4つの季節を重ねながら

2003年09月08日(月) らでぃっしゅぼーや

このところだいぶ涼しくなってきたし、仕事の忙しさも山場を終えた気がするし、というわけで、夏のあいだずっと冷蔵庫で休眠させていたぬか床を目覚めさせることにしました。

母がわたしの知らないあいだに密閉蓋をしてしまっていたので、表面にはうっすらとかびがっ! ちょっとショックでしたが、それを全部取り除いたら、その下はへんな色になっているわけでもなく、へんな匂いがするでもなく。

パリで語学学校留学中にホームステイをしていたころは、マダムが手作りジャムにはえたかびをすくって、「これは腐っているわけじゃないのよ。これを取り除けばまた食べられるの」と言っているのを聞いて


    「え〜、それをわたしに食べさせるのぉ???」


と思っていたものですが。(^^;;

でもでも、たしかにジャムの味が変わっていたわけではなく、食後にお腹を壊したこともなく、そういえば昔お正月の鏡もちも青かびの部分を取り除いて食べたっけ、と思い出したりして。

ぬか床のかびも入念に取り除き、念のため容器を別のものに入れ替えて、よぉーくかき混ぜ、にんじんの皮をすて漬けしておきました。冷蔵庫から出したてのぬか床の冷たかったこと!

2日目、本来ならもう少し捨て漬けするべきかな〜と思いつつ、ぬか床の色や香り、手触りをみて大丈夫そうだったので、試しにきゅうりとにんじんを漬けてみました。

翌日に取り出したきゅうりは。。。


   不快な匂いや味ではないけれど、ちょっぴりへん!



後で理由がわかったのですが、へんな味と感じたのは、ぬか床から取り出したばかりのきゅうりが生温かかったから、なんです。(笑)

いままでは涼しいときに漬けていたので、取り出してすぐに食べられたのですが、いまはまだ気温が高いので、取り出したあとしばらく冷やさないと美味しくないんですね。

この日は冷やしてもまだ味に深みがなかったのですが、4日目に漬け上がったきゅうりとにんじんは「我が家のぬか床完全復活!」といった味になっていました。

休眠中はほんと、ただ冷蔵庫に入れていただけ、です。

まあ、こんなにお手軽だからこそ、なまけもののわたしにも続けられるのですが。。。。

久々に食べはじめるとやっぱりおいしくてサラダ代わりにたくさん食べてしまいます〜。(ごっきげん!(^-^))

実家では母が嫌いだからという理由で圧力なべの使用を禁止されているのですが、やっぱりぬか漬けを食べはじめると玄米を食べたくなってしまうので、そのうち母とけんかするしかないでしょう。。。


そして今日は調子にのってらでぃっしゅぼーやの無料お試し野菜を頼んでみました。

実家の近くには生協も含めて5つのスーパーがあるのですが、売られている野菜や果物の味は全滅!と言うしかないほどまずいのです。しかも果物はまずいだけじゃなくて高い。

こう言い切ってしまうのは作っているかたがたにはほんとうに申し訳ないのだけれど、まずいものはまずいんですよね。とくに果物は不必要に甘くて、なんの栄養もなさそうな味。食べても身体に力を与えてくれるようなエネルギーはまったく入ってこない感じ。

フランスにいたときは夏の暑い日には果物をたくさん食べると体力が復活したのにな〜。

日本でも地方に住んでいるかたたちは路地裏などで直産品を買えばおいしい野菜が手に入るかもしれませんが、実家の近くでは難しそう。

母は宅配も基本的に嫌いなので、無料お試しセットのあと本格的に注文を開始したらこれもまた騒がれる可能性極大ですが、あんまり理解がなかったら家を出ればいいや、ということで。


   1〜2週間後に届くというお試し野菜、とびっきりおいしいといいな〜。



2003年09月05日(金) 終わりかけの夏


前回の日記が「夏の準備」だったのに、今はもう、夏は陽が出ているあいだだけ、沈めば秋の気配がただよう季節になってしまいました。

今年の夏はそれほど気温の高くない日が多くて、高温多湿が苦手なわたしはほんとうに「神さま仏さまに感謝!」という気分でした。

それほど暑くはなかったけれど、快晴の日に海岸でロケなんかもしていたので、いまでは腕はすっかり真っ黒。まるで小学生のときみたいな色をしています。(笑)


このところすっかり仕事日記と化していたので、今日はひさびさに別の話題。

8月の末に、お友だちとトートバッグのオーダーに行ってきました。



   shibaf



というお店。お友達から紹介されたサイトに、ここのバッグのことが載っていて一目惚れ。すぐに上記の URL にアクセスしてみると!


もぉ〜〜〜〜〜、素敵!!


色合わせのセンスがあまり日本人っぽくないというか、逆に着物を着ていたころの日本人みたいというか。

トートバッグなんて直線ばかりのバッグはおそらく自分でもちょっとがんばれば縫えると思うのです。でもここで売っているようなバッグを作ろうと思ったら、生地選びに膨大な時間をかけて探しまわらなければなりません。

そして、わたしがこのサイトを見たときにちょうど Web Shop で販売されていたバッグに惚れ込んでしまったので、オーダーを決意した次第。

オーダーに行くまえ、いったい何日そのバッグを表示させては眺めていたことでしょう。(苦笑)

わたしがオーダーしたのはこのページの上段の右2つと下段の左の写真の表地でポケット布はちょっと違うもの。

このバッグ以外にもアトリエでいろいろと見せていただいたのですが、どれも本当に素敵で、ずいぶん迷いました。

アトリエを訪れているあいだじゅう、スタッフのかたたちのセンスのきらめきをため息をつきながら見せていただいている、といった感じ。


そして色合わせのセンスになにかポジティヴなエネルギーを感じるのです。


現代アートと呼ばれて、ギャラリーや美術館に展示されているものにはないエネルギー。見る人を元気にさせる力。

美術評論家のかたたちは認めないかもしれないけれど、わたしにはこれこそアート!と思えるなにかがある。

出来上がってくるのが本当に楽しみです。



     *          *          *




ずーっとむかし、まだフランスに行くまえに買った本を読み返しました。

買った当時はとりあえず最初から最後まで読んではみたけれど、「なにもわからないな〜」としか思えなかった本。

当時のわたしにとって中沢新一氏が書くことの50%くらいはいつもわからなかったので、この本はそれがたまたま100%になっているだけかと思って、そのまま本はとっておきました。

いつか、わたしにもっと教養が身についたら、もう少しわかるようになるのかな〜?、とそんなふうに思っていました。

ひさしぶりに読んでみたら、大部分が人間と自然との関わりについて書かれていて、ちょっとびっくり。(笑)

だって、タイトルこそ「観光」だけれど、サブタイトルは「日本霊地巡礼」なんですよ。(爆)

御本人は「エコロジー」という言葉を否定的な意味で使っているのだけれど、わたしにとってはこの本で中沢氏が表現しようとしていたことこそ「わたしにとってのエコロジー」でした。

細野晴臣氏との対談集なので、音楽好きの人にも楽しめるかも。



P.S. 筑摩書房さま
わたしが買ったときは 990円だったのに、いまでは。。。文庫本なのに大台に乗ってしまったのですね。。。カラーのイラストや写真も多く入っているから?



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