例年同様階下の家族と過ごしてきました。
そして・・・ 今年最後の最後にだーりんに たくさんたくさん泣かされてしまいました。
もう大丈夫。という私 いーや。まだ泣き足りないんじゃないのか。とだーりん
さんざん追求され わざと泣かされました。
今のうちに 今年のうちに 泣いておけ。枯れるまで泣いておけ。
泣くだけ泣いて、来年まで引きずるな。
そう言われ、ぐしゃぐしゃに泣きました。
泣くだけ泣いて。 寝室に引っ込もうとする私を リビングに引っ張ってくるだーりん。
泣け。泣いておけ。今しか泣かせないぞ。 来年になったら 「いつまで泣いてるんだ!」って言うぞ!
わかってる。 だーりんも泣きたいのに泣けないでいる。
さんざん泣いて、やっと年を越せそうです。 最後の最後にけじめをつけさせてもらった気がします。
ありがとう。 あなたが居てくれて良かった。 来年もよろしく。
みなさまも良い年になりますように。
今日はあの子の火葬の日。 ほんとうに、さよならなんだね。 ほんとうに、これで君はお空に帰っていくんだね。
とーちゃんはかーちゃんの気持ちを思って 君のこと、何も言わないけれど きっとあの日のことも、今日のことも忘れてはいないと思う。
かーちゃんも口には出せないでいたけど せつない気持ちを隠すために お酒もたくさん飲んじゃった。 ついついタバコにも火をつけちゃった。
結局、いっぱいいっぱい泣いちゃった。 ほんとうに、さよならだと思うと悔しかった。
でも、かーちゃんは大丈夫だよ。 心配しないで、帰っていいんだよ。
また、いつか必ず呼ぶから。 また、いつか来てくれるよね。
いつまでも忘れないよ。 いつまでも愛してるからね。
今年の札幌の冬はヘンです。 一昨日に今年初のドカ雪が降りまして あっという間に銀世界になったかと思ったら 今日は朝に雨が降ってまして、道路はシャーベット状態です。 なんなんでしょうかね?今年はホントに。
あれから。 ずいぶんと落ち着きを取り戻しました。 来年は新天地探しをするという目的がはっきりできたせいで 気持ちも一新に新年を迎えるぞと思えるようになっています。 これも病院のおかげ、病院さまさまです。←皮肉?
まぁ、暮れ正月をのんびり過ごせるのは 実に実に10数年ぶりのことですから この際ですからゆっくりTV三昧といこうと思います。
だーりんは私の転職の意思が固まったのを機に 私より積極的にあちこち求人チェックしています。 細かく選り好みしなければ、看護師の募集は 結構ちょこちょこと必ず出ているのを見て
「みなみちゃん、いいねぇ。 手に職があると働くとこ、たくさんあって・・・」
手に職があったって、この年になると そんな甘いもんじゃないんですけど・・・;
ま、焦らず2〜3ヶ月プーするくらいは覚悟するから 腰据えて働けそうなとこ探しなさいと言ってくれてます。
できたら、今後の事も考えて託児所ついてるとこがいいよね、とも。(笑)
だーりんもネバギブ精神でいてくれてるみたいです。 不安だらけだった最初の妊娠から比べたら だーりんも腹が据わったのか、今回のことがよほど無念だったのか すっかり頼もしくなったというか、父性に目覚めたのか 年をとったというか。(笑)
私の過去や、年を考えてのことだったのかもしれませんが 結婚した一昨年まではわりと 「子供が居なくても2人だけで仲良くやっていけばいい」 という感じであまり積極的じゃなかっただーりんですが 今じゃ来年の子作りの時期まで考えている始末。 ずいぶんと、変わってくれたもんです。
でも、嬉しいですよ。私の気持ちを汲んでくれて。 すべては、新しい職場でやっていけるようになってからなんですがね。 というか、職、見つかるかっていうのが一番なんですがね。(爆)
そんなわけで、私は元気です。 来年も、元気でいきます。
今日は診察の日でした。 だーりんが 「なんなら俺も一緒に行くかい?」と 言ってくれたのですが ここのところのだーりんは 休みの日もずーっと引きこもりに近い私に とことん付き合ってくれています。
そして今日はだーりん夜勤です。 そこまで付き合ってもらうわけにはいきません。 あの日以来初めてだーりんと別行動してみることにしました。
順調に回復しているようですが まだ出血が残っているので 完全に体が戻るのには2ヶ月はかかると言われました。 日常生活は全く普通でOKだそうです。
今日の診察の際、社会保険事務所に出す書類を 書いてもらいました。 12週以上経過していれば、出産一時金が請求できるのです。 お金なんて・・・と思うところもありますが いつまでもくよくよして、このまま年をまたいでしまうのも イヤだったので、今年のうちにすべてきっちり済ませてしまいたかった。 このお休みの間に、年内に、動いておきたかった。
