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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
会社にとって様な経営資源があるが、そのうち最も重要なものの一つが、リーダーの時間の使い方だ。自己承認欲求の強いリーダーは自分が認められたいばかりに成果の出やすい現場仕事に没頭するしかしながらそれでは組織全体が強くはならない。目先の利益より将来の利益を大きくするためには、人財育成や新市場開拓が欠かせない。リーダーが「重要だけど緊急でない仕事」に時間を使っているかどうかで、会社の成長性は大きく変わる。
昨日のリーダーにとっての「重要だけど緊急でない仕事」を見て驚いた。採用支援を除き、すべて私がクライアントに提供している仕事だ。逆に言えばコンサルタントを多用する会社は、こうした「重要だけど緊急でない仕事」をやるためにコンサルタントを雇うのだと気がついた。逆に言えばそれに気づいていない会社は、「重要だけど緊急でない仕事」を怠っているわけだからいつか大きな危機に遭遇するかもしれない。
リーダーの時間の使い方で、よく話題になるのが「重要だけど緊急でない仕事」にどれだけ時間を割けるかだ。その仕事の代表的なものが経営心理士の教科書に出ていたのでメモ書きしておく。「部下の育成、信頼関係作り」「組織・チームの一体感の醸成」「採用、育成、評価の制度設計」「理念、行動規範の浸透」「将来においても継続的に売上を伸ばすための戦略創りetc」である。
ブランディングを調べていたら、「ブランドアイデンティティ・プリズム」なるアウトプットを見つけた。備忘録的メモしておく。ブランドを以下の角度から切り出す。「製品・サービスの特徴」「ブランドと顧客の関係性」「ターゲットのペルソナ」「社会ライフスタイルの未来像」「人に喩えた場合の個性」「提供できる喜びの度合い・独自価値」。お客様に当てはめてやってみたが、もっとも重要なのは、「ブランドと顧客の関係性」だと気づいた。https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/brandidentity
ブランディングに根本のところで必要になるのが、「差ではなく違いを出す」という考え方だ。差はいつか追いつかれてしまい、結果的に差別化にはならない。が、違い=とりわけ人間の主体的な行動(オーナーシップのある社員による行動)がもたらす違いは他社には、真似が難しい。スタバでは社員(パートナー含む)教育に、40時間を費やす。同社の「察する」「繋がる」「応える」「(自力でお客様をおもてなしする)オーナーシップ」を身に着けるため。コーヒーがそんなに美味しくなくても、寛ぎに人が集まるのは、彼女たちにそれができるからだ。
セブンイレブン、ファミマ、ローソン、ミニストップ…それぞれから受ける印象は同じではない。これが「ブランドアイデンティティ」だ。どう違うかは上手く言えないが……ランチを買うなら…とかデザートを買うなら、マスクを買うなら…など目的の違いによって異なるような気がする。そうした違いを名文化し、メッセージとし、小さな差を大きくして選ばれる存在になるように持って行くのがブランディングである。
「赤・高級・スポーツカー」の三語から連想されるのは「フェラーリ」だ。「老舗・最高級・羊羹」から連想されるのは「とらや」だ。三語で、ほとんどの人が連想する存在になると、これは本当に強い。それには「ブランド要素=ブランド名、ロゴ、色、キャラクター、空間デザイン、タグライン、ジングル音」と「ブランド体験=世界観=web、ブログ、パンフ、DM、店舗・オフィス、展示会、イベント」などを、ブランドのコアメッセージ(ブランドアイデンティティ)を軸に一貫して制作・発信・運営しないといけない。
ブランドの想起には、ブランド再認とブランド再生があると学んだ。再認は、人魚の看板を見かけたときに「あ、スタバだ」→「あれ、飲みたいな」と思うこと。再生は「カフェと言えばスタバ」とか、「寛ぎたいな、休みたいな」と思ったときに、「じゃ、スタバに行こう」と思うことだ。ブランド再生は、お客様の心の中に記憶が蓄積された時にできる。実際のスタバでの寛いだ体験がそれを呼び起こす。一度体験をしておくことはとても大切だ。
