まつや清の日記

2005年11月30日(水) クロヤツシロランを踏み荒らした静岡県

 昨日、クロヤツシロランについて県の独自判断で専門家と称する方々による調査を行っていた問題で、今日の朝7:30からの本部前での住民団体と県との話合いに同行しました。「とにかく、テントの中で」と迎える秋田勝空港部参事に、「測量がきのうのように今日も行われるのであれば、ここで話し合いをしても無意味」と35条調査をの今日の計画を確認すると調査続行の発言。「だったら、営巣木のところで保護対策についての回答を聞く」と住民グループは秋田参事らと現地に。

 途中、藤田副本部長に連絡を取るも見つかりません。ところが、何と、営巣木に到着するや小川幸広班長の測量隊が30名が赤道で測量器をセットし始めているではありませんか。「この対応は何なんですか」と住民団体グループは猛然と抗議。クロヤツシロラン調査は中断しましたが、35条調査を強行。激しいやり取り。谷から上がってくる測量班らしき人間に身分証の提示を求めるも無視という法律違反。

 県側の言い分はこうです。専門家に現地を歩いてもらいアドバイスを受けた、2人3グループで専門家=判定人2人できのうは10ヶ所程度発見、今日も調査してマーキング。このマーキングした部分を踏み荒らさないように慎重に35条調査を粛々と行っているというものです。これに対して、住民団体は、既に自分達が発見した場所にクロヤツシロランが踏み荒らされ無くなっている、また、彼らの発見した二つのマーキングの間にクロヤツシロランが存在している、これは明らかにこの区域全体のクロヤツシロランの調査の専門性を疑わせるに十分であると指摘。

 したがって、まず調査を行った専門家の名前を明らかにする事、全国レベルでの専門的調査方法を確認する事、環境部自然保護室と協議する事、その事を前提に改めて調査方法を提示する事、それまでこのエリアの調査を中断する事を申しいれました。激しいやり取りをやっている間にも、すぐ目の前で杭をうつ、ミスが明らかになっているにもかかわらず35条調査を続行するなど余りの挑発的姿勢と無神経さにさすがに怒りが心底沸いて来ました。

 激しく抗議、冷静に説明をしてこのエリアの35条調査は中断させました。しかし、通称・205高地の住民団体側のバリケード付近では300本以上の物件調査が住民グループ監視団手薄の中強行され、茶畑周辺、住民グループの目の届かないエリアではドンドン35条調査が進みました。通称・嘴(くちばし)では、1時強行突入されるなど、昨日と違った県の強行姿勢が目立ちました。

 マスコミ取材は昨日に比べ極端に減り、住民グループ側も参加者がやや少なく、劣勢は免れませんでした。しかし、地権者及び住民グループの35条調査を食い止める意思は固く、明日も元気に現地行動が続きます。一方で、明日は県議会本会議。現地に連携して、知事に申し入れを行います。9:00に県庁前にお集まり下さい。



2005年11月29日(火) 地権者・大井さんの果敢な主張

 地権者である大井寿生さんが、測量の開始前に、どうしても谷和美空港部長に会って伝えたい事があるので同行して欲しいとの要請があり、5:50分に静岡を出発し、7:00にとんがり帽子のテント村本部前の駐車場に着きました。

 今日の闘いは大井さんの申し入れからはじまりました。応対した谷部長は、請求自体の趣旨は理解するが、身分証提示は各々の調査時点で行うとして、大井さんが主張した全職員の本部前での身分証提示と対立しました。しかも谷部長がその法的根拠を「県の顧問弁護士がそう言っている」として法的根拠を具体的に示せなかったことから文書で示すべきとの議論に発展し、最初の文書、修正文書となりました。今回は、手続重視の方針で臨んだわけです。ビデオ班も同行しました。

 これは、26日の土地収用法政策研究会で、収用委員会審議に行政側の瑕疵を示すあらゆる資料を用意し、論点を明確にして臨むべきとのアドバイスがあったからでした。大井さんの「全員の身分証を提示しないと言うのは、人の家にやってきて玄関で挨拶するのが礼儀なのに、玄関で挨拶しているうちに、裏口が空いているからと勝手に裏口に入るようなものではないのか」の指摘はポイントを突きました。

 10:30まで3時間のやりとりがありましたが、結局谷部長は、大井さんの主張をうけいれず平行線状態が続きました。そうこうしているうちに、測量を開始を宣言する役割の小松幸雄空港建設事務所長がこっそりと事務所から出発しようとしている姿を発見し、小松所長とのやりとりがはじまりました。しかし、藤田泰秀副所長が既に通称・205高地と呼ばれる近辺で35条調査の宣言を行ったとのことで本部から離れました。

 同時刻に通称・くちばしと呼ばれる鋭角の2叉路近辺で石田博専門官、大井さんの茶畑入り口に岩崎富男管理対策室長らがじんどり、本部ゲート前で監視活動と計4箇所で測量隊と対峙しました。その中で、石田専門官は、伐除許可証を持たずに立ち入ろうとしてる事も明らかになりました。それぞれの場所で様々な地権者の声、住民の声が訴えられました。

 しかし、午後3時過ぎに4箇所での対峙とは別に、県の別働隊が着々と測量をはじめていました。対峙はある意味で陽動作戦でもあったようです。谷部長は記者会見で「2、3割程度を残して調査を終えた」と述べたとの事ですが、現地での感覚は、2,3割程度の測量実体ではないかと思いましたが、甘かったようです。

 特に、オオタカ営巣木とそのエリア内のクロヤツシロランの専門家調査がはじまっていて気がついた監視団が強く抗議しました。これは25日にオオタカ調査会と自然を守る会が絶滅危惧種1Bと指摘されるクロヤツシロランを発見したのでクロヤツシロランの同定まで測量を控え、29日までに保護対策を示すべきと申し入れしていたからです。この約束違反に、明日7:30本部前で保護対策を文書にて回答する事を申し入れしました。

 今日の参加者は50人ほどで心配された雨も早くにあがり、比較的暖かい1日でした。多くの方々に是非とも、現地監視団に加わっていただきたいと思います。朝は、東名集中工事で7:00前に入らないと間に合いません。5:50事務所前から出発しますので参加可能の方はご連絡下さい。ただ、防寒対策はしっかりして頂きたいと思います。

※申し入れ文書は、以下の通りです。
「静岡県を起業者とする静岡空港整備事業において行われる土地収用法第35条に基づく調査に対して、下記土地の所有者として土地収用法35条第3項の規定によって同調査の際に準用するとされる、土地収用法第15条第3項の規定に基づき同第1項に定められた身分の証票の提示を、下記土地に立ち入ろうとする県職員及び調査員、記録員等の委託業者のすべてに対して請求する。
 これより下記土地に立ち入ろうとするすべての者は、土地所有者大井寿生に対して定められた身分証票の提示を行うこと。この請求による身分証票の提示を行わずずに行われた立ち入り及び調査は、土地収用法第35条による調査の適正な執行の要件を満たさない不当なものとみなす。 2005年11月29日 土地所有者 大井寿生」






2005年11月28日(月) 明日から強制測量

 明日から強制測量です。今日は臨時議会で、職員の給与条例が提案され議案質疑と反対討論を行いましたが、昨日は空港現地集会で疲れ残る中での議会活動でした。討論の中で空港問題を触れたかったのですが、さすがに議案とは外れる為、討論にいれる事が出来ませんでした。

 どんなイメージの測量反対行動になるのか、イメージが掴めません。とにかく、現地に行ってみるだけです。500人の測量隊に対して谷空港部長が何を訓示するのか。彼らなりの14日間のシュミレーションを想定していると思いますが、相当な奇襲作戦もありうると想定しています。

