ルーファスライブ当日、昼間は「Release The Stars」の歌い出し、「Why do you keep all your stars in from your studio on Melrose Avenue?」でおなじみのメルローズ・アベニュー(なんというか渋谷と原宿を混ぜて平たくつぶしたような感じのとこでした)に出かけまして、フリマなんぞを眺めつつ「オールド・ハリウッド・イズ・オーバーだよウキウキ!」と過ごしておりました。 ちなみに私はその日、朝からやる気満々でルーファスのジュディTシャツ(マイクバージョン)を着ていたのですが、そしたら帰りのバスで、おじさんに「ちょっときみたち、今夜のルーファスのショウに行くの!?」と声をかけてもらえましたー!ワーイ!やったね!それと「ハリウッドボウルは寒いからジャケットが必要だよ!」ってアドバイスもいただいた。 しかもそのあと、ハリウッド通りがレッドカーペットで通行止めになったからバスが予定より手前で曲がるってこともおじさんが教えてくれました…。全然アナウンスなんて聞いてなかったから、あぶないとこでした!ありがとうおじさん…ルーファスファンはみんないい人だね…!
Will Callで確保していたチケットを無事入手して、それから物販で大興奮。とりあえず超ステキなプログラム2部(ふっふっふ)に、煙草バージョンのTシャツ、ポスターを買う。Tシャツはオレンジの方がおしゃれっぽいけど黒Tシャツの背中にはいっている日付がどうしても好き! あとは一応ジャケットは着ていたけどものすごい寒い予感がしたので、ハリウッドボウルの厚手肘掛けも購入。行く先々で金を使いまくる桐野さん。でもコンサート中は本気で寒かったので、これで命拾いしました…。
続く「 When You're Smiling」で、ルーファスが、下手から、小走りで登場!!!!小走り!「アビエイター」で見せたような小走りっぷりです!その走り方でなんだかわたしはもうクラクラしました! わたしはそれまでルーファスをPC画面越しの映像でしか見たことがなく、いわゆるバーチャルアイドル状態だったわけで、ほんとうに見られることが信じられなくて、前日も「あールーファスがじつは米国が作り出したこの世のかわいいものをぎゅっと集めた最終兵器のホログラムだったらどうしよう…」と無駄に悩んでいたのだけど、ある意味、ほんとうにルーファスはこの世のかわいいものをぎゅっと集めた最終兵器でした。ひとつひとつのしぐさがもうエンジェルなんだよね…! 厚みとか、普段あんまり見ない足の動きとか、じーっと見てるといろいろリアルで、ほんものなんだな〜!としみじみ思うと嬉しくてたまりませんでした。
続けて「 Almost Like Being in Love」を歌い、そのあとMC。第一声は「Not in Kansas anymore!」。(これは映画「オズの魔法使い」の名台詞で、どれくらい名台詞かというと「君の瞳に乾杯」くらいの名台詞なので、みなさんもどっか別の場所に行ったときには第一声に「ここはカンザスじゃないみたいね!」と使ってみましょう。) ちなみにルーファスは紺のベルベットのジャケットに白のフリルブラウスに白のパンツで、胸にはお決まりのでっかいブローチ。かなり涼しかったけど歌って踊ってはやっぱり暑いようで、すぐ脱いで上下白の格好になってました。脱ぐときは「I'm gonna STRIP」とか宣言してました。 あと話のオチとか照れたりするたびにすぐ髪の毛を両手でバババッとかきむしっていたので、登場時はバッチリきめていたヘアスタイルが瞬時で崩れてました。あんまり見たことなかったけど、あれはクセなのかな〜。
それからロサンゼルスに挨拶して、小さい頃ママのレコーディングについてロスにきたときにプールで溺れかけたけど、ママは日焼けに忙しくて気づいてくれなくて、代わりにBetty Buckleyとゆー女優さんが助けてくれたそうで、「あのとき死んでたらここにはいませんありがとう〜」みたいな御礼を言ってました。Betty Buckleyさん自身はそのことをまったく覚えていなかったそうですが、今度ルーファスの「Cigarettes and Chocolate Milk」をカヴァーするそうです。
↑私が撮った写真はこのサイズが限界…!
前半戦の曲では個人的に「 Puttin On The Ritz」が好きなので、きれのよいヴォーカルを堪能できてよかった!フランスライブの音源が息切れしまくりだったのにくらべると、この日の喉の調子はわりと良かったようです。あと前半のシメの「 San Francisco」は最高でした。歌い出しの 「I never will forget, Mmmm...Jeanette MacDonald 」 のとこでものっっすごいためたり、サビはおもいっきりコミカルなふりをつけて歌ったり、とにかく遊び心たっぷりで、自由自在。ときどき男らしいドスのきいた声でこぶしのきいた歌い方をしたりもして、なんだかドキドキしてしまったわ!
