今日は運動会だ。 いつもより涼しめなのが残念だが,まあよしとしよう。 本当は運動会は光り輝く太陽の下でやるものなのだが。
今年は,上のムスメが開会式で指揮をするというので, いつもはだらーっと登場する妻も朝一番から登場だ。 よしよし。 こういうものは開会式から参加するのが正しいのだ。
「ふっ」 「なんで指揮者なんかに立候補するかね」 「おかげで早くから来ないといけないし」
アナタ。 親としてあるまじき発言ですね。 とはいえ,妻の気持ちもわからないではない。 最近上のムスメはやや身の程知らずな行動に出ているのだ。 周りを見る,自分のポジションをつかむ,常日ごろから彼女には言っているのだが。 (ちなみに妻にも口をすっぱくして言っているが全く効果が無い)
どきどきしながら見守ったが,滞りなく「運動会の歌」が終わった。 ほっとしていると,妻が, 「そりゃあね,小学生,指揮なんかみてませんから〜」 またそういうミもフタもない発言を。
その後上のムスメは徒競走,騎馬戦,下のムスメはダンス,大玉運びなどをこなして, 午前の部終了。 今年は上のムスメが所属する赤組が優勢だ。 実は上のムスメは入学してこの方一度も勝ったことがないのだ。 白組の下のムスメには気の毒だが,今年こそは上のムスメに勝たせてやりたい。 このまま赤が勝ってくれるといいのだが。
さて,子供たちは教室で弁当を食べるということなので, 僕と妻は一度帰宅。家で昼食だ。
「午後はいちごのかけっこから行く」 「それでりんごの組体操見て終わり」 「もうそれ以上は日に当たれない,死んじゃう」
さすが日ごろから引きこもっているだけあって太陽に弱いですね。 こういうときだけ自己管理ですか。 人間ときには無理も大切なんですよ。
「去年自己管理を怠って,日射病になりかかった人に言われたくないね」
ぎくっ。つまらないことだけはよく覚えているなあ。 とにかく僕は早めに行きますよ。見逃したらたいへんだしね。
結局妻はうるさく携帯に電話してきて,ちゃっかりいいタイミングで登場。 アナタがうるさいから集中できませんでしたよ。
白組が負けるのは間違いないので, 下のムスメ,せめてかけっこで勝ってくれればと思ったのだが,全くふるわず。 これは帰ってからのご機嫌取りがたいへんだ。 なにせ去年は何も気にしなさそうな上のムスメが負けたと泣いたくらいだ。 下のムスメでは何が起きるか想像もしたくない…。
妻は組体操が終わるとそそくさと帰っていったが, やはり,閉会式まで見て,正しく得点を確認せねばならないので,僕は最後まで残る。 案の定赤組の圧倒的な勝利。
帰宅した下のムスメは一触即発の雰囲気だ。 突然,「パフェの材料買いに行くの」と言い出した。 よしよし,お安い御用だ,おとうさんが連れていってやるぞ。
「アンタ,つけ込まれてるよ。この人はそういう気持ちを利用するのが得意なんだよ」
ばかな。 7歳のムスメがそんなあくどいことをするものか。
「ふふーん。カモだね,カモ」
妻の心無い発言を振り切るようにしたのムスメとスーパーへ。 そうそう。クリーニング屋にもよっておかねば。 ところがそこでたいへんなことが。
「あらー,午前中に小学校で見かけたわよ」 「私は仕事があるんで午後は見てないのよ」 「どっちが勝ったのかしら。うちの孫は2人とも赤組なんだけど」
え,えーとおばさん,そういうデリケートな話題は避けていただきたいのですが。 赤組が勝ったようですねえ。
「あらっ。よかったわ。お嬢ちゃんはどっち?」
し,しろぐみで…。
そこでおばちゃん,下のムスメの眉間のしわに気がついたらしい。 き,気まずい…。
結局,パフェの材料と称してなんだかいろいろ買わされました。 家に帰って妻に買いすぎだと怒られました。 ムスメの言った通りに買っただけなのに…。
「いちごは知ってたはずだよ,これが買ってあるのは」
えっ。そうなのか,ムスメよ。
「えー,そうだっけ?あたし覚えてなかったし〜」
し〜って。ム,ムスメよ…。
「だから言ったじゃん」 「あ,そうそうところで夕飯はどうする?」
え?夕飯? まー,子供たちも疲れてることですし,家で食べるのがいいでしょう。 作っていただけるならそれがベストでしょう。
「えっ。昨日外食って言ってなかった?」 「そりゃー,どうしても作れっていうなら作るけどさ」 「作れって言うなら」
そ,そうですか。 じゃあ。 作れ。
「やだ」
またこんな展開。お約束。 久しぶりでもなーんにも変わってないわが家。
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