書類をもらってそのまま社会保険事務所へ。 事務所は職場の目と鼻の先にあります。 一人で運転して、こんな遠出をしたのは久しぶりです。 せっかくここまで出てきたのだから 職場に顔でも出してこようかな・・・とも思いましたが やっぱり、まだみんなと会うのがツライ気持ちがあります。 同僚たちが心配してくれているのがわかるだけに 会ったらやっと落ち着いていた感情がまた揺らぎそうで。
結局、そのまま家に帰ってきました。 久しぶりに長く運転して出かけてきたせいか 肩と首がひどく凝っています。 うどんを作って遅い昼食をだーりんと摂っていると 職場から電話がありました。
休職届けを書いて欲しいと総務から言われたらしく 届出用紙をFAXするので、書いて郵送して欲しいとのこと。 それで、休む期間は一ヶ月でいいかどうかの確認の電話でした。
一ヶ月の休職、という事にしてもらっていましたが 先週、退院するときに 病院からも軽作業なら復帰しても良いと言われていたため 私は元気になったら、一ヶ月経つ前でも早めに復帰しようとも 考えていました。 いつまでもみんなに迷惑をかけるわけにはいかない、と思っていました。
でも、今日の電話では同僚がかたくなに休めと言うのです。 「体もそうだけど、精神的に落ち着くまで休みなさい。 本当なら最低8週間は休む権利があるんだから!」
・・・なんだかあまりに休めと強調するので どうした?と聞いてみました。
どうやら、上から何か言われたらしい。 うちの病院、また1月いっぱいで退職する人が続出したそうです。 人がやめていくのはもう日常茶飯事な病院です。 今に始まった事じゃないですから、それはいい。
ただ、それでますます人手不足になってしまって 部長に一ヶ月と言わず、体調が良ければ 早くに復帰してきてくれないか私に聞いて欲しいと言われたと。
それで同僚がカンカンに怒っていたのです。 流産をした職員まで、かりだそうとするなんて。 いち職員の精神的なダメージの事など 考えてあげられない病院なのか、と。
・・・・。 それを聞いたとき、早く復帰しなくちゃと思っていた気持ちが あっというまに醒めていってしまいました。 アテにされているうちが花。 そうは思ってはいましたが今回ばかりは違います。
必要とされている、というより 良いように利用されてるだけなんだな、と。
私は職場の同僚たちのことを考えて早く戻ろうと思っていました。 病院はどうでも、ずっとフォローしてくれていた同僚たちに 迷惑かけた分を、心配かけた分を、恩返ししようと その気持ちから、早く戻ろうと思っていました。
だけど・・病院のためにという気持ちはありません。 あくまでも、同僚たちのためにです。
そこまで、病院に貢献する必要があるのでしょうか? そして、今後またいつか妊娠できたとしても この病院に勤めていたら、またこうやってせかされて 使われていく気がして不安になりました。
同僚に「最低一ヶ月の休職をする」事にしてもらって電話を切る。
その場にいただーりんも事情は飲み込めたようです。 だーりんは、これを機会に職場を変わったらどうかと言っています。 というより辞めろと言われています。 いつもいつもこうやって、ことごとく病院の体制に 私がうんざりさせられいるのを見てきて またいつか、妊娠した時を考えたらこのままこの職場で 働かせているのは不安でしょうがないと。
だーりんから最初それを提案された時には まだ、私の中では決めかねていました。 せっかくここまで勤めてきた職場。 慣れたところを離れてまたいちから新たにやっていく不安。 どこも同じように不平不満は出る。 もう少し、もう少しやってみてから・・と思っていました。
でも、今日の事で心が決まりました。 来年、春をめどに職場を変わろうと思います。 考えてみたら、年がら年中あちこちの雑誌や新聞に 求人広告が出ている病院なんてうちくらいのものです。 それだけでもどれだけヘンな病院かわかります。 流産だったとはいえ産後の職員まで 休みを充分にとらせてもらえないなんて、ひどいよね。
ちょっと、被害的ですかね。 甘えてますかね?私。 もっと過酷な労働条件のところもあるのかもしれませんが 今回のことで、見切りをつけられました。 遅いくらいなのかもしれませんけど。
2003年12月24日(水) |
流れゆく時間のままに |
最近の私。
先週までは バカみたいに明るく笑っていたと思ったら 泣くつもりはないのに急に勝手に涙が出たりと ひどく情緒が不安定でした。
