夢三昧
Report INDEX|past|will
2004年03月27日(土) |
ハルシオン・デイズ ~もうひとつのトランス~ |
KOKAMI@netowork vol.5 紀伊國屋ホール 14:00開演 O列
出演:辺見えみり 北村有起哉 高橋一生 大高洋夫
作・演出:鴻上尚史
席が遠かったので表情まではみえないかもと思っていましたが、紀伊國屋ホールはなぜか本当に観やすいです。 北村さんをもっと近くで観たかったという気持ちは多少残ったものの、お芝居を楽しむにはなんら問題の無いお席でした。
鴻上作品はまだ数えるほどしか観ていませんが、天使~はイマイチ理解することが出来なかったし、ピルグリムは好きだったとはいえ自分なりの解釈で楽しんだにすぎなかったし、シンデレラはシンデレラ?だったし(爆)で、鴻上さんを好きかと問われるとちょっと答えに困るようなそんなところが今までのわたしにはあったのですが。 ここにきてテレビのインタビューで長野さんがお話されているのを聴いたり、小須田さんの日記を少しずつ読んだりしているうちに、なんとなく鴻上さんの一部が理解できるような気がしてきて(笑)、今回はじめてわたしにもわかるお話だったので、少しだけ鴻上さんのどこかに近づくことが出来たみたいで、ちょっと拍子抜けではありましたが(笑)ホッとしました・・・・・。
一番感じたのは、すっきりしていて良かった!ということ。 『キャストが4人だけ』ということは、そりゃあもう今回落ち着いて観られた最たる理由だったと思います。 もうひとつは、セットも小道具もすっきりしていて派手さがなかったこと。 これももの凄く良かったです。 そう思ってチェックしてみたら、あらあらやっぱり美術さんは松井るみさんではないですか! どうりで、シンプルセンスが冴えわたっていました☆
その4人のキャストのみなさんは、文句無しでした。 えみりちゃんは、動きかたに少しロボットのようなぎこちなさを感じたのですが、それも演出かもしれませんし(笑)それはそれで別に悪くはなかったと思います。 相変わらずハスキーボイスが個性的でしたが、少しエンクミちゃんに似ているような気もしました。 髪がキレイでスタイルも良いけれど、気取らず庶民的な雰囲気がある女優さんです。 お笑いのセンスもなかなかありそうでした。
高橋一生さんは、自殺をしてしまって、えみりちゃんにしかみえていない役だったのですが、みんなと絡んでいるようで実際絡むことはできないので、実はとっても難しい役どころだったのかなと思いました。
大高さんは大活躍。おかまさんの役でしたが、もう~そのものでした(笑) 終始テンション高め♪パフォーマンスもなかなか過激にキメていらっしゃいました(微笑)
北村さんは、初めて観たのがウィー・トーマス。 次が「おはつ」の沖田総司で、今回が3度目でしたが、その都度新たな魅力を披露して下さる底知れぬ才能の持ち主だとあらためて思いました。 それにしても個性的なお顔です(笑) どこか人を小馬鹿にしたようなトボケたお顔(失礼ですね) でも、ある時はどこまでも男っぽく、ある時は凄みや冷たさまでも感じさせる・・・。 今回は、あどけない子供っぽさに、まんまとひっかかりそうになりました(そうじゃないかしら?) やっぱりトボケてたのに~~~(笑) もひとつ罪なのは声。 荒っぽさと幼稚さが入り混じった、ちょっと耳に障る大声!(爆) でも、決して不快にはならないのですから、不思議です。 うーーん、結局のところ、顔はズバリ好みですが(そうなんです!)、声は別にそうでもないはず(爆) だから何???ですねぇ・・・(苦笑)
ではそろそろまとめ。 とりあえず、北村さんが目的で決めた観劇でしたが、鴻上さんのことも含めてたくさんの収穫があった価値有る演目でした。 劇中引用される「泣いた赤おに」という童話は、大人にとってもとても深いお話だということを知りました。 面白かったです☆
2004年03月20日(土) |
GOOD~a play with Music~ |
パルコ劇場 14:00開演 B列
出演:西村雅彦 益岡徹 宇梶剛士 高嶺ふぶき 野村佑香 銀粉蝶 他 演出:山田和也
2004年03月13日(土) |
ちゃちゃちゃ~ある洋服職人の物語~ |
リリパットアーミーⅡ 第41回公演 本多劇場 15:00開演 B列
