徒然なるままに・・・
翡翠



 今年も暮れてゆく

未だに忘れられない。
他の人とメールを続けながら 思い出すのは 彼の人ことばかり。
年末のこの時期 例年ならそんなに寂しいなどと思うことはないけど
今年は妙にさみしくて・・・。

あの人は再び築いた家族とともに 笑ってすごしているのだろうか・・・と。
昨年は娘さんと二人きりだったはず。
再び手にした家族を なくす前以上に 愛しくかけがえのないものだったと
思っているのだろうか。
無くしてみて初めて大切なものだったと 認識したあと
また手に入れられて 彼はなんて幸運な人なんだろう。

彼の家の食卓を想像しては 涙にくれる・・・。
みんなで ケーキでも食べているんだろうか・・・。
一緒に買い物に行ったり 大掃除をしたり・・・。
また もとのように 何食わぬ顔をして すごしているのだろうか・・・。
いえ そうではない。
二度と同じ失敗をしてはいけないと 彼は気を使っていることだろう。
大事な子供達のために。
私が恨んでやまない 彼の大事な子供達のために。

2002年12月31日(火)



 久しぶりに・・・

ここを開いたのは 今日の昼間 突然彼のことを思い出してしまったからだ。
なんの前触れもなかった。
時々想うことはあっても すぐに彼のことは頭から離れていったから
もう大丈夫だと思ってた。
別の人とも会った。

彼のニックネームがついた携帯メールのフォルダの名前をまだ変えられなくて
その中のメールを消すこともできずにいて
でも それを見ても 特別な感情はなかったのに・・・。
穏やかに 過ぎていったのに。

突然だった。
初めて会った日のことが次々にフラッシュバックして
そうして 我慢できずに涙があふれていた。
忘れたはずだったのに。


2002年12月12日(木)
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