ベルリン行きは、君が先になりそうだ』副官ポーゼン大尉を一瞥し自ら独房棟に向かって歩き始めるヒルツ･･･すかさずゴフが放って遣したグローブとボールを受け取る･･･独房の扉の鍵をかける若い独空軍兵士･･･独房の中から聞こえて来るのは、いつもと同じ壁キャッチボールの音･･･そしてエンド・ロール･･･ヴェルナー、カヴェンディッシュ、アイヴス･･･バートレット、ヘンドリー、ヒルツ･･･主要登場人物の紹介と共に場内に鳴り響く拍手の音･音･音･･･今思えば、あっと言う間の三時間だった･･･そしてその時、我々『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊の面々をも含め、場内全ての観客がひとつとなって･･･この感動･･･そして尻の痛みを共有していた。それは将にその場にいた者にしか理解出来ない感覚だろう･･･全く持って残念ながら、作戦参謀ＡＴＦの拙い文章表現力では、これを読まれた皆さんに、それを充分お伝え出来ないことが残念でなりません。名作に多くを語る必要無し･･･。時に一七五○･･･第一次攻撃隊は所定の作戦目的を成し遂げ、参加各員は充分過ぎる戦果を得た･･･(はずである)。※それにしても、スクリーンの幕が下りる瞬間、フィルムが溶けた様に見えたのは作戦参謀の目の錯覚だったのか･･･。【第二次攻撃隊出撃セヨ･･･目標�狹袈薛畧鏖霧‐擴餝�催】多大なる感動の余韻に浸りながら、後ろ髪を引かれつつも第一次攻撃隊の面々は席を立ち劇場を後にすると、一端上映前に集合整列させられたエレベーターホールに集合。ここで第一次攻撃隊は、その任を解かれ･･･そして直ちに次の行動に移るべく第二次攻撃隊の編制に取り掛かかった。しかし歴戦の兵士と言えども、流石に三時間と言う時間は長い･･･暫しの小休止･･･この時、予期せぬ援軍が我々の前に現れた。誰あろう戦争映画サイトＣＲＯＳＳ ＯＦ ＩＲＯＮ主催者にして管理者のbouze様である。今回の作戦には、残念ながらお仕事の都合で参加出来なかったが、別件の用事ついでに我々を激励する為に態々足を運んでくれたのだ･･･その間にも六階のエレベーター・ホールからは第二回上映の観客の波は去り、代わって第三回上映の観客らしき人々が集まり始めた･･･。すぐに移動しなければならない･･･�牋箸鮹屬�･･･マリーン��そして部隊の移動が速やかに開始された･･･兎に角も一端東急文化会館の勢力圏外で部隊を再編し第二戦線を構築せねばならない。エレベーターで一挙に一階まで降下･･･館外へと移動する。ここで『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊の記念撮影･･･応援に駆けつけていただいたＣＯＩ管理人bouze様にも入っていただき、参加者全員にて実施する。残念ながら御都合が悪くbouze様は、これにて分離転進･･･。せめて第二次攻撃隊にだけでも参加いただけないだろうか、と思っていたのだが･･･作戦参謀ＡＴＦ心尽くしの観戦記念チケットを進呈し総員帽ぉ振れぇ〜で見送る(本当かぁ〜？)別れはいつも辛いものである･･･しかし我々はいつまでも哀しんでいる訳にはいられない･･･戦士諸君！哀しみを乗り越え、勝利をこの手にするのだ！(ギレン総帥風)･･･こうして急遽編制を完了した第二次攻撃隊(結局同じメンバーなんだが･･･)は移動を開始･･･予て作戦参謀が偵察完了済みの集結地点(居酒屋)を目指す･･･その移動距離･･･２０ｍ･･･なんて事はない、東急文化会館と目と鼻の先なのであった。歩道で自己主張している店の看板のすぐ横から地下へと向かう階段を下りていくと、行き成り地下巨大フロアが姿を現す。日曜日の夕方･･･まだ７時前だというのに、結構お客は入りは良い･･･流石は日本有数の繁華街、渋谷である(何感動してんだよ･･･！)八名だ･･･店員に告げる。安直に入口正面にあるテーブルに案内された。兎に角も腰を下ろし一息吐く･･･まずは生中だ･･･その後次々と酒、肴が運ばれてくる･･･今回の作戦の殊勲者DJANGO将校斥候殿の開宴の挨拶で酒盛りが始まる･･･ここから後はいつものＯＦＦ会と同じ･･･まずは本日の戦果検証『大脱走』のネタで盛り上がる。ニュープリントであのシーンが修正されていたとか、シュトラハヴィッツ准尉の手帳の中は各捕虜の写真付リストだったとか、ウェルナー(白イタチ)の次に出番の多かった、あのドイツ兵の名前はなんて言うんだ？とか･･･次から次へと話題が尽きる事なく続く。そしてお決まりの如く他の戦争映画や軍事の話題、果ては時事問題まで幅広い話題で盛り上がる。ここで安曇重工様の義弟ネーベ様の事を紹介しておかねばなるまい･･･ご本人は謙遜されていたが、どうしてどうして中々の博識な方である。そして何よりも我々参加者の中で最先任(年長･･･失礼)であった。なんと義兄安曇重工様よりも年上なのである。実は作戦参謀ＡＴＦ的には、久しぶりに戦争映画以外の話題･･･アメリカン・ポリスとナポレオニックについて熱く語らせていただいた･･･ナポレオニックはともかく、アメポリについてはネット上でも余り見かけない分野である･･･その為殆んど話題にする事はなかったのであるが、なんとネーベ様はその方面にも精通されており、更には外人部隊等にも興味があられるとの事･･･もう、これだけでも我が戦友･･･マイン･カメラーデンなのであった！未だネットデビューされていない･･･という事が非常に惜しまれる。一刻も早いネットデビューを望むばかりであった･･･。その後も何時果てるともない会話は続いた･･･。参加者各々がそれぞれ精通された分野を熱く語る･･･瞳を輝かせ！普段家族や職場の同僚とは会話出来ない話題に華が咲く･･･こうして話題のネタは尽きないのだが、如何せん時間だけはシビアに過ぎて行く･･･やがてニ一三○･･･最も遠隔地から参加いただいた天野兵曹殿が惜しまれながら撤収･･･続いてニニ○○･･･DJANGO将校斥候殿も名残り惜しみながら撤収。その後残された僅かな時間も惜しんでマニアな会話が白熱する･･･しかし残った六名にも、それぞれ翌日の仕事が控えていた。結局ニ三ニ○、作戦参謀の作戦終了･･･第二次攻撃隊総員解散･撤収の号令とともにディープな宴の幕は下りた･･･参加総員八名(＋支援bouze様)、総作戦行程16時間にも及ぶ『大脱走』観戦ＯＦＦは、参加者に一名の損害も無く、大成功の内に終了したのであった･･･。さらば勇士たち！また遭おうぜ･･･∠(^^)敬礼･･･(『逃亡列車』の有坂少尉風に言って下さい･･･爆)各々去って行く参加者たちの後ろ姿を見送る作戦参謀ＡＴＦの胸中には熱い想いが込み上げていた･･･時にニ○○三年六月廿九日、ニ三三五、作戦参謀ＡＴＦ及びobisan技術大佐殿を乗せた埼玉方面行きの列車が発車した･･･！お、お許しくだせぇ〜お代官さまぁ〜観戦武官さまぁ。おらこげなつもりでねがったずらよぉ･･･ちゃんと、ちゃんと映画の内容やら、飲み会の内容やらを詳しゅう書くつもりだっただよ。んだども、もう体力が限界ずらよ･･･ほんにほんに許してけろ。もう二度と大層な口はきかねぇちゃよ･･･まんず許してけろぉ〜。次はちゃんと『enigma』観戦記書くっちゃよ･･･許してちょんまげ･･･<<<<<<<<<<ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん･･････>>>>>>>>>>【一体どこの方言だよ･･･続くのか本当に？】
いよいよ観戦ＯＦＦ従軍記も第四回目･･･ココまで引き伸ばしながらも未だ『大脱走』の観戦については、まだ一言も書いてないじゃないか！･･･というツッコミはコーカサス山脈の向こう側に置いといて、まだまだ前置きが続きます･･･それでは開演《開演ブザー》です。今回もまた引き続き、携帯電話の電源はそのままで･･･。【今回は多大に作戦参謀の想像を交えて書いておりますので、観戦参加者の皆さん、ココは違うぞ･･･という個所があってもご容赦下さい･･･大汗】【恒例･･･前回までのあらすじ】ＣＯＩメイン掲示板に天野兵曹殿が書き込まれた、たった一行のカキコミが発端となって動き出した『大脱走』観戦ＯＦＦ。観戦志願者たちの様々な熱い想いがひとつとなって計画が順調に進むかに見えた･･･しかし運命の歯車は思惑通りには回ってくれない。立ちはだかる様々な障害を乗り越え、遂に作戦決行当日の朝が明けた･･･。【ニイタカヤマノボレ○六二九･･･目標ハ布哇(渋谷)真珠湾(東急文化会館)宜候ォ〜】遂に運命の6月29日の夜が明けた･･･爆睡により寝過ごす可能性があった為、作戦参謀は目覚まし時計３基をセット、更に眠気を吹き飛ばす為に禁断のヒロポン(無糖コーヒー)を爆飲、そして更に意識を保つ為、ＳＰＲにも互する戦闘シーン連続の作品を連続観戦、意識を昂揚させていた･･･こんな時に限って時間が経つのが遅い･･･窓の外の空が序々に白々と明るくなって行く･･･時刻は○六○○･･･徹夜の戦闘シーン連続観戦で寝ぼけた頭を覚醒させる為に冷たい･･･いやお湯だった･･･シャワーを浴びる！そして着替え･･･○六四○･･･○七五五までに目標に到達する為には、○七○○には単冠湾(大宮駐屯地)を抜錨、出撃しなければならない。出撃までの残り僅かな時間を利用してＰＣを接続･･･ＯＦＦ会掲示板と受信メールの最終確認を行う･･･掲示板変化無し･･･メール受信無･･･いや有った、でも迷惑メールだ！くそいまいましい･･･そして遂に出撃の時、来る･･･【2003年6月29日(日)06時54分10秒】後続部隊を督戦する為、ＯＦＦ会掲示板に最終訓辞を残す･･･。ニイタカヤマノボレ○六二九■投稿者/作戦参謀ＡＴＦ発：ＣＯＩ埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ宛：大脱走観戦ＯＦＦ参加者各員本文−諸士ノ勇戦ヲ期待スル。本日天気曇天ナルモ気温涼シ！尚作戦参謀ハ只今ヨリ出撃、先発決死隊ト合同セン！作戦参謀が単冠湾(大宮駐屯地)を出撃する段階では、天候は曇天･･･この分だと今日の気温はそれほど高くはならないだろう･･･涼しく過ごしやすいはずだ･･･ＡＴＦの脳裏には昨年10月に敢行された『土浦野戦一号作戦』の記憶が鮮やかに甦る･･･あの時と違い、今回は天候をそれ程気にしなくても良い分、気が楽だ･･･と楽観的な考えが作戦司令部の主流を占めていた･･･しかしこの後、作戦司令部も予想だにしなかった天候の急変が先発決死隊の勇士たちを苦しめる事になろうとは、この時は未だ予想だにし得なかったのである･･･。○七○五単冠湾沖(大宮駅)出発･･･日曜日の早朝とは言いながら、単冠湾沖(大宮駅)から布哇(渋谷)を結ぶ主要航路(埼京線)は、それなりの混み具合であった･･･様々な人生が錯綜する車内･･･休日を楽しむ家族連れ、休日出勤の疲れた勤め人(サラリーマン)、買い出し(ショッピング)で賑やかな若者たち･･･それぞれの想いを乗せて機動部隊(埼京線電車)は一路、布哇(渋谷)を目指す。○七三五Ｘ地点(池袋)到着･･･ここで作戦司令部はかねて計画していた進路転進(山手線乗換)を実施･･･布哇(渋谷)での行動を円滑にする為の進路転進である･･･しかしこの判断が、後に作戦参謀に多大な冷や汗をかかせる要因になるのだが、まだ半分寝ぼけ状態の作戦参謀の頭でそれを予測する事は、全く不可能であった。Ｘ地点(池袋)から布哇(渋谷)までの間は、旧航路(埼京線)よりも新航路(山手線)の方が航程(停車駅)は長(多)い･･･しかし布哇(渋谷)での作戦行動(渋谷駅埼京線ホームは増設工事の為、改札まで結構歩かなければならない)を考慮した場合、この進路転進は至極妥当な判断であった･･･と今でも作戦参謀は確信している。