M&S

2004年10月31日(日) 大嫌いだ。もうやっていけない。

彼への不満が爆発した日。
全て自分のペースで進めようとする彼についていけない、と感じてた。
大学の学祭で踊った後、同じチームの仲良しさんに相談。
溜まった不満をぶちまけた。
「じゃ、俺んちで鍋やるべ」
仲良しさん、仲良しさん彼女、私。
三人でキムチ鍋をすることになった。

鍋をつつきながら文句を言う私に二人は
「○○は言わなきゃ絶対わかんないよ!!」と。
そうかなぁ、そうだよなぁ…と思いながら鍋を食べ終わり、寝ることに。
部屋が暗くなった後も話は続いた。
そこで私が至った結論。

「メールに不満をぶちまける」

カツカツカツカツとメールをつくり送信。
すぐに電話が鳴る。

2時間ほど延々と話し合い。
初めて彼が「ごめん」って言ってくれた日だった。
なのに引くに引けなくなった私はむかむかしたまんまだった。

そこに仲良しさんが一言。
「今から来て!!っていいなよ」

「…今からこれるの?」

「行くから」

「別にこなくていいよ。もう寝るし。」

「わかった。おやすみ。」

外は大雨。絶対に来るはずがない。おやすみって言ったし。
そんなことを仲良しさんと話していると。
玄関のドアが開いた。



彼が来た。



同様しまくる私。
喜ぶ仲良しカップル。


『俺らはロフトに移動するから、後は若いもん同士で・・・』

「ちょっとやめてくださいよ」

そんなことを言っても無駄なわけで。
彼と二人、下で寝ることに。
近寄ってくる彼から逃げ回る私。
反応が無くなると蹴る私。
はっきり言って最低すぎる私。
変なやり取りが朝まで続いた。
私の気持ちも落ち着いてきたから、素直に彼に抱かれた。

「ごめんね」

彼がまた謝った。

「別に」

全然かわいくない私。
でも、彼の気持ちがどれだけなのかすごくよくわかった。
私がこんなにひどいことしても怒らない。
全部受け入れてくれようとする彼。
こんな人と付き合うのは初めてだ。



この事件以来、彼はすっかり変わった。
私のことをなんでも一番に考えてくれるようになった。
どうしてそこまでしてくれるんだろう、って思うようなこともしてくれる。
その分、私も彼に尽くそうとしてる。
でも、彼が私にしてくれることには全然かなわない。
あの喧嘩があったから今の関係があるんだと思う。
彼はすごい。
それしかいえない。


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