ブランディングとはお客様の心の中に椅子があり、その椅子に自分が座るようなものだと習った。「なるほど!」と感心した。「車といえばトヨタ」「カフェといえばスタバ」「焼酎といえば黒霧」。これがブランディングだが、それは私に心の中の車という椅子に、トヨタがドカンと座っているからだ 。椅子に座っていれば、車と聞いた時にトヨタが第一想起される。ニーズが発生した時代に第一想起されれば、購入に繋がりやすい。心の中の椅子とは、とても良い比喩で感心した。
ブランディングプロジェクトの最初には、キックオフミーティングが欠かせない。ここではなぜブランディングに取り組むのか「メリットがある」ことを、トップが、個人レベルまで落とし込んで説明をしないといけない。第三者の言葉では伝わらない。特に危機意識があるときなどは、危機突破のために不可欠だ、という理屈でもいいだろう。ここで足並みが揃わないと社員の協力が得られず、結果的にはお客様から評価が得られない残念なことになるから注意が必要だ。
TV番組『逆転人生』で奈良のとんかつ屋さんが出たことがある。貧しい育ちでやっと自分の店を持ったものの、立地条件が悪い店は流行らない。そんなとき福井の豪雪情報に触れ、ツイッターで「福井の方だと変われば半額」とメッセージしたところ、バズって来客が増える。さらに「家計の苦しい方に店長のおごりで子供無料」サービスを始めたら、この姿勢が共感を呼び「私は食べて応援」という来場者で満杯になったという。これは100%の応援消費。澄み切ったきれいな心は人は集める。
ブランドには、ブランドプラスとブランドマイナスがある。ブランドマイナスは、ブランドイメージを毀損すること。ブランドマイナスは、たった一人の社員の間違った行動から発生する人災だ。それを回避するには、全員が同じ考えで自社のブランドを支える必要がある。私は三菱UFJ銀行グループにいるとき、何度も「レピュテーションリスク」という言葉を聴いた。毀損しやすい、攻撃対象になりやすいグループだけに、このブランドに傷をつけてはいけないと思っていた。そういう教育が企業には必要だ。
ブランディングに欠かせない」「心理的な付加価値」の要素を最も含むのが「創業の精神」であろう。昔話から今の時代に通用するエッセンスを抽出し、現代に蘇らせることができるかが、ブランディングのヒントになる。現代的にアレンジするには、機能的な差別化(利益の源泉)と情緒的な差別化(リピート=固定客化の源泉)の両面でポジショニングマップ(マトリックスではないグラフの方)を作成する。そして、優位性のあるわずかな差を、商業の精神を加味することでどこまで広げていくかを考えるといい。
ブランディングについて学習を進めている。ブランディングが最近重要視される背景には、機能面での差別化が行き着くところに行き着いてしまい、「心理的な付加価値」がより差別化が重視されるようになったことがある。近年は物を選ぶ時でも「応援消費」や「意味消費」と言われるように、人は何かを利用したり購入したりする時に、納得感を重視するようになっている。企業はそこを意識しないと選ばれなくなっている。
友人のコンサルタントが本を出した。タイトルが過激だったこともあり、amazonレビューは40にも登る。ただその中には★1も数件あった。★1の人はかなりの識者で、「この理論は社員数の小さな会社にしか当てはまらない」と書いている。が、この★1は案外嘆くことでないのかもしれない。この批判通りなら、それだけ著者のターゲット像が明確だということ。そこから外れた人(大企業の社員)が「おかしい」と言っているにすぎない。万人から★5をもらうことよりも、ターゲットのペルソナをハッキリしている人にこそ価値があるると想い、返って友人を尊敬した。