だーりんがその度黙って頭をなでてくれて それに任せてしくしく泣いていたりしてました。 泣く、ということは体力消耗するのですね。 泣くだけ泣いたらそのままソファで眠ってしまって 気づいたらだーりんが毛布をかけてくれてたりすることが たびたびありました。
最初のうちは、だーりんと一緒に夜、布団に入って 眠ろうとしていたのですが どうしても夜中の3時前後になると うなされて目が覚めて、真っ暗な寝室で また現実を思い出して朝方まで眠れなくなったり 夜の早い時間から眠るのが怖くなったりしていました。
無理して眠る事ないんだよ、とだーりんに言われ 今、まったく時間や日にちの感覚がありません。 一ヶ月の休職を職場から勧めてもらったのをいいことに 毎日毎日好きな時に眠って、好き勝手なことをして。
本当はいけないことなんでしょうけど 最近連日ビールなどを飲んでしまっています。 お酒に逃げる、というつもりはないんですけど 気分転換したくってついつい。 アルコール依存の気はないつもりですよ。 そこまで溺れる事はしないです。
堕落した生活だな、と自分でも呆れてます。 わかってます。 わかってはいるけれど 今は自分が何をしていいのか、わからない。 思いつくまま料理をしてみたり 思いつくまま買い物してみたり 思いつくままゲームをしてみたり 思いつくままPCを繋いでみたり そして疲れに任せて眠ってみたり。
だーりんも今はそれでいいんだよ、と言ってくれています。 ワガママ放題でごめんね。 もう少し、このダメダメな生活に浸らせておいてくださいね。
職場とこの日記と階下の家族以外には まだ今の状態を知らせていません。
私やだーりんの友人にはまだこちらから知らせる事が なかなかできないでいます。 みんなきっと心配してくれるのがわかるだけに 余計に伝えられないでいます。 言わなきゃいけないのだけど・・・まだどうしてもできません。
階下の家族もみんな心配してくれています。 玄関先で、お母様に会った時 私の体と心をとても心配して声をかけてくれました。 いっぱいいっぱい励ましてくださったんですけど 嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちと、また悔しさを思い出して 泣きそうになるのを堪えるので精一杯で 何も返事ができず、頭を下げる事しかできませんでした。
またあんな風に直に励まされたら、また泣いてしまう。 それが怖くて、友人には話せないでいるのです。
あれから一週間たちました。 なんだ、まだ一週間しかたってないんだ、と思う反面 一週間もたっちゃったんだ、とも思えます。
もう体は妊娠前と大差ない状態に戻った気がします。 妊娠していた時の体の重さをもう忘れてきています。 人の体の回復力はすごいなと思います。
出血も日に日に少なくなって、お腹の痛みもほとんどありません。 心もだいぶ不安定さが少なくなったような気がします。
あの子のことを、忘れるつもりもないし 忘れたくはないと思っています。
悲しみが薄らぐ=あの子を忘れてしまう
人それぞれの考え方でしょうけど 自分が元気になったら、あの子がかわいそう、と 思ってしまいなかなか立ち直れない人もいるでしょう。 でも、私はそうは思っていません。
あの子のためにも、元気にならなくちゃと思うのです。
そう思えてきているのには理由があるのですが 最近、眠っている間に、よく同じ体験をします。 姿も何も見えないけど、肩、というか首周りに ほんのり暖かい感触を感じるのです。 あれはあの子なのかな・・・?と思うのですが 目が覚めても不思議と悲しさはありません。
都合の良い受け止め方かもしれませんが 「また、来るからね。大丈夫だからね。」と 私に伝えてくれてるのかな・・・?と思えて仕方ないんです。
まだ、あきらめるな、と言ってくれたのでしょうか。
そんな事を少しづつ思えるようになってきている私です。 だーりんにも今後の事を話せるようになっています。 また、頑張ろうねとお願いしました。
「今度は男の子の名前も考えておかないとダメだね。」
女の子とばかり思い込んでいただーりん。 今回のことでそれが一番悔やんでいたみたいです。
長いお休みをもらったのは、失業以来のことです。 この間にいろんなことを考えて いろんなことを準備して、いろんなこと乗り越えて 来年にはまた、いつもの私に戻っているといいなと思います。
この一週間のうちに メールやカキコをたくさんいただきました。 ちゃんと目を通しています。ありがとうございます。 心配かけて本当にすみません。
