休暇をとった。 今日は新宿へ行くのだ。 上着を見るのだ。
と、思っていたのだが。 さ、さむい。 しかも、なんだか妻が身支度をしている。
ついてくるんですかね?
「何よ。その迷惑そうな顔は」
い、いえ。そういうわけではないんですが。
何故だろう。気力が失せていく…
「車で行くんでしょ」 「寒いもんね」
えっ。 そ、それなら近所にしときましょうか。 そうそう。前からアナタが行きたがっていたゆめりあフェンテなんていかがですか。
「あっ。行きたい!新宿よりそっちがいい」
と、いうわけで合意の元に近場にさくっと出かけることになった。
駐車場に入るのに難儀したが、無事到着したのだが。
僕、ここで見るもの何もないんですけど。
「そう?いっぱいあるじゃなーい」 「じゃ、自由行動ね」 「あ、でも、その前にタイカレーの材料だけはいっしょに買おうね」
おお。タイカレー。そうそうここに来た第一の目的はそれでしたね。 でも、何故僕がいっしょにそれを見るんだ?
荷物もちでした。 しかも、お金がなくなって銀行に行かされました。 そして、おろしたお金もなんだかんだいいながら、妻がどんどん使っていくのです。 恐ろしい。 こんなたいした広さもないショッピングセンターで、何故にこんな勢いでお金を使えるのだ。
危険を感じたので、妻をせきたてて帰ることにした。
しかし。 これは失敗だったのかもしれない。 妻は欲求不満だったらしく、その後吉祥寺に送っていくはめになったのだ。
「だって、どうしても必要なものがあるんだもーん」
はあ。そうですか。 とても見ていられないので、僕は早々に帰宅しました。
そして妻はマスキングテープを買いに行ったはずなのに、 大きな紙袋をかかえて帰ってきたのでした。
帰宅すると、僕のパソコンスペースの前におかしなものが。
こ、これは。 イーゼル…。 しかも、パソコンの上にデッサン用具。
あのー。 アナタの部屋は下にあるでしょう。 何故ここで。
「だって、いちごがついてくるんだもん」 「下は寒いし、ほこりっぽいし、風邪のいちごにはよくないでしょ」
寒いのはともかく…。ほこりっぽいのはアナタが掃除しないからでは。
「それにあの部屋だと光がだめなんだよ」 「ここのほうがデッサンするのにいい光なの」 「だいたい、建てた当初の使い方にこだわるなんて、ナンセンスだよ」
うーん。それもそうなのか? でも、何もこの場所でなくても。
「そこがいちばんみんなの邪魔にならないの!」
仕方がないので、イーゼルとテーブルのせまーいすき間でこの日記を書いています…。 違うか。
また研修を受けてきた。 本日のお題はPower Point。
ええ。出がけにもちろん言われましたとも。
「アンタ、そんな研修受けて何に使うのさ」
何っていろいろですよ。いろいろ。 相手にするとますます追求されるのでさりげなく再生紙を出しに行き、 すみやかに出社。
いやー、いろいろためになりましたよ。 いろいろ。
「だからさー、何ができるようになったのよ」
うるさいから、いろいろ説明してやったが、どうもよくわからないらしい。 仕方ない。 今日の付録を使って見せてやろう。
と、思ったら。 僕のパソコンにPower Pointは入っていませんでした。
仕方がないので、WordにExcelの表を張り付けたり、 立体的な図を描いたり、ハートを描いたりして見せてやりました。
すると、
「ほーら、そんなことでもできると見せたくなるでしょ」 「だから、いっつも私がこんなことができたよ、あんなことができたよって」 「もっとすごいこと、いろいろ見せてやってるのに、見ないくせに」 「そんなことができたからってなんだってのさ」
と、たたみかけるように攻撃してきました。
くやしいんだな。
2003年11月15日(土) |
管理不行き届きにつき |
寝込んでしまった。
いえ、いつも寝込むあの人ではなく、僕です。