2004年03月06日(土) |
解決します!!/美しきものの伝説 |
解決します!! ウッディシアター中目黒 13:00開演 自由席
キャスト ひのあらた(金田大蔵) 坂元健児(下田中島進) 米澤観児(鈴木一郎) 西崎果音(鈴木しおり/声のみ) 作・演出 白石ますみ
米澤観児さん役者復帰二本目は、 白石さんの見事なまでの”あてがき”傑作コメディでした! 米澤さんの役どころは、「ダメ人間」だったのですが、お見事なまでのダメ人間っぷり!(喜) 変なジャンバーを着てわざとひょろひょろになっていらっしゃるとのことだったのですが、変なジャンバーの着こなしもバッチリで、赤いスニーカーもお似合いで、ひょろひょろさは普段通りだった気がしたのは気のせいでも(爆)、とにかく情けなさや頼りなさがプンプンの、完璧なダメ郎くんになられていらっしゃいました~~~(祝) 台詞はすべて関西弁(奈良出身役)で、味わい深かったことといったら! 役が役なだけにソフトな関西弁で、非常にラブリ~でした☆
ということで、はじまった瞬間から爆笑~爆笑~また爆笑~~で、しばらくは暑くて苦しくて大変でした(笑) ちなみに、このはじまり、本当に面白いのです! 社長のひのさんと社員の坂元さんが、二人っきりで営業方針みたいなのを唱和されたあと、おもむろにラジカセのスイッチを入れたかと思うと社歌らしきを歌い出すのですが♪ この歌がたえられないくらい可笑しいのですーーーーー(大爆) とてもシンバとムファサの合唱とは思えない、信じられないほど絶妙なはずしっぷりで、しかも長いっ!(笑) メロディも、最初は「とお~き~~や~まに~♪」のメロディなのですが、少しずつ曲風が変わり、センスの良さを感じずにはいられません(爆爆) 終わったかと思ったらまだつづくのですが、素晴らしいのは、その間見つめ合う二人がニコリともしないこと!!! もう~~、どうなることかと思うくらい笑いました☆ ちなみのちなみに(笑)、この歌、おしまいにもう1回聴けるのですが、この時ムファサのパートナーはエドに変わるのです(爆) この組合せでの合唱も、やっぱり絶妙~~~♪ 歌詞が最初しか覚えることが出来なかったのが、残念でなりませんでした・・・・・! 覚えられたなら、わたしも毎朝朝礼で唄ったのに~~~(爆)
とまあこんな調子で、更なる爆笑場面の繰り返しで物語は進展してゆくのですが、中でもわたしが特に好きだったり笑ったりした場面は、 米澤さんの登場シーンや、 ひのさんが姿を隠さねばならず窓の向こうにぶら下がるシーンや、 坂元さんがヒールのある靴(シークレット紳士靴!?)を履いていることをばらされるシーンや、 鈴木一郎改造計画の時のワインのテイスティングや、 悪い人に絡まれてしまった時の米澤さんの「下がっていなさい」などなどでした♪
本当は、できることなら全部事細かにお伝えしたかったのですが、すべてここに書くのはとても無理なのであきらめます(残念!)
それにしても、ライオンキングに通っていた頃(そんな頃があったのですよ・笑)には、まさかこのようなキャストでこのようなお芝居を観る日が来ようとは、想像することさえできませんでした。 ましてや、全員人間も人間、あまりにも生々しいお姿で・・・(爆) しかも定員100人ちょっとの小劇場。 いちばん後ろに座っても、春劇場の最前より近いと感じるほどの距離。 四季の大舞台で颯爽と輝いていらっしゃったみなさんとはある意味別人でも、みなさんとっても魅力的でした。 わたしは、例えば今回は米澤さんが目的でこの舞台の観劇を決めましたが、そのお陰でこの奇跡のような貴重な瞬間に立ち会うことが出来たことを、なんだかとても幸せだなぁ・・・と、しみじみ思うのでした(ちょっと大袈裟ですか?・微笑)
最後に、パンフ、薄いのですが(笑)わたしはかなりお気に入りです♪ みなさんそれぞれのコメントや質問コーナーは、ネタになります(爆) 公演が終わって、米澤さんが素敵に生まれ変わってしまわれるのかどうかが、とても気になるところですが・・・・・☆
美しきものの伝説 紀伊國屋ホール 18:30開演 L列
段田安則 キムラ緑子 浅野和之 松澤一之 綾田俊樹 田山涼成 佐戸井けん太 桶渡真司 羽場裕一 深浦加奈子 山下容莉枝 高橋克実 西川忠志 廻飛雄 少路勇介 米田弥央 小林彩子 作:宮本研 演出:マキノノゾミ
|