「なんとかしてよ」
と、言われてましたが、なんともなりません。
仕事、忙しいんですってば。

仕方ないんで、「お迎え券」とか出しましょうか？
と、聞いたら、

「は？」
「小学生じゃあるまいし。肩たたき券とか？」
「むきー」

か、かえって怒らせてしまいました。
週末までずっとこの調子なんでしょうか。
週末買い物できなければ、来週もそうなんでしょうか。

最終日だ。
今日はとてもいい天気だ。
続けて早寝したのがきいたのか、体調もだいぶ戻った。

「さーすーが。仕事がだーい好きだから、月曜日には万全の体調ね」
「自己管理だもんね」

くっ。嫌みなやつだ。

まあ、さらりと流して。
今日は混まないうちに帰るぞ。
ささ、みんな急いで支度して。

「えっ。もう帰るの。まだ９時だよ」

こういう時間に出れば渋滞にあわずにすむんだ。
だいたいいつもアナタがぐずぐず買い物したりするから
帰りは時間がかかった揚げ句に渋滞につかまるじゃないですか。

今出ておけば買い物魔神が目を覚ましても、渋滞にあわずにすむでしょう。

「むー。じゃあ、どっかによってくれるね？」
「こないだみたいに一目散に帰らないね？」

いや、こないだはチェーンもなかったし、
雪をしのぐために遅く出たからあせってたんですよ。
今日は早めだから少しくらいはよってあげてもいいですよ。

「やったー、じゃ、早くいこー」
「明日誕生日だし、なんか買ってくれるよね？ね？」

うっ。そうだった。
忘れてた。
あ、でも一昨日も昨日もごちそうだったじゃないですか。
これがプレゼントということで。
なんて言って通じる相手じゃないな。
ま、いいでしょう。
何も用意してないしな。
後々ぐずぐず言われるのもいやだし。