作戦計画通り順調に事が運んでおれば○七五五までには目標の真珠湾(東急文化会館)到着は充分可能な筈だった。しかしこう言う時に限って、全く不測の事態が発生するのはストーリーを盛り上げる為の物語の常道･･･過去において何度となく窮地に陥ったＡＴＦに対し、いつも微笑んでくれた運命の女神は、この時は遂に微笑む事は無かっ･･･た。布哇(渋谷)を目前にしたＺ地点(新宿)に停止した機動部隊(山手線電車)は、一向に発進する気配がない･･･時間を気にしながら、ひたすら焦り捲る作戦司令部･･･何故だ、何故出発しないのだ･･･まもなくスピーカーから艦(車)内放送が鳴り響く･･･後続電車が遅れております。時間調整の為しばらく停車します。なお発車は７時50分の予定です･･･ぐわぁ〜ん、うぁんうぁんうぁんうぁん･･･作戦参謀の頭は、突然巨大ハンマーの強烈な一撃を喰らい一瞬我を失う･･･な、な、なんて事だ、この期に及んで作戦計画に支障が起ころうとは･･･。こうして布哇(渋谷)○七五五現着先発決死隊合同の思惑は露と消えた･･･。しかし作戦参謀としての自我が、一刻も早い先発決死隊との合同を督促する･･･一人焦りまくる作戦参謀を後目に、放送よりやや早い○七四八機動部隊(山手線電車)は遂に動き始める･･･遙かなる布哇(渋谷)を目指して･･･！【トツレトツレ･･･トトトト･･･先発決死隊、全軍突撃せよ】○七五八(激しく虚覚え)布哇沖(渋谷駅ホーム)到着･･･まだ奪取･･･いやダッシュすれば○八○○には間に合うかもしれない･･･僅かな希望を胸に、ドアが開くとともに緊急発艦･･･急上昇(階段を一気に駆け上る･･･ゼェハァハァハァ･･･息･が･切･れ･る･･･)切り立った谷間(自動改札)を抜け、真珠湾(東急文化会館)に通じる最終爆撃航程(コンコース)を目指す･･･やがて最終爆撃航程(コンコース)が眼前に広が･･･ガガガ･ガ〜ン♪♪な、なんて事だ･･･熾烈な対空射撃の爆風(10Ｇ以上の衝撃)が作戦参謀を襲う･･･後になって考えると、DJANGO将校斥候殿の情報によって事前に想定し得た事態であったが、その時先発決死隊との一刻も早い合同を画策して焦り捲り、ついでにパニック状態に陥っていた作戦参謀の目に映った光景は、昭和19年3月31日に起こった、かの海軍乙(古賀連合艦隊司令長官遭難)事件の引き金ともなったパラオ米軍上陸誤認事件にも似た錯覚を引き起こした･･･そう、そこには優に数百人にも上る(ＡＴＦには、その時そう思えた･･･)長い行列が出現していたのである･･･そう、あのバターンの捕虜収容所へ連行されて行く米比連合軍捕虜の死の行進にも似た･･･。突然の焦燥感が、作戦参謀の全身を覆い尽くす。なんて事だ･･･既にこんなにも整理券目当ての行列が出来ていたとは･･･今更並んだとしても、少なくとも整理券番号100番以内なんて事は絶対に不可能だ･･･渋谷駅のホームから歳甲斐もなくダッシュしてきた事による疲労感も加算され、将にその場にヘタリ込んでしまいそうになるのを、必死の形相で踏ん張る･･･気合いを入れろ〜ッマリーン！(意味不明)暫し呆然として佇みながら、なんとか思考回路を整理しようと試みる。そうだ、この行列のどこかに先発決死隊の勇士がいるかもしれないじゃないか･･･その勇士の中の最先任(頭)者に参加人数分の整理券確保を頼もう･･･。しかし行列の一番先頭に並んでるって事はないだろうなぁ〜。気を取り直し行列中にいるであろう先発決死隊の勇士の姿を探し求め、長い長い行列に沿って、前進を開始する･･･５ｍ･･･10ｍ･･･15ｍ･･･20ｍ･･･一向に先発決死隊の勇士の姿は確認出来ない。観戦志願者メンバーは、初対面の安曇重工様の義弟ネーベ様以外は、皆勝手知ったる方々ばかりのはずだ･･･ひょ、ひょっとして誰も来ていないのかぁ〜？一挙に頭の天辺から血の気が引く作戦参謀。足取りは次第に重くなり、前進速度が鈍る･･･やがて列の最先頭が見え始める･･･結局ここまで来ても先発決死隊の勇士らしき姿は確認出来なかった。例え恐怖心が引き起こした思考能力の激減によって作戦参謀側から発見出来ずとも、先発決死隊の勇士がこの行列中にいれば、作戦参謀の姿を確認し一声かけてくれるはずである･･･。やはり最悪の事態が起こってしまったのか･･･今のご時世、迂闊に他人を信じちゃい･け･な･いんだよぉ〜んんんんん･･･と作戦参謀の耳元で囁く謎の声･･･。やがて作戦参謀は行列の最先頭へと到達した。悲しさで両目から溢れんばかりの涙を必死に堪え、こうなったら今からでも行列の最後尾･･･その時点で整理券を求める行列の最後尾は、更に更に延びて遙か彼方に霞んでいた･･･に戻って並ぼう。運が良ければギリギリ整理券を確保できるかもしれない。憔悴しきった作戦参謀は、再び重い足を引きずり転進しようとし･･･た、その時！微かに作戦参謀を呼ぶ声が･･･ＡＴＦさん･･･エッ、思わず立ち止まり耳を澄ます作戦参謀･･･ＡＴＦさん･･･確かに聞こえたぞ･･･ＡＴＦさん･･･間違いない･･･ＡＴＦさ〜ん･･･思わず振り返った作戦参謀の目に映ったのは･･･オォ我ガ戦友タチヨ！天ハ我レヲ見放サナカッタ･･･渋谷駅からのコンコースが東急文化会館と合流する狭いエレベーターホール･･･東急文化会館入口シャッター前の僅かな一画･･･そこには誰あろう作戦参謀を暖かく見つめるobisan技術大佐殿、DJANGO将校斥候殿そして安曇重工様･･･そう先発決死隊の勇士たちの姿があったのだ！作戦参謀の両目から溢れんばかりの大粒の涙(ったく大袈裟だよ･･･)やはり持つべき者は戦友=カメラーデンだ〜ッ。深い安堵の溜息を吐き、やっと落ち着きを取り戻した作戦参謀が、改めて周囲の状況をじっくり確認すると、先程までの悲惨極まりない精神状況下で『大脱走』観賞整理券受領の列だと勘違いしていた行列とは全く別に、未だ14〜15名程しか並んでない、もうひとつ別の列があった･･･冷静な思考回路で考えてみると、DJANGO将校斥候殿からの情報の中に同じく閉館イベントとして五島プラネタリュウム入場の為の観客の列も出来る･･･というのがあったではないか･･･!!しかしＸ地点(池袋)での進路転進に端を発した作戦計画の支障の数々が、作戦参謀の冷静な思考回路(元々余り大した事はないだろぉ)を寸断し、パニック状態に陥れたのであった･･･。全く修行が足りない未熟者めが･･･。こうして無事？に先発決死隊の勇士との合同を果たした作戦参謀･･･この時点での整理券確保の為の列順位は、未だ７〜10番目であった･･･この後『大脱走』観賞整理券受領の為の行列は、最終段階では100名以上には膨れあがっていたはずである･･･。【トラ･トラ･トラ･･･我レ奇襲(観賞整理券確保)ニ成功セリ】自らが招いた失策によって一人錯覚を起こしてパニクッたものの、無事先発決死隊との合同を果たした作戦参謀･･･しかしこの時点で『大脱走』観賞整理券の発給開始時刻について、東急文化会館側からの明確な発表は未だ行われていなかった。我が先発決死隊の中ではobisan技術大佐殿が、最も早い時間に現着していた･･･それすら○七三○頃だそうで、先任順位は七番目である･･･しかし上には上がいるもので、行列の最先頭の人物は、どうやら○三○○から○四○○の間に現着していた模様である･･･脱帽！そう言えば遙か昔、まだ作戦参謀が幼かった頃、夏休みに「宇○戦艦○マト」の劇場公開を初日に徹夜して並んで観た時の記憶が甦る･･･あの頃は良かったなぁ･･･。こうして待つこと暫し･･･。しかし依然として東急文化会館側に動きは無い。しかしまぁ詰まる所、マニアとかファンと呼ばれる種族として生きる者にとっては、こう言った仲間が集まっての待ち時間も以外と楽しいもの･･･仲間同志で色々造作もない話題で盛り上がりながら待機していると、結構時間が経つのは早いのである。この時も作戦参謀が持参した「マスターモデラーズ」誌(前述)の話題で盛り上がっていた･･･。そうそう、ここでobisan技術大佐殿の服装に付いて一言述べておかねばなるまい･･･当初の作戦参謀の予想とは裏腹に天候は好転(？)し、ただじっと立っているだけても、じんわりと汗が滲んでくる程の気温となっていた･･･これは結構辛い･･･その中にあってobisan技術大佐殿は、場を盛り上げ雰囲気を出す為に独空軍の勤務服･･･では無く、かの独アフリカ軍団のユニフォームに身を包み、馳せ参じてくれていたのである･･･しかも鋲付きの山岳ブーツで一歩一歩火花を散らしながら･･･。そんな、いつまで待たされるか解らない状況の中、依然としてマニアな会話は弾んでいた･･･。と、突然、東急文化会館のシャッターが開き始める･･･スワ突入！･･･一同色めき立つも、これは東急文化会館側の陽動作戦であった･･･『大脱走』観賞整理券配布の行列は依然微動だにせず、時間だけがゆっくりと流れて行く･･･。待つこと暫し･･･やがて事態は急変する･･･いきなり東急文化会館スタッフによる誘導が始まった･･･時に○八三○･･･まだオープン前の為エスカレーターは機動していない。整理券受領目的の行列は、足取りも重く薄暗い階段を登って行く。目的地は多分５階のチケット売場･･･朝からひと騒動した老兵の体には、階段で５階まで登って行くのは辛い。疲労した両足に鞭打ち、なんとか５階フロアに辿り着く･･･これでやっと整理券が受領出来る･･･かと思いきや、再びここで行列は停止･･･何時までとも解らないまま待たされる事となる。そして再び果てる事無いマニアな会話が繰り返される･･･のであった。行列は階段を伝って階下までひたすら延びており、既にこの時点で最後尾が何処にいるのかは、我々の居た地点からは確認する事は出来なかった。５階の映画館(東急２)では、次々に出勤してくる従業員たちの出入りが慌ただしくなって行くのだが、一向にチケット売場が開く気配は無い･･･。流石にベテランの古参兵と言えども、目標の示されない行動には我慢の限界と言うものがある。我々の後方では、既に床の上に座り込んでいる者もいる。全く何時まで待たせるのだ･･･文句のひとつも言ってやりたい所だ･･･。そんな我慢も限界に近づいた頃、更なる勇者が姿を現す･･･誰あろう、今回の作戦参加各員の中で最も遠隔地からの参加者、そして今回の『大脱走』観戦ＯＦＦ実施のきっかけとなったＣＯＩ掲示板の一言を書き込まれた将にその人、さらに誰にも先じて先発決死隊への志願に名乗りを上げた勇士･･･天野兵曹殿であった。ご本人は駐車場さへスムーズに確保できていれば、もっと早い時間に先発決死隊と合同できたのに･･･と盛んに悔やんでおられたが、我々からして見れば充分過ぎる到着時間であった。こうして『大脱走』観戦ＯＦＦ先発決死隊は編成を完了した･･･時に○八五五･･･しかし依然としてチケット売場が開く様子はない。新たなるメンバー天野兵曹殿が加わり、先発決死隊では再びマニアックな話題に華が咲く。行列の先頭グループの方からもマニアックな会話が漏れ聞こえてくる･･･どうやら彼らもコアな映画ファンらしい。中々強烈な格好のメンバーもいる模様である･･･そんな風に他のマニアらしい人々を観察していると、戦争映画ファンという人種とはまた違った味わい(？)があるものだ･･･。その時チケット売場に動きが起こる･･･遂に観賞券及び整理券の配布が開始された･･･５名の先発決死隊隊員の間で「15:00〜の２回目上映分整理券の確保」との命令が復唱される･･･。そして後続のまなぶん様、ラヴァ分隊士、ネーベ様分のチケット及び整理券確保担当の分担が手早く割り当てられた･･･時に○九三○『トラトラトラ･･･我レ奇襲(観賞券及ビ整理券確保)ニ成功セリ･･･』当初計画による先発決死隊合同時刻から、既に90分が経過していた･･･しかしながら５名の先発決死隊隊員たちの表情には、早朝からの作戦にも関わらず疲労の欠片も感じられず、その代わりに任務達成に対する充足感が漂っていた･･･。「中隊傾注、気ヲ付ケェ〜ＡＴＦ作戦参謀ヨリノ講評･･･」『休メ。全員ソノママ･･･先発決死隊諸士ハ、ヨクソノ任ヲ全ウセリ。作戦司令部ニナリカワリ諸士ノ勇戦ヲ讃エ、ヨリテソノ功ヲ賞シ広ク全軍ニ布告セン。コレニテ先発決死隊ノ任ヲ解キ、準備完了次第『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊ヲ編成スル･･･ソレマデ暫シ休養シ戦力ノ回復ニ努ムル事。以上･･･(^^ゞ(^^)ゞ^^)ゞ』「作戦参謀ニ対シ敬礼ェ･･･頭ァ中ァ〜(``ゞ(``ゞ(``ゞ(``ゞ･･･中隊解散!!!!!」時に一○○○･･･第一次攻撃隊発進まで、残すところ五時間余り･･･。やっと前置きが終わりました･･･大爆。さていよいよ次回で観戦ＯＦＦ従軍記も最終回(本当かぁ･･･？)し、しかし気がつけば連載100回が、もう目の前･･･秒読み段階じゃないですか･･･！【突撃ぃ〜一挙に続けーッ】
