2004年07月30日(金) |
無意識に 自社株 をポートフォリオに組み入れようとしているあなたへ |
こんにちは、カン・チュンド です。
分散投資をすることは (ある意味)おのれの出自を隠す ということです。
あなたがどの国に生まれ、どこの学校に通い、 どういう会社で働いているのか、
あなた自身が(個人的に)どんな嗜好を持ち、 毎日どんなことを考えているのか、
それらを一切飛び越えて 「分けて分けて 投資をする」のが 分散投資のエッセンス です。
それは 感情 を引き抜き、 いくつもの パーツ を配置することです。
(今の時点では想像もつかない「悪いこと」が起こった場合には 分散投資 はあなたを守ってくれます)
分散投資 を行うことで、 期待リターンが不当に削られることもありません。
(むしろ、一定の期待リターンのもと、 引き受けるリスクの大きさは軽減されます・・)
(逆に)一点張り、と言いましょうか、
集中した投資 は(知らないうちに) 引き受けるリスクを増幅させてしまいます。
今の時点では想像もつかない「悪いこと」が起こった場合に あなたを守ってはくれないのです・・。
さて、自社株 とは (従業員にとっては)雇用主が発行する 株式 に相違ありません。
わたしは【知的人生設計入門】の中で 繰り返しお話していますが、
投資には、 自分資本への投資 と 金融資産への投資 があります。
自分資本 とは(文字通り) 自分 という 労働力、知性 であり、
ふつう私たちはこれを 雇用主 に提供し、 賃金(キャッシュフロー)を得ています。
自分資本 に投資をするのはたいへん重要ですが、 (しかし)自分資本 は消耗する資本 でもあります。
ある日突然、キャッシュフローを生み出す 源力 がなくなった時、 私たちは途方に暮れるのです。
知力 が湧かなくなり、肉体 としても衰えていく 「自分資本」が現れます。
(特に 老齢 になると その傾向が顕著に・・)
私たちは上記のような事態に備えて 金融資産への投資 を行うのです。
(これを世の中では リタイアメントプラン と云います・・)
つまり、自分資本への投資、金融資産への投資、 両方をバランスよく行うことが「リスク分散」なのです。
さて、自分資本 と 金融資産 を 冷めた目で見てみましょう。
金融資産は「分散する」ことが容易ですが、 自分資本 は「分散」がとても難しいです・・。
(例えば、3つも4つも、 業種が異なる 仕事 を同時に持っている人はほとんどいません・・)
だとすれば、
金融資産 は 自分資本 から、 できるだけ遠ざけておくことが 基本 になります。
(ここ、重要!)
(皆さん、イメージしてくださいよ)
自分資本 の提供によって 雇用主から得た 賃金 で 雇用主の発行する 株式 を買うことは
(単純に)リスクが集中すること です。
(あなたが保有する 金融資産 は、 あなたが勤める「会社のリスク」とは 無縁 であるべきなのです・・)
(イメージしてくださいよ)
あなたが勤める「会社」が倒産してしまえば、 キャッシュフロー(賃金)が途絶えます。
ということは、自分資本 が傷つく ということです。
もし 自社株 を保有していれば(その上) 金融資産 まで傷ついてしまいます・・。
集中した投資 は、今の時点では想像もつかない「悪いこと」が 起こった場合に あなたを守ってはくれないのです・・。
えっ?
香港で買った「金持ち父さん、貧乏父さん」です。
2004年07月27日(火) |
(実は)誰もが 投資アドバイザー なのです |
こんにちは、カン・チュンド です。
こういう仕事をしていますと (半ば)あいさつ代わり に 「姜(かん)さんは ファイナンシャルプランナー ですか。
いやー、わたしは投資アドバイスをいただくほど、 お金持ちではありませんが・・(苦笑)」 と言われます(しばしば)
さて、上記の セリフ が意味することはふたつ。
1.(必ずしも)投資に興味がない、 投資をしていない、という意味ではない。
2.(投資をするにしても)判断は 自分 でします。
というもの。
この 2.の、
投資 は「自分の判断」でします、 とはどういうことでしょうか?
実は 「自分」という 投資アドバイザー を無償で雇います、
ということなのですね。
人は誰でも「決断」をするには、 ある種の「納得」が要るものです。
この 納得 の材料を与えてくれるのが、 「自分」というアドバイザー なのです。
つまり皆さんが 投資 を行う際には 「自分」というアドバイザー が「自分自身」に 決断 を促す という 構図 があります。
さて、この「自分」アドバイザー(と勝手に名付けますが) なにしろ「自分自身」と一心同体ですから(笑)、
客観視 すること自体が難しいのです。 (たいへん見えにくい・・)
「自分」アドバイザー は一体どんな アドバイザー なのか?