その次の「 I Can't Give You Anything But Love」では、前置きに話がありました。どっからきたデータなのか私は知りませんけど、1961年のジュディのライブに来た男の85%がゲイだったそうとか(まさか出口調査じゃあるまいし…)。そのときはゲイであることが違法だったけど(今でも場所によっては違法だよね、とルーファスはおちゃめに追加)、それでも愛を貫き通した、同性愛という一種の『反逆の力』を持った人々の歌として彼らのために歌う、とか言ってました。 これが、また、すごかったです。歌はもちろんなんですが、間奏のあいだ、肩をすくめて腕を組み、じっとうつむいたまま動かないルーファスの姿が、さびしくってせつなくって、もう、往年の大女優のようでした。あれが愛しか武器を持たなかった、運命に逆らうすべを知らずただ耐えるしかなかった、か弱い人間の悲しみであり、強さなんだな…!! 普通のルーファスのライブと違い、ジュディシリーズではルーファスのこういうパフォーマーとしての一面が特に強く出ていて、ほんとうに生でみることが出来てよかったと思います…!
次の「Come Rain Or Come Shine」は、歌う前に指を組んで「Please Judy!」とお祈り。何かと思いきや、めっちゃむずかしそうでした、この曲。だってリズム隊がサンバ調なのに、上に流麗なオーケストラが乗るんですよ!この曲は原曲にけっこう大胆なアレンジをしたそうで、指揮者(イケメン)は見事にまとめてたけど、最後の方ちょっとルーファスは失敗してたなー。お祈りがきかなかった…。
「A Foggy Day」の前には「Do you like Foggy Day? , I like Foggy Day」という一人芝居を4回くらい繰り返してたんだけど、あれは何だったんだろう… 「Zing! Went The Strings Of My Heart」はものすごいかわいかったです!バラッドもよいけど、こーいうウキウキする曲が特にかわいかった!ルーファス自身がかわいかったしね!
「 Over The Rainbow 」では、ルーファスのお母様Kate McGarrigle登場。ケイトも普段はフォークシンガーっぽい格好だけど、この日はドレス姿で髪もアップにしてとってもきれいでした。しかも慣れないハイヒールでバランスとりながらよろよろ登場。おちゃめでかわゆい。 お母さんがいるからか、妙にリラックスした雰囲気のルーファスは花道(て呼んでいいのかな?)の真ん中に腰を下ろし、お姉さん座り。(途中であぐらになってましたけど)そのまま歌いました。 プログラムによるとこの曲を小さいころからお母さんと歌ってたそうなので、そう思うと、この晴れの舞台で、こういうくつろいだ雰囲気での親子競演というのはなかなか感動的ですなぁ。ほんとうに虹の向こうまで行けそうな感じでした。 そしてラストでは会場のライトも虹色に!
次の「Swanee」では一気におちゃめモード前回。 「 After You've Gone 」ではジュディの娘、ローナ・ラフト(どピンク衣裳ですごい迫力)が登場し、ルーファスは多少気圧されつつも、歌いながらふたりで押し合いへし合いのコントをやってておもしろかったです! シメの「 Chicago」は、お決まりの「Where?」に対して「シカゴー!」って答えられてうれしかったなぁ〜!
それからルーファスが着替えで引っ込んでる間、ローナが一曲ソロを披露して、ふたたびルーファスがものすごい柄のバスローブで登場。一瞬からくさ模様か?と思うような柄。どこで売ってんのあれ。 先に舞台に出たルーファスが「カモンガールズ!」って言ったらマーサとケイトも出てきました。ママはやっぱり慣れないヒールでヨロヨロと。ママがピアノに座って、ウェインライト兄妹はピアノのまわりに座って、まずはマーサのソロ。始まる前にルーファスが結婚おめでとうってことと、「今日のマーサきれいでしょ!?」ってお客さんに自慢してました。そこでママが「あなたはマイスタージンガーよね、バスローブ姿の…」ってつっこんでた。なんかいいキャラしてるな、ママ。 マーサが歌う「 Someone To Watch Over Me」はやっぱりすばらしかったです!あんまり好きじゃなかったなんていう感情はどこへやら、もう一回ききたかったので嬉しかった。あのふるえるような声がたまらなくせつないですなぁ!