人の優しさが身にしみます。 心から嬉しいです。感謝の気持ちを込めて
みなさんに、Merry X'mas
やっと迎えた病院での朝。 廊下から次々と出勤してくる病棟の看護婦さん達の 元気な挨拶が聞こえてきます。
外来診察前に先生がやってきて回診。 そのあと診察室で診察し、子宮の状態をチェック。 退院の許可をもらいその後の説明を受けました。
体は出産したのと同じ状態なので 今後の生理はいつくるかはわからないこと。 今回のことで次回の妊娠の時は子宮の頸管を 縛る処置をした方がいいかもしれないこと。
それを聞いた私は思わず聞いてしまいました。
「私は・・・今後も妊娠を望んでいいんでしょうか?」
前回のこととこれで2回目の流産です。 もうあきらめなさい、と言われるのを覚悟していたのです。
先生はあっさり 「3ヶ月以降なら可能ですよ。 むしろ体が忘れないうちに間を空けない方がいいかもね。」
正直今は次のことなんか考えられないのですけどね。 不謹慎かと思われたかもしれない。 でも私の中では今回のことは「無念」の何ものでもなかったのです。 前回の流産を乗り越えて、安定期に入るまで順調で やっと心から赤ちゃんを迎える体制を整えていたはずなのに こんな結果になってしまってだーりんに申し訳なくて。 私が若かったら昨日の今日で こんなにせっかちな質問なんかしなかったでしょう。
そのあとすぐだーりんに電話して迎えに来てもらい 清算を済ませて病院を出ました。 ただ、まっすぐ帰るわけにはいかないのですけどね。
今回は死産扱いなので きちんと私達で赤ちゃんを弔ってあげなくてはなりません。 死産届と赤ちゃんを受け取りその足で区役所へ。
本当は赤ちゃんが眠るその小さな箱を ずっと抱いていてあげようと思ったのですが だーりんが車に乗る時 「本来乗るはずだったところに寝てなさい。」と 後ろの座席に箱をそっと置いたのです。 チャイルドシートこそまだ用意していませんでしたが だーりんなりの思いだったのかもしれません。
区役所に届けを出し、埋葬許可証をもらう手続きをしました。 私はどうしてもその場にいられなくて 離れたところの椅子に座って待っていました。
しばらくしてだーりんが戻ってきて お骨を拾いますか?と聞かれたんだけど、どうする?って。
私はとっさになぜか首を横に振ってました。 もし骨なんて傍に置いたら思い出してしまう。 だーりんがまた窓口に戻ってから なぜか涙がぶわーっとあふれてしまって 人もたくさんいるし見られちゃうと思い抑えてたんですけど だーりんが書類をもらって戻った時には もう抑えようがなくなっててだーりんを慌てさせてしまいました。
「お骨なんて・・・残るの?あんなにちいちゃいのに・・・」
110グラムしかないちいちゃな体なのに 骨を拾うだなんて・・・あんなにちいちゃいのに。 あのちいちゃな姿を思い出し、切なくなってしまったのです。
「うん・・・だからね。残らないかもしれないから どうしますか?って言われたんだよ。」
そのあと火葬場までの道のりは なんとなくお互い無言になっていました。
今回だーりんの前で泣いたのはこれが初めてです。 昨日もだーりんの前では泣きませんでした。 どうしてかわかりませんけど 泣いてしまったらきっと立ち直れなくなりそうで怖かったから。 そんな姿をだーりんに見せて心配かけさせたくなかった。 だーりんもあえて私には慰めるような言葉や 泣かせるような話題には触れないでいてくれた。 今の私にはそうしてくれた方がありがたかった。 悲しみにくれてしまうと、ガタガタと崩れていきそうで。 泣きたくなかった。耐えていたかった。
火葬場に着いて書類を出し受付。 22週以前の赤ちゃんは 日を決めてまとめて火葬になるそうで 30日になるとのこと。
その時まで赤ちゃんをお預かりしますと言われて 小さな箱を渡し、お願いしてきました。
だーりんは夜勤だったので 家に戻ってから少し休みました。 私も昨夜はほとんど寝ていないので3時間ほど眠りました。
だーりんが夜勤に行ったあと 一人でいるといろいろ考えてしまいそうだったので 真夜中に掃除をしてみたり ゲームで気を紛らわせたり
とにかく何かしていないといられない状態で 眠気がくるまでベッドに入れませんでした。
一息つけてソファに座ると ツーンとした痛みが胸に走ります。 おっぱいが張ってきているのです。 吸ってくれる赤ちゃんは居ないのに。 ちゃんと体はお母さんになってるのを感じて また思い出したように涙があふれてきます。
そして泣きながら マタニティウエアや下着などをまとめて クローゼットの奥の方にしまいこみました。