 18年間戦い続けた反対地権者の方々と共に悔いのない闘いに馳せ参じたいと思います。現地での監視行動に1人でも2人でも参加していただきたいと思います。朝6:30静岡駅口集合です。

※※今日の質問と原稿を速報にアップしておきます。



2005年11月27日(日) 4人の地権者の余裕に新たな決意

 空港はいらない静岡県民の会、静岡空港・建設中止の会の共催による現地集会が開催されました。300名くらいの参加者でしょうか。天気も良く集会日和り、風が結構強く、風向き次第ですが、飛行機ホントに飛べるのかな―・・・・。

 来賓として公共事業チェック議員の会から、前衆議院議員の川辺川ダム利水訴訟団副団長の松野信夫さん、佐々木憲昭衆議院議員、阿部ともこ衆議院議員からの発言を頂きました。県議会議員ということで梶野議員と私が紹介されました。

 地権者4人が登壇。それぞれに味のある発言をやってくれました。18年間の闘いが地権者一人一人に刻んだ歴史が浮かび上がります。司会の池ヶ谷さんは、思わず涙がこぼれてきたとの事で、大きな感動でした。
 
 全国各地からのアピールのあと、県民の会の桜井事務局長、島野共同代表から現状と今後の活動方針、閉会の挨拶があり、デモで終わりました。問題は、29日からの闘いです。2周間の闘いはどのように展開されるのか。

 集会の後、昨日からの参加組の方々と制限表面区域の「地権者応援キャンペーン」であるアピールボードを見に行きました。ベニア板16枚を使ったすばらしい壁画がありました。森の中にはいるとオオタカの営巣木やヤツシロラン群生の区域には立ち入り禁止の表示があります。

 205高地と呼ばれる一番高い標高点中心に様々な抗議のアピールがあります。嘴と呼ばれる区域にも「地権者応援キャンペーン」であるアピールボードがあります。測量班が昇ってくる緊急道や金属ハシゴがあちこちに作られていました。

 この険しい地形の中で空港部はどのような作戦で2周間を乗りきろうとしているのでしょうか。闘いがいよいよはじまります。



2005年11月26日(土) なかなか、ごとう和さんの応募漫画作品『この胸に聞け』

 ごとう和さんの『この胸に聞け』という静岡空港の第1次強制測量をテーマにした講談社応募作品が、映像として本邦初公開で公開されました。この政策研究会は、私の会派「市民の風」も主催になっています。さすが、プロの漫画家です。

 やはり、実際に土地収用法を適用された地域の方々の意見はいろんな意味で参考になります。川辺川ダムでの収用委員会での収用却下の決定が何故出されたのか、松野信夫さんのお話でよく分かりました。

 そして、土地収用法を考えるというこの研究会、問題提起を立川市議会議員の大澤豊さん、東京都世田谷区木下泰之区議会議員にして頂きました。が、他地域での課題をその地域で住民がどのようにして解決しているか。勉強になります。

 来賓として沼津の高架化に反対している住民団体の代表の加藤益久さんからのアピールがありました。いよいよ、来週、署名を市長に提出するそうです。沼津市といえば東部の中心、この町で起きている事、一体何が起きているのでしょうか。

 民主主義という制度の実現がいかに難しいか。誰しも分かっていても何も変わらない、この現実に異議あり!の声。とにかく、叫び続ける以外に具体的な対応は難しいものがあります。御意見、お待ちしています。

 



2005年11月25日(金) 静岡空港制限表面区域内にヤツシロラン発見、強制測量は延期すべき

 榛原オオタカの森・オオタカ調査会と静岡空港予定地の自然を守る会は、29日からはじまる第2次強制測量を前に以下の2点の申し入れました。
1、オオタカの誘導がはかられるまで、営巣地周辺に立ち入って測量調査することを中止する。
2、来年の開花時期にヤツシロランの種類の同定を行い、相応の保護対策をとるものとする。

 オオタカが制限表面区域に営巣していることは、既に周知の事実です。35条調査のために、500人にも及ぶ大量の人員が2周間も立ち入ることとなれば、いくら非繁殖期とはいえオオタカの繁殖に大きな影響を与えることが懸念されていました。県のいう保護エリアへの誘導(引っ越し)と言いながら目的は達成されていません。実は、オオタカは、今年も同じ区域に営巣しましたが、その巣は住民グループが作った人工巣なのです。

 岩崎管理対策室長は、「測量に当たっては、オオタカの営巣を配慮して、影響を最小限に静謐に測量をしたい」と述べました。しかし、9月5日から10日現状を見れば、反対派とのもみ合いは再び再現されるわけで、このエリアの測量中止する以外に方法はありません。一方で「様々なシュミレーションを想定しているがこの場で話すわけにはいかない」の一点張りでした。

 住民グループは、オオタカだけでなく、つい最近、営巣木の近辺でレッドデータブックで絶滅危惧1B類の「近い将来野生での絶滅危険性が高い」ヤツシロランを発見しました。そうなりますと、オオタカに配慮した測量だけでは不十分で、足を踏み入れること自体が問題になります。勝山整備室長は、「当然、ヤツシロランは保護の対象で、改変区域であれば移植するなど対策が必要になります」、と。

 が、「実際、専門家の方々の意見を聞くこと含め調査が必要になるが、29日の測量前までにとかの対応は、今、ここでは答えられない」とのことでした。住民グループとしては、29日前までに県は検討すべきであることを強く要望して会を終わりました。話合いは、13:30から15:00、16:00から17:00と2回に分けられて行われましたが、28日の臨時議会準備で2回目は冒頭参加だけでした。

 いよいよ、第2次強制測量が近づいて来ます。

 



2005年11月24日(木) 独占禁止法第45条1項にもとづく措置請求書

 11月22日付で、静岡空港反対運動に関わる28名が、静岡空港本体工事の談合の疑いありとして独占禁止法第19条違反で、独占禁止法第45条1項に基づく措置請求を公正取引委員会に行いました。請求代理人を藤森克美弁護士、渡辺正臣弁護士、塩沢忠和弁護士、阿部浩樹弁護士が引きうけてくださいましたが、本日、藤森弁護士と空港いらない静岡県民の会の桜井建夫事務局長、幹事の田村茂樹さんと私で記者会見を行いました。

 昨年度の包括外部監査結果報告書として、静岡県外部監査人山田博久氏より静岡空港の本体工事に関して談合の疑いが指摘されていました。本来、このような報告がなされているなら、議会として100条委員会を設置するなど真相の解明に努めなければならないところですが、22日に終了した決算特別委員会としてのこの問題への指摘はなされていません。

 私自身、議会の一員としても自らの力不足を露呈するものですが28名の一員として請求人に加わりました。報告書には次のように書かれています。

 「契約金額が10億円を越える大規模工事については、毎年ほぼ同一の2共同企業体(大手ゼネコンである”鹿島”を中心とする共同企業体および”大成”を中心とする共同企業体)が落札している。入札参加業者が7〜8社という少ない中で、落札業者はこの2共同企業体に偏っている。・・・・空港本体工事の入札をとりまく上記の状況は、極めて不自然と思わざるを得ない。」

 静岡空港は29日から12月12日まで第2次強制測量が行われますが、このような談合が現実にある事がハッキリするとすれば、土地収用の事業認定そのものの前提が崩れます。早急な公正取引委員会による調査が行われる事を期待するものです。

※※今日は、午後から大井川ゼロエミッション事業の白紙撤回を求める「飯淵の環境を考える会」15名による環境部長との話合いが行われました。議員は私だけでなく鳥澤議員も同行してくださいました。議長への陳情追加署名も手渡されました。この問題も空港同様「ぼたんの掛け違い」という表現がぴったりの事業進捗状況です。署名が1061名から3041名にも広がり、環境部長の「県と大井川町と住民と同じテーブルで議論ができるように努力する」の発言を引き出しました。今後に注目です。