「自分」アドバイザー は(おそらく) 世界中が敵になっても「自分自身」を守ろうとするでしょう。
(義理人情に厚い?)
「自分」アドバイザー は(おそらく) 長期の戦略 というものを持ち合わせていないでしょう。
「自分」アドバイザー は(おそらく) 「自分自身」に都合の悪い 情報 はあまり見ないでしょう。
「自分」アドバイザー は(おそらく) 「自分自身」がこれまでに 年率どれくらいのリターンを残してきたか、
把握していないでしょう。
「自分」アドバイザー は、日本株式 という投資対象の 長期の結果リターン も知らないでしょう。
でもとにかく「自分」アドバイザーは、
「自分自身」にわりと適切なアドバイスを 送っていると思っているのです(笑)
(自己満足の世界・・)
そして(ここからが重要なのですが)
多くの 運用者 は「自分自身」が、 平均よりも高い 運用能力 を持っていると思っています。
「わたしはうまく運用できるよね、(笑)」
しかし、多くの統計データが示している通り、 運用者が得ているリターンは (中長期で均して見てみると)、
市場平均のリターンよりも低い場合が多いのです。
(身も蓋もない 事実・・)
ここで質問なのですが、 もし皆さんが 費用 の心配をする必要がないとして、 「どんな 投資アドバイザー を雇われるでしょうか・・?」
アマチュアのアドバイザーでしょうか? パートタイムで働いているアドバイザーですか? ファイナンスの基礎 をまったく理解していない人でしょうか?
感情で 金融商品の売り買いを行っている人ですか? 投資の情報や考え方を マネー雑誌 のみから入手する人でしょうか?
(そんなことないですよね・・)
資産運用 という作業では、 さまざまな 敵 が存在しますが、
実は「自分自身」にいちばん近い「自分」アドバイザーが あなたの敵になってしまったりするのです。
「自分」アドバイザー + 「自分自身」=
幸せな「こうなるはずだ」ストーリーの完成 になりがちなのです。
ここは「自分」アドバイザー を思い切って解雇して、 他のアドバイザーを雇うことを考えなければなりません。
他の( = 第三者の)アドバイザー は、 あなたのことを(ある意味) 冷めた目 で見つめます。
彼(もしくは彼女)は、 あなたのニーズに合わせた、常識ある
深く考え抜かれた「投資プラン」を 準備してくれるはずです。
(そこに 付加価値 が生じるのです)
賢明な「投資プラン」を小脇に携えることで、 あなたが ファイナンシャルゴール に到達する可能性は ずっと高くなるでしょう。
そうです、こう申し上げることで、 わたしは「自分自身」にプレッシャーを 掛けているのですよ(笑)
東京には REITの「中吊り広告」があるのですね。
2004年07月23日(金) |
「いちば」での立ち居振る舞い |
こんにちは、カン・チュンド です。
第5回 【知的人生設計入門】にご参加いただいた皆さん、 誠にありがとうございました。
参加者のおひとり、 みちまろさん(ペンネームです)から
「セミナーの感想」をお寄せいただきました。
さて、勉強会での「最後のパート」は 【創造するマインド】を持ちましょう。
というもの・・。
(お断り・・以下、レクチャー再現には コラム的編集 が入っています 笑)
わたくしから最後に、 皆さんに申し上げたいこと。
それは、 「固定観念 に囚われず、未来 を柔軟に予測しましょう・・」
ということです。
固定観念 とは、 周りの状況によって変化しようとせず、
心の中でこり固まっている 皆さんの「意識そのもの」です。
いいですか、
現在 と 未来 を 結ぶ際に、確かなことは そこに「変化」が存在する、ということです。
「変化」とは、生き物にとって不可欠な 栄養源 です。
(変化 がないと 生き物は 適応能力 を失ってしまいますから・・)
資産運用 における「固定観念」
・売買 を活発にするほど、 利益を上げることができる。
・マーケット がいつ頃底を打つか、 あるいは上昇するかを判断することができる。 ・株式などの リスク性金融商品 は短期で利益を確定し、 預貯金などの 元本保証商品 は長〜く保有する。
などなど。
皆さんは、株式市場という「いちば」に入る時、 「入り方は ひとつ しかないんだ」と思っていませんか?