ところが。
出たのが早すぎて店はほとんど開いてなかった。
開いていたのは饅頭屋とか道の駅とか、
妻に言わせれば「べたな」土産屋だけだった。

「このうらみは忘れないからね」
「明日は誕生日なんだからね」
「なんとかしてもらうからね」

渋滞にはあわなかったが、妻の恨み言を延々聞かされながら帰ってきたのだった。

風邪がぶり返しました…

昨日に引き続き体調は芳しくない。
しかし、ムスメ達と楽しむために来たのだ。
がんばらねば。

「あんたさー、旅行に来てるんだからゆっくりすればいいじゃない」
「なんでそんなにもったいながりなのさ」

何を言ってるんだ。
せっかく旅行に来てるんだ。
近くに牧場もあるんだ。
遊園地らしきものもあるんだぞ。
遊ばなければ損ではないか。

「なんかあんたっていかにも日本人〜ってカンジ」

なんだと。
日本人なんだから日本人らしくて何が悪い。

「さあ〜、今日は何しようかな」

ムスメ達に問うと、

「プール、プール、プールっ」

いや、プールばっかりっていうのもな…

「いいじゃないの、子供もプールがいいって言ってるんだし」
「外に出ても寒いだけだよ〜」

いや。
そんなことではいかん。
外に行くぞ、外に。

午前中はムスメ達の熱望に負けてプールに行ったが、
昼をはさんで外に出た。

結局、午後もプールになった。

しかし、昼を食べ、お菓子工場を見て、そそくさと宿に帰ったのは、
別に僕が寒かったからじゃないぞ。
ムスメ達が風邪をひいたら困るからだぞ。

ま、体調も万全じゃないしな。
じ、自己管理だぞ。

と、いうわけでまた９時に寝ました。
本人なりにがんばって疲れていたのか、
めずらしく妻も９時に寝てました。

この連休は保養所に２泊の予定だ。

しかし、なんだか前夜から体調が悪い。
早めに寝たのだが、回復するどころかひどくなっているような…
僕としたことが。
自己管理を怠った覚えはないのだが。

「ほらね、自己管理してたって風邪はひくんだよ」
「人間なんだから当たり前なんだよ」

アナタ。
勝ち誇ったようにおっしゃいますが、僕が運転していくんですよ。
あっ。
運転するってことは風邪薬も飲めないじゃないか。

しかも、出てみれば道は混んでいる。
サービスエリアも混んでいる。
トイレも混んでいる。

混んでるの、きらいなんだよな。
渋滞きらいなんだよな…

「ねー、あんたってどうして道が混んでると人が変わるのさ」
「だいたい連休なんだから道が混むの当たり前じゃん」
「運転、替わろうか？」

はっ。
いや、なんだか急に元気になってきたし、機嫌も直りました。
ショック療法ですかね。

後半は道もすき、なんとか宿にたどり着いた。
その途端。

「おとーさん、プール。プール。プールっ」

と、うるさいムスメ達。

「あー、いーよ、いーよ。今回は私がめんどうみましょう」

しかし、口だけの妻は、
まず水着に着替えるのが遅くてムスメ達にひんしゅくを買った。

あげくプールサイドに行けば、今度はスパを回っていて全然やくに立たない。

「いいって。あたし見てるから。あんたは水に入らなくていいってば」

でもねえ。
ミストサウナに入ってて子供が溺れたの見えるんですか。
箱蒸しに入ってていざというときどうするんですか。

結局僕もプールに入った。
夜は９時に寝かせていただきました。

ええ、ええ。文句はたっぷり言われましたとも。

朝，妻からメールが入る。

「ブレーキが壊れた」

何っ。それはたいへんだ。
いや，しかし，あの人車には触れないはず。

あ…自転車か。
なんでそんなことメールしてくるんだ。

とりあえず電話を入れてみる。

「あっ。アンタ。また壊れたよ，あの自転車」

あー，やっぱり自転車ですか。

「しかも，また火曜日なんだよ。自転車屋はどこも休みだよっ」
「どーしてくれるのよ，マッタク」

いや，そう言われても。
で，どっちのブレーキが切れたんですかね。

「右」

右って…。そんなことを聞いてるわけじゃないんだけど。
前輪だな。
ま，前輪が聞かないと自転車はとまりにくいから気をつけてくださいよ。

「この自転車さあ，こないだもパンクしたじゃん」
「その前はチェーン切れたし」

ま，まあ重量オーバー…いや，古いですからね。
弟にただでもらったやつだし。

「そろそろさあ…」

ぞくり。
いやな感じだ。仕事中だから切りますよ。ぴっ。

油断ならないなあ。

しかし，帰宅すると妻がいろいろまくしたててくる。
これは，ボタンを押してもとまらないな。

「サイクリング車って今はあんまし売ってないんだね」
「マウンテンバイクはけっこう売ってるよね」
「折畳みもいっぱい売ってるけど，それ畳んでる人って見たことないよね」
「重いからかなあ，軽いのでも10キロくらいあるらしいもんね」

アナタ。
ネットで調べまくったね。
だめですよ。ブレーキ直してくださいね。

「けち…」

子供にはコアラのマーチ。
妻には去年と同じノイハウス。

妻は去年ほど喜んでくれませんでした。
ものすごーく混んでたんですけど。
ぎりぎりの時間に駆け込んだんですけど。
いえ，押し売りする気はないんですけど。

せめて，子供のコアラのマーチ狙うのはやめてください。

ここのところ，上のムスメの矯正について妻といろいろ悩んでいた。

やるべきか。やらざるべきか。
僕としてはムスメのストレスがいちばん心配だ。
出っ歯だというが，そうは見えない。
だいたいうちのかわいいムスメに向かって出っ歯とはなんだ。
前歯が少し大きいだけじゃないか。

それに，少しくらい出っ歯だからって困ることがあるのだろうか。

妻が聞いてきたところによると，
姿勢が悪くなる。
鼻にも影響が出る。
虫歯になりやすい。
などなどいろいろあるそうだ。
見た目だけじゃないんだな。

とりあえず，子供がやる気なのでやらせてみようか，という結論に達した。

しかし，本当に必要なのだろうか…

などと考えていたら，妻がものすごくうれしそうに寄ってきた。

「今，思いついたんだけどさ」
「今はちょっと出っ歯でもいいかもしれないけど」
「将来何になるかわからないじゃない？」
「スーパーモデルとかになるんならやっぱ歯並びは大事だよ」
「やることにしてよかったかもっ」

ときどきアナタの性格をうらやましいと思うときがあります…