2005年11月23日(水) 「女性国際戦犯法廷」とNHK裁判

 10月3日の静岡新聞の屋山太郎氏の論壇『朝日の主張、説得力欠ける』の中で「女性国際戦犯法定は弁護人もいないめちゃくちゃな裁判で、主催者は過激派」という表現に対して一人の女性読者が抗議がしたことがきっかけで、「「女性国際戦犯法定」と「静岡新聞・論壇」問題を考える会」が結成され、今日の集会が開催されました。参加者は40名くらいだったでしょうか。かなりの緊張感を強いられました。

 抗議に対して、静岡新聞社は11月15日「謝罪文」を発表しました。市民団体側は、この謝罪に対しては静岡新聞の良識ある態度と評価していますが、このテーマでの投稿と社内研修も要請していていて、課題が残されているようです。問題は、この原稿を書いた屋山太郎さん自身が、どのような反省をしているか、寄稿を依頼している相手方の原稿への編集権がどのような約束事になっているのか、です。

 集会は、4部構成で、問題のNHKビデオ上映、「考える会」のこれまでの経過、フリーカメラマンの李・文子さんからの「在日朝鮮人で「慰安婦」であったソン・シンドさんと私」と題する報告、「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン)の代表の西野留美子さんから「NHK「女性国際戦犯法定」番組改ざん問題に関しての講演。4時間があっという間に過ぎました。

 ソン・シンドさんが、戦争が終わって60年たっても性暴力奴隷としての心の傷は癒されず、16歳までの朝鮮人としての自分、性奴隷として日本軍に従属した6年間、在日として日本での生活での迫害の60年、いまだ自分自身のアイデンティティを回復できないその姿に、私達は何をもって向かい合わなければならないのでしょうか。性暴力奴隷として2人の子供を生まざるを得なかったとのことです。
 
 一人はお腹の中で死亡。初潮を経験せずに妊娠、お腹が大きくなった、死亡している、どうしたらいいか、自分の手でお腹の中の赤ん坊を引きずり出した、紫色の塊が出てきた、と。もう一人は中国人に渡したが、残留孤児のニュースが報道される度、自分の子供ではないかとテレビを食い入るように見るとのこと、何とも、言葉がでません。シンさんの人生を映画にという運動が始まったとのことです。

 「女性戦犯法定」で何故、安倍晋三氏はNHK幹部にあったことを否定できず、中川昭一氏は否定できたのか。安倍氏は首相官邸で会談記録が残っている、中川氏は議員会館で会っていたがNHK幹部は受付票なし入っていたため記録が無い。しかし、最近の裁判でのNHK側は、「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の会からの圧力があったことを準備書面で示しているとのことです。安倍氏の拉致問題取組みに対する北朝鮮やVAWW-NET、朝日からのしかけられた問題とする主張はいつまで成り立つのか。

 何故、この番組への圧力であったのか。それは1996年に7社の歴史教科書に従軍慰安婦問題が記載され、保守派に危機感が生まれ若手議員の会」「新しい歴史教科書を作る会」が生まれる、その時の方向性が4つ。過去の戦争は自衛の為の戦争・アジア解放の戦争であった、南京虐殺や従軍慰安婦はデッチあげ、教科書への新しい闘いが必要、学者を巻き込んだ国民的運動を作る。この流れの中でNHKの「女性戦犯法定」ドキュメント番組が問題にされたわけです。05年に従軍慰安婦と言う言葉は教科書から消えました。

 したがって「NHK対朝日」の問題ではない、問題は明らかに政治的圧力があったにもかかわらず、このことをマスコミ各社がその事実を報道しないこと、月刊『現代』で事実関係が明らかになっているにもかかわらず、安倍晋三という次期首相候補という権力者に批判ができないマスコミの姿勢。戦争は沈黙によって作られる、その意味で「若手議員の会」がいうところの保守革命が起きている、との指摘は怖さを覚えながら実感するとのことでした。

 西野留美子さんが、この国際法廷の中で、一番気になった事は、被害者が性暴力について勇気を持って語る、一方で、日本軍で実際に加害者の側が真実を語る時、被害者はどのように受けとめるだろうか、が気になったとのことです。陸軍では強姦は犯罪、強姦が多ければ上官の規律維持力が無い、強く規制すれば背中から弾が飛んでくる、八路軍攻撃といえば強姦をして殺してしまえばお咎めなし。

 性暴力奴隷制度での悲惨な真実の吐露に裁判長自身、言葉を失い、どうして語る気になりましたか、の質問。三光作戦は話せても、四光作戦は話せない、が、日本軍が何をしたか、恥じをしのんで話している、それを聞いて、彼らの勇気に感謝する、と判決文に書いたとの事。そして被害者は、彼らの話を聞いて初めて日本兵を許す気になったとのことでした。本当の謝罪は、許しの感情をもたらす、今、まさに日本にその事が求められている、と話を終わりました。



2005年11月22日(火) よくわからない鳥インフルエンザ対策としてのタミフル国家的備蓄

 11月19日のAPEC首脳会議の合意事項の一つに鳥インフルエンザの効果的な監視と国際強調などに関する行動計画があります。そして、その対策としてのタミフルの国家的備蓄計画を厚生労働省が打ち出したとのことです。全国の目標は1050万人分、しかし、静岡県の備蓄量はゼロを含め、全部で1万5800人分しかないとのことです。(毎日新聞調べ)

 ところが一方で、タミフルの副作用も大きくマスコミで取上げられています。アメリカの食品医薬品局が、「日本で承認された2000年以降、同薬品を服用した日本人の子供12人が死亡していたとする報告書を公表した」(読売新聞)とのことです。そして、タミフル製造元スイス・ロシュ社の推計で、2001年発売以来世界の服用者の約8割を占める約2450万人が日本で服用」(毎日新聞)というから驚きです。
どうして日本は、こんなにタミフルを多用しているのでしょうか。

 一方で昨年来鳥インフルエンザに対する恐怖感をあおるような報道が続いています。そして、昨年はインフルエンザワクチン不足キャンペーンが繰り返されました。しかし、流行期を過ぎた時、インフルエンザワクチンは不足どころか余ってしまっていたという事実があります。もう少し、冷静な対応が必要のように思います。インフルエンザにかかっても栄養分の補給と休息をきちんととれば、普通に回復するという当たり前の健康観を持つべきではないでしょうか。

 25日10:00よりエコハウスにて、予防接種についての学習会講師をを引きうけていますが、それまでにもう少しきちんと問題点を把握して参加者の皆さんと議論をしてみたいと思います。

 



2005年11月21日(月) 第3回国民保護協議会を傍聴

 第3回国民保護協議会が本日15:00から開催され、市民グループから私含め3名が傍聴する中、前回諮問案へのパブリックコメントに基づくいくつかの修正をした新たな案が提示され、質疑も過去2回よりは活発に出されました。が、やはり、予定終了を45分も残して15:45には終了しました。次回は来年2月で、そこで答申案を決定し、国との協議ー閣議決定後に計画決定し県議会、県民に示されます。
 資料はありますので、必要な方はご連絡ください。
 おそらくホームページにはアップされると思います。

 協議会資料として
(1)諮問事項
 ・静岡県国民保護計画(案)
 ・静岡県国民保護計画の作成ぴょ日今後の予定
 ・第2回静岡県国民保護協議会に諮問した県計画(案)からの主な修正
(2)報告事項
 ・全国瞬時警報システムについて
 ・「武力攻撃やテロなどから身を守る為に」(冊子)
 参考資料として
 ・第2回市町、指定地方公共機関等への意見照会における主な意見
 ・県民意見提出手続における意見募集結果
 ・県民意見提出手続における意見

