狛の日記...狛。

 

 

テロ。 - 2001年10月23日(火)

故アイルトン・セナの言葉に素敵なモノがあったので。

「全ての人が幸せになればいいと思ってる。
言葉にすると単純だけど,願う事はそれしかないよ。
僕達が生きてきたこの時代の中で,世界は急速に成熟し,
国々は切り離された個別の存在ではなくなった。
誰かが何かをすれば,それは必ず誰かに影響を及ぼす。

個人の楽しみや喜びも,もちろん大事だが,
それは他人の悲しみや苦しみや痛みの上には決して成り立たない。
それぞれの距離が近付いて,切っても切れない関係だからこそ,
どちらか一方だけの幸せが成立する事なんてありえないんだ。
だからこの先,個人として,または企業や国家といった集団として,
何かをしていくときには,自分達の都合とか望みとかだけで考えてはいけない。
自分がそうであるように,誰もが幸せになりたいんだからね。

それを忘れてしまったら,悲劇を繰り返す事になる。
戦争だって何だって,原因はそこにある。
人には人が必要で,人には人の愛が絶対に必要なんだ。」

こんな感じの内容。
セナが亡くなって,もう何年もたつのに,
生前に彼が言ったこの言葉達は,今も心に残ってる。

空爆が始まって,ずっとずっと考えてた。
これで良かったのかな?って。
でもね,やっぱり戦争は何も生まないと思う。
戦争で,解決する事なんて何もないと思うの。

TVの中で,
「アフガニスタンの病院は機能しないから,空爆による被害者は近隣の国の病院に収容されている,」
と言っていた。
小泉首相は
「多少の犠牲はやむをえない。」
と言っていた。
・・・それでいいの?
多少の犠牲は,誰が払うと言うんだろう。どうして,やむをえないと言えるんだろう。
同じ人の生命なのになぁ。
家族を失った人たちの悲しみを,心の痛みを,
考えた事があるんだろうか,と思う。

貿易センタービルで亡くなった人たちの多くは,
こんな最後のメッセージを送ったんだって。
「自分に何があっても,君への愛は変わらないからね。」
「あなたに逢えてよかった。」
「ありがとう。君のおかげで、自分は幸せだった。」
「自分がこれからどうなるかわからないけど、僕は、君の幸せを祈ってる。」
人ってさ、こんな風に自分の事よりも,
相手の事を想う気持ちを持ってるんだよね、本当は。

悲しくて,悲しくて,痛々しくて,でも,TVから目を離せない毎日。
早く終わって欲しいと,願うばかり。


...



 

 

 

 

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