それでも午前中はつらい身体にむちうって吉祥寺まで行ったのだ。 相当具合が悪そうに見えたらしく、
「先に帰れば?」と妻。
ありがたや。 で、コドモはどういたしましょう。
「あ、ソレは連れて帰って。コレは私が」
ソレは下のムスメ。コレは上のムスメ。 こんなときにも容赦のない人である。
「だってソレはおとうさんがだーいすきなんだから」
はいはい。 とりあえず帰れるならなんでもいいや。
しかし、バスに乗るとケータイがなる。 バスの中、ケータイ禁止なんですけど。
「もうバスに乗っちゃったの?」 「アンタ、財布を持って帰っちゃったね!」 「今116円しかないよっ。バスにも乗れないし、何もできないよ!」
むむう。そう言われても。 自分の財布はどうしたんだ。
「財布はあるけど、小銭しか入ってないよっ」
…。 わかりました。 ついたら車で迎えに行きますよ…。
数分後、今度はメールが。
「銀行のカードがあった」 「お金おろすから迎えイラナイ」
はぁ。そうですか。よかったですね。 ごゆっくり、とメールを返す。
そんなこんなで、僕たちと1時間差くらいでご帰宅。 画材だの、上のムスメのジグソーパズルだの、ケーキだの荷物満載。
カード、見つかってほんとによかったのか疑問。
あとはまったりしていたのだが、僕の体調はどんどん悪化していく。
「ねー、そんなんでカレーなんか食べられるの?」 「お粥作ろうか?それとも抜く?」
ううー。胃が痛いし、お腹は壊しているし、食べないほうがいいのかも。
「へー、人が寝込んでるときは食べないから治らないとか」 「そんな態度は治す気がないとか言ってるくせに」 「それ飲んでとっとと寝なさいよ」
出てきたのはインスタントみそ汁…。 病気の夫にインスタントみそ汁…。
ああ、なんだか寒けがしてきた。きっと熱があるんだ。 はかってみると、36度5分。 こ、こんなにつらいのに熱はないのか。
「うひゃひゃ。これだから男って奴は」 「アンタなんか37度こしたらもうう動けないね」 「いつも人の枕元で仁王立ちして自己管理とかいってるからバチがあたったんだよ」
うう。 分が悪いので、そそくさと自分で布団しいて寝ました。
2003年11月14日(金) |
非行ににはしるキモチ |
実は今日は急に飲むことになりました。 それでメールを入れたところ、
「もう少し早くメールくれれば。もう遅い」
という返信。
子供の話だと、ばかじじい!と叫んで携帯を投げつけていたとかいないとか。 どうやら妻も具合が悪く、はうようにして夕飯作りにとりかかった直後にメールがついたらしい。 タイミングが悪かったよなあ。 しかし、ばかじじいとはいかがなものか。
ま、そんなこんなで昨日は帰ったらすでに全員寝ていた。
日ごろ、まめに帰ってメールいれたりするからこんなことで怒られるんだろうなあ。 いっそ、ぐれてやろうか。
妻は今日試験だと言って朝から出かけていった。 なんだか早起きしてがんばっているので、 ほとけ心を出して駅まで車で送っていった。
昼、楽しみにしているニュースを見ていると妻から電話が。
「駅についたんだけど、お弁当何かリクエストある?」
いえー、別に。 それに重いでしょうから僕の分はいいですよ。
「は?」 「何言ってんの」 「迎えに来てよ」
ええっ。 朝送っていったのに、迎えにもいくんですか。 僕ニュース見てるんですけど。
「迎えに来てくれないなら、朝送ってくれないほうがましだったよ」 「だったら自転車で駅まで来たのに」
わ、わかりましたよ…。 行けばいいんでしょ、行けば。
「んじゃ、よろしくね〜」
迎えに行くと弁当の袋を渡された。
「ほら、そんなに重いもの持って家まであるけないでしょ」
うーん。 本体との体重差からいうと、別に問題ない重さだと思うんですけど…。
今日も妻は帰ってこない。