いよいよ作戦決行の時が迫る･･･果たして男たちの熱き想いは叶えられるのであろうか･･･物語はいよいよ佳境へ突き進む･･･それでは開演《開演ブザー》です。またまた引き続き、今回も携帯電話の電源はそのままで･･･。【恒例･･･前回までのあらすじ】ＣＯＩメイン掲示板に天野兵曹殿が書き込まれた、たった一行のカキコミが発端となって動き出した『大脱走』観戦ＯＦＦの作戦実行計画は、DJANGO将校斥候殿よりもたらされた偵察情報によって大きく揺れ動き始め･･･最新情報を得る為に作戦参謀直率の強行偵察隊が発進･･･。偵察の結果、作戦計画は変更を余儀なくされる･･･そして遂に作戦参謀は先発決死隊の編成を決断する･･･運命の『大脱走』観戦ＯＦＦ決行の日まで残すところ後五日･･･。【既ニ機ハ熟セリ･･･先発決死隊及ビ第一次決攻撃隊編成下命】作戦参謀直率による強行偵察隊の偵察結果、並びにDJANGO将校斥候殿及び安曇重工様からの意見具申メールを基にした度重なる熟考の末、作戦司令部は遂に決断を下すに至る･･･時に【2003年6月25日(水)10時20分30秒】(ったく仕事しろって〜の･･･自爆)先発決死隊及ビ第一次攻撃隊編制下命■投稿者/埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ発：ＣＯＩ埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ宛：大脱走観戦ＯＦＦ参加志願者各員本文−一、先発決死隊ヲ編制ス。現在マデノ状況ヲ鑑ミ先発決死隊ノ編制コレ要アリト判断セリ。尚先発決死隊ヘ志願サレタル天野兵曹殿ＤＪＡＮＧＯ殿及ビ安曇重工殿ノ志ニ対シ作戦参謀感涙ニ耐エズ･･･深ク感謝ス。先発決死隊ノ人選ニツイテハ現時点ニテ判明シ得ル情報カラ判断スルニ、一人当タリ複数枚ノ観戦切符(整理券)ノ購入可トノ情報デアルガ、当日ノ状況如何ニヨリ劇場側ノ対応ニ変更ガアリ一人●枚マデトノ制限ガ課セラレル可能性モ想定サレル。ヨリテ先発決死隊ハ当日○八○○時マデニ現地(東急文化村正面入口前)(注：誤記/会館)ニ自由集合サレタル人員ニヨリテ火急的速ヤカニ編制、整理券ノ確保ニ当タルモノトスル。作戦参謀モ万難ヲ配シ先発決死隊ニ同行スル決意デアルガ、緊急ノ事態(寝坊)発生シタル時ハ現地集合シタル人員中ヨリ最先任者コレヲ指揮シ作戦ヲ遂行サレン事ヲ望ム。二、先発決死隊ノ作戦遂行(整理券確保)支援ノ為、第一次攻撃隊(一五○○時上映分)参加人員ノ確定ヲ要ス。ヨリテ第一次攻撃隊ヘノ参加ヲ未ダ表明セザル諸士ニツイテハ、官姓名ヲ申告サレタシ。申告ノ最終期限ハ六月廿八日深夜マデトスル。現時点デ確定シウル第一次攻撃隊参加者(尚敬称ハ陸軍式)安曇重工殿、天野兵曹殿、ＤＪＡＮＧＯ殿、obisan技術大佐殿、まなぶん殿、ラヴァ分隊士殿、ネーベ殿、見習騎兵兆治殿、作戦参謀ＡＴＦ 以上九名。以上達スル遂に運命の矢は放たれた･･･もはや後戻りは出来ない。作戦実施に伴う不安材料は、依然として多々残っているものの、我ら観戦志願者に残された選択肢はただひとつ「ひたすら前進あるのみ･･･ＧＯ ＦＯＲ ＢＲＯＫＥ(当たって砕けろ！)」とにかく賽は投げられた。その後、緊張感が途切れた事によって、一種の放心状態に陥った作戦参謀は、仕事も手に付かず(･･･いつもの事だろ！)まんじりとした時を過ごす。そして帰宅･･･自宅ＰＣの電源を入れＯＦＦ会掲示板の書き込みを確認する･･･【2003年6月25日(水)20時46分09秒】われ嚮導(きょうどう)す■投稿者/DJANGO将校斥候殿将校斥候は同日、先発決死隊の指揮下に入り、吾が策源より直結せる湘南新宿線を一路南下、分進合撃の一翼を担いつつ、志願諸兄の嚮導(きょうどう)を全うせんとす。いつもながらに有り難いDJANGO将校斥候殿の書き込みであった。こうして『大脱走』観戦ＯＦＦ作戦実施計画は、作戦実行当日に向け一気に加速･･･するかに見えた･･･のだが、やはり運命の女神は我らには微笑む事はなく･･･さらにはソッポすらむくのである【2003年6月26日(木)23時40分38秒】遅くなりました■投稿者/bouze様ATFさん、幹事ご苦労様です。梅雨のおかげで当日の仕事がビミョーな為、「大脱走」の観戦は今回パスさせていただきます。2次会からの参戦も当日にならないと判りませんが･･･中略･･･上映終了後にとりあえず顔を出します。このＯＦＦ会掲示板の親サイトでもある『戦争映画サイトＣＲＯＳＳ ＯＦ ＩＲＯＮ』の主催・管理人であられるbouze様の作戦参加断念のカキコミは、少なからずも作戦参謀に衝撃を与えた事は言うまでも無い。今にして思えば、このカキコミは後日次々に降りかかる衝撃の前触れだったのかも知れなかった･･･。《2003年6月27日(金)00時48分44秒》DJANGO将校斥候殿より第一次攻撃隊の集合時間及び地点その他事項についての意見具申メールが入電･･･この意見具申は、将校斥候殿自ら手に入れられた貴重な情報を基にした意見具申の為、将校斥候殿御自らＯＦＦ会掲示板へカキコミしていただくよう依頼の返電を送る･･･メール発信《2003年6月27日01時23分42秒》･･･そして、その日の早朝【2003年6月27日(金)06時32分16秒】第一次攻撃作戦に対する意見具申■投稿者/DJANGO将校斥候殿１．諸士の集合時刻は、少々早いきらいがないでもないが、１４００時が至当かと思います。映画館の係員さんは、１４時半までに第２回上映の観客の整列を完了させ、整然とした入場を開始するべく、その１０分以上前から整理誘導をはじめるものと思われます。大画面で大作が観られるという得がたい機会を創って下さった方々に敬意を表し、私どもも円滑な整列につとめましょう。その前に私どもが集合、点呼の上でチケット、整理券の分配を行うことを考えると、「１４時くらいかな」と思います。２．集合場所でありますが、集合時刻の３０分前なら、６階にある映画館入り口の手前、６階エレベータホール付近でよいのではないかと思います。ただし、映画上の作戦に敬意を表して「隠密性」を要求する場合は、どこがいいのかな？ご教示ください。３．なお、整理番号が本当に始めの方の観客は、６階の映画館入り口前に集められることとなりますが、ここはあまり広くないので、係員にとっては、整列させるのが手間です。そこでここに並ぶことになったら、とにかく入り口付近に位置すること。仔細は現場で説明します。寿．なお、小職は先発作戦参加後、別件にて有明に行きますが、第一次攻撃作戦には適宜適切に集中いたします。さすがは将校斥候殿、対応が早い･･･この時、作戦参謀はまだ寝ていた･･･。有明方面作戦の無事成功を祈るばかりである。こうして作戦計画の変更も恙無く進行し、後は作戦決行当日を待つのみ･･･誰もがそう思っていたに違いない･･･少なくとも作戦参謀はそう思っていた･･･。しかしここに至って、先のＣＯＩ管理人bouze様のカキコミが予兆したかのような、観戦志願者たちにとっては、将に非情(常ではない)に残念なカキコミが、ＯＦＦ会掲示板に書き込まれる事となる･･･それはＣＯＩ掲示板の重鎮･･･作戦参謀ＡＴＦにとっても常日頃多岐に渡ってご指導いただいているおせわさま様【2003年6月27日(金)20時57分56秒】そして08/15様【2003年6月28日(土)00時10分46秒】のお二人が、諸々の事情により作戦に参加できないとの連絡カキコミであった･･･。全く以って痛恨の極み。しかしこの悲しみを乗り越えてこそ真の戦争映画ファンではないか･･･そう自らに言い聞かせる作戦参謀の目には、人知れず大粒の涙が溢れていた(･･･オイオイ、嘘臭せ〜ッ)ところが追い打ちをかけるかの如く、更なる不測の事態が発生する･･･時に【2003年6月28日(土)08時09分09秒】なんと第一次攻撃隊に合同いただける予定であった見習い騎兵兆治様のお身内に御不幸が･･･この為、見習い騎兵兆治様も涙を飲んで作戦参加を辞退するに至った･･･氏の残された同士諸君の奮闘を祈る･･･この一言が作戦参謀及び観戦志願者たちに、本作戦の成功を一層硬く誓わせたのは言うまでもない･･･。こうして作戦決行前夜は、まんじりともせず更けて行くのであった･･･。【作戦発動･･･ただいま絶好のコンディション！】作戦決行前日･･･実はこの日、作戦参謀は日頃の怠惰(自業自得！)が祟って、仕事が溜まりに溜まっており、そのノルマ消化の為、止むを得ず出勤していたのであった･･･まあ土曜日は上司もいないし、取引先もお休みなので事の外仕事は捗るのであるが･･･会社で書類の山を整理しながらも、作戦参謀の６４メモリの頭脳によって、最終的な作戦実施計画の検討･立案は続けられていた･･･。こうして仕事の片手間･･･いや仕事が片手間かもしれない･･･で最終的に修正された『大脱走』観戦ＯＦＦ作戦実施計画(決定稿)がＯＦＦ会掲示板に奏上される･･･時に【2003年6月28日(土)18時52分56秒】もう後戻りは出来ない･･･。各員、作戦発動セヨ･･･■投稿者/作戦参謀ＡＴＦ発：ＣＯＩ埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ宛：大脱走観戦ＯＦＦ参加者各員本文−決戦ノ時来タリ･･･各員一層奮励努力セヨ一、先発決死隊�＼菷�決死隊志願者ハ六月廿九日○八○○時マデニ東急文化会館一階正面入口前ニ集結ヲ完了シ当初ノ作戦(整理券及ビ鑑賞券)ヲ遂行スベシ。��鑑賞券代金ハ第一次攻撃隊集結時ニ徴収。二、第一次攻撃隊(一五○○時上映分)�‖莪貅々況眤盪臆坦動�ハ六月廿九日一四○○時ヨリ同一四一五時マデニ東急文化会館六階「渋谷東急２」入口前えれべたあほーるニ集結ヲ完了スベシ�⊇厳覺偉山動�ヨリ整理券及ビ鑑賞券ヲ配布ス�４枡眛容�後ハ各員ノ判断ニヨリテ所定ノ作戦ヲ遂行セヨ三、第二次攻撃隊�‖莪貅々況盻�了後、速ヤカニ第二次攻撃隊(戦訓反省会)ヲ編制セヨ。�⊇厳訝賄瀬和莪貅々況眩哀坊萃蝓�下命ノ予定。