そして最後におまけで、もう一回「 San Francisco」! 前半の終わりのがすっごい楽しかったから、もう一回見れて得した気分でした!そのころには声も枯れてきてたけど(ウェインライトさんはそろそろタバコをやめた方がいいと思います)、まあそのへんはお笑いでカバーということで、バスローブめくってパンツ見せたり(黒ビキニ!!!!)、舞台に倒れてもがきながら歌ったり、とにかくサービスたっぷりでした。
■ACT 1 Garland Overture When You're Smiling Almost Like Being in Love Do It Again You Go To My Head Alone Together Who Cares? Puttin On The Ritz How Long Has This Been Going On? Just You, Just Me The Man That Got Away San Francisco
■ACT 2 That's Entertainment I Can't Give You Anything But Love Come Rain Or Come Shine You're Nearer A Foggy Day If Love Were All Zing! Went The Strings Of My Heart Stormy Weather (vocals by Martha Wainwright) You Made Me Love You / For Me And My Gal / Trolley Song (Medley) Rock-A-Bye Your Baby Somewhere Over The Rainbow (with Kate McGarrigle) Swanee After You've Gone (with Lorna Luft) Chicago
■ENCORE Get Happy Carolina In The Morning (vocals by Lorna Luft) Someone To Watch Over Me (vocals by Martha Wainwright) Every Time We Say Goodbye San Francisco (Reprise)
突然ですが。わたしは中学3年ごろエアロスミスに人生を捧げていました。 Nさんと話していたらエアロは「I Don't Wanna Miss a Thing」のイメージしかないとおっしゃるのでそれはもったいない!と思い、ちょっとエアロ映像をべたべた張りつつ、ちょっと語ってみようのコーナー。 わたしは最近(といっても10年前か)のNine Lives世代なので、Rocksがいちばん好きだよとか、もともとエアロ好きですとゆー方にはものたりないかもしれないのですがご容赦ください!
ゲフィン所属時代の3作品「Permanent vacation」「Pump」「Get a Grip」も大好きですが、やっぱりいちばんオススメはアルバム「Nine Lives」でしょうか…。勢いがあって捨て曲無しなんで、桐野家のドライブ時BGM率がいちばん高いアルバムです。エアロのメロディだけでもすばらしいのに、インド風味とこれでもかというほどのキラキラゴージャスサウンドが加わって、とっても楽しい。スティーブンの歌声もこの頃どんどん深みが増してるし。 シングル化されてない曲でも、自由自在なシャウトが延々と続く「Ain't That a Bitch」や、イヤなことがあったとき心にしみる、とびっきりやさしい「Kiss Your Past Good-Bye」など、どれも個性的な名曲ぞろいなので、ぜひ聞いてみてほしいです! 「Nine Lives」はジャケットとインナーの絵も、多少気持ちわるいですがすっごく凝ってておもしろいので、ず−っと眺めてても全然あきません。中学の頃よく模写してました。(ただ元々のジャケットはなんか宗教団体から文句が来たため、途中から変わってしまいました…残念)
それではビデオをべたべた貼ってみます。 「Falling in Love」「Full Circle」「Hole In My Soul」「Pink」は上記の「Nine Lives」収録曲です!
Jaded
エアロのお金がかかってるゴージャス系ビデオは見ていてほんとに楽しいです。美少女、宮殿、召使い、サーカス、動く本。チャラチャラした衣裳でスカーフがヒラヒラしてるスティーブンがかわゆいかわゆいかわゆい。「I'm the one that jaded you!!」でのキメ顔はさすが! ジョーさまが急に暖炉で燃えてるのはちょっと笑える。
ガリ勉のいじめられっこが仕返しする話で、アメリカのハイスクールって怖いなー!ブルブル…というかんじの内容ですが、曲がほんとに美しいから聞いてほしいです……。むしろビデオに気を取られて曲が聞き流されてしまうのが惜しい。 ずっと前に雑誌でストーンズvsエアロみたいな特集があって、音楽は対決するものではないと思うのですが、エアロはすべてにおいて見事に負けてました(笑)。しかし、スティーブンの書くロマンチックな歌詞!というポイントだけは高かったです。確かにエアロはバラッドでの韻や表現がどれも素敵でうっとりしてしまいます。 この曲も、「Take a walk outside your mind〜」からのたたみかけるような盛り上がり、サビの 心にあいた穴が俺を永遠に苦しめる そこは何も育たない不毛の庭 穴があいた、何も知らなすぎた俺の心に おまえの愛はバラの咲かないとげ という流れ、盛り上がりが頂点に達したときにキメる「blowin' out the flame!」の絶叫。 ほんとうにロマンチックで美しすぎます!
■ラグビーワールドカップ 9月8日(土)22:15 J sports Plus オーストラリア vs 日本 9月12日(水)24:30 J sports Plus 日本 vs. フィジー 9月20日(木)27:30 J sports Plus ウェールズ vs. 日本 9月25日(火)24:30 J sports Plus カナダ vs. 日本