こんなにも 触れたい気持ちになる
指先の痺れを 抑えながら
壊して下さいと 彼女は言った
僕達は すべてを 知っていた
誰が 笑うことが 出来るだろう
僕達を 馬鹿げていると
2001年09月26日(水) |
熱に 浮かれる 私を見て |
熱に 浮かれる 私を見て
少し困った顔で 笑った
私達は バカみたいに
一つの言葉を 繰り返して
突然の 水の冷たさに 驚いたりね
ひとつ ひとつを 覚えていようと 思う
いつか 忘れてしまうなら なおさら
私と同じコトを あの人にも したの?
私と違うコトを あの人には したの?
それは 同じ あなただったの?
右胸の奥に 刺さったままの トゲが
抜けなくて 苦しむ私を
嘲笑う 誰かが 居る
彼女の詩を 泣かないで
聴けるように なるまで
あなたの前では 倒れない
2001年09月14日(金) |
その手に 抱いて下さい |
その手に 抱いて下さい 今夜 一晩
生臭い 私を
欲望の 捌け口 ならば それはそれで 光栄です
また 同じ事を繰り返すのも 知ってる
取り上げられた 玩具を 見つめ続けてる事も
私は 柔らかな 夢を見る
今夜 その 暖かな手で
体中に 紅い華を咲かせて
あなたは 知らないフリをする
爛れた皮膚の その痕から
溢れる声が 聴こえない
麻痺しはじめるよ
気紛れを待つ事に
掛け違えた ボタンのように
折り順を とばした 折り紙のように
私達は 少しずつ ズレ始める
ちょっと見では 解らない 小さな傷から
目を逸らして 笑い合う
私が欲しいのは いつも 君だけで
君は私を モノとして 扱いはじめる
誰か 叱って下さい
亡くしてからでは 遅いと
泣き叫ぶことも 出来ない
自分に ただ 驚いている
夏が 終わる
ふと顔を上げたとき 視界にあなたが居る
ただ黙って 存在を確かめる
贅沢な時間 贅沢な距離
空気が動くのが怖くて 触れることも出来ない
その唇だけでも 私は 幸福を感じることが
出来るのに
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