四、第一次攻撃隊参加者�仝住�点ニテ確定シウル参加者ハ下記ノ如シ安曇重工殿、天野兵曹殿、ＤＪＡＮＧＯ殿、obisan技術大佐殿、まなぶん殿、ラヴァ分隊士殿、ネーベ殿、作戦参謀ＡＴＦ 以上八名�⊂虻能�参加人員ノ締切ハ本日深夜廿四時トスル��作戦参加ニ支障発生シタル場合ハ下記掲示板ニテ連絡サレタシhttp://6122.teacup.com/atf/bbs以上、作戦ノ成功ヲ祈ル同時にＣＯＩ管理人bouze様、おせわさま様、08/15様へのレス、更には見習い騎兵兆治様へのお悔やみを書き込む･･･【2003年6月28日(土)19時00分13秒】ところがお気楽作戦参謀ＡＴＦは、あれ程熟考したにも関わらず、この時点においても重大な誤植ミスを犯しており、それを全く気付いていなかった･･･しかしその作戦実施計画中の誤植ミスを抜かり無く見抜いた方がいた･･･そうDJANGO将校斥候殿･･･《2003年6月28日20時08分14秒》DJANGO将校斥候殿よりの緊急メールを受信･･･更にDJANGO将校斥候殿は、作戦参謀が、メール未確認の愚行を冒す事の無きようＯＦＦ会掲示板に注意を促すカキコミをしてくれていた･･･【2003年6月28日(土)20時20分32秒】至急電■投稿者/DJANGO将校斥候殿お騒がせしてしまい、申し訳ございません。本件、作戦参謀どのに直にメールしましたので、ご確認ください。では、準備にかかります！このDJANGO将校斥候殿のメールが無ければ先発決死隊は重大な損害を被る危険性が大であった･･･DJANGO将校斥候殿、重ね重ねありがとうございました！！･･･自らの誤植ミスを指摘された作戦参謀は、取り急ぎＯＦＦ会掲示板で作戦実行計画の一部変更を告知する･･･時に【2003年6月28日(土)20時43分01秒】緊急連絡･･･一部作戦変更■投稿者/作戦参謀ＡＴＦ発：ＣＯＩ埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ宛：大脱走観戦ＯＦＦ参加者各員本文−将校斥候ＤＪＡＮＧＯ殿ヨリノ意見具申ニヨリ作戦ヲ一部変更セリ一、先発決死隊�＼菷�決死隊志願者ハ六月廿九日○八○○時マデニ東急文化会館二階こんこーす(渋谷駅びる直結)えれべーたーほーるニ集結ヲ完了シ当初ノ作戦(整理券及ビ鑑賞券)ヲ遂行スベシ。以上、確認サレタシ。作戦発動カキコミより２時間余りの時が過ぎようとしていた･･･気がかりなのは先発決死隊志願者各位が、この作戦変更カキコミを確認出来ているかであった･･･当初の作戦実施計画のカキコミしか確認せずに明日の集合場所を間違う危険性が大なのであった･･･そんな中でDJANGO将校斥候殿の計画変更確認メール《2003年6月28日(土)21時01分35秒》受信･･･そして更に【2003年6月28日(土)22時46分55秒】只今の件、了解■投稿者/安曇重工様安曇重工、只今の件、確認・了解しました。それにしてもCOIメンバーの重鎮：おせわさま様、08/15様、兆治様が欠席とは残念無念。bouze番長殿が第一次攻撃終了後合流してくださるのと、前回の土浦野戦一号作戦より1名多い8名参加なことがせめても幸いか…。どうやら安曇重工様には確認いただけたようだ･･･しかし残りの先発決死隊志願者が、この作戦実施計画変更の緊急連絡カキコミを確認出来たかどうかは、未だこの段階では作戦参謀には確認しようもなかった･･･ええい、ままよ･･･ＧＯ ＦＯＲ ＢＲＯＫＥ、ＯＮＥ ＯＦ ＡＬＬ、ＡＬＬ ＯＦ ＯＮＥ(意味不明)だ！この時点においても未だお気楽な作戦参謀ＡＴＦ･･･その６４メモリの脳裏に一抹の不安は残っていたのだが･･･。こうして作戦決行前日6月28日の夜は次第に暮れて行った･･･その時の心情を作戦参謀ＡＴＦは、その著「よろず観戦日誌」にこう書き残している(以下よろず観戦日誌より引用)待ちに待った「大脱走観戦ＯＦＦ」の開催である。様々な事前情報によれば、暢気に昼から集合していては、下手すると立ち見になりかねない･･･と判断されるので、早朝より志願有志による入場整理券確保の為の�狎菷�決死隊�瓩鯒標�する事となった。一般の方々からすれば、何をそこまでやる意味があるの？･･･と思われるかも知れないが、戦争映画ファンにとって「大脱走」と言う映画の持つ意味は非常に大きいのである！最近は「ＳＰＲ」以降戦争映画ファンになったような方々を某巨大掲示板の戦争映画関連のスレでよく見かけるが、少なくとも戦争映画ファンを自称されるならば、これくらいは観ておけ！･･･と戦争映画ファン古参兵を自称する者としては言っておきたい作品のひとつである。しかし偉そうな事を言っても、私自身「大脱走」を劇場の大スクリーンでは観た事が無かった･･･。リバイバル上映された時には、地方に居たため観れなかったし、ご存知の様に元来レンタルビデオ派だった私ＡＴＦは、当時は態々映画館で観なくてもいいや･･･なんて、自称戦争映画ファンとしてあるまじき考えを持っていた。最近は新作公開される作品は、極力劇場観戦を心がけているが･･･やはり大きなスクリーンは良い！少なくとも名作と言われる作品が劇場公開される機会に巡り遭い観戦できるチャンスがあるのに観に行かない･･･などと勿体無い事この上ない、と最近は思っている。という訳で、明日は日曜日ながら早起きして整理券の確保に向かうのである･･･実際の観戦は午後三時から･･･なのだが。ＣＯＩのＯＦＦ会掲示板での告知募集によって、今現在７名の同志が名乗りをあげてくれている。皆さん戦争映画には一言も二言もある方々ばかりなので、観戦終了後の懇談会(飲み会)は、さぞ楽しいひと時になるであろう･･･今から寝てたら寝坊しそうなので、ビデオ観ながら頑張って起きとこぉ〜ッ。やはり相も変らず、お気楽な作戦参謀ＡＴＦであった･･･自爆遂に決戦の時、来る･･･。それぞれの胸中に名作戦争映画『大脱走』への熱き想いを抱き、観戦志願者たちが出撃する･･･目標は布哇(渋谷)真珠湾(東急文化会館)宜候ォ〜ニイタカヤマノボレ○六二九･･･【さらに続く･･･なんてこったい】
作戦決行まで残すところ一週間･･･太平の眠りを覚ます･･･DJANGO様のカキコミ＆メールによってＡＴＦの楽観は一転し、『大脱走』観戦ＯＦＦの作戦実施計画は変更を余儀なくされる。それでは早速行ってみましょう･･･開演《開演ブザー》引き続き今回も携帯電話の電源はそのままで･･･。【恒例･･･前回までのあらすじ】ＣＯＩメイン掲示板に天野兵曹殿が書き込まれた、たった一行のカキコミが発端となって発動した『大脱走』観戦ＯＦＦのプロジェクト･･･ＯＦＦ会掲示板での観戦志願者募集カキコミに対し、多くの志願レスが付き、すっかり浮かれモードに突入していたお気楽ＡＴＦ･･･。しかし作戦決行まで残すところ一週間という6月21日になってDJANGO様よりもたらされた情報が、ＡＴＦを一挙に奈落の底に突き落す･･･。荒れ狂う濁流に飲み込まれた小舟の様に、時の流れに翻弄され始めた『大脱走』観戦ＯＦＦ･･･。ＡＴＦの、いや観戦志願者たちの運命や如何に･･･？。【強行偵察隊、発進せよ･･･目標ハ渋谷東急文化会館、宜候ォ〜】作戦決行一週間前の年6月21日(土)、DJANGO様よりもたらされた現地偵察情報のメールは『大脱走』観戦ＯＦＦの作戦計画に大きな変更を余儀なくさせるには充分な内容であった･･･。その余りに衝撃的な情報に、一時的にパニック状態に陥いる作戦司令部･･･暫くして我に返ったＡＴＦは、この緊急事態に対処すべくＯＦＦ会掲示板への書き込みに取りかかる。DJANGO様からの情報メール《2003年6月21日(土)20時36分35秒》には、閉館イベント初日(6月21日)に、現地にて確認された偵察情報(観客の整列・誘導状況、館内座席配置、売店酒保物品内容等)が細部に渡って記載されていた。取り合えずDJANGO様情報を基にＯＦＦ会掲示板に緊急告知を実施しなければならないが、最重要事項についてDJANGO様への確認も必要だった･･･時に《2003年6月22日(日)02時17分42秒》DJANGO様宛の確認メール送信･･･確認内容は�牋貎佑琶�数枚のチケット購入は可能なのか？��と言う点であった(この後、DJANGO様との間で、数度に渡りメールでの遣り取りが行われた)しかし確認メールを送った時間が深夜なので、取り合えずＡＴＦはDJANGO様からのレスを待たず、現状知り得た情報だけを基にしてＯＦＦ会掲示板に緊急カキコミを実施した･･･【2003年6月22日(日)02時40分01秒】DJANGO将校斥候緊急電■投稿者/埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦDJANGO様、貴重な将校斥候情報ありがとうございました。当初の作戦案のまま実施していたら、作戦に大きな齟齬が出ていたかもしれませんでした。DJANGO将校斥候情報�‐絮播�日は、朝の開館時より二回目・三回目上映分のチケットも販売している�▲船吋奪箸脇�場整理券も兼ねており、入場時は番号順に整列させられる為、観戦前に参加各員相互の連絡が取れない場合がある。また観戦座席が整理券の番号如何で左右される怖れあり。�４枡發虜太平瑤�400席弱。当日は日曜日であり、また大スクリーンで観戦できる数少ない機会かつマスコミ媒体等で盛んに紹介されておる為、大量の集客が予想される。以上の事から、最悪の場合当日の作戦計画を大きく変更しなければならない可能性が出てきました。作戦案��･･･現状未確認ですが、入場券を一人で複数枚購入可能であるならば先発決死隊を編成、開館時に先行させ、観戦ＯＦＦ参加人員分のチケットを確保する。作戦案��･･･入場券は一人一枚しか購入できない場合観戦チケットの購入は、参加各員の判断に任せる･･･観戦終了後の集合位置・時間を設定しておき、集合完了した隊員を以って第二次攻撃隊を編成し、酒保大休止地点に向かい、二次攻撃・大休止を実施する。作戦参謀が想定出来る作戦案は、以上の二案ですが、他に作戦案があればご提案願います。取り合えず観戦チケットを一人で複数枚購入可能かどうかの確認を急がねば･･･DJANGO殿よりもたらされた将校斥候情報により、事態は大きく急転した･･･作戦決行当日の午後２時頃に現地にゆっくり集合、みんなでのんびり観戦しよう･･･などと言う悠長な考えは、呆気なく吹き飛ばされた･･･敵は本気だ(意味不明？)･･･こちらも褌の紐を締め直して事に当たらねばならない。しかし如何せん情報は未だ少ない･･･確実な作戦実施の為には、もっと詳しい情報が必要だ･･･これは戦術の基本である。ここに至って作戦参謀ＡＴＦは重大な決断を下さなければならなかった･･･強行偵察隊発進･･･作戦決行日まで残すところ僅か一週間。しかしまだ一週間もある･･･作戦参謀ＡＴＦにとっては貴重な一週間だ。志願者に多大な犠牲を強いる結果になるかも知れない先発決死隊を派遣する為には、より詳細な情報が必要だ。さらに希望を胸に観戦志願していただいた諸士の期待に応える為にも･･･涙を飲んで離脱しなければならなかった熊襲様の為にも･･･。実はこの6月22日(日)･･･まったく都合の良い事に、作戦参謀ＡＴＦは仕事上の理由で渋谷方面に出撃する予定であった･･･時間さえ調整すれば現地での強行偵察は可能である。とにかく自ら情報を確認しなければ、作戦参謀などと自称できないではないか･･･などと、その日は決意も新たに･･･就寝したのであった(オイオイ)翌朝朝0900時に起床。洗面を済ませると、取り合えずメールとＯＦＦ会掲示板のチェックに取り掛かる･･･メール受信･･･おお、なんとDJANGO様よりのレスが･･･！