 肝心な点は修正されていません。が、市民団体がパブリックコメントで修正を求めたほんの1、2例は受け入れられています。コメント数を89として整理して全てに県の考え方が回答されています。その意味では、市民団体のコメントの意味は大いにあったことになります。法の枠組の中での担当スタッフの努力も見うけられます。例えば避難訓練や自主防災組織に対する支援についての項目の中に「この場合、訓練の実施は、自主防災組織の自発的な意思にゆだねられるものであって、その促進に当たって強制にわたらないように留意する」が入りました。

 資料として注目は、自治体とのヒアリングの内容です。例えば、「国民保護計画は、市町にとっては、主としては避難計画と理解してよいか。実際に市街地において武力攻撃災害が発生した場合には、10〜20万人の避難を行うことは大変であると考える」→県コメント「市町国民保護計画は避難措置中心であるが、現在作成中の県計画に基づき作成していただくことになります」。

 提案のあとの質疑は前回よりは多くありました。
1、日本赤十字―災害救助法32条同様に業務委託の具体的契約はどうなるのか。
2、消防長会―サリン含め消防は常に現場にかけつけるが安全確保マニュアルはどのように策定されるのか。
3、NHKー念押しとして、報道の自由、自主的判断の尊重の確認を求める。
4、町村会ー町村の計画策定の県の支援はどうなるのか。
5、静岡放送―市民団体からの報道の自由に関しての公聴会の開催要請に県はどう対応するのか。

 公聴会の開催については是非とも突っ込みをいれて欲しかったと思います。さて、今回の県の対応にどのように反撃できるのでしょうか。



2005年11月20日(日) 日の出処分場のエコセメント工場を見る

 東京都によって土地収用法ー代執行された日の出の森・処分場で「強制収用あれから5年 日の出の森に来て・見て・語ろう!現地集会が開催さらました。静岡駅から新幹線で1時間、東京から1時間半、青梅駅に到着しました。会場案内の方が待っていてくれて処分所入り口まで車で行き、そこから馬引峠まで30分ほど山道を歩きました。ここも東京都なんだ!

 何と頂上に着くと突如として金網フェンスに囲まれた広大な最終処分場と建設中のエコセメント工場が眼前に広がります。東京都の三多摩地区の25市1町の焼却灰が運び込まれています。肝心の地元自治体・日の出町はこことは別にごみ処理をしているといいますから、完全な「迷惑施設」になります。そして処分場の延命のためにエコセメント工場を建設しています。

 集会参加者は40名くらいだったでしょうか、小さな子供連れのご家族単位の参加者から、かなり高齢の方々、大学生や熟年世代まで幅広い参加者です。発言者は5年前の土地収用反対の大闘争を思い起こしながら、眼前のエコセメント工場に悲しみを訴えます。5年前は乳飲み子であった小学生のお子さんが三線を使って3曲も演奏、森は暖かな雰囲気を醸し出します。

 住民団体ー日の出・支える会は、静岡県の各住民団体同様にいくつも裁判を闘っています。工事差止め、土地収用事業認定取り消し、収用明渡取り消し、エコセメント本訴、エコセメント立川・日野住民訴訟、更に納付命令取消訴訟、そして、こんな裁判もあるんだという訴訟を闘っていました。そして、エコセメントについての様々な問題点について知ることができました。

 これは戻って大井川ゼロエミッション事業の中身について詳しく読み直さないといけないのですが、3点の指摘でした。
1、焼却灰の塩素濃度については従来の基準200ppmをクリアできずJAS企画を350ppmに変更していること
2、重金属は飛灰についてはバグフィルターで除去しているが灰については除去していないこと
3、エコセメントの経済性に大きな課題があり過大な行政の支出がありうること
 などでした。

 これはかなり驚きでした。やはり情報は動いて得るものであることを痛感しました。 

 



2005年11月19日(土) プルサーマル計画に関する公開討論会

 御前崎市民会館で開催された中部電力主催の公開討論会、様々な質議が行われ第1回目としては問題点の所在が明らかになり、開催意味は十分にあったのではないかと思います。
 コーディネーター 木元教子氏
 第1部 プルーサーマルのエネルギー政策上の必要性等について 
        経済産業省 野口哲男氏
     浜岡原発4号機におけるプルサーマル計画について
        中部電力 池田紘一氏
 第2部 パネルディスカッション
      専門家 大島博文氏(日本原子力開発機構)
          奥野健二氏(静岡大学理学部教授) 
          山本一良氏(名古屋大学院大学マテリアル理工学教授)、
          吉岡 斉氏(九州大学院教授)
      住民  小長谷 稔氏(三島市)
          松本博紀氏(菊川市)
          桑原百合子氏(掛川市)
          増田 勝氏(牧之原市)
          植田 勲氏(牧之原市)
          望月ゆうこ氏(御前崎市)

 推進派は、野口氏、池田氏、大島氏、奥野氏、山本氏、松本氏、植田氏、望月氏の8人で、反対派は、吉岡氏、小長谷氏、桑原氏、増田氏の4人で、木元氏はやはり推進の対場であろうと思われるので、9対4での公開討論会でした。

 明らかになった事は、
1、中部電力と県・地元自治体との安全協定の中の事前了解項目の欠落
2、プルサーマル計画が核燃料のリサイクルの一環という虚偽
3、東海大地震の区域で原発震災の不安
4、推進派学者の驚くべき放射能汚染に対する危機感の欠如

 今日のテレビ報道、明日の新聞報道でどのように報道されるのか、大いに気になります。会場には、西原しげき牧之原市長が最後まで参加していました。環境派を自認されてきた市長だけに安全協定問題についてどのような認識をもたれたのか、これまた大いに関心の湧く所です。

 そして、問題は静岡県が独自の立場で公開討論会をもつかどうかです。静岡県政の新たな政治争点プルサーマル、徐々に広がっていることを実感しました。



2005年11月18日(金) 児童扶養手当の削減の最小化を求める意見採択陳情

 「社団法人 静岡県母子寡婦福祉連合会」が、1万3000人もの方々の署名を伴って「児童扶養手当の受給5年後の削減を最小限にとどめる意見書」を県議会で採択して欲しいという趣旨の陳情を大橋正巳議長に提出するということで、公明党の早川育子議員と共に立ち会いました。ある機会に母子連合会の事務局の方々と知り合う機会があり、今日に至りました。

 議会の意見書提出権は、4人以上の正式会派と議会運営委員会に発言を持てる2人以上の会派にありますが、一人会派には認められておりません。各会派1議会1件で全会派一致制です。一人会派が提出する意見書案でも賛同してくれる会派があれば、意見書として扱われます。その意味では少数会派は尊重されていると言えます。いずれにしても意見書となるためには、全議員の合意が必要ですので、私一人の力では実現はできません。

 連合会のメンバー8人いらっしゃたでしょうか、その中のお一人が湖西市の方で大橋議長と磐田市の連合会の件で盛りがりました。幅広い連合会の活動故と思いますが議長も熱心に連合会の方々の意見を聞いて下さいました。何とか実現に向けて努力したいものです。意見書案は以下の内容です。

 「近年、離婚の急増など母子家庭をめぐる諸事情が変化してきておりますが、その変化に対応し、国は母子家庭等に対する施策を根本的に見直し、平成15年4月に母子及び寡婦福祉法等の関連する法律改正が行われました。
 この法律改正の内、児童扶養手当法の一部改正により、児童扶養手当制度の見直しが行われ、「受給期間が5年を越える場合、手当の一部を削除する」こととされ、その削減は「受給している手当額の2分の1に相当する額を超えて削減することはできない」としています。
 この削減の割合は、最初に削減措置が適用される平成20年4月1日までに政令で定めることとされています。
 昨今の社会情勢では正社員になるのも難しく、また子育てをしながらの就労では、働く時間も制限があり、高い収入も望めません。
 厚生労働省による平成16年11月に行った調査によると、母子世帯になったときの母親の平均年齢は33、5歳で、その時の末子の平均年齢は4、8歳となっています。この母子家庭の5年後は小学校中学年頃にあたり、成長に伴う衣、食、教育費増等が重なる時期にあります。低所得層に該当する母子家庭にとって、経済的支援が特に必要な時期でもあります。
 児童扶養手当は、全国の母子会が国に働きかけて制度化されたものです。また、児童扶養手当は、母子家庭の子どもの健やかな成長を願い、養育をするためのものです。
 母親が安心して子育てができるように受給5年後の削減をしないでいただきたい。どうしても、政令で削減を定める場合には、手当額の急激な変化を避けるよう配慮するなど、受給者に大きな影響を与えないよう要望します。