1日だけだから、と最初は言っていた。 母が下のムスメの保育園のお迎えに行き、上のムスメの帰宅を迎え、 夕飯も作ってくれる。 僕は帰宅後、子供たちの世話を担当。 風呂も添い寝もしてたいていいっしょに寝てしまう。
そして、みなが寝静まったころ帰ってきた妻は、 「イラナイ」と言っていたくせに母に夕食の残りをもらって食べ、 1人優雅にくつろぎ、風呂に入ってテレビを見ているらしい。
そして、さんざん夜更かしをして土曜日を迎えるのだ。 そんな金曜日が今日で3回目だ。
いや、別に僕は寛大な夫ですからね。 そんなことで文句はいいませんよ。 一度許可したことですからね。
機嫌が悪いって言うけど、眠いだけですから。 ほんとですって。
妻がどうしても夜7時からはじまるIQテストの番組を見ると言って聞かない。 僕、そういうのあまり好きじゃないんですけど。 それにこれ10時近くまであるじゃないですか。 子供たちの風呂はどうするんですか。
しかし、夕飯まで昼から用意して(おでんだった)、 裏番組のアニメを見る子供のために、仕事部屋からテレビまで運んできた。
番組の始まる5分前にはパソコンを開いてスタンバイだ。
「あなたはこれね」
となりには、ご丁寧に新聞についていた回答用紙が僕のために広げられている。 僕もやるんですか?
「まあまあ、遊びだからさ」 「負けないけどねっ」
そこまで言うならやってもいいけど、負けても泣くなよ。 それと、僕は途中で子供を風呂に入れるからな。 最後まではつきあわないぞ。
でも、結局、最後までやっちゃいました。 僕負けず嫌いなんですよ。 途中から上の娘も参戦するわ、下の娘はお姫さまの絵を3枚も描くわ、えらい騒ぎでした。
ま、家族団欒できてよしとしましょうか。
は? 結果ですか。
ま、まあ予想通りですよ。
家族団欒ですからね。 妻孝行ですからね。
今日は11時前に家を出なければならない。 それまでに、洗濯して身支度して掃除して子供のオセロの相手をするのだ。 あ、皿洗いもだ。
起きたらすでに8時。 妻が起きてきたのは8時半。 朝食をすませて9時。 ま、間に合うのだろうか。
まず皿洗いと洗濯物ほしだ。 次はそこそこまで身支度。 そして、そうじ。
掃除機を持ってドアを開けるたび、 ピュッと子供が飛び出してくる。 なんだか害虫駆除みたいだな。 そして、ダイニングテーブルにはいちばんのくせ者が。 なんでアナタまだパジャマで、しかも新聞なんか読んでるんですか。
「もー、だから何もしなくていいって言ってるのに」 「なんか朝から落ち着かないなー、もう」
そんなこと言って僕が何もしないででかけたら、 このまま夜になってしまうでしょうに。
「大げさな。昼ご飯は食べるからそれまでにはなんとかなるわよ」
そんなこんなでとりあえずオセロまでたどりつく。 あと20分だ。 1人10分。よし。間に合うな。
上のムスメに泣かれたりしてやや時間がおしたが、 なんとか予定の時刻に間に合いそうだ。 と、下のムスメがまとわりついてくる。
「おとーさん、行かないでー」 「おかーさんがおねえがいない間に恐いテレビ見るっていうのー」 「おとーさんがいない間にいじめるって言うのー」
「ほらほら。こんなに言ってるんだから連れてってやれば」 「この人切符入らないし」 「向こうについても団体だから、こんなのひとりくらい箱に入れときゃばれないし」
この後に及んでなんでそういうことを。 連れていきません!
「えーん。おとーさんのけち」 「ちっ。ほんとにけちだね」
ああ、もう出るまでにくたくただ。 とっとと出よう。
しかし、見送られて門をでてみるとなんか寂しいな。 箱に詰めて下のムスメだけでも持ってくればよかったかな。
お、いかんいかん。妻の術中にはまるところだった。 「1人」を楽しまなければ。
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