光ちゃんって可愛い。 |
「……何だ?」
朝からサボりを決込んで保健室で惰眠を貪っていた皆守甲太郎は 寝返りをしようとして、重さと身苦しさから目を覚ました。 重さの原因を探ろうと周囲に目を向けると
「九龍…?」
そこには、自分を抱き抱えるように寝ている葉偑九龍がいた。 何で、ここに九龍が。しかもこの狭いベットに二人で。 横にはすやすやと寝息をたてている九龍 思わずその寝顔に手を伸ばし頬を撫でてみると、九龍はその長い睫毛を震わせた。 胸がカッと熱くなる。 (流石にまずいだろ)
「おい、九龍。」
皆守がその身をゆっくり起こし、九龍の肩をさすると その目がゆっくりと皆守を捕らえた。
「あれ…?甲太郎?」
九龍は目をこすりながら、身を起こした ん〜っと声を出しながら伸びをした後 まだ寝ぼけているのか目を数回パチパチさせている。 皆守はそんな九龍を横目にアロマに火をつけた。 紫煙をふ〜っと吐き出すといつものラベンダーの匂いが保健室に広がる。
「あれ、じゃねぇよ。何でここで寝てんだ」
「だって、眠たかったから」
そう答える九龍に、「そうじゃねえだろ」と皆守はつっこみをいれる。
「なんで、俺の隣で寝てるんだよ。他にも空いてるベットあるだろ」
「あ、ほら俺抱き枕がないと寝れないからさ」
知ってるだろ?と胸をはらんばかりの九龍の答えに 咥えていたアロマを思わず皆守は落としそうになる。
「抱き枕ァ?」
「うん。抱き枕。俺、あれがないと駄目なんだよね。落ち着かない、って言うかさ だから甲太郎を抱き枕代わりに。」
自分を抱き枕に寝てたと呑気答える九龍に、 皆守はやっぱりこいつはどこかずれてる…とため息をつく。 (ぜってぇこいつ気づいてねぇよな)
そんな皆守をよそに九龍は早々とベットを降り、 カーテンを開けて「あれ?ルイせんせーいないんだ」などと言っている。 そこで皆守はふ、とあることに気づいた。
「九龍。…お前、いつもどうしてんだ?」
「んー?何が?」
「いっつも『保健室で寝てくるー』とか言ってるじゃねえか」
まさか、まさかとは思うが。
「あぁ、色々。取手とか、ルイ先生とかにお世話になってるよ」
案の定な九龍の答えに、予想していたこととは言え、 怒りを抑えきれない皆守は咥えていたアロマをギリッと噛み潰した。
「九龍!お前もう学校で寝るな!!」
「えぇ!?何で!?」
皆守の気持ちを露ほども知らない九龍は その一方的な理不尽な訴えに不満をあらわにする。
「何でもだ!!!」
皆守と同じように九龍に友情以上の感情を取手は持っている。 恋愛感情に疎くて鈍い九龍は取手の気持ちには気づいてないだろう。 もちろん皆守の気持ちにもだ。 そんな九龍に皆守が怒っている理由がわかるわけもなく。
このやるせない怒りをどこにぶつければいいのか
(いっそ言っちまおうか…)
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はい。久々のssは皆主です。 ご存知の通り(?)魔人学園シリーズの九龍妖魔学園です。 このゲームは大分前に買ってあったのですが、 やらないまま放って置いてたんです。 しかし、友達に「九龍やった?めっちゃはまるよ〜」と言われ 発掘していまプレイ中です。そしてまんまとはまりました(笑) まだ4話目くらいですが。(遅)
ところで、光ちゃんって可愛いと思いませんか?(唐突) 注)上記の皆守甲太郎ではありません 今垣光太郎選手のことなんですが、 いつも雑誌やテレビやサイトで目にするたびに あの可愛さにやられつついつかどうにかしてやりたいと思ってます←…。
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2005年07月03日(日)
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