 以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。」



2005年11月17日(木) 静岡県民の豊かな暮らしを支える食と農の基本条例

 今日は決算委員会の9日目、企画部と空港部でした。空港部をきちんと傍聴しようと思っての事でしたが、空港部の審査で質問は、梶野完治議員と堀江龍一議員の2人だけでした。しかも、梶野議員は常任委員会が企画部、空港部ですので質問がやりずらそうで、やや期待は空振りでした。

 審査終了後に、1958年以来の議員提案となる「食と農の基本条例」について、提案者の座長である大場勝男議員と安間英雄議員、議会事務局調査課の方々から議案の説明を受けました。3月2日以来12回に渡って会派代表9名によって協議されてきたとのことです。私と天野進吾議員は、一人会派のため参加が認められてきませんでした。

 私はこうした議員提案を行おうとする事は、議会の活性化であり、また、食と農に関することでもあり、基本的には歓迎です。しかし、突然、このようにまとまったから賛成してほしいと言われても、協議経過を知らないわけですので、議案質疑をしてから賛成か反対かを決める、恐らくは賛成と言う選択になると思いますが、と応対しました。

 ところが、議会事務局に言わせると会派で合意してきて議会運営委員会に提案されるので質問はできません、とのことです。どうしてですか、とまず疑問を発しました。二元代表制で、大方の議員の代表者の提案とは言え、私自身は条例策定過程に関与していません。議案質疑があってもいいのではないかと、意見を述べました。

 また、審議される環境森林農水委員会では、誰が提案者になるのか、と聞いたら、委員会の中に9人の提案者の中の一人がいるからその方に答えてもらう、とのこと。これもおかしな事です。委員会は、委員で審議するわけです。提案者は別でなければおかしいわけです。県議会は7つの委員会を同じ日程で行うために実は提案できる議員がいないのです。

 当局側は、どこにいるんですか、と聞きましたら、いつものように答弁席にいます、と。この条例は可決されたらどのように対応するかなど、質問が出るからと。何か、おかしいです。参考人として当局側がいるのはいいと思いますが、議員提案なんですから、議員提案者がいて質問に答えると言うのがまずあるべきではないか。

 今回は、会派制の全会一致だから、少数会派が無視されてもいいのかしれませんが、もし、12分の1条項による議員提案の場合にどうするのか、本会議での質疑や委員会での質疑の方法はどうなるのか、課題がいくつかでてきます。全国で一番議員提案の多い三重県議会に問合せをしましたら、三重県議会でも全会派一致制なので本会議での質疑は出ないそうです。ただ、静岡市議会のような全員協議会があるのでそこで質問できるようになっているので本会議では質疑は無いそうです。

 とにかく、せっかくの議員提案です。議会ルールを考えたほうがいいように思います。そして、そもそも国会の議員内閣制と違って自治体は大統領制ですから、会派制度自体が原理的におかしいわけです。個人個人の議員がテーマによって横につながりいろんな議案を提案する、その多様性が大統領に対抗できる大きな力であるはずです。と、色々意見があるのですが、結局、一人会派ということで押さえこまれるのかもしれません。

 みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 



2005年11月16日(水) 道州制論のあやうさと知事や議員の期末手当の引き上げ

 第3回都道府県議会議員交流会が開催されました。開催内容は以下の通りですが、こうした政策研究会に協力していただける講師の方々の時代との緊張感溢れる視点の鋭さに学ぶべき多くのものがあります。

 三野靖さんからの地方制度調査会での道州制議論の概況をお聞きしました。連邦制としての道州制はあらかじめ排除されていますが、政府としては、道州制を実施するなら全国一律に一挙にやるという姿勢を明確にしていることを知りました。また、政府が道州制における首長や議会が国会議員をもはるかに越える権限を持つ可能性について、その封じ込めをも画策しているのではないかとの指摘に今までの道州制議論とは違った側面を学びました。

 一方で地方自治法の改正で都道府県の合併が可能となってしまった現実と、本来は都道府県の合併については憲法95条の一つの地方団体のみに適用される特別法における住民投票が必要であるとの過去の議論の存在、自民党憲法草案から95条が削除去されているその意味、そして、都道府県を無くそうとしていながら、合併後の3232から1881に減少した自治体のうち10万未満の自治体が1560で85%も占めている実体など矛盾点についても多くの示唆を受けました。

 人事院勧告制度と公務員の給与問題では、議員からの立場と市民からの立場でかなり視点が異なることを議論の中で発見しました。といいますか、公務院パッシングと議員パッシングは、私達の仲間同士でも極めて厳しい問題であることを再確認しました。11月28日の臨時議会での給与条例にどのような立場をとるのか、難しい選択です。職員は、基本給の引き下げと期末手当の引き上げで実質同程度とのことのようです。

 問題は、特別職の知事と議員は報酬も下がらないのに、期末手当が引き上げられる条例案が提案されることです。この時期に政治家がこのような報酬の引き上げを認めていいのかどうか、大きな問題です。

「1」意見交換会        11:00―12:00

「2」第1部 道州制について  13:00―14:30
 司会 松谷 清(静岡県議会議員)

 報告 三野靖さん(自治総研)
 「第28次地方制度調査会での議論から」

「3」第2部 人事院勧告制度と公務員の給与について 14:45−16:30
 司会 福士敬子(東京都議会議員)

 報告1 人事院勧告制度について 14:45−15:15
      給与局給与第1課長  幸 清聡さん

 報告2 公務員の給与について  15:20−15:50
      給与担当参事官・人事恩給局 片山さん
      自治行政局公務員部給与能率推進室 課長補佐 三橋さん

 質疑・討論           15:50−16:30



2005年11月15日(火) 「女性のパワーで商店街活性化」パネルディスカッションを聞く

 11月11日掛川市において「ふじのくにTMO連絡協議会」主催の上記の会に参加しました。80人ほどの参加者がいたんでしょうか。商工労働委員会でTMOの現状について批判的な意見を述べていた経過もあり、実情視察でした。

 パネリストは
有岡興子さん(佐賀えびすめ会会長)
山本和子さん(掛川おかみさん会会長)
増田恭子さん(富士宮駅前通り商店街振興組合理事長)
小西静子さん(三島TMO「三島まちづくりサポート隊」隊員)
 コーディネーターは岩崎邦彦さん(静岡県立大学 経営情報学部助教授)でした。それぞれの報告にまちおこしに女性ゆえのアイディアとパワーが溢れていて、とにかくおもしろかった討論会でした。

 コーディネーターの岩崎さんは報告を受けて、「こうした活動を通して何が変わりましたか」、「売上は伸びましたか」、「これからの課題は何ですか」と各パネラーに質問。「とにかく旦那が、男が変わった」「よそのお店の特色が分かり、観光ガイドのような役割もしている」・・・・。

 聞いていて感心してしまったのは、増田さんの問題提起でした。
 「昔、何故、商店街に人がいたのか。丁稚奉公制度が今は無い、儲からないから人がいない、・・・。でも2時間だけでもいいからアルバイトを雇う事からはじめて欲しい。家では3人雇っている。人の関わりがにぎわいをもたらす。不況でも人を雇い入れる。人がいれば人との関わりが生まれる。昔がいいと思うなら、入れ物を持って買物に来てもらうことを真剣にやらないといけない」