慣れない仕事を引き受けてしまった。やり方は頭の中にある。が、慣れないからこその不安もある。そのせいか、肩こりが随分ひどくなった。慣れないことを避ける=自分の得意分野に限定したビジネスをする=成長が止まる=年寄りの証だと思う。得意分野に特化するのは悪くはないが、自分には足りない点がまだまだある。最後のワンピースを手に入れるつもり、挑戦していきたい。
ひと言で業績の回復と言っても、原因の一つにコロナによる需要の減退がある。それを克服するのは並大抵ではない。しかし、必ずその方法はある。それを皆で考える機会がないだけだ。過去のV字回復案件も皆、そうだった。今回の議論は、そのようなミーティングの場を定期的に開催することで結した。その一連の雰囲気から、言いたいことを言いたい相手に明言できる風土を持ったこの会社は、絶対に良くなると確信した。
昨日の修羅場の続き。私は彼らの反発をずっと聞いていた。そして、過去の経験を総動員しながら、 最優先事項は何か冷静に判断した。V 字回復の優先順位としては、まずは一体感醸成ではなく、危機突破が優先だ。それを回復する。回復すると、達成感と誇りのようなものが組織内にできる。それを大きなエネルギーにするために、一体感を高める。ここは、名にはなくても業績の回復を優先しないといけない。
久しぶりに修羅場に遭遇した。幹部社員が社長に対し、優先順位が違うのではないかとクレームをつけたのだ。社長がやろうとしたのは一体感を高める施策である。私はその依頼を受けてやることを説明したが、その時に猛反発を食らったのだ。同社は昨今の企業業績が思わしくなく、幹部社員たちは業績の立て直しこそが急務であると訴えたのだ。彼らは反発する時に、「酒井さんには申し訳ないが」と前置きして話をした。熱くなりながらも、そのような前置きができる冷静さに感心した。
昨日のメンバーに「なぜ、今、新規事業に取り組む必要があるか?」を尋ねた。以下はその内容。「本業は3年経ったらなくなるかもしれない」「同社は受注型産業である。コロナ禍のような環境下では弱い。見込み型産業も担うべき」「最近社内のモチベーションが落ち気味だった。新規事業があることが社員の希望につながる」「今の市場は右肩下がり。今と違う業界に進出するべき」などの意見が出た。こうした危機認識こそが新規事業の発想力の源だ。
某社の新商品開発プロジェクトがスタートした。メンバーは総勢8人。ベテラン社員から若手社員までまんべんなくいる。パートから正社員に昇格した、意欲のある女性も選ばれている。営業系及び技術系からも均等になるように選ばれている。経営者がよく考えて選んだことがわかる布陣だ。この8人でアイデアを出し合い良い、アイデアを絞り込んでいく。しっかりと成果を出さないといけない。
通販ビジネスを考える時にはAKB がヒントになると教えてくれた。AKB は「誰々からこう思われたい」というブランドイメージが明確だ。親しみやすくて、応援に行って会いたくなる。会うことができる。でも、アイドルだから武道館でコンサートもする。意図的に、継続的に、一貫性をもって情報を発信していくことが、成功した秘訣である。コンサルティング分野も、今どきは通販ビジネスにシフトしている。もっとAKB的に高度化してやること考えないといけない。
通販ビジネスのプロフェッショナルに、通販のビジネスで成功するポイントを聞いた。その答えは、モノを売らずにコトを売ることだった。「ベッドを売るのではなく、快適な睡眠屋として何が出きるかを考える」ことで、これはリアルの時と一緒だ。また、店舗のコンセプト快適な睡眠屋とすると、アロマとかスポーツ用のマットレスなど、ユニークな品揃えができる。通販だからといって、商品を売ることばかり見ていたら失敗すると気付いた。
大学時代の友人が60歳を迎えて定年退職になった。この後の身の振り方は知らないが、よほど部下たちに慕われていたようで、部下たちからデジカメで撮り、アルバムにしたてあげた贈り物をもらったようだ。こうした記念品は嬉しいものだ。パナソニックグループで中国子会社の社長まで務めた男だ。人脈も豊富だから、次の途に迷うことなんてないだろう。こちらも悔いのない人生を送るのに一生懸命だ。彼にも第二の人生を謳歌してほしい。
私がコンサルタント志望者に提供できるとはビジョンづくりのノウハウ。クレドづくりのノウハウ