(実は)皆さんの「立ち居振舞い」の仕方で、 「いちば」とつき合っていく 方法 はいくらでもあるのです。
今日この勉強会でお話しました、
短期売買なのか、長期保有なのか、 単品保有なのか、パック商品なのか、 インデックス運用なのか、アクティブ運用なのか、
という 戦略 ですが、
最終的に「どちらがより成功する可能性が高いのか?」 をシンプルにお考えください(笑)
わたしのこのような話を 業界の関係者 の方がお聞きになられると
「姜(かん)さん、あなたの言っていることもわかるけど、 それは、日本の常識 では受け入れられないよ」
と言われることでしょう。
「日本の常識って?」 「投資家が抱いている 常識 のこと」
「投資家って・・。 株式の短期売買をしているような人たちですか?」
わたしは(恐れずに言いますが) 金融機関の思惑に乗せられて、
短期売買 を繰り返している方々を 投資家 とは呼びません。
(もちろん)わたしの仕事上、 上記の方々はターゲットではありません。
既存の 株式愛好家( ← あえてこう言います)は、 100人のうち 5、6人程度 です。
(そして、ここが重要なのですが)
資産運用という業界 は、 潜在需要層 として(100人中)90人以上を 未だ発掘できないでいるのです。
つまり、 全体の 5、6% の人たちの中で広まっていることを 「常識」と呼ぶなんて、ナンセンスだ! ということ・・。
わたしは(今もこれからも)
残り90%以上の人たちを思い浮かべて、 この文章を書いていきます。
そうです、 あなたに向けて書いているのですよ・・。
東京のドナルドはみな、こんな風ですか?
2004年07月16日(金) |
ギャンブルの起源は? |
こんにちは、カン・チュンド です。
(いきなりですが) 10万年前 にタイムスリップしていただきます。
当時の ヒト は、 まだ「言葉」もろくに話せませんでした・・。
彼らは「アウ、アウ」という掛け声のもと、 身振り手振りで コミュニケーションを図っていたと思われます。
(ところで)ギャンブルの 起源 は 「占い」にあると云われます。
「占い」?
はい。彼らは当時「狩猟の民」でしたから、 (例えば)
・いつ、狩りに向けて出発すべきか? ・どの方角に向かうべきか?
・大事な食料をどこに隠すべきか? ・誰をリーダーにすべきか?
など、さまざまな「重要な決定」を モノを投げたり、星空を見上げたり、 木を燃やしたりして下していました。
(占い自体 が 「神の意思」を確かめる行為でもありました・・)
そのうち誰かが、 動物の 骨 を投げたりして、
「おい、ちょっと遊ばないか?」 みたいなジェスチャーをしたのではないでしょうか?
(彼はグループの中でちょっとした 変わり者・・)
「おお、どうすんだ?」 と応えた彼も(実は)変わり者・・(笑)
彼らは動物の 骨 を投げたり、 石ころ を握ったりすることで、 さまざまな「勝ち・負け」を設定したのです。
例えば、
骨の窪んだ「黒い面」が出たら、勝ち。 出っ張った「白い面」が出たら、負け。
(んー、これが ギャンブルの起源?)