《2003年6月22日(日)05時17分16秒》有り難い事に、ＡＴＦが送った確認メールに仔細に渡ってのレスが帰って来た･･･�〃狆貘Δ砲蓮岾亮造棒覆鮗茲蠅燭韻譴伉�から並べ」という観が見える��鑑賞チケットと入場整理券は別モノ��初日7時50分整列で、2回目上映の整理券番号6番だった�づ�日は、日曜日かつマスコミ媒体での大量プロパガンダによる大量集客が予想される�ゥ船吋奪箸�2枚購入は確認出来たが、3枚以上購入は確認出来ず･･･やはり3枚以上購入可能かどうかの確認が必要だ･･･これによって先発決死隊の戦果が大きく左右されかねないのである。強行偵察隊に課せられた使命の重さに、身が引き締まる思いであった。続いてＯＦＦ会掲示板をチェック･･･書き込んだ時間が時間なので、レスは付いていないだろう･･･などと楽観していたＡＴＦの目に映ったのは、なんと感激な事に先発決死隊志願のカキコミであった･･･【2003年6月22日(日)08時55分13秒】先発決死隊志願■投稿者/天野兵曹殿先発決死隊を志願させてもらいます。このたった一行のカキコミが強行偵察隊の使命をいよいよ重くさせた･･･この期待に応えなければ･･･決意も新たに作戦参謀ＡＴＦ直率の強行偵察隊が発進する･･･目標ハ渋谷東急文化会館、宜候ォ〜･･･時に【2003年6月22日(日)09時50分･･秒】･･･『前途多難なり大脱走観戦ＯＦＦ』(「よろず観戦日誌」より引用）今日は仕事のついでで渋谷へ行った･･･ちょっと強行偵察を兼ねてである。いよいよ来週は、当ＨＰのＴＯＰにも貼っている「大脱走観戦ＯＦＦ」を実施するのだが、どうやらすんなりとは行きそうもない･･･なんと東急文化村(注：誤記/会館)の閉館イベントが非常に盛況なのだそうだ･･･。朝も早いうちから並んでキップを買ってる映画ファンもいるらしい。そんな訳で、我が目で確かめようと遥々渋谷まで出かけた訳･･･。(注：早くないって･･･)梅雨下の薄曇りで不快指数はＡＴＦ的には１００％を超えている！埼京線で池袋まで行き、途中下車･･･某軍装品店でちょっと買い物しようと思って暑い中テクテク歩いて行く･･･区役所横の通りを抜け目的地へ･･･やっと見えて･･･こないーッ!!!!!み、店が無ぁい〜ッ･･･一体どうした事だ･･･確かに場所はここのはずだ･･･閉まったままのシャッターには見覚えがある･･･そう言えば前回来た時から半年以上経ってるなぁ。でも潰れたって話は聞いてないぞ･･･ミリタリー雑誌に色々広告も載ってるし･･･事前調査して来るんだった･･･どっと疲れに襲われて空しく駅に戻ろうとした、その時･･･ＡＴＦの視覚の片隅に電光看板が入った･･･○ムズミリタリア営業中･･･３０ｍ程先の寂れた雑居ビルの２階へと上がって行く薄暗い階段を登ると･･･そこに目的地があった！前より半分くらいしかない店舗にギッシリと並べられた軍装品の数々･･･「あのぉ〜○○○○が欲しいんですけど･･･」程なく目的の物件を購入して店舗を後にした･･･さらば○ムズ、また来る日まで。そして渋谷へ･･･辺鄙な位置にホームのある埼京線は避けて山手線を使う･･･駅は多いが、ホームから歩く距離は少ない！渋谷に到着し、２階のコンコースを通って東急文化村へ･･･正面には工事用の重機がドッシリと腰を下ろしている。そして目的の５階へ･･･寂れたエスカレーターを通って５階窓口に辿り着く。既に本日４時３０分から上映の「燃えよドラゴン」のチケットを購入する人々が頻繁に現れる･･･やはり来週の「大脱走」も混乱が予想される。受付の従業員に必要事項の質問を終え、再び渋谷駅へと向かう足取りが、心なしか重くなったのは言うまでも無かった･･･駅の自動改札に切符を入れる寸前に･･･もうひとつの目的を思いだした･･･そうだ居酒屋を確認せねば･･･再び思い足取りで東急文化村(注：誤記/会館)方面へと、トボトボと歩いて行った･･･今思いかえせば、将に強行偵察隊であった･･･が、その偵察結果は、後の作戦変更に大きく貢献した･･･と言えるモノであった！早速ＯＦＦ会掲示板へ作戦案修正のカキコミを実施･･･しようとＯＦＦ会掲示板を開くと、新たなる観戦志願のカキコミが･･･【2003年6月22日(日)11時26分40秒】参謀殿■投稿者/見習い騎兵兆治様未だ時間確定困難ながら当日は渋谷へ騎兵突撃予定大なり。戦争映画道の大先輩のお一人である見習い騎兵兆治様の観戦志願は、作戦決行直前での作戦計画変更に焦燥する作戦参謀ＡＴＦを勇気付けるには充分過ぎる程であった･･･因みに兆治様は「マスターモデラーズ」誌(芸文社刊)に『戦争映画迷作!?劇場』なる記事を寄稿されている･･･。【先発決死隊･･･志願者ハ一歩前ヘ】DJANGO将校斥候情報及び強行偵察隊情報を基に、遂に意を決したＡＴＦは作戦変更案をＯＦＦ会掲示板に書き込む･･･【2003年6月22日(日)17時26分25秒】先発決死隊ノ要アリト認ム･･･■投稿者/埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ発：ＣＯＩ埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ宛：大脱走観戦ＯＦＦ参加志願者各員本文−DJANGO将校斥候情報ニ基ヅキ本日強行偵察隊ヲ発進。ヨリテ確認シ得ル情報以下ノ如シ。�ヾ嫋淦敝�(チケット)ハ当日券ノミ�∩乾謄両絮撚麒�ヲ朝○九三○時ヨリ五階窓口ニテ発売セリ･･･同時ニ入場整理券発行(六月廿九日モ同様トノ事)�３堂鷯絮燃�始参拾分前マデニ、六階劇場前ニ整列完了セヨ�ご嫋淦敝�(チケット)ハ一人複数枚ノ購入可能ナリ�ゼ�辺ニオケル酒保大休止地点(居酒屋)ハ複数確認セリ･･･イズレモ一六○○時ヨリ一七○○時ニハ攻撃隊ノ受入準備完了(営業開始)ノ模様��DJANGO将校斥候情報及ビ本日現地民(従業員)ヨリノ尋問情報ニヨレバ、作戦当日モ早朝ヨリノ大規模ナル敵機動部隊(観客)ノ動向ニ対シ甚ダ厳重ナル警戒ヲ要ス以上ノ強行偵察ノ結果ニ鑑ミ、作戦参謀トシテハ「作戦案� 廛鮨筌好皀離淵蝓�作戦参加諸士ノ意見ヲ乞ウ。天野兵曹殿、志願感謝ス･･･作戦詳細決定時ニ再度決死隊ヲ募リマス。見習騎兵兆治様、作戦参加ヲ歓迎シマス。作戦決行一週間を前にしての作戦計画の緊急変更は、過去の戦訓を鑑みても非常な危険を伴う事は明白である。しかし直接現地強行偵察を行った作戦参謀としては、熟考の末に得られた止むを得ない結論であった。これによって観戦志願者各位の予定にも大きな変更を余儀なくさせ兼ねないのは重々承知である･･･しかしＡＴＦは、現時点で提案し得る最良の修正案であると信じて疑わなかった。しかしながら観戦志願者各位の同意が得られるかどうかは、甚だ不安な作戦参謀であった･･･。しかし、その不安を打ち破るに充分な観戦志願者からのカキコミが、早くも作戦修正案の書き込み後一時間を経ずしてＯＦＦ会掲示板に書き込まれた･･･【2003年6月22日(日)18時15分52秒】異議無し■投稿者/DJANGO様先発決死隊への志願は、起案さるべき第一次作戦の開始時刻に鑑みて之を決せんとす。なお小職、通常通りに起床した場合、集結地点への集中は０７５０時とならん。DJANGO将校斥候殿の賛同カキコミがＡＴＦを勇気付けた事は言うまでもない･･･しかし他の観戦志願者の賛同も必要だ･･･しかし続く賛同カキコミは中々書き込まれなかった･･･ＡＴＦの胸中に昂まる不安･･･翌23日は月曜日･･･平日で観戦志願者は皆さん職場での勤務に勤しまれている事とは知りながら、未だ不安な気持ちが収まらないＡＴＦは、職場のＰＣから同僚の目を掻い潜り、度々ＯＦＦ会掲示板にアクセスするも、当然の如くカキコミがあろうはずもなく、仕事も手に付かず(オイオイ)不安と焦りによって悶々とした時間を過ごす事となった･･･お陰で残業し終電で帰宅する羽目に･･･重い足取りで帰宅したのは日も変った6月24日午前0時過ぎだった･･･自宅のＰＣの電源を入れるも、ＯＦＦ会掲示板にアクセスする勇気が無い･･･まだ他の観戦志願者レスが付いていなかったら･･･という不安が募る。このままじゃダメだ･･･意を決しＯＦＦ会掲示板にアクセスする･･･やったぁ〜レスが付いてるぞ･･･【2003年6月23日(月)22時39分47秒】私も異議無し■投稿者/まなぶん様なんかすごいことになってますね。みなさん偵察ご苦労様です。私も１、２次会とも参加の予定です。よろしくお願いします。続いて【2003年6月23日(月)23時12分00秒】先発決死隊はナイフで充分。■投稿者/安曇重工様ATF様、現地強行偵察お疲れさまでした。楽観できない状況のようで驚いております。天野兵曹殿、DJANGO様、先発決死隊志願ご苦労様です。ただ地理的条件からすると安曇重工ことSS21師団が上陸予想地点に直近師団と思われます。ですから鑑賞切符(チケット)が一人複数枚購入可能でしたら、当方が午前8時30分頃に現着し、参加人数分を購入しておくのが最善策と思われますが如何でしょうか。志願なさったお二人には大変に申し訳ございませんが、お二人のお住まいを存じておりますもので、差し出がましくも申し出させていただきました。つきましては、参加予定者の人数の確定だけよろしくお願いいたします。購入後はWINS渋谷に宝塚記念の馬券購入に行ってしまうだろうなぁ…(爆)併せて本作戦に私の年上の義弟：ネーベも参加を表明しておりますのでご報告いたします。こちらも当然ながら1次会・2次会とも参加予定です。現在、妹の厳しい監視の目をごまかしながらトンネルを掘りつつ“大脱走”のDVDを見直して再訓練中とのこと。かなり戦争映画もよく見ています。皆様どうぞよろしくお願いいたします。･･･以下略まなぶん様、安曇重工様お二人からのご賛同のカキコミは、俄然ＡＴＦを勇気付けるには充分過ぎる程であった事は言うまでもない。特に安曇重工様からのカキコミ中にある「SS21師団･･･(公認会計士にしかなれないので有名な、あの･･･！詳細は「安曇重工のホームページ」参照の事)」の出撃については、非常に心強いものがあった･･･しかし「SS21師団」のみに負担をかけてよいものであろうか･･･未だ現地の状況については不確実な要素が多々想定されている･･･こうしてＡＴＦがカキコミを読みながら、ひたすら安堵と熟考の溜息を重ねている間に、実はDJANGO将校斥候殿から作戦参謀宛の意見具申メールが受信されていたのだが、残業からの疲れが安堵と熟考によって促進され、急激な睡魔に襲われていたＡＴＦは、メールの確認を怠り、そそくさと寝床に潜り込んでしまった･･･DJANGO将校斥候殿に対し、誠に申し訳無し･･･。そして翌6月24日、出勤したＡＴＦは職場のＰＣによってDJANGO様将校斥候殿よりの意見具申メールを確認する事となる･･･《2003年6月24日(火)00時09分36秒》･･･その意見具申メールに書かれた内容は、後日先発決死隊の編成下命に大きな影響をもたらす事となった･･･。さらにＯＦＦ会掲示板にアクセスすると、そこには作戦案の修正を一層心強く安堵させるカキコミが･･･【2003年6月24日(火)05時33分50秒】一大会戦ナリヤ■投稿者/ラヴァ分隊士>ATF参謀殿第一次、第二次攻撃に志願する事を、謹んで申告致しますっ！（｀´ゞ先行決死隊志願の皆様(？)には、感謝の念が耐えません。宜しくお願い致しますm(_ _)m。しかし、書き込みを読んでいるだけでも、楽しいＢＢＳになっていますね･･(笑)私は天野兵曹殿、DJANGOさん、安曇重工さんで「肉弾三勇士」を結成せぬかと今からハラハラしています･･･（￣□￣；）((爆))「ヲヒ擲弾筒！煙幕ガ足ラン！ドンドン撃チ込メ！！（｀´）/」こうしてラヴァ分隊士のカキコミに勇気付けられたＡＴＦは先発決死隊及び第一次攻撃隊の編成計画に取り掛かる(仕事中だろぉオイオイ)･･･しかし前述の如く、SS21師団(安曇重工様)による先発決死隊の単独志願案について結論を出さねばならない。64メモリの頭脳で散々熟考した結果「やはりSS21師団単独での先発決死隊編成にはリスク(負担)が大き過ぎる」という結論に至り、早速この旨を安曇重工様宛にメールで連絡する･･･《2003年6月24日(火)14時00分･･秒》･･･また仕事中であった(どぉ〜しよ〜もねぇ香具師･･･重爆)勤務を終え帰宅、メールを確認すると安曇重工様からの受信了解＆意見具申メールが届いていた･･･時に《2003年6月24日(火)19時08分･･秒》既ニ機ハ熟セリ･･･しかし不安材料は未だ多く、楽観は許されない状況であった。果たして男たちの熱き想いは、渋谷の地に無事届くのか･･･『大脱走』観戦ＯＦＦ作戦決行日6月29日まで、残すところ後五日･･･。【まだまだ続く･･･】
