今回の旅のなんとも不思議で対照的な人たちとの出会い。 いったいどちらの人生がしあわせでしょうか。。。
まるで行きの機内で熟読した稲盛さんの『生き方』の本の内容を、 そのまま、生身の人を通して見せてくれたようです。
短い旅の間は、まるで人生の縮図のようにいろいろなことがおこります。 たとえどんなことがあっても、そこには深遠な意味があり、 思いもよらないところに人との出会いがあります。
もしかしたら、私だって、あのガイドのS氏のように、自分の気づかないところで、 人に不快な思いをさせているかもしれません。 でも、一方でYさんのように光となれる可能性もあります。
今年ももうすぐ終わりのときに、 このような反省と希望を次の年につなげていけること、 そして、新しい年に向かって、私自身に与えられた仕事に真剣に取りくみ、 仕事を通して、心を磨き、成長していければしあわせです。
すべてのページからたくさんのことを与えていただいた稲盛さんのご本ですが、 私が大好きなページを今年の最後にこちらに載せさせていただきます。
今年も一年、皆様にはたくさんのことをいただきました。 本当にありがとうございました。
「一般によく見受けられる考え方は、労働とは生活するための糧(かて)、 報酬を得るための手段であり、なるべく労働時間は短く給料は多くもらい、 後は自分の趣味や余暇に生きる。それが豊かな人生だというものです。
そのような人生観を持っている人の中には、 労働をあたかも必要悪のように訴える人がいます。 しかし、働くことは人間にとって、もっとも深遠かつ崇高で、 大きな価値と意味をもっています。 労働には欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性をつくっていくという効果があります。 単に生きる糧を得るという目的だけではなく、 そのような副次的な機能があるのです。 ですから、日々の仕事を精魂込めて一生懸命に行っていくことが最も大切で、 それこそが魂を磨き、心を高めるための尊い『修行』となるのです。 日々の仕事にしっかりと励むことによって、高邁(こうまい)な人格とともに、 すばらしい人生を手に入れることができるということを、 ぜひ、心にとめていただきたいと思います。
稲盛和男著『生き方』より
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