結局体が疲れてやっと眠れたのは朝方。 それでも3時間もすると目が開いてしまい 夜勤明けでだーりんが帰ってきたときは起きてました。 前まではあんなに眠気が常にあったのにね。
仕事はしばらく休むことにしました。 一ヶ月の休職です。 仕事に復帰して忙しい方が、逆に気が紛れるのかもしれませんが 体よりも周りの優しさや同情に触れるのが精神的に 今はつらいのです。少しの間だけそっとしていて欲しいのです。
こうやって淡々と日記を書いているのですが 正直、まだ自分自身もピンときていないのです。 お腹に居ないのがまだ信じられないというか 寝て起きたら夢だったりして、とか思ったりもしています。
でもすでに今日、お腹周りがきつかったジーンズがラクにはけました。 お腹は確実に小さくなってしまったのですね。
今の正直な気持ちは 「悲しい」というより「くやしい」のです。
もしもっと気をつけていれば・・・ もしもっと早く病院に行っていれば・・・ もしかしたら・・・今も元気にこのお腹に居てくれていたかも・・
そんな気持ちがあります。 でもそれをだーりんは考えるな、と言います。 もうそれを悔やんでも仕方ない。 誰も悪くない、誰のせいでもない。 自分を責めてはいけない。
だーりんは優しいです。 言葉はなくても思いは感じます。 私が崩れてしまわないように一歩距離を置いてくれています。 赤ちゃんの事はほとんど触れないでいてくれます。 私はそれを冷たいとは思いません。 だーりんなりの、優しさなんです。 いつものように、何もなかったように明るく振舞ってくれる。 それで今の私を保っていられているような気がします。
本当に本当に残念なことに。 お腹の赤ちゃんはお空に帰ってしまいました。
12月17日のことでした。 いつものように仕事をしていたのですが どうもお腹の張りがいつもより強い感じがしました。
昨日からお通じがなかったので、そのせいもあるのかな、と その時は気にしてなくって。 でも、やっぱりなんとなくいつもより強い。 そのうちじわっと下着に何かついた感じがして トイレに行くと真っ赤な出血が・・・
もうその時は動揺しまくってしまって 同僚に知らせてそのままかかりつけの病院に電話。 車椅子で玄関先まで運んでもらってそのまま直行しました。
タクシーに乗っている間にも お腹の張りはどんどん強くなっていくのがわかりました。 ただただ心の中で祈るばかり・・・ 「もうとーちゃんもかーちゃんも オマエがやって来る準備も覚悟もできてる。 でも、今はまだダメだよ。まだまだ早すぎるよ。 がんばって・・・・お願い。」
病院に着いて、まず尿を採るよう言われたのですが 採ったおしっこが真っ赤なのを見た看護婦さんが すぐ診察台に入れてくれたのですが 先生が診察するかしないかのうちに バシャーッと水風船が割れた時のような音がしました。 大量に破水したのです。
超音波で赤ちゃんを見ると 心臓は動いてはいるけれど時々止まるのがわかりました。 もう子宮内にはほとんど羊水が残っておらず こうなってしまったらもう助からないと言われ 出してあげないといけない、と・・・・
それを聞いた瞬間はすぅっと目の前が真っ暗になりました。 泣くつもりはなくても勝手に涙が流れてきました。 絶望する、というのはこういうことなのでしょうか。 泣いても何をしてももうどうしようもない虚無感。
そのまま即入院となり、病衣に着替え陣痛室に寝かされて 先生から説明を受けました。
考えられるのは子宮の入り口の筋無力症。 ただその割には子宮の頸管が長いので もしかしたら何かの感染や炎症が原因かもしれない。 普通なら今の時期はぴったりふさがっているはずのものが 私の場合少し開いてしまっていたと。 そこから卵膜が飛び出して破れてしまったのではないか。 けれど普通は少し開いた程度では破水するほど卵膜は飛び出てこない。
それらを考えると、子宮の収縮が結構強かったのでは? お腹、前から張ってなかった? 無理しなかった?重いもの、持ったりしなかった?
・・・愕然としました。 お腹の張りは妊娠のはじめっからちょくちょくあったし 休めば治まっていたのでこんなものだと油断してたんです。 安定期に入っていたし、油断してたんです。
私がもっと早くに気づいてあげていたら もしかしたら・・・・ 私のせいなんだ・・・
そのうちに、同僚からの連絡を受けただーりんが 陣痛室にやってきてくれて、一緒に今後のことを聞きました。