『enigma』観戦記の途中ではありますが暫しお耳を拝借して、先日実施された『「大脱走」観戦ＯＦＦ従軍記』をお贈りします。前置きはさておき、それでは早速開演《開演ブザー》です。いつものように･･･いや今回も携帯電話の電源はそのままで。【全ては、たった一行のカキコミから始まった･･･！】戦争映画で「名作」とか「大作」呼ばれる作品は数多くあるが、それらを映画館の大スクリーンで観た･･･と言う経験は、恥ずかしながら私ＡＴＦに関しては、戦争映画ファンなどと自称していながらも数少ない･･･。その理由については、過去の観戦記でも何度か書いているのだが、もっぱら私がレンタルビデオ小僧だった事に起因している･･･一年間の自主休養期間(オイオイただの浪人だろぉ･･･)を経て無事大学生に昇進した祝いに両親が購入してくれたのが、当時としては最新型のアップローディング(ビデオテープがデッキ本体の上方に迫り出して出し入れ出来る)方式のモノラルビデオデッキ･･･その時からスタートしたレンタルビデオ人生のお陰で、わざわざ映画館まで映画を観に行く気がすっかりなくなったのである。当然ながら、ビデオデッキ購入以前はテレビのロードショーで放送される戦争映画が全てだった訳なのだが･･･。この戦争映画観戦記を開設してからは、可能な限り劇場公開される戦争映画は観に行く様になった･･･しかし２０世紀が終わるまでに映画館で観た戦争映画の数は両手にも満たない･･･しかしここ最近、映画館で戦争映画を観なかった事に対して非常に後悔している。それは過去参加した数々のＯＦＦ会の席上で、この道の諸先輩方が映画館での作品観賞の想い出を語る時の顔･･･そう、その時の感動を思い出しながら･･･遠くを見つめる様に語る表情のなんとも素晴らしい事･･･私にはそんな想い出が無いのである。その事は最近、映画館で度々作品を観戦する様になってから、富に実感させられている。そんな思いを感じながら日々悶々と過ごしていたＡＴＦの目の色を変えさせたのが戦争映画サイトCROSS OF IRON(以下略COI)のメイン掲示板に書き込まれたカキコミだった･･･(以下COI掲示板より引用させていただいております)時に【2003年5月6日(火)17時02分･･秒】カキコミNo.3505「お知らせ」■投稿者：天野兵曹殿ご存知かもしれませんが、東急名画座で劇場閉館イベントとして『大脱走』が上映されます。>http://www.tokyu-rec.co.jp/table-event.html【現在閉鎖】今年のＧＷも、いつもの如く仕事で終わり、日々微温湯にどっぷりと漬かった、全く梁のない生活を送っていたＡＴＦには、将に晴天の霹靂･･･天からの導きの声だった･･･そしてこのたった一行のカキコミが、運命の引き金となって巨大なプロジェクト(オイオイ)が動き始める･･･風の中の昴ぅ〜♪砂の中の銀河ぁ〜♪(またかよ･･･)早速リンクされたＨＰにアクセスして確認したところ、渋谷東急文化会館の閉館イベントの一環として、来る2003年6月21日(土)〜6月30日(月)の期間、日替わりで名作映画が上映されるとの事･･･その上映作品の中の一本として『大脱走』が上映されるというのである･･･そのＸデーは6月29日(日)!!前述の様な経緯もあって、この情報を得たＡＴＦの胸中に沸き起こる熱い想い･･･「この機会を逃したら、永遠に観る事が出来ないかもしれない！」しかし公開されている情報は依然として余りに少なく、行動を起こすには未だ時期尚早の様に思われた･･･気ばかりが焦るのだが、ここはひたすら我慢するしかない･･･確実な情報が手に入るまでは･･･こうして悶々としながらも、ＡＴＦは相変わらず微温湯の様な日常生活にどっぷりと漬かって行くのであった･･･。【集え！戦争映画ファン･･･大脱走観戦ＯＦＦ計画発動】5月も終わろうという時期になっても、依然として耳に入って来る情報はほとんど無く、ＡＴＦはひたすら焦せりまくっていた。COI掲示板の常連の皆さんに伺っても明確な情報が得られない･･･。ここに至って痺れを切らしたＡＴＦは、我慢の限界とばかりにCOIのオフ会掲示板にスレッドを立てる事となる･･･時に【2003年6月1日(日)02時16分36秒】集え！戦争映画ファン･･･大脱走観戦ＯＦＦ発：ＣＯＩ埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ宛：戦争映画ファン諸氏−本文−ネット情報によれば、来る６月３０日を持って?渋谷東急文化会館?の閉館が決定、その閉館イベントの一環として館内の映画館?渋谷東急２?において戦争映画の名作「大脱走」が上映される！戦争映画ファンを称する者として、大スクリーンにて名作を観戦できる数少ない機会を逃すに忍び難く、ここに?「大脱走」観戦志願者?を募る･･･！志願者は一歩前に･･･諸氏の敢闘精神を期待する･･･。【集合日時】2003年6月29日(日)14:30〜※当日は第二回上映を観戦･･･観戦終了後懇親ＯＦＦを開催予定！【集合場所】東京渋谷東急文化村正面※作戦実行内容は変更される場合あり･･･続報に注意されたし！尚、作戦当日は当日券(\800)のみの為、不測の事態(満席！)が予想される。観戦志願者は各人の責任を以って当日券チケットの確保に当たられたし。以上、達する･･･！関連サイト>http://www.tokyu-rec.co.jp/table-event.html【現在閉鎖】>http://www.tokyu-rec.co.jp/meigaza.html【現在閉鎖】 恒例ＯＦＦ会バナー少ない情報に頼らざるを得ない書き込みであった･･･今に思えば、この程度の情報のまま作戦を決行していたら、今作戦は取り返しのつかない結果に終わっていた可能性が大であった。ところが実際のところ、この観戦ＯＦＦのスレッドを立てた時点で、作戦決行日までには未だ一ヶ月近い日数が残っており、ＡＴＦの胸に去来する一抹の不安は、参加志願者のレスが付くかどうか？と言う点が殆どを占めていたのである･･･最終的に誰からもレスが付かなかったらどうしよう･･･寂しく一人で観に行くしかないのか。でもまぁいいか『大脱走』がスクリーンで観れるのだから、それでもいいじゃないか。津波の様に押し寄せる不安を打ち消すかのように、何度も自分に言い聞かせるＡＴＦの姿がそこにあった･･･。しかし、その不安も杞憂に過ぎない事が、まもなく証明される･･･【2003年6月1日(日)11時14分20秒】最初の参加志願者のレス･･･そのレスの主は、我が朋友サイトの御一人安曇重工様であった。参加させていただきます。■投稿者/安曇重工様喜んで参加させていただきます。じゃがいも蒸留酒は無理ですが“どぶろく”の差し入れを検討中。一応紙コップも用意しておきますが、参加者各位におかれましては飯盒のフタかブリキ・鉄製のコップをご用意の上、ご参加下さるようお願いいたします。横笛での“アルプス一万尺”の演奏はさすがに無理です…(爆)『大脱走』劇中のアメリカ独立記念日７月４日のシーンが目に浮かぶ様である･･･少なくとも一人寂しく映画館で過ごすという事態は避けられた･･･。さらに嬉しい事には、その後も参加志願のレスが続いたのである･･･【2003年6月2日(月)19時39分06秒】参加させていただきます。■投稿者/天野兵曹殿とりあえず、参加を表明します。引き続き【2003年6月2日(月)22時56分34秒】私もいきまーす■投稿者/まなぶん様参加表明します。ブリキ製のコップあったかな（笑）チケット入手難者が出た場合は「ケンカ」で係員の注意を引きつけてゲートを突破しましょう。今回の作戦実行の引き金となった最初のカキコミをされた天野兵曹殿と我が朋友サイトのまなぶん様からの観戦志願のカキコミは、安曇重工様のカキコミと共に、ＡＴＦの不安を打ち払い、力づけるには充分過ぎる程であった。特に天野兵曹殿は遠路遙々の遠征であるにも関わらず･･･【2003年6月3日(火)00時58分57秒】その日の深夜、早速感謝の意を込めたレスを書き込む･･･。観戦志願、感謝！■投稿者/埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ安曇重工様、天野兵曹殿、まなぶん様早速の観戦志願ありがとうございます。もうココまできたら、コスプレあり、再現ドラマありで盛り上がりそうですね！開演前に並ばねばならないようであれば、シュトラハビッツ准尉に人数を数えてもらわねばなりません！やはりシュトラハビッツ准尉をやっていただくのは、あの方しかいませんね！Ａ２ジャケットを着てくるも良し･･･もちろん大尉の階級章付、トライアンフで駆けつけるも良し、ボートを漕ぐも良し、自転車の荷台に大きなトランクを積んでくるも良し、練習機を盗んで飛ばすも良し、壁キャッチボールをやるも良し、勿論独立記念日を祝うも良し･･･館内から紐で合図するも良し、野生の鳥の鳴き真似をするも良し、ズボンの中から土をばら撒くも良し･･･独立万歳！イギリスくそ喰らえ･･･！そうそう、もし満席でチケットが手に入らない場合でも、ショックで鉄条網にしがみ付くことのないように･･･爆作戦実施まで一ヶ月近い日数を残しながら、早くも３名もの方々から観戦志願のレスをいただけた事によって、一挙に不安から解放されたＡＴＦであった･･･。そして更に観戦志願者が続く･･･【2003年6月4日(水)08時01分05秒】あの方って誰だろう？■投稿者/obisan様私も参加させていただきます。遅れてしまった場合は、皮コートのおじさん２人に連行されないと入場できなかったりして･･･。(１人は普通のコートでしたっけ？)それにしても「あの方」って誰なんでしょう？（約２名ほど思い当たりますが：笑）【2003年6月5日(木)13時12分31秒】あの方って誰だろう？■投稿者/熊襲様この映画、実際に捕虜収容所に収容された経験のある俳優が出演してましたよね。映画の中では、確か偽造中に資力を喪失した方。映画もだけど、久々にATFさんにお会いできると思うと、楽しみです。基本的に参加予定なり。【2003年6月6日(金)00時17分52秒】準備ヨロシ！■投稿者/ラヴァ分隊士我が隊も出撃準備ヨロシ！（｀´ゞ 劇場スクリーンでＷＷ２映画を観ない手はありませぬ！でも、季節が季節ですので、ＬＷ勤務服は着て行けませんね･･ちょっと残念･･･(笑)参加者全員をオペルブリッツの荷台に乗せて、劇場前で下車させたかったです･･(爆)続々と続く観戦志願のカキコミ･･･ＡＴＦの目には感謝の涙が溢れた事は言うまでもない。