「勝ち・負け」ができると、 ヒトはわくわくします(笑)
(アドレナリンが増幅されるのですね・・)
そのうち「黒い面」を 1、 「白い面」を 2 と呼ぶようになります。
数字 を認識し、その 数字 で 「勝ち・負け」を設定し始めたのです。
「お前はおれに3回負けたから、その首輪をよこせ!」
「おい、お前はおれに 2回分の借り があるよな?」 ということも身振り手振りで相手に伝えたのでしょう。
そうです、
ヒトは ギャンブル を通じて 「数字」に習熟するようになったのです。
そのうち、 (といっても何万年もかけてですが・・)
「おい、いいか。4で割り切れたら、最高だ。 つまりいちばん勝ちってこと」
「4で割って3余ったら、最悪だ。つまりビリだ」
というような 高度な「ルール付け」も行われるようになりました。
「ギャンブル」は、 現在も ヒト を惹きつけて離しません・・。
わたしは「ギャンブル」こそが ヒトが【数をかぞえる能力】を飛躍的に発達させたと考えます。
ギャンブル がなければ 貨幣経済 も生まれなかったでしょうし、
株式市場 も存在し得なかったのです。
2004年07月13日(火) |
FPというプロフィール |
こんにちは、カン・チュンド です。
名刺交換 をさせていただくと、
「姜(かん)さんは、 (要するに)何をされているのですか?」
と聞かれることがあります。
そこで、わたしの仕事の 客観的紹介 です。
FPとひと口に言いましても、 それぞれのFPに 傾向 があると思います。
わたしの場合、お客様の 資産管理 について コンサルティングすることを中核に据えています。
個人の方の 資産管理 を お手伝いするアドバイザー と定義できるでしょうか。
【そもそも・・】
わたしはファイナンシャルプランナーですが、 (もともと)違う島からやってきた「部外者」なので、
例えば、資産運用業界の“いびつさ”を 生活者の方と同じ視線で感じることができると 自負しています。
ちなみにわたしは 投資家 という言葉も、 相場、銘柄、予想、儲ける という言葉も キライ です(笑)
本来的に 投資 が好きな人は (実は)100人中、4、5人程度にすぎませんし・・。
とにかく、資産管理 とは (必要に迫られて)渋々行うものだ、と考えます。
【定義づけすると】
資産管理 → (経済の状況 がどうなろうとも) 保有する資産の 実質価値 を 目減りさせず、いかに維持していくか、 という 方法論、技術論 であり、
現在の生活レベルを(長期にわたって) 維持するための 方策 と考えます。
(なんか硬いなあ・・笑)
したがって(わたしの見解としては)
資産管理 ほとんどイコール 資産運用 です。
【要するに、わたしの仕事とは・・】
お客様が現在の生活レベルを維持するために、 最適なポートフォリオ(資産の集合体)を 設計・提案することであり、
(その後の)ポートフォリオの管理、 定期的な見直し をサポートしていくことです。
そのためには、 お客様のライフプラン(将来設計)を把握するのは 勿論のこと、
あらゆる 金融資産 に対して、 客観的な「評価軸」を持ち合わせていなければなりません。
この 客観的な「評価軸」を持つためには、 わたし自身が 中立的な立場 にいなければならない・・。
したがって(金融機関に属さない) 独立FP として事務所を構えている、 といった次第です・・。
(さて、)
上記に示したわたしの仕事に、 どれくらいの「付加価値」が生じるのでしょうか?
期待と不安で 毎日ドキドキしながら過ごしています(笑)
↑ わたしではありません・・。
2004年07月09日(金) |
配当金の再投資プラン? |
こんにちは、カン・チュンド です。
いちば自体に投資する ETF ですが、 問題点もあります。
ひとつは、 売買単位が 100口 という場合が多いのです。
例えば、東証株価指数との連動を目指す
TOPIX 連動型上場投資信託(銘柄コード 1306)ですが、
ひと口あたりの値段は 1136円 となっています(7月8日 現在)
運用者にとっては(最低) 11.4万円弱 の資金が必要になります。
(当然、売却する場合も100口単位 でしかできません・・)
もうひとつは 配当金 です。
ETF は税制上「株式」の扱いとなりますから、 配当金は「受け取るしか 選択肢 がありません・・」
えっ、どういうこと?
ふつうの投資信託なら、 配当金(投信では 分配金 と呼びますが)は 再投資することができるのです。
(これを 自動けいぞく投資 といいます)
(わたしはよくセミナーでお話しますが)
資産運用の基本 は ニワトリを大きくすることです。
タマゴ(配当金)をもらえばその分、 ニワトリの大きさ が小さくなってしまいます。
タマゴ(配当金)をもらってそれをモグモグ食べても、 あまり意味がないのですね。
(最低限)配当金 は、 ニワトリ本体に戻す(= 再投資できる) ようにすべきです!