とにかく破水してしまったので 子宮にいつまでも赤ちゃんをおいておくと 感染症などの恐れもあり危ないこと。 赤ちゃんはある程度育っているので 普通の分娩のようにして出してしまうこと。 羊水がほとんど残っていないので 胎盤より先にうまく赤ちゃんが出てくれるか難しいこと。 胎盤が先に出てしまうと大出血の恐れもあること。
あとはあまり覚えていないのですが とにかくいろいろと問題があることを説明され これからそのための前処置をすると言われました。
子宮の中に足りなくなった羊水の代わりの風船と 子宮の入り口を広げるための機械を入れられたのですが もうすでに赤ちゃんの足が出てきてしまっていて なかなかうまく入れられずすごい時間がかかった気がします。
子宮の張りが結構強いので あとは自然に子宮入り口が開くまで待つことに。 分娩が終了するまで、陣痛室で待機。 だーりんもしばらく傍にいてくれました。 お互い何も愚痴を言わず、赤ちゃんのことも言わず・・・ ただただ普通の会話をしていた気がします。 こうなった以上、何を言っても仕方ない 悔やんでも、赤ちゃんは帰って来ない。 誰も悪くない、誰のせいでもないんだ、と。
時計をみると3分おきに陣痛のような痛みと 強い張りを感じるようになりました。 本当に出産とおんなじなんだなぁ、と切なくなってしまいます。 本来なら、この先元気な赤ちゃんの産声が聞けるはずの痛みなのに。
苦痛に顔をゆがませていると 傍にいただーりんがそっと私の小指を握ってくれました。 恐る恐る、そぉっと・・・ だーりんは優しい。だーりんの赤ちゃん、ちゃんと産んであげたかった。
入院に必要なものを用意してきてくれるように頼んで だーりんにいったん戻ってもらってから30分くらいあと。 その時はやってきました。
12月17日、午後4時16分。 110グラムの男の子でした。
看護婦さんに 「ダンナさんに赤ちゃん見るか聞いてみる?」 と聞かれたのですが、見せなくていいと断りました。
ちゃんとした成熟児とはやはり違うことは私はわかっていますが 何もわからないだーりんには見せるのは酷だと思ったからです。
全部の処置を終えて、病室に戻ってきたのは 午後6時になろうとしてる頃でした。 だーりんはずーっと待っていてくれてました。
夕食がすでに運ばれていて だーりんに勧められるまま箸をつけたのですが あまり食べられなかった・・
出血の状態を見て良ければ明日には退院できると言われたのですが 私は今すぐにでも家に帰りたい気持ちでした。 だって病室のすぐ前は新生児室があるのです。 元気に生まれた赤ちゃんの泣き声を聞くのがつらかったのです。
そんな気持ちをだーりんもわかっているようで 少し困った顔をしてました。困らせるつもりはなかったんだよ。 そういえば、去年の12月も、ここでこうしていたんだよね。 12月って、私達にとって何か悪い時期でもあるのかな。 何か因果のようなものを感じずにはいられません。
面会時間いっぱいまで、だーりんは居てくれて そのあと消灯時間がやってきました。 看護婦さんが薬を持ってきてくれて飲みました。
おっぱいが張ってくるのを抑える薬。 本当に出産とおんなじなんだなぁ、と思いまた切なくなりました。
消灯後はずーっとTVのイヤホンをつけてました。 こうするといくらかは赤ちゃんの泣き声が聞こえないから。
体は疲れているのだけど全然眠れない。 夜中に何度も「早く家に帰りたい」と思いました。 ほとんど眠れないまま、朝になるのをただただ祈ったのです。
うー。ちょいと寝不足; しかし仕事してたら眠いもクソもありゃしません。 でも今日と明日頑張ったら2連休が待ってます♪
今日もちょっとした話し合いがありまして いつもより終わるのが遅くなってしまったんです。 帰りの車の中で時間を見たら 夜勤2番目のだーりんの出勤時間が迫ってます。
あーれー〜〜、この調子だと 今日は顔見れないかも〜〜〜( ̄◇ ̄;
なんたって昨日夕方からすれ違いのままですしね。 このままだと明日の夜までだーりんに会えない。
車を飛ばしたくても道路はアイスバーンだし まだまだ死ぬわけにはいかないし(笑) 仕方がないので、携帯からだーりんに電話。
実はね。 昨夜ゴハンを食べに行ったのがすでにだーりんが出勤したあとの 時間だったんで、連絡してなかったんですね。
だーりん、怒ってないかなぁ?ってちょっと心配だったんですよ。 なのでおそるおそる機嫌を伺いながら電話してみたのです;
み「えーと、今どこですか?」
だ「まだ家に居ますよ」
み「あのーちょっと遅くなったので間に合いそうもありません。」
だ「あ・・そうですか。わかりました。」
うええ〜〜ん;;なんかぎこちないよぅぅぅ;;;;; 怒ってるのかなぁ?呆れてるのかなぁ??