日頃ＡＴＦに対し様々な軍事技術面の指導・助言をいただいているobisan技術大佐殿、今は無き「零式」サイト常連で関東軍の戦友である熊襲様、そして我が朋友サイトのラヴァ分隊士･･･歓喜に打ち震えるＡＴＦ･･･感謝の念を直ぐにでも伝えなければ･･･居ても立ってもいられなくなり、いけない事とは知りつつ(いつもやってる事だろぉ･･･今更ながら)も、会社の休憩時間、同僚の目を櫂い潜り、密かにレスを書き込む･･･。時に【2003年6月6日(金)12時33分20秒】続・観戦志願、感謝！■投稿者/埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦobisan様、熊襲様、ラヴァ分隊士、観戦志願感謝であります！obisan様、ゲシュタポのおじさんを真似て、粋にカバンのふたを閉めなければなりませんね！熊襲様、「ザ・フォージャー＝偽造屋」のブライスを演じたドナルド・プリーゼンスですね。彼は当初脱走に参加したと宣伝されていましたが、実際捕虜にはなったが脱走に参加してはいない、とＤＶＤの特典映像のインタビューシーンで言っていました！お会いするのもお久しぶりで楽しみです。またご一族のお話をお聞かせ下さい。ラヴァ分隊士、あの方のお一人として是非･･･！当日は会場で「大脱走マーチ」の替え歌を歌いましょう･･･俺、穴を掘る･･･♪俄然盛り上がってきた観戦ＯＦＦ･･･この引き続く観戦志願のカキコミに気を良くしたＡＴＦは、観戦志願者の志気昂揚と、更なる観戦志願者の勧誘の為、支援カキコミを敢行する･･･。【2003年6月8日(日)00時56分07秒】続・観戦志願、感謝！大脱走観戦ＯＦＦ開催支援カキコ発：ＣＯＩ埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ宛：大脱走観戦ＯＦＦ参加志願者各員本文−ＯＦＦ会開催に当り、志願者各員の士気高揚の為、下記サイトを紹介する。各員一層奮励努力せよ･･･ニイタカヤマノボレ○六ニ九(a)予告編トレーラー※WindowsMediaPlayer対応･･･ちっちゃいですけど雰囲気は楽しめます！(b)メインテーマ※Real��Playerでお楽しみ下さい！(c)海外解説サイト��※実際の人物の解説が豊富･･･犠牲となった50名の捕虜の顔写真を紹介。(d)海外解説サイト��※こちらは映画のキャラクターを中心に解説。以上･･･。支援カキコミを書き終え、ひとまず肩の荷は下りた･･･ＡＴＦは安堵感から来る心地よい疲労感に包まれていた。そして更なる観戦志願者が名乗りを上げる･･･。【2003年6月8日(日)21時03分11秒】心はすでに進発せり■投稿者/DJANGO様我等将兵の意思疎通・脈絡の確保に任ぜらる作戦参謀殿の、適宜適正なる情報発信に、感服せざるあたわず。小職、同日所定の会同地点に集中、諸兄に策応し館内の座席に適宜機動をはからんとす。なれど午前より正午にかけ有明に別件あり。近時の交通網整備により作戦線は一本短距離なるも、満席に至るまでに集中なし得るや否や定かならず。必勝の信念をもって同日作戦に臨まんとす。されど之がため、第二次会同地点、時刻の設定通知を要請す。なお、貴軍兵站参謀(誰だい(笑))より通知の件「馬鈴薯酒の量に限りあり、DJANGOの鯨飲厳に警戒せよ(冷汗三斗)」…諒解せり(自爆)常日頃から我が観戦記に対し、ご指導ご鞭撻いただいているDJANGO様の観戦志願は非常に心強いものであった･･･しかし、このDJANGO様の参加によって、後日今作戦計画に非常に大きな変化が起ころうとは、お気楽なＡＴＦには、この時点では想像のしようもなかったのであった･･･。しかしながら喜びばかりが続かないのが世の常･･･諸行無常盛者必衰の理を顕す･･･。それは将に突然の書き込みであった。時に【2003年6月12日(木)16時18分45秒】無念の転進■投稿者/熊襲様朝鮮半島情勢緊迫化に伴い、熊襲、作戦当日、韓国・ソウル方面へ転進が決定せり。断腸の思い、勇士諸兄の勇躍奮戦を祈念する。誠に断腸の極み･･･『大脱走』観戦と共に、熊襲様の豊富な話題に彩られたお話を伺う事が出来る、と楽しみにしていた身にとっては、誠に残念至極。しかしながら、日頃からグローバルに活躍されている熊襲様である。私ＡＴＦに出来る事と言えば、半島情勢を鑑み、熊襲様のご活躍をお祈りする事だけであった･･･。【史上最大の作戦･･･変更】しかしその後は特に情勢に変化もなく、十日余りの日数が瞬く間に過ぎ去った。お気楽なＡＴＦにとっては、観戦終了後の酒保大休止(単なる飲み会･･･だろ)の拠点確保のみが気がかりな事柄なのであった。「飲み会会場の予約しとかなきゃいかんなぁ･･･取り敢えずＯＦＦ会掲示板で飲み会参加者確定の為の点呼でもしとくかぁ･･･」実は、この日は「渋谷東急文化会館」閉館イベント記念上映会の初日だったのだが･･･ＡＴＦは、それすら完全に忘れていた･･･。【2003年6月21日(土)16時24分31秒】いよいよ作戦決行まで一週間余り･･･参加者点呼■投稿者/埼玉方面軍作戦参謀ＡＴＦ鬱陶しい梅雨入りや季節はずれの台風来襲が続いておりますが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか･･･いよいよ作戦決行まで一週間余り。嫌が上にも気持ちが昂ぶっております！･･･一部中略･･･さて、作戦決行に先立ち、現地での｢大脱走」観戦(一次攻撃隊)後の酒保大休止(二次攻撃隊)地点の確保の為、明日外出のついでに現地偵察を実施します。候補地等確認できましたら、また案内させていただきますので、作戦に参加していただける皆様に置かれましては、二次攻撃隊参加人員確定の為に再度の参加表明点呼をお願いします。� 崑臙α�」観戦(一次攻撃隊)のみ参加�⊆鯤歛腟抻�(二次攻撃隊)まで参加にて参加表明点呼をお願いします。作戦成功を祈念して･･･これで人数を確定させて、ネットで現地近郊の居酒屋でもチェックして、チョイチョイと予約入れときゃ、後は当日までほっといても大丈夫だろぉ･･･つくづくお気楽なＡＴＦであった。しかし時を経ずして、ＡＴＦのみならず観戦志願者全ての心胆寒からしめる情報がもたらされる事を、誰が予測し得たであろうか･･･。その情報はDJANGO様が書き込まれたカキコミが発端となる･･･時に【2003年6月21日(土)20時15分29秒】DJANGO斥候、作戦地内部偵察せり■投稿者/DJANGO様ついでにニューシネマ・パラダイス、ベンハーを観戦す。劇場側の客のさばき方などの、着目留意点は機微にいるため、作戦参謀どのに直接報告いたします。(いらしたのかな？)この書き込みと同時にＡＴＦ宛に届けられたDJANGO様よりのメールに書かれていた驚愕の事実･･･が一挙にＡＴＦを奈落の底へと突き落としたのは言うまでもない。誰にも予測し得なかった、その驚愕の真実とは･･･。暫し自宅のＰＣの前で呆然と佇むＡＴＦ･･･どのくらいの時が流れたのだろうか･･･暫くして我に返ったＡＴＦは、この緊急事態への対処に追われる事となった･･･こうして『大脱走』観戦ＯＦＦは、将に荒れ狂う濁流に飲み込まれた小舟の様に、時の流れに翻弄され始める･･･。不運･･･いや、風雲急を告げる『大脱走』観戦ＯＦＦ･･･作戦参謀に迫る決断の時･･･。そして今、男たちの熱き想いに報いるべく強行偵察隊が、戦いの空へと飛び立った･･･目標ハ渋谷東急文化会館、宜候ォ〜【続く･･･絶対に！】
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時に一四二○･･･時を同じくして同日第一回放映が終了、劇場より観客の撤収が開始され、猫の額程の広さしかない狭いエレベーターホールは、一挙に大混乱となる。撤収する観客は、皆一同に名作に感動した晴れ晴れをした表情だ･･･今更ながらに『大脱走』という作品のすばらしさが実感させられる。劇場内のホールでは、報道班員による取材なども行われている。やがて撤収する観客の波も収まると、それを待っていたかの様に、今度は第二回上映分の観客が三々五々エレベーターホールに終結し始めた。流石に整理券配布の時の遅々とした東急文化会館側の対応とは打って変わって、今度はきびきびとした手順で整理券番号に従った整列が開始される。これはDJANGO将校斥候情報通り･･･整理券番号1番から50番まではエレベーターホールに、51番以降は七階に通じる階段へと整列させられた･･･。我々『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊の面々の整理券番号は7番から14番･･･観戦に適した座席を充分専位できる番号だった･･･しかし喜んだのも束の間、再び戦線は膠着する。
人々の熱気で一層不快指数が上昇したエレベーターホールに並ばされたまま、時間は過ぎて行く。まるで先日観戦した『灰の記憶』の中で描かれたワンシーンの様に･･･。そして遂に時は至れり･･･慌ただしく劇場入口の検問が開かれると、整理券番号に従って、次々に劇場の中へと雪崩れ込む。劇場の中の座席(450〜500席程)は将に入れ喰い･･･選び放題だ！迷うことなく前方より15列目(20列目くらいだったかも･･･激しく記憶はあやふや！)中央座席一帯を、我が第一次攻撃隊メンバーによって占拠･･･時に一四五○、いよいよ作戦開始の為の陣地は確保された。その後も次々に劇場の中に観客が送り込まれてくる･･･それは様子は将に『スターリングラード(2001)』で、到着した貨車から次から次ぎへと前線に送り込まれるロシア軍兵士たちの姿の様であった･･･。見る見る内に座席は埋まり、当初広々としていた劇場内は、すっかり様相を異にして行く。そして既に立ち見客も生じていた･･･先発決死隊の任務は報われた･･･！約三時間と言う長帳場の観戦を前にして、精神を落ち着かせる為に厠に向かう･･･休息所ではラヴァ分隊士が粋に一服吹かしている。かつての70年代、年末のテレビのロードショーで毎年の如く『大脱走』が放送されていた･･･まだ幼かったＡＴＦは、放送開始の前にそそくさと食事と風呂そして厠を済ませ、居間に鎮座した木目調24型テレビの一番正面に陣取ってワクワクしながら、今か今かと放送開始を待っていた･･･将にその時と同じ衝動が･･･もう数え切れない程に何度も何度もビデオやＤＶＤで『大脱走』を観戦しているはずなのに･･･体の中から次第に沸き起こって来るのが感じられる！まもなく上映開始だ･･･騒然としていた劇場内の喧噪が、波が退く様に次第に鎮まって行く。時に一五○○･･･次々と館内照明が消える･･･そして遂にスクリーンの幕が上がった･･･
今回の作戦には、残念ながらお仕事の都合で参加出来なかったが、別件の用事ついでに我々を激励する為に態々足を運んでくれたのだ･･･その間にも六階のエレベーター・ホールからは第二回上映の観客の波は去り、代わって第三回上映の観客らしき人々が集まり始めた･･･。すぐに移動しなければならない･･･�牋箸鮹屬�･･･マリーン��そして部隊の移動が速やかに開始された･･･
兎に角も一端東急文化会館の勢力圏外で部隊を再編し第二戦線を構築せねばならない。エレベーターで一挙に一階まで降下･･･館外へと移動する。ここで『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊の記念撮影･･･応援に駆けつけていただいたＣＯＩ管理人bouze様にも入っていただき、参加者全員にて実施する。残念ながら御都合が悪くbouze様は、これにて分離転進･･･。せめて第二次攻撃隊にだけでも参加いただけないだろうか、と思っていたのだが･･･作戦参謀ＡＴＦ心尽くしの
