Diary
沙希



 一個歳をとりました。



一個歳をとりました。

今年はなんだかいままでよりもいっぱいの人に

『お誕生日おめでとう』と言ってもらうことができました。

それだけであたしはとてもとても

幸せな人間なのでしょう。

たった一言の言葉をもらうことができること。

そんないつもは些細に思えるようなできごとでも

一瞬一瞬の中に幸せという感情をきちんと

切り取りながらそうやって生きていけることはとても素晴らしいこと。

そんな風になりたい。


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安定。

そう一言で表してしまうのはとっても物足りないのだけれども

どっちかといえば安定。


イライラすることは多々あるのだけれども

それでもここ数日は泣きじゃくって眠ることもないし。


毎日ほんの一瞬でも

君があたしの存在を認識してくれるならば

あたしはココで生きている意味があるのだと思う。


笑っている時間が増えた。

今までにないぐらいに毎日毎日ちゃんと笑うことができる。

それはとてもいいこと。

素晴らしいこと。


こんなふうにずっと笑ってられればいいんだけどなぁ…。

2002年10月23日(水)



 生き埋め。



またイラナイところに足突っ込んで

このまま生き埋めにされる。


一度吹っ飛んだ善悪基準は

もう二度とあたしのココロに戻ってくることはない。


その目が嫌い。

澄んだ美しい瞳が嫌い。

あたしのこと見ないで。


++++++++++++++++++++++++++++++++++


やっぱりもうダメかもしれないな。

『やっぱり』っていうのはつまり『やっぱり』


あと3日で18歳になります。

生きていく上での制限が少し減る。

そして自己責任が上乗せされる。


正しく生きる自信がない。

君が言うように正しく生きる自信があたしにはない。


きっとこのまま突っ走って

また君に軽蔑されるんだろうね。

それでもいいって思う。

もうそれでもいいって思う。


ごめんね、やっぱりいい子にはなれない。

このココロの奥底に詰まれた重りは

何重にも重ねてかけられた鍵は

そんなにも容易く振り払えるものではなかったみたい。


ごめんね。

なんでこんなあたしなんだろう。

2002年10月17日(木)



 優しくありたい。



泣いて泣いて泣いて。

そして得た答えが正解なのかどうかはわからない。


人はきっと生きていく中で

タクサンの人を傷つけていく。

きっとそれは避け様のない事実であって。

だから大切な人には

優しく、ただひたすら優しくあるべきだと思う。


大切な人を上手く大切にしたい。

今の一番の願い。

少しでもあたしの手で、あたしの言葉で、あたしの態度で

側にいる大好きな人を

側にいる大切な人を

幸せな気持ちにしてあげたい。



あたしなんてもうどうなってもいいんだよって

そう言ったら…

泣いちゃうでしょ??

…あたしの変わりに泣いてくれるんだよね。

だからあたしはあなたを大切にしたいと思った。

優しく優しく頭を撫でてくれるその手を

失いたくないと思った。



2002年10月15日(火)



 早く過ぎてしまえばいい時間。


時間が過ぎることばかりを願う。

やらなければイケナイことは山ほどあるのにね。



見過ごした景色は山ほど有るのに

いつも新鮮なものに飛びつく。


ゆっくりと受け入れていく時間が

あたしには足りないというのに。


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ただあっさりと受け入れてしまうのは簡単で

拒むのはとてもとても労力を使うので

抵抗などしない。


好きにすればいいと思う。



別に執着などないのだから。



あなたは嘘だと言うけれども

あたしにとっては紛れもなく本当。



執着などない。

どうなってもいい。



ホントのホント。

2002年10月13日(日)



 大穴。


大穴が開いた日記。

久々にパソコン開いて自己嫌悪に陥る。

あまりにもいい加減すぎる自分。

こんなんじゃダメね。


反省。

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何が正しいのか、すっかりわからなくなってしまった。

あたしの価値観なんていとも簡単に崩れ去ってしまったので

目の前の現実見つめて途方にくれるばかり。


どこへ行けばいいのか。

真実なんてどこにあるのか。

意味なんてどこにあるのか。


誰も、きっと誰も知らないんだ。


正しさなんて必要なことなの??って言われるけれども

あたしはそればっかりを考えて生きてきたので

それを見失ってしまうならば

きっと1歩も前へ進めなくなってしまうんだろう。


正しさっていってもそれは誰もに通用する正しさじゃなくて

ただ自分のなかの信念のようなものなのだけれども。

頑固なわけじゃなく。

意固地なわけじゃなく。

ただ信じるものを持ちたいと思う。



2002年10月12日(土)
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