ちょっと間が空いて私が次の台詞をあれこれ悩んでたら
だ「・・・・・ふりょぉ。」
み「へ???(聞き取りにくい」
だ「不良〜〜(笑)」
み「うっ!!!Σ( ̄ロ ̄lll)」
ちくしょ〜、やっぱ言われてしまったか! でも、怒ってないみたい。呆れてはいたかもしれないけど。(爆) だーりんはこういう人とのつきあいには理解があるのはわかってました。 心配だったのは何も連絡入れなかったってことが 私にとっては悪かったかなぁ、って気持ちがあったのね。 ましてや今、普通の体じゃないわけだし そんな体で夜出歩いてるのも良くない事だと思ってるかもしれないし。
あー、でも怒ってなくって良かった〜(安堵 そこでしばしのお別れとばかりに電話でいってらっしゃいをすることに。
み「じゃ、元気で・・・・・」
だ「はいはい。そっちもお元気で。(笑)」
何だこの会話は。(汗 でもそういう気分だったんだもーん。
で、とりあえず晩ご飯調達して家路についたらば ちょうどだーりんが車に乗るところでした。 顔が見れた!良かったー(爆)
み「もう行くの?」
だ「うん。こんな不良と付き合ったらうつっちゃうし♪(* ̄∀ ̄)」
結構、根に持ってんじゃねーかよ!!!!Σ( ̄ロ ̄lll)
( ̄◇ ̄;なんでこんなに遅い時間に更新しているのかと言うと。
休日だったんですが会議がありまして夕方出勤しまして さっきまで同僚たちとゴハン食べてくっちゃべってたから。 同僚はアルコールかっくらってましたけどね。ははははは! 私はひたすらシラフでお相手してましたの。
だーりん、夜勤なのでとっくに居ません・・
不良妊婦ですいません。(切腹←それはヤバイかと;
今日は二人ともぼーなす支給日♪ 今回のぼーなすは今後の出産準備のためにとっておこうと思っていたので 即、だーりんに大半を預けました。 自分で持ってたら使っちゃうしねー;
ここのところ今までの遅れを取り戻すかのように 連日雪が降っておりまして、道路はつるつるです。 そのために冬靴がどうしても必要になってしまったので ヒールなしのブーツを買いました。
そしてそのままだーりんと駅前へおでかけしまして アカチャンホンポなる店に初めて足を踏み入れました。 今回は赤ちゃんのもの、というより 私のものを買うのが目的だったんですけどね。
こないだ大きいサイズのものを何点か購入したんですけど やはりお腹が目立ってくるとどうしても普通の服だと不恰好なんですよ。 そこで種類も豊富だというこのお店まで連れてきてもらったわけです。
いやー、目からウロコでした♪
高い、ダサい、数少ないというイメージだったマタニティウエアでしたが 迷うくらいいろんなデザインがあるある。 居場所が無いような雰囲気で隅っこで座っているだーりんそっちのけで どれにしようかなー、と物色しまくる私。 お値段も予想をはるかに上回るほど安いんですもの。
結局、迷いに迷ってワンピースとジャンパースカートを1点づつ ブラも今使っているワイヤー入りのだと苦しくなっていたので カワイイデザインのを2枚買っても5000円以内でおさまっちゃった!
今の妊婦さんはいいなー、と思いましたねー 昔はあんまり専用のものって無かったし高かったし 妊婦さんの下着もババくさいのしかなかった気がします。 時代は変わったのですね・・・(しみじみ
大満足で店を出てきたんですけど この際だし、今年は挑戦してみるべきだと思っていた事が ひとつあるのですよ。(* ̄∀ ̄)
年末ジャンボ宝くじ。
妊娠中って運が二人分だとか言われてるじゃないですか。 今年はそれにあやかって買ってみようと思ったんです。
私はもともとあんまりギャンブルもくじの類も 興味なくってどっちかと言うと
「当たりもしないものにお金かけるのはアホらしい」
って思ってた方なんで、今までも自分で買ったりしたこと無かったんです。 でも今回はなんとなーく買う気になったというか だーりんにも期待されてるのもあって(笑)買ってみました。
2箇所の売り場から連番20枚とバラ10枚購入。
100万・・・とはいわないけど それなりに当たってくれるといいなぁ(* ̄∀ ̄)
これ。 ↓ ↓
だーりんの、パジャマ代わりのTシャツ。 もうすでにTシャツじゃないです。
ボロ布です。
それでも着るんですよ。(;ロ;) いつもいつも洗濯するたび、干すたび
「捨ててやりたい、このボロ布・・・( ̄ー ̄;)」
という欲望に何度かられたことか。 でも、でもね???
絶対捨てちゃダメ!!
とだーりんに固く止められてるんです。(;ロ;) なんでこんなボロ布がいいんだろう・・・
洗濯して乾くとなーぜーか、必ずこのボロ着て寝るんですよ。 かぶって着るけどどっから頭と腕を通せばいいのやら と言う感じで悪戦苦闘しながらなんですよ。 これしか着るのがないないって言ってますけどね?
