Diary
沙希



 


熱心に愛情を語られた。
数々の言葉は、
もしかしたらすごく幸せなものだったのかもしれない。

でも、知ってるんだ。
バカみたいだけど、知ってるんだ。

今の言葉の有効期限は、今でしかないって。

どんなに深い感情でも、
誰もが覆してしまう。
何かしらのキッカケをもって。
それもバカみたいだけど。

ヒートアップした心のまま
頭使わずに、なんのシュミレーションもなく
吐き出した言葉。

疑問符打たずに首を縦に振るには
あたしはあまりにも、
いらない脳みそを使いすぎる。

中途半端に斜め上空を漂って
ダサいことはしたくなくて
俯瞰している。
そのほうが、よく見えるから。

そんなあたしのスタンスを
披露するのは憚られる。

だから、バカみたいに笑い飛ばすんだ。
機微を察することができない人間みたいなふりして。



2007年11月23日(金)



 



過剰な過剰な過剰な。

そんな言葉。見失ってるときに。そんな言葉。
ありがとう?ありがとう。うん、ありがとう。
追い詰めてくれて。ありがとう。

信頼のふりした疑り。
あからさまな不信用。

とてつもなく優しいあの言葉。
だけどその裏返し。
だから優しくない。ホントは。たぶん。

あたしやっぱり向いてないんだ。

このままホントに先へ進めるのかどうかわかんない。

簡単に言い表せないそんなものばかり。
溜め込んで。溜め込まなくて吐き出しても
伝わらなくて。
接触の悪いこの回路を
もっと上手く繋がなきゃ。繋がなきゃ。

繋がりたい?疑問で返す。
欲求。なんて、あからさますぎて。
よくわかんない。

どっちでもこっちでも。あっちいてもこっちいても。
それも、あれも、これも、どれも。

なんだかんだで踏み違えて行く。
結局あたしが甘ったれてるから。





2007年11月21日(水)



 


どうして大切なもの一つ
守ることができないんだろう。

どうして大事にしたいもの一つ
大事にすることができないんだろう。

手を離して、楽になろうとする。
そんな自分がキライ。

この手はあまりにも小さすぎて
たくさんのものを守ることはできない。

だけど、あえてあたしが手放そうとするのは
大事なものばかりで。

ごちゃごちゃになったいらないものばかりを
ずっと握りしめたまま離さずにいる。



2007年11月13日(火)



 過剰反応。


過剰に反応しちゃうのは
あっち側に押しやられること。

あからさまに心を痛めたふりをして
その言葉を否定させたい。

世界中であたしだけ、あっち側なのかもなんて。

っていうか、キミの世界の中に入れてよ。

ちょこっとでも、ちくって刺さる
そんな痛いこと言わないでよ。

諦めて突き放してしまいそうになる。

結局とてつもなくへたくそな謝罪の言葉吐くぐらいなら
そんなくだんねーこと言わなきゃいいのに。

冷たく静まり返った夜に、
なんのなぐさめにもならなかった。
少しも、救われなかった。

下手な安心感を一瞬でも抱いて
その後に粉々に打ち砕かれるなら
たった一人隔離されてたほうがマシなんて。

大事に大事に、されたことがあるからこそ。

あたしは平気でそんなことが言える。



2007年11月12日(月)
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