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2001年10月27日(土) ability

今 一番欲しいモノ



2001年10月26日(金) annihilation

喉が痛い

消滅するのは、声か

僕か



2001年10月19日(金) clear of snow

彼のように、とても現実的雪かきをした
物凄く時間がかかったけれど、ひとつひとつ
丁寧に片付けて行く
それでも、まとまらぬモノはまとまらず
今は、とにかくとても眠い



2001年10月17日(水) realistic hope

僕が望んでいるモノは一握りの
(それはとても現実的でまともな)モノだけだ
僕が今直面している現実はいったい何の代償なんだろう。

しかし、全てを放棄する程、僕はもう子供じゃないし、
この場所は混沌とし過ぎている




2001年10月15日(月) only consolation

些細な言葉が日々の救いだなんて声にしたら
君はどんな顔をして笑うだろうか



2001年10月14日(日) fact

長い時間かけて帰った街は何もかもが雨に濡れ
全てが灰色だった
僕は風の音を忘れ、汐の匂いを忘れて
またこの街に馴染むために思い切り息をする
右手と左手を静かに何度も握る

間違いない ここが僕の現実だ



2001年10月13日(土) journey

大袈裟に言え

今この街をほんの少しでも離れる事は悪くない
長い時間電車に揺られながら
僕はなるべくいろんな事を考えないようにした
左手に見える海の上に虹が出ていた
海に浮かぶ半円の虹
残りの半分も静かに海の中を漂っているんだろう

知らない土地の光や音や匂いが僕を安心させる
海が近すぎるこの街は何処も彼処も汐の匂いに溢れている
悪くない

最愛の音楽とビールと浅い眠り



2001年10月12日(金) agonizing

今日一日、僕の周りの空気はとても薄かった
まるで高い高い山の上にいるみたいに
脳にはまるで酸素が回って来ない

周りの人間は皆怒鳴り、一様に苦しそうな顔をし続けた
僕は関わり合いたくなんてないのに
誰もがふと思い出したように僕に笑顔を求める

僕はただじっと
吐きそうになるのを堪え続けた
関わり合いたくなんてない



2001年10月11日(木) blood

身体中に可笑しな色の血液が流れている
それが時々僕を壊す



2001年10月10日(水) sweet voice

僕の耳のずっとずっと奥で
小さく鳴り響く
それは忘れかけていたはずなのに
何かの拍子に本当に小さく鳴り響く



2001年10月09日(火) HaPpy biRThdAy

1コール

想い通わぬ最愛へ 誕生日おめでとう

54秒



2001年10月05日(金) elusion

電話が鳴る
電話が鳴る
電話が鳴る



2001年10月04日(木) outgrow

幾らかの酒を飲んで
言葉を吐き出せば吐き出す程
僕はどんどん失って行く
見えるモノも 見えないモノも



2001年10月03日(水) mess

僕は今貪るように本を読んでいる
何故か2冊交互に
いや、「何故か」ではない
理由ははっきりしている
どちらも酷く非現実的で、僕を混乱させる道具としては申し分ない
そう、僕は今、混乱すべきだ
何が本物で、何が偽物か理解らなくなる位



2001年10月02日(火) bother

さんざ遠くから眺めていただけで
突然わーわーと騒ぎ立てないでくれ
基本的に面倒な事は嫌いなんだ
もう君の好きにしたらいい
今度は僕が眺める番だ

小さな雨はまだ止まない



2001年10月01日(月) disbelieve

聞こえるか聞こえないか位の雨の音がする
最近は毎日が寒い
僕は何も信じない
あいつに渡す金にはいくら足りなくなっただろう


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