どう見たって気に入ってるとしか思えないような執着ぶり。 なので最近はあきらめて、大事に大事に洗ってあげてます。(笑)
でも、こんだけボロだと 洗うたびに穴がどんどん広がってくし増えてくし。 干すにも「パンッ」としわのばしたくっても 今にも「ビリッ」といきそうだし、こわごわですよ、まったく。
でも、このボロのメリットがひとつ。
だーりんにくっついて寝る時 脇の穴から手を入れて背中や胸を直にさわさわできること♪(爆)
これが気持ちいいんだなーー(* ̄∀ ̄)
だーりんは 「穴広がるーー!!やめろぉぉー!( ̄▽ ̄;)」
と焦ってますけどね。(* ̄∀ ̄)
やめられませーん!(* ̄∀ ̄)
いや〜、夕方まで寝ておりました。(爆) お休みだったので、昼間のうちに日記更新するつもりが 気づいたら・・・・ソファで。(;ロ;)
今日は検診の日でした。 夜勤明けで帰ってきただーりんと入れ替わりに
「じゃ、ちょっくら・・・じゃないな。 たっぷり行ってくるわー」
とだーりんに一声かけて母子手帳持って、病院へ。 さてさて、お腹の子は元気でいるのでしょうかねー。
案の定待つこと一時間半。 中待合に呼ばれてさらに40分待ち。(; ̄ー ̄A 本来なら、待つのが苦手な私。
でも個人の産婦人科だとはいえ とっても評判がよろしい病院なので お腹の子の為にも、ここでお願いしたい。
もう、覚悟の上さ。ははははは;
今日は第一回目の鼻骨検査。 超音波の機械がいつものとちょっと違う。 どうやらこれが「3D超音波」つうやつのようです。
映った赤ちゃんのあちこちのサイズを計測。 頭から尾骨の長さは13.5cm。 重さは40グラム、だそーです。
40グラム!?
で、では、この著しい体重増加は何だろう・・・汗。 とっさに頭の中でそう思ってしまった。(爆) 妊娠前に比べてすでに私4キロ近くも増えてるんですよ。 先生はまだ何にも言わないんですけど これからはホントに気をつけないとならないなと 赤ちゃんの画像を見ながら気を引き締めました。
計測が終わったあとは 心臓の血液の流れを調べました。 それまで白黒だった画面が切り替わって 心臓や臍帯や胎盤の血流が 青と赤の色がついて表示されます。
おぉー、スゴイぞー!!
で、肝心の赤ちゃんの心臓を調べるのに 先生が心臓の部分をマークしようとするのですが・・・
それを避けるようにうにょうにょ動く動く。(汗
先生何度かトライするのですが 「ダメだ・・・動くなぁ・・・(苦笑」
結局、詳しく調べる事ができませんでした。 な、なんて落ち着きのない子なんだぁっ!
ま、次回にしましょう。と言われて心臓検査は終了。がっくし。 今のところは順調です、とは言われたものの 「でも、まだわからないところもあります。」と ちくりと釘を刺すような言い方をする慎重な先生。しくしく; でも、確実じゃないことはヘタに手放しで 簡単に大丈夫って口にしないところが 逆に安心してお任せできると私としては思いましたよ。
そしていよいよ、赤ちゃんを3Dで見ることに。 普通の超音波画像を固定して3Dに切り替えます。 その際、お腹に当ててた超音波の機械が
ギュルルルルルルルルルルルル
と音立てて振動したんで 最初私のお腹がぎゅるぎゅるいってるのかと思って焦りました。(笑)
画面が黄色っぽく変わって 赤ちゃんが立体的に映っています。 おぉぉー!すげーーー!!!!!
そしてそのままぐる〜〜〜っと 赤ちゃんの姿を360℃方向から見ることができました。 わー、ちゃんと手の指が5本あるよ!!! 横顔を見る限り、鼻もそれなりに高いみたい。(笑)
そして体育座りしてるような格好がいじらしい。(笑)
なんだかね。 傍目で見たら「グロい」の何ものでもないんでしょうけどね。 私にとっちゃ、「かわいい」んですよ。どう見ても。 心の中で「カワイイ〜カワイイよ〜〜」と思って見てました。 一生懸命動いて、一生懸命お腹で育ってくれてる。
とーちゃんも、かーちゃんも頑張っているつもりだけど お前がいっちばん頑張ってるよ。ホントに。 不意に涙目になっちゃって焦りました。あぁ、でもカワイイ。(爆)
こんな親バカです。ごめんなさい。
そしていつもの内診。 下からも超音波で見てもらったんですけど どう頑張ってもちっちゃこい足しか映らない。(汗
「うーん、今上の方に居るみたいだねー どうやっても足しか見せてくれません。 旅に出てますね。(笑)」
先生・・・そんな言い方って・・・。( ̄▽ ̄;) そんなわけで、今日はたっくさん画像プリントしたのを 頂いて来ました。 今までのものも全部とってありますけど これって感熱紙に印刷しているので 日にちが経つと消えちゃうんですってね。 なのでちゃんと記念に残るようにプリントしなおさなくっちゃ。
血液検査も異常なし。 足のむくみが結構気になっていたんですが 尿たんぱくは出ていないので、様子見ててOKだそうです。 仕事しているから仕方がないけど、気になったら 横になるのが一番だとも言われてきました。 次回はまた4週間後です。
なんにせよ、無事に育ってくれててかーちゃんは安心です。(笑)
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