 「県内外あちこちにお店を出しに出かけいろんな経験をした。来てくれる人たちに暖かい応対が必要だ。私達が出かけていくと、俺達の売上をかっさらっていくやつがいる、冷たい応対を受ける事が良くあった。いくことでにぎわいが生まれている。いろんな事を知る事が出来る。にぎわえばゴミが出る。エコ的にやりたい。イベントの本当の社会貢献とは何なんだろう。商店街が社会貢献しないで発展は無い。」

 「行政は、商店街に人を雇い入れる施策を持っていないのか」

 参加者の中に掛川市選出の松井三郎議員もいらっしゃいました。パネリストに名刺交換に行った時、増田さんの前で2人で異口同音に「さっきの発言はよかった」。誰しも感じることは同じですね。



2005年11月14日(月) 『韓国のデジタル・デモクラシー』(集英社新書)を読む

 この本は友人に勧められて読みました。韓国通としては恥ずかしながらというところですが、本当に面白く刺激的な本です。帯には、姜尚中氏「メディアと民主主義をめぐる実験場としての韓国。本書が描く新しい韓国像は、日本の近未来を先取りしている」、筑紫哲也氏「韓国を見よ!”韓流”だけではない。世界最先端の電子民主主義が進行中。詳しくは本書を見よ。」と。

 読み終えて私も驚きましたが、この本の結論は私の考えている北東アジア、ひいては東アジア、全世界の中での韓日の民主主義の連携という戦略的意味という点で不思議なくらいに問題意識が重なっています。私が、今年の5月に日本の自治体議員グループの政策研究で韓国を訪問した時に、私が韓国側メンバーに問題提起した内容とほとんど同一です。著者の玄武岩(ヒョン・ムアン)さんのあとがきが2005年6月3日です。

 この本には、
1,当然表題の通り、韓国のインターネットがこの20年間の民主主義の成熟の過程にどのような役割を果たしたか、が書かれています。
2,同時20年というのは、1987年の盧泰愚大統領の「民主と和解のための時局収拾特別宣言」から金永三、金大中、盧武鉉大統領の時代で、この歴史がよくわかります。
3,この20年の韓国の民主主義と日本の比較だけでなく、近代における韓国、日本の民主主義の歴史が相対的に描かれていて、よくわかります。
4,昨今の竹島問題に見られる「反日」問題が、韓国内民主主義の螺旋的発展の中にどのような存在であるかがよくわかり、日本の民主主義との連携の水準を提示しています。

 「韓国の市民社会のパワーが、日本の市民社会に「逆輸入」されることで、日本の政治家が無視できない存在となっていく日も、いずれ訪れるだろう」

 「韓国でも今後は、権力中心の政治から生活世界の論点を中心にした参加型の政治が重要になってくると考えられる。それには日本の経験が生かされるだろう。日韓の市民運動はそうしたそうした相互補完的な側面をもっている」

 「いってみれば、日韓の市民社会の連帯は、北東アジアにおける国家を越えた連帯を通した共同体形成の先駆けとなりうるかもしれない。」

 一読を勧めます。



2005年11月13日(日) 古い友人の娘さんの結婚式

 学生時代に農業ボランティアで知り合った友人の娘さんの結婚式にでかけました。式場は小淵沢・リゾナーレホテルのコンサート会場。新郎は長野県川上村の農業青年。

 川上村と言えば、高原野菜レタスの生産地として有名な所で、夏をはさんでの半年間のレタス生産で1年間の収入を支えるくらい、だそうです。白菜も大きな生産の柱とのことです。

 冬場は何をするか、現金収入でアルバイトをするとのことでした。が、それだけでなく、書道であるとか、絵を書くとか、文化的センスを磨く絶好の季節とのこと。

 だてに川上ブランドを掲げているんではないようです。合併を選択しなかった4600人の川上村。村長さんも自信ありげな祝辞を述べていました。これからの若い二人の未来を見守りたいものです。

 それにしてもリゾナーレホテルの建築はなかなかのものでイタリアの有名の建築家の作品だそうですが、ホテルと一体のピーマン通りというヨーロッパ風の街並みに驚くと同時に経営として成り立つのか心配になりました。

 リゾナーレの食事のおいしかったこと、すぐ近くの鹿の湯温泉の気持ちの良さ、おすすめしたいリゾートでした。ただ、今時に、インターネットカフェがなかったことは、ややがっかりしました。



2005年11月12日(土) 映画『マザーテレサ』を観る

 何人もの方から勧められていた映画『マザーテレサ』を観ました。インドのカルカッタを舞台にした戦後からのマザーテレサの半生を描いた作品です。演ずるオリビア・ハッセー、昔の面影を残していますが、熟年のすばらしさを十分に魅せつけてくれました。

 いくつも感動シーンがあります。
1,バチカンに新しい修道会を認めさせるシーン。
2,売名行為であった資金援助を受けたとされる事への対応シーン。
3,里親探しが人身売買と非難される事への対応シーン。
4,ノーベル平和賞受賞時での3ドルのペットボトルの水がインドの子ども1人の1年間の教育費だと発言するシーン
5,ハンセン病患者施設建設のために法王と会って、バチカンに先進国内の飢餓に対応する組織を提案するシーン。

 しかし、圧巻は、やはりマザーテレサの活動に感動した全世界の人々が次々に慈善事業支援の動きを活発化していく中で、組織を作って対応することが新しい発展をもたらすとの「ささやき」に一貫して懐疑的であったことを示唆するシーンです。

 映画の最後にそのことが明示されます。歳入が不足しているこの組織をどうするかを委員会で議論を始めているときに、即刻「組織を解散しよう」と、言い切ったマザーテレサ。組織の維持のために、自分が活動することでなく、貧困にあえぐ人たちをどうするか、そのことにどのように1人1人が動けるのか、考えること、祈ること、訴えること、このことがまず先だ、とする信念。

 この映画の感想を聞いたとき、そして、自分で映画を観たとき、さっと頭に浮かんだのは、アジアを考える静岡フォーラムの代表を努めてくれた「天使の聖母修道女会」の石井シスターでした。

 1988年に結成されたこの市民団体は何度となく解散の危機に見舞われながら細々と活動を続けています。そうした中でもいくつもこの市民団体に対応不可能と思われるような外国人の相談にも、「組織でできなければ、私個人でもやる」と信じられないような多額のい借金を行い、助けを求めている外国人を救い、そして助けられた外国人がきちんと時間をかけてその借金を返済するシスターの活動を何回も観てきました。

 石井シスターの中にマザーテレサが生き続けていることを再確認した映画『マザーテレサ』でした。



2005年11月11日(金) 議員人が思っているほど議員に対する住民の評価は高くない

 この表題の言葉は昨日の第5回都道府県研究交流大会での基調報告を行った大森彌東大教授の中の言葉です。そのあとにただ、研究者にも責任があって、地方政治の研究というと地方行政を取り扱うことしか行ってこなかった点があります、と。

 議会の改革は自治法の改正と言うことにつながるが、三位一体改革とかと違って可能な改革である、つまり、知事の権限をどうするかということで、難しい改革ではない。最初の基調を聞いていた時には、分権改革法成立当時の議会改革論レベルで、さして目新しいものではない、と受けとめました。

 ところが4つの分科会のあとのまとめでの小林良彰慶応大学教授の発言で、現在の議会の在り方に対する相当な危機感が前提になっていることがわかり、なるほどと思いました。曰く、知事たちはマニュフェスト選挙をやり、その評価も行う、議会が無くても住民参加をやっている、このまま議会がどのような機能を持ったものとしてあるのかを、議会がしっかり考えないと、自治体の新たな制度設計で議会がはずされてしまう。