ということで、わたしは 金融庁の「ご意見箱」に
下記 のような要望を書いて送信しました。
株式やETFの配当金は、 現状「受け取ることしか」選択できません。
アメリカの一部の企業が導入している 「配当金の再投資プラン」を ぜひ日本でも取り入れていただきたいと思います。
配当金の再投資 が選択可能になれば、 (投資家にとっては) 自然と保有する株数が増えていくことになり、
長期保有による 真の資産形成を促すことにつながります。
またそれは、株式を発行する企業にとっても 望ましいものだと思います。
ご検討のほど、よろしくお願い致します。
注)投資信託の口数 も 個別株式の株数 も(考え方としては)同じです。
上記で触れている「配当金の再投資プラン」ですが、 アメリカでは DRIPs と呼ばれています。
Dividend Re Investment Plans ( Dividend とは 配当 のこと)
「配当金の再投資プラン」が日本でも導入されれば、 次のようなことが可能になります。
例えば 上記のETF(TOPIX 連動型上場投資信託)が ひと口あたり 11.4円 の 配当金 を出したとしましょう。
ETFの値段が変わらず、税金を考慮しないとすると、 100口保有していれば 1140円 の配当金となり、
これで ETFを 新たに「ひと口分」 買い付けることになるのです。
これが「配当金の再投資プラン」です。
(したがって、保有する口数 が 101口 となります。 個別株式 でも考え方はまったく同じです)
現にアメリカでは1000以上の会社が この DRIPs を導入しており、 (IBM、シェブロン、ボーイング、マクドナルドなど)
個人投資家が 安定株主 になること (つまり、長期保有者になること) に一役買っています。
投資家は 配当金 が出るたびに、 株式 を追加購入することになり、 株数 が逓増していきます。
(実は DRIPs のポイントは、 会社から直接 株 を買うということなのです!)
CNN に参照記事が載っています。
蛇足ですが、ADR(米国預託証券)の形で N・Y証券取引所に上場している ソニー も DRIPs を導入しているそうです。
(日本では出来ていないのに・・)
夏真っ盛りの 18・19日、東京・大井町 に伺います!
第5回 知的人生設計入門
【お金のなる木の見つけ方】
<セミナー内容> ■ 人生プランの 木 ■ お金の出入りを管理する 木 ■ 金融・投資の常識を育てる 木 ■ リスクをコントロールする 木 ■ 投資スタイルを確立する 木 ■ 運用の設計図を作成する 木
(ETFについても詳しくお話致します。ぜひご参加ください!)
2004年07月06日(火) |
ETF という新たな概念 その2) |
こんにちは、カン・チュンド です。
「○○さん、おはようございます!」
毎朝同じ時間に 証券会社 に行き、 馴染みの社員から 挨拶 を受ける人がいます。
「株価ボード」を眺めながら、 投資仲間 としばし談笑する人がいます・・。
「A社の株価は? B社はどうなっているんだ?」と 頭の中で 数字 をひっくり返す作業(それ自体)は、 老化防止 にたいへん有用と思います。
しかし、上記は 投資 ではありませんね。
強いていれば 投遊 です・・。
それは○○さんにとっては 頭の体操、趣味 なのです。
(もちろん)頭の体操 は ○○さんにとって悪いことではないので、 一定の「ポケット・マネー」を設定していただき、
大いに「楽しんで」投遊してください、 と わたしならアドバイスします(笑)
さて、いちば自体 に投資するETF (上場型インデックス・ファンド)は 決して「楽しく」ありません・・。
また 資産の配分 を頑なに維持することも おもしろくありません・・。
(しかし、資産配分 を決めることは、 少し「楽しい」かも・・?)
ひとつひとつの 株式 は、 ひとつひとつの 会社 の価値を表す「単位」であり、
そこには何百、何千人の従業員や、 原材料や、午前10時の会議や、 研究開発や、取締役の派閥争い が内包されています。
皆さんの周りを見渡してみましょう。
株式会社 と関係なく生きている人の方が 少ないのではないでしょうか。
株式市場という「いちば」も、 何百、何千の 会社 を内包した「生き物」だと思えば、
「インデックス運用」が 無味乾燥な 投資スタイル ではないことが おわかりいただけるでしょう。
その「いちば」は 世界各地 に存在します。
世界の証券取引所 リンク集
潜在成長力 が高い「国・地域」に お金を託すのが 投資の基本 とすれば、
いちば の数だけ ETF(上場型インデックス・ファンド)が 存在して欲しいですね。
(その中から 私たちが 選択 するわけです・・)
しかし、現状はまだまだ 発展途上 です。
(まず)日本に住む運用者にとって 選択できる ETF は極めて限られています。
そんな中で健闘しているのは 日興コーディアル証券 でしょうか。
ETF(株価指数連動型上場投資信託)
(左側の 提供ETF をご覧下さい・・)
証券会社さん、 もっともっと海外で上場している ETF を 購入できるようにしてください!
それから 売買単位 をもっと下げてください!
