Diary
沙希



 『Kiss』


Kiss

口付けの意味を知らない。
そんな顔をして見せる。
意地悪にキミが微笑むから。

二人きりの部屋で
テレビだけがうるさくしゃべりたてている。
いつもはうるさい程しゃべるキミが黙るから
何故か沈黙の連続。

二人してベッドの上でごろごろ。
腕枕は首が痛い。
肩がこりそうな予感。
無言で腕を押しのける。
キミはふざけてあたしの首を締める。
本気で苦しがるあたしを見て
キミは意地悪に微笑む。

不意に携帯の着メロ。
キミの携帯が震える。
彼女の好きな曲を奏でながら。

見つめ合ったまま
まるで時間が止まってしまったみたい。
痛い視線をすり抜けてあたしが沈黙を破る。
『携帯鳴ったよ??』
何気なく言いながらテレビに目を向ける。
『知ってるって。』
と苦笑いしながらキミ。

何も知らないのだというフリをする。
キミが何を望んでいるのかわからないけれど。
あたしは何も知らないフリをする。

キミの腕があたしを抱き寄せる。
キミの顔が近づく。

Kiss

口付けの意味なんて知らない。
あたしはそんな顔をする。




2003年09月26日(金)



 ぽつん。


ぽつんと一人。

なんだかたまらなく孤独な気がする。

物理的なコトではなく。よくわからないけど。

ホントがない。

っていうかホントってなんだ??

ホントってなんだ。一体。



急にたまらない自己嫌悪に陥る。

そんなものにたいした意味があるとも思えないのに。

あぁ、スベテの事象に対する意味を求めるなんて。

バカらしい。



わかんない。わかんない。わかんない。

とその言葉が増殖を続けるから

頭の中がこんがらがって。

痛いなぁ、もぉ。



とっとと寝よう。

明日になれば

綺麗さっぱり笑ってるあたしがいる気がする。



2003年09月24日(水)



 ちくしょー。


激疲れ。

やばい。くらくら。しんどぅーい。

ばたんきゅーしたいです。素敵に睡眠したいです。




2003年09月19日(金)



 『海の香り』



この場所を好きになったのは
キミに出逢うずっと前だから
その理由は別にここでキミに逢えるからじゃない。

慌しい毎日の中で通り過ぎて見落としてしまいそうな
ちっちゃなちっちゃな港。
とても優しい風が吹く、この場所。
うっすらと海の香りを運んでくる。
『海の香りじゃなくて潮の香りだろう??』
と言ってキミはかすかに笑った。
『そんな違いにたいした意味なんてないのよ。』
出きる限りのポーカーフェイスで答える。

ぎらぎらと攻撃的な太陽をカラダに浴びる日中。
静かに沈んでゆく夕陽を一人見つめる夕方。
少ない星と工場のライトをぼんやりと見つめる真夜中。
いつだってあたしはこの場所が好きだ。
たとえ隣にキミがいなかったとしても。

お気に入りの缶コーヒー。
奮発して買った300円の煙草。
うっすらと漂う海の香り。
あたしの居心地の良い場所。

キミが『またね。』というのはいつもこの場所で。
キミが『お待たせ。』と言うのもいつもこの場所で。
記憶が頭の中を巡る。
想いがココロの中を巡る。

海の香りがする。
もう隣で訂正を加えるキミはいない。
『ほら、やっぱりそんなことにたいした意味はないのよ。』
ぽつりと、一人呟いた。

月曜日の午後。




2003年09月15日(月)



 6000hit!!


おかげさまです。

サンクス。


+++++++++++++++++++++++


言葉の重みについて考えてみた。

軽々しい言葉にイライラ。

あ、あたしもたいして変わらないかもしれない。

情けないね。


まだまだガキです。


+++++++++++++++++++++++


つまんない愛情につまづいた。

きっとそれは愛なんてものじゃないのだろう。


正しい愛情をください。

あたしが正しいと思えるような愛情。


するすると巻きつく腕を憐れに思う。

ごめんね、あたしはあたしじゃないし。


クダラナイ時間に身を浸す。




2003年09月12日(金)



 おぃ。


お家の電話が壊れてました。

っていうか回線が壊れてました。

原因不明。なんとなく怪しいところはあるのですが。

ネットも繋げませんでした…。ぐわぁ。

っていうかね、お家に電話したらば

生まれてはじめて聞くアナウンスを聞いてしまいました。

『おかけになった電話は故障しているか

 お客様と通信できる機器が接続されておりません。』

みたいな内容の…。

なかなか焦りました。



2003年09月09日(火)
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