 今回の大会は、毎年、静岡県議会の会派代表の参加で公費が負担されてきました。私は自費でもいいから参加したいがと議会事務局に相談した結果、大橋議長の取り計らいで、無所属の議員も参加することにしたらとの意見があり参加が認められた経過があります。全体参加者は静岡県12名を含む430名ほどで、一つの会場の一堂に会するとなかなかでした。

 私は、第4分科会「広域行政課題と議会のかかわり」に参加しました。報告者は、三重県議会議長の田中覚議員と斉藤誠東大大学院法学政治学研究科教授でした。三重県議会の多数の議員提案条例提案に至る経過がよく分かりました。北川正恭元知事が大きな刺激剤になったとのことでした。スゴイ議会です。それにしても、石川知事の政令県構想は意外に他県で大きな評価を受けていることが分かりました。



2005年11月10日(木) 第5回都道府県議会議員研究交流大会

 昨日、携帯電話からまつや日記にアクセスして書き込んだと思っていましたら、アップされていないことに先ほど気がつきました。
 昨日は都道府県議会議員研修会で東京に視察でした。
 



2005年11月09日(水) 全国ではじめての指定管理者制度の外部評価

 都道府県議会議員交流会の政策研究会が11月16日衆議院第2議員会館で開催されます。テーマは道州制と人事院勧告制度です。講師の方との打合せで、「ところで静岡県で全国で先駆けて指定管理者制度の外部評価システムがつくられているって聞きましたが、その資料はありますか」と質問されました。確か、そのような新聞報道を見た事があったなと記憶はあったのですが、即座に答える事が出来ず、「調べて見ます」とご返事しました。

 折りしも、県営都市公園5施設の指定管理者が選定された時期に重なりました。「エコパ」を中心とする小笠原総合運動公園は、「県サッカー協会グループ」、草薙運動場は「県体育協会グループ」、遠州灘海浜公園は「天竜造園建設グループ」、愛鷹広域公園は「日産クリエイティブサービス」、吉田公園は「NPO法人しずかちゃん」。選定での透明性が問われるのは当然ですが、本当に指定管理者制度の活用で本来の目的が遂行されるのか、大いに関心が持たれる所です。

 この指定管理者制度の外部評価制度は、県全体でのシステムにはなっていないようで、まずは先行した富士山こどもの国、管理者はサファリーパーク、に対する試行的実験制度であるようです。手法は、公園の目的、業務体系を表したパークマネージメントカルテを作成、評価項目、管理指標、評価の方法については指定管理者と協働、評価は1次評価として実施内容の評価、二次評価として成果を評価するとのことです。

 カルテを見せてもらいましたが、ことこまかに機能(利用者の受益)、手段、具体的な業務内容(公園の管理運営内容)、計画数値指標(年間)、実績、評価手法があがっています。そして、年3回100名づつの利用者アンケート予定があり、8月26日と10月29日の2回の結果が出ています。かなり、こまかい内容です。そして、11月18日には、第1次評価結果が出される予定です。確かにこれは全国から注目されるかもしれません。

 それにしても、こうした指定管理者制度、アウトソーシング、PFI、市場化テストなどどんどん進行すると「大きな政府」論云々と言ってる場合じゃないような状態になります。公務員パッシングに対抗する公務員制度はいかなるものとなるのか。国鉄、NTT、郵政と民営化がすすみ、残りは自治体と教員にまでなってしまいました。新たな「公共性」とは何か、真剣に考えないといけません。



2005年11月08日(火) シーフードフェアをのぞく


今日はいくつかの政策課題処理のために東京に行きました。合わせて、農業水産部がかかわる「ふじのくにしずおか シーフードフェア」をのぞきました。主催は25の団体で作られる「水産王国しずおか首都圏トップセールス事業実行委員会」で、会場は、グランドパレスホテルの2階ダイヤモンドルームでした。

到着した時には既に終わりが宣言された後で、片づけに入り始めていました。それでも関係者だけでなく商談などざわめいた雰囲気が残っていて、かなりの人たちが参加していたんだろうと言うことが想像されました。会場を一巡をしてところで、農業水産部長にばったり、今後の課題についていろいろ聞かせてもらいました。

もっと時間をかけて参加団体の方々の現状などきちんと把握するようにしなければと反省をしました。議会での審議と現場での問題が重ね合うように人的ネットワークと情報の収集が必要です。今度からは、初めから参加をしたいものです。いただいたおでんが美味しかったです。




2005年11月07日(月) 第3回国民保護協議会日程決まる

 第3回国民保護協議会の日程が決まりました。11月21日15:00−16:30、グランシップ6階ホール。計画案に対するコメントは89件ほどとのことで詳細は、当日までに整理されるとのことです。

 21日は多くの傍聴の方々を期待します。
 傍聴の手続などは、インターネットにて公表されます。



2005年11月06日(日) 里山にぎわいまつり

 4月の春の森づくり県民大作戦に参加した折、11月の6日に「有度山丘陵 里山にぎわいまつり」がありますよとボランティアグループから紹介があり、手帳に書き込んでいました。ネットで探しましたが、県の関連資料で発見できませんでした。とにかく現地に行ってみようか、と出かけました。

 途中、セントラル・スクウエアの駐車場は「満車で入場できません」のプラカードを持ったガードマンの方々が八幡付近からあちこちに立っています。大道芸もやっているとのことで混雑しているんだ、と思いながら、一路日本平方面へ。どんどん進んでいくと「里山まつり」の案内がでています。

 やっているんだ、と感激。入り口にたどり着くと、駐車場の案内係は、東海大学の環境サークルECOのメンバー。ゴミゼロネットワークの企画で会ったことがあります。車を止めて会場に入りましたが、雨が降り始めました。そして、午後1時くらいまでの予定であるのか、みんな店じまいをしていました。ここで、昼飯をと意気込んでいましたが、空振り。エコマネーのドングリも発売終了。

 何か、食べるものはないかと森の奥に進みました。焼き芋が沢山ありました。買いたい、と思うもエコマネーとの交換のようで、諦めざるを得ませんでした。どうしよう、と周りを見ると「森のコンサート」の案内表示。でも、雨が降り始めています。迷いましたがせっかくだからと、更に奥へ。

 すると、倉本聡さんの「北の国」からメロディが聞こえてきます。オカリナの心に染み渡る高い音程が森の中を響き渡ります。来て良かった。空を見上げるとうっそうと茂った樹木の舞台。いい風景です。観客は雨も降り始め、少し寂しそうでしたが、感動的なミニコンサートでした。

 今年で第3回目のボランティアグループによるお祭りだそうです。来年も開催予定とのことですが、来年1月の最終日曜日に環境教育の森として整備されている「遊木の森」の4月開園プレ企画を行うそうです。よし、これには、早くから来ようと心に決めてまつり会場から離れました。こうした小さないくつもボランティアグループによって森が守られているんですね。感動です。



2005年11月05日(土) 世の中は大道芸

 11月3日から4日間続く大道芸ワールドカップ。
 人、人です。
 子どもが小さい頃はよく一緒に出かけましたが、最近は遠くから。
 11月2日に招待状をいただいたので出かけました。
 前夜祭は、市議会議員の時代に一度だけいきました。
 大勢のファンの方々で会場は埋め尽くされようとしていました。
 中に入って招待席に座りました。
 開会直前に空いていた招待席の「来賓」の張り紙がはずされました。
 すると、後ろの席からどどーと観客が席を移動してきました。
 少しでも前に行ってパフォーマーの姿を見たかったわけです。
 自分が特権的に前の方の席が与えられている事に、ハタと気づきました。
 我ながら、恥ずかしい気持ちになりました。