日本の 遅い遅い改革 にはついて行けない! という人は 香港の証券会社に直接口座を開きましょう。
BOOM証券口座開設サポートサービス
(世界中のETFに直接アクセスできます・・。 現にアメリカン証券取引所には 110を超えるETFが上場しています)
積み木 を組み立てるには、 いろいろなカタチの 積み木 があったほうがいいですね。
「積み木 をどう組み合わせるのか?」 という話ではなく、
「いろいろなカタチの 積み木 があるかどうか」 という話をしなければ ならないのは(やっぱり)寂しいことです・・。
2004年07月02日(金) |
ジャスコ や イトーヨーカ堂 で買えるもの |
こんにちは、カン・チュンド です。
ひと昔前まで「路線価図」は 税務署や図書館に行かないと見ることができませんでした。
今では インターネット上 で価格を確認し、 そのまま印刷することができます。
(ちなみに 登記簿謄本の請求 も間もなく ネット上を通じて出来るようになるようです)
情報の蓄積、交通整理 は テクノロジーの進展により その能力を飛躍的に高めています。
私たちは「情報」を受け取る 手間・コスト を 劇的に省けるようになりました。
ただ、金融サービスの分野では 消費者の方は(未だ)氾濫する「情報」を 飲み込むのが精一杯なようです。
(それも 川上 から流れてくる「情報」を 一方的に飲まされるイメージ・・)
(それもある意味、致し方ない?)
なぜなら、消費者 と 金融サービス業との 接点(歴史の長さ)自体 がまだまだ短いからです。
金融サービス業には、 銀行・証券・保険会社 という(いわば) 分野別の【メーカー】があり、
その【メーカー】が 川下の【小売業】まで行っているという、 < 一大・縦割り流通 > なのですね。
(いびつ・・。自動車会社さえ、 メーカー と ディーラー(販売店)は その役割 を分けているのに・・)
今後は(自然な流れとして)
【メーカー】と【小売り】が その 役目 を分担していく と考えます。
(消費者の心をつかむ、という点では、 小売業者の方が長けていますし・・)
しかし、 わたしがイメージする「小売業者」とは、
現存している【メーカー】の 販売・代理店 ではなく、 もっと小回りの効く、
例えば お客様の隣 に座って、 偏見のないアドバイスができる 「プロフェッショナル」なイメージです。
彼(彼女)は 中立的な立場 から、 幅広い金融商品 にアクセスできます。
言ってみればお客様にとっての <購買代理アドバイザー> です。
・販売代理 ではなく、 購買側(お客様)の 利益 を代弁するアドバイザー、
というところがポイント。
イギリスなどではこの「購買代理」を行う IFA ( Independent Financial Advisor )が たいへんメジャーな存在になっています。
(独立ファイナンシャルアドバイザーという意味です・・)
・イギリスのサイト The IFA 「IFAに興味がありますか?」
そして、イギリス全土の14,000名以上の IFA を検索できる Search IFA というサイトもあります。
IFAは、複数の保険会社の、 複数の保険商品 にアクセスでき、
(同じように)複数の証券会社の、 複数の投資信託 にアクセスできます。
また各種ローン商品の <購買代理アドバイザー> としても活用できます。
IFAは 複数の銀行・金融会社の、 複数のローン にアクセスできるように なるでしょう。
また、複数の信託銀行の、 複数の遺言信託サービス を取り次ぎ、
あるいは 複数の不動産会社の、 複数の仲介サービス にアクセスできるようにも なるでしょう。
つまり、お客様にとって IFA( Independent Financial Advisor )とは、
自身の「ライフプラン」を理解し、 自身にとって「最適な金融商品」を紹介してくれるであろう、 プライベート・ドクター のような存在なのですね。
またもう少し大きめの IFAグループ? をイメージしますと、
ジャスコ や イトーヨーカ堂 の一階の片隅に 「FAコーナー」が設けてあり、
銀行・保険・証券・信託・不動産を問わず、 さまざまな金融商品にアクセスができる、
常時 IFA が待機している・・、 そんな空間がイメージできます。
これらが 金融サービスにおける【小売業】の多様化 であり、 2〜3年のうちに上記の多くは実現されると思います。
・ここで 自己投資 するか否かが 運命の分かれ道?
第5回 知的人生設計入門
【お金のなる木の見つけ方】
7/18・19 東京・大井町 「きゅりあん」にて
<セミナー内容> ■ 人生プランの 木 ■ お金の出入りを管理する 木 ■ 金融・投資の常識を育てる 木 ■ リスクをコントロールする 木 ■ 投資スタイルを確立する 木 ■ 運用の設計図を作成する 木
|