こうして急遽編制を完了した第二次攻撃隊(結局同じメンバーなんだが･･･)は移動を開始･･･予て作戦参謀が偵察完了済みの集結地点(居酒屋)を目指す･･･その移動距離･･･２０ｍ･･･なんて事はない、東急文化会館と目と鼻の先なのであった。歩道で自己主張している店の看板のすぐ横から地下へと向かう階段を下りていくと、行き成り地下巨大フロアが姿を現す。日曜日の夕方･･･まだ７時前だというのに、結構お客は入りは良い･･･流石は日本有数の繁華街、渋谷である(何感動してんだよ･･･！)八名だ･･･店員に告げる。安直に入口正面にあるテーブルに案内された。兎に角も腰を下ろし一息吐く･･･まずは生中だ･･･その後次々と酒、肴が運ばれてくる･･･今回の作戦の殊勲者DJANGO将校斥候殿の開宴の挨拶で酒盛りが始まる･･･ここから後はいつものＯＦＦ会と同じ･･･まずは本日の戦果検証『大脱走』のネタで盛り上がる。ニュープリントであのシーンが修正されていたとか、シュトラハヴィッツ准尉の手帳の中は各捕虜の写真付リストだったとか、ウェルナー(白イタチ)の次に出番の多かった、あのドイツ兵の名前はなんて言うんだ？とか･･･次から次へと話題が尽きる事なく続く。そしてお決まりの如く他の戦争映画や軍事の話題、果ては時事問題まで幅広い話題で盛り上がる。ここで安曇重工様の義弟ネーベ様の事を紹介しておかねばなるまい･･･ご本人は謙遜されていたが、どうしてどうして中々の博識な方である。そして何よりも我々参加者の中で最先任(年長･･･失礼)であった。なんと義兄安曇重工様よりも年上なのである。実は作戦参謀ＡＴＦ的には、久しぶりに戦争映画以外の話題･･･アメリカン・ポリスとナポレオニックについて熱く語らせていただいた･･･ナポレオニックはともかく、アメポリについてはネット上でも余り見かけない分野である･･･その為殆んど話題にする事はなかったのであるが、なんとネーベ様はその方面にも精通されており、更には外人部隊等にも興味があられるとの事･･･もう、これだけでも我が戦友･･･マイン･カメラーデンなのであった！未だネットデビューされていない･･･という事が非常に惜しまれる。一刻も早いネットデビューを望むばかりであった･･･。その後も何時果てるともない会話は続いた･･･。参加者各々がそれぞれ精通された分野を熱く語る･･･瞳を輝かせ！普段家族や職場の同僚とは会話出来ない話題に華が咲く･･･こうして話題のネタは尽きないのだが、如何せん時間だけはシビアに過ぎて行く･･･やがてニ一三○･･･最も遠隔地から参加いただいた天野兵曹殿が惜しまれながら撤収･･･続いてニニ○○･･･DJANGO将校斥候殿も名残り惜しみながら撤収。その後残された僅かな時間も惜しんでマニアな会話が白熱する･･･しかし残った六名にも、それぞれ翌日の仕事が控えていた。結局ニ三ニ○、作戦参謀の作戦終了･･･第二次攻撃隊総員解散･撤収の号令とともにディープな宴の幕は下りた･･･参加総員八名(＋支援bouze様)、総作戦行程16時間にも及ぶ『大脱走』観戦ＯＦＦは、参加者に一名の損害も無く、大成功の内に終了したのであった･･･。さらば勇士たち！また遭おうぜ･･･∠(^^)敬礼･･･(『逃亡列車』の有坂少尉風に言って下さい･･･爆)各々去って行く参加者たちの後ろ姿を見送る作戦参謀ＡＴＦの胸中には熱い想いが込み上げていた･･･時にニ○○三年六月廿九日、ニ三三五、作戦参謀ＡＴＦ及びobisan技術大佐殿を乗せた埼玉方面行きの列車が発車した･･･！
後になって考えると、DJANGO将校斥候殿の情報によって事前に想定し得た事態であったが、その時先発決死隊との一刻も早い合同を画策して焦り捲り、ついでにパニック状態に陥っていた作戦参謀の目に映った光景は、昭和19年3月31日に起こった、かの海軍乙(古賀連合艦隊司令長官遭難)事件の引き金ともなったパラオ米軍上陸誤認事件にも似た錯覚を引き起こした･･･そう、そこには優に数百人にも上る(ＡＴＦには、その時そう思えた･･･)長い行列が出現していたのである･･･そう、あのバターンの捕虜収容所へ連行されて行く米比連合軍捕虜の死の行進にも似た･･･。突然の焦燥感が、作戦参謀の全身を覆い尽くす。なんて事だ･･･既にこんなにも整理券目当ての行列が出来ていたとは･･･今更並んだとしても、少なくとも整理券番号100番以内なんて事は絶対に不可能だ･･･渋谷駅のホームから歳甲斐もなくダッシュしてきた事による疲労感も加算され、将にその場にヘタリ込んでしまいそうになるのを、必死の形相で踏ん張る･･･気合いを入れろ〜ッマリーン！(意味不明)暫し呆然として佇みながら、なんとか思考回路を整理しようと試みる。そうだ、この行列のどこかに先発決死隊の勇士がいるかもしれないじゃないか･･･その勇士の中の最先任(頭)者に参加人数分の整理券確保を頼もう･･･。しかし行列の一番先頭に並んでるって事はないだろうなぁ〜。
気を取り直し行列中にいるであろう先発決死隊の勇士の姿を探し求め、長い長い行列に沿って、前進を開始する･･･５ｍ･･･10ｍ･･･15ｍ･･･20ｍ･･･一向に先発決死隊の勇士の姿は確認出来ない。観戦志願者メンバーは、初対面の安曇重工様の義弟ネーベ様以外は、皆勝手知ったる方々ばかりのはずだ･･･ひょ、ひょっとして誰も来ていないのかぁ〜？一挙に頭の天辺から血の気が引く作戦参謀。足取りは次第に重くなり、前進速度が鈍る･･･やがて列の最先頭が見え始める･･･結局ここまで来ても先発決死隊の勇士らしき姿は確認出来なかった。例え恐怖心が引き起こした思考能力の激減によって作戦参謀側から発見出来ずとも、先発決死隊の勇士がこの行列中にいれば、作戦参謀の姿を確認し一声かけてくれるはずである･･･。やはり最悪の事態が起こってしまったのか･･･今のご時世、迂闊に他人を信じちゃい･け･な･いんだよぉ〜んんんんん･･･と作戦参謀の耳元で囁く謎の声･･･。やがて作戦参謀は行列の最先頭へと到達した。悲しさで両目から溢れんばかりの涙を必死に堪え、こうなったら今からでも行列の最後尾･･･その時点で整理券を求める行列の最後尾は、更に更に延びて遙か彼方に霞んでいた･･･に戻って並ぼう。
運が良ければギリギリ整理券を確保できるかもしれない。憔悴しきった作戦参謀は、再び重い足を引きずり転進しようとし･･･た、その時！微かに作戦参謀を呼ぶ声が･･･ＡＴＦさん･･･エッ、思わず立ち止まり耳を澄ます作戦参謀･･･ＡＴＦさん･･･確かに聞こえたぞ･･･ＡＴＦさん･･･間違いない･･･ＡＴＦさ〜ん･･･思わず振り返った作戦参謀の目に映ったのは･･･オォ我ガ戦友タチヨ！天ハ我レヲ見放サナカッタ･･･渋谷駅からのコンコースが東急文化会館と合流する狭いエレベーターホール･･･東急文化会館入口シャッター前の僅かな一画･･･そこには誰あろう作戦参謀を暖かく見つめるobisan技術大佐殿、DJANGO将校斥候殿そして安曇重工様･･･そう先発決死隊の勇士たちの姿があったのだ！作戦参謀の両目から溢れんばかりの大粒の涙(ったく大袈裟だよ･･･)やはり持つべき者は戦友=カメラーデンだ〜ッ。
深い安堵の溜息を吐き、やっと落ち着きを取り戻した作戦参謀が、改めて周囲の状況をじっくり確認すると、先程までの悲惨極まりない精神状況下で『大脱走』観賞整理券受領の列だと勘違いしていた行列とは全く別に、未だ14〜15名程しか並んでない、もうひとつ別の列があった･･･冷静な思考回路で考えてみると、DJANGO将校斥候殿からの情報の中に同じく閉館イベントとして五島プラネタリュウム入場の為の観客の列も出来る･･･というのがあったではないか･･･!!しかしＸ地点(池袋)での進路転進に端を発した作戦計画の支障の数々が、作戦参謀の冷静な思考回路(元々余り大した事はないだろぉ)を寸断し、パニック状態に陥れたのであった･･･。全く修行が足りない未熟者めが･･･。こうして無事？に先発決死隊の勇士との合同を果たした作戦参謀･･･この時点での整理券確保の為の列順位は、未だ７〜10番目であった･･･この後『大脱走』観賞整理券受領の為の行列は、最終段階では100名以上には膨れあがっていたはずである･･･。
整理券受領目的の行列は、足取りも重く薄暗い階段を登って行く。目的地は多分５階のチケット売場･･･朝からひと騒動した老兵の体には、階段で５階まで登って行くのは辛い。疲労した両足に鞭打ち、なんとか５階フロアに辿り着く･･･これでやっと整理券が受領出来る･･･かと思いきや、再びここで行列は停止･･･何時までとも解らないまま待たされる事となる。そして再び果てる事無いマニアな会話が繰り返される･･･のであった。
行列は階段を伝って階下までひたすら延びており、既にこの時点で最後尾が何処にいるのかは、我々の居た地点からは確認する事は出来なかった。５階の映画館(東急２)では、次々に出勤してくる従業員たちの出入りが慌ただしくなって行くのだが、一向にチケット売場が開く気配は無い･･･。流石にベテランの古参兵と言えども、目標の示されない行動には我慢の限界と言うものがある。我々の後方では、既に床の上に座り込んでいる者もいる。全く何時まで待たせるのだ･･･文句のひとつも言ってやりたい所だ･･･。そんな我慢も限界に近づいた頃、更なる勇者が姿を現す･･･誰あろう、今回の作戦参加各員の中で最も遠隔地からの参加者、そして今回の『大脱走』観戦ＯＦＦ実施のきっかけとなったＣＯＩ掲示板の一言を書き込まれた将にその人、さらに誰にも先じて先発決死隊への志願に名乗りを上げた勇士･･･天野兵曹殿であった。ご本人は駐車場さへスムーズに確保できていれば、もっと早い時間に先発決死隊と合同できたのに･･･と盛んに悔やんでおられたが、我々からして見れば充分過ぎる到着時間であった。こうして『大脱走』観戦ＯＦＦ先発決死隊は編成を完了した･･･時に○八五五･･･しかし依然としてチケット売場が開く様子はない。新たなるメンバー天野兵曹殿が加わり、先発決死隊では再びマニアックな話題に華が咲く。行列の先頭グループの方からもマニアックな会話が漏れ聞こえてくる･･･どうやら彼らもコアな映画ファンらしい。中々強烈な格好のメンバーもいる模様である･･･そんな風に他のマニアらしい人々を観察していると、戦争映画ファンという人種とはまた違った味わい(？)があるものだ･･･。その時チケット売場に動きが起こる･･･遂に観賞券及び整理券の配布が開始された･･･５名の先発決死隊隊員の間で「15:00〜の２回目上映分整理券の確保」との命令が復唱される･･･。そして後続のまなぶん様、ラヴァ分隊士、ネーベ様分のチケット及び整理券確保担当の分担が手早く割り当てられた･･･時に○九三○『トラトラトラ･･･我レ奇襲(観賞券及ビ整理券確保)ニ成功セリ･･･』当初計画による先発決死隊合同時刻から、既に90分が経過していた･･･しかしながら５名の先発決死隊隊員たちの表情には、早朝からの作戦にも関わらず疲労の欠片も感じられず、その代わりに任務達成に対する充足感が漂っていた･･･。「中隊傾注、気ヲ付ケェ〜ＡＴＦ作戦参謀ヨリノ講評･･･」『休メ。全員ソノママ･･･先発決死隊諸士ハ、ヨクソノ任ヲ全ウセリ。作戦司令部ニナリカワリ諸士ノ勇戦ヲ讃エ、ヨリテソノ功ヲ賞シ広ク全軍ニ布告セン。コレニテ先発決死隊ノ任ヲ解キ、準備完了次第『大脱走』観戦ＯＦＦ第一次攻撃隊ヲ編成スル･･･ソレマデ暫シ休養シ戦力ノ回復ニ努ムル事。以上･･･(^^ゞ(^^)ゞ^^)ゞ』「作戦参謀ニ対シ敬礼ェ･･･頭ァ中ァ〜(``ゞ(``ゞ(``ゞ(``ゞ･･･中隊解散!!!!!」時に一○○○･･･第一次攻撃隊発進まで、残すところ五時間余り･･･。
『前途多難なり大脱走観戦ＯＦＦ』(「よろず観戦日誌」より引用）