 とにかく、これでもかこれでもかと82組のパフォーマーの1分上演。
 感心します。
 これだけの注目を浴びるようになっていることに驚きました。
 大勢の方の努力があった事と思います。

 一人のパフォーマーがセントラルスクエアを語りました。
 ショピングセンターと区役所が空中道路でつながった。
 これこそ「官民一体だ」。
 妙に面白く感じたパフォーマンスでした。
 



2005年11月04日(金) 制限表面区域の強制測量日程公表に緊急記者会見

 今日、谷空港部長は、11月29日から12月12日の静岡空港の制限表面区域4、9haの強制測量日程を公表しました。ただちに、15:30から反対派としての緊急記者会見を行いました。ただ、あまりに突然で地権者は記者クラブまで来る事が出来ず、県民の会の事務局長の桜井さんと私での対応でした。

 桜井さんから4団対によるコメント説明があり、私からは3点意見を述べました。
1、強制測量の2周間は、12月1日からの議会と重なっており、激しい抵抗が予想される中で、直接の責任者である空港部長は議会の答弁席に座っており、責任者なき測量の強行は無責任極まりない。
2、知事は、反対派地権者に話合いの申し入れる手紙を出しておきながらのその返事も受けとっていない段階での測量実施発表は、話し合いの姿勢を自ら覆すもので、最高責任者として政治的倫理を疑う。
3、混乱を避けるために話し合いの努力をすべきであり、測量は延期すべきである。

 9月の強制測量は、総選挙の最中でした。今回は県議会の最中ですが、反対派にとって、問題は県民の世論にどのように訴えるかが最大のポイントと思います。1日の本会議や6日、7日、8日、9日の代表・一般質問時での現地での抵抗をどのように議員の方々や県民の方々に伝えられるか。このことは、逆に県知事と空港部にとっては、最大の弱点です。過信をしてのこのスケジュールであるのか、09年開港スケジュールに焦りを感じているのか。いずれにしても12月は歴史的な闘い、天王山となることは間違いありません。

 会見の終わりの方で、26日の土地収用法の全国シンポジウムのお知らせもしました。(ホームページの表紙のところに載っています)

※ 空港に反対する地権者・住民の会、空港はいらない!静岡県民の会、空港に反対する共有地権者の会、空港に反対するオオタカ・トラストの会の共同コメント

1、発表は強権発動を突き進む県の”暴走”である。
2、対象地の山林及び茶畑は所有者、大井寿生の生活基盤であり、この権利の強奪は著しい人権侵害であり、生活権を奪い、破壊するものである。
3、同じく豊かな自然環境を象徴するオオタカの営巣地、営巣林の存在を否定し、公的機関に義務付けられている生物多様性の尊重に反し、条約及び法律に違反する行為である。
4、同じく、県民世論を無視し、県民に対する説明責任を放棄するものであり、測量、調査期間内は県議会開会中を無視した行政の横暴きわまる行為である。
5、以上のことから、地権者、共有地権者、立ち木所有者は総意を持って、県発表に断固抗議する。また、11月27日開催する現地集会を大きく成功させ、11月29日以降の「35条調査」に対して自らの権利を守る為に、最大限の抵抗を持って対応する。

※ 県議会決算委員会・総務部と選挙管理委員会については、谷空港部長の突然の記者会見で、全部を傍聴できませんでした。午後の1時間ほどでしたが、その間の質疑には財政危機と再建に関する議論がほとんどありませんでした。ひょっとして聞いていない時に質疑があったのかもしれませんが残念です。



2005年11月03日(木) 今日は地元町内会の運動会

 町内会の運動会はいつも中央高校の体育館をお借りしてのもので、恒例です。運動会というと、日頃のトレーニング不足を忘れて、どうしても無理をしてしまいます。といっても、城北町内会はリレーなど競争種目はなく、もっぱら親睦を兼ねてのもです。安心です。

 それでも、準備はなかなか大変で町内会役員の方々の献身的な活動によって開催されています。種目は、ボール運び、輪投げ、缶釣り、パン食い競争、玉いれです。やはり、玉いれが人気でみんな集中します。激しく競争するわけではないのですが、盛りあがります。不思議なものです。スポーツの魅力でしょうか。

 朝、急に雨が降りだし、参加者数が心配されましたが、150名ほどの方々が集まりました。子供達が100名近かったのでしょうか、元気にプレーしていました。ある方曰く「少子化というけどこれくらい町内に子ども達がいたら安心だよねー」と。ただ、この子供達が学校以外で、地域の集まりでこうした運動会以外では一堂に会することはあまりありません。

 ですが、この子供達は子ども会活動には参加しません。自分の小さな頃を振り返れば、農村でもあったこともありますが、よく言われる地域的結びつきの中で子供達が育っていました。まさに、日本の危機は、コミュニティの崩壊にあります。自民党憲法草案から伝統的文化など復古的消されました。この危機は、復古的発想で乗り切れるものでないことは誰も分かっています。

 個に解体した地域が、何をキーワードの再建されて行くのか。厚生労働省は、学童保育に地域の女性の活用という方向を模索しはじめました。実はそのことを成し遂げる社会的機能の復権を提示できる力こそが、政治に一番も求められているといえるのです。

 



2005年11月02日(水) 海外視察の支度金の実体を確認

 今日から決算委員会がはじまり、監査代表委員、監査委員会事務局、議会事務局の決算審査を傍聴しました。委員の方々も色々調査していての質問で、いつものことながら勉強になります。一番質問しているのはやはり、梶野議員でしょうか。篠原議員の的をいた質問もありました。山田委員、林委員、田島委員、天野(進吾)委員、伊藤委員、ひょっとして他に質問している方があるかもしれません。

 議会事務局が審査対象になっていたこともあり、終了してから海外視察の支度金の実態について事務局に確認しました。これは特別の職等の給与に関する条例に基づいて支給されるものです。費用弁償の中の出張の海外視察の範疇です。他の例で言えば、議会開催日に出席すると自宅からの距離計算で支給されていた交通費がありましたが、今年から実費支給に変わりました。

 これらの規定の中に海外視察で1ヶ月以内の長期視察の場合に、一人に86,240円の支度金が支給されるということが決められています。ただし、15日以内は、半額と言うことで43,120円の決めになっています。ですから、私が中国に視察に行く場合にこの額が支給される事になります。そもそも、この規定がいつ作られたかということでこの目的が明確になりますが、今日の段階ではわからず、調査してもらう事になりました。

 毎日新聞で報道された昨年の112万円の支出は、43,120円×海外視察参加人数になります。額は違いますが、一般職員が公務で海外視察する場合についても支給されているとのことです。様々な議員特権についても調査して行きたいと思っています。ご意見をお寄せ下さい。



2005年11月01日(火) 明日から決算委員会

 明日から決算委員会がはじまります。傍聴できる方は是非お願いします。私は1年目はほとんどの決算委員会を傍聴しました。2年目は決算委員でしたので、全部の審議に参加しました。今年で3年目ですが、できるだけ傍聴にしようかと考えていますが、全部と行けるかどうか微妙です。ご意見ございました是非お寄せ下さい。

スケジュールは下記のとおりです。10:30からです。

2日ー開会、執行部あいさつ、代表監査委員の説明、監査委員会事務局、議会事務局
4日ー総務部、選挙管理委員会
7日ー生活・文化部、人事委員会
8日ー教育委員会
10日ー土木部、収用委員会
11日ー環境森林部
14日ー公安委員会、企業局
15日ー農業水産部
17日ー企画部、空港部
18日ー健康福祉部、がんセンター局
21日ー商工労働部、労働委員会
22日ー都市住宅部、出納局、採決、閉会

※※ 牧之原市での大石和央さんの落選、本当に残念です。12票差の数字にあと一歩だったと、悔しさばかりが胸をうずまきます。現実を見つめて立ち直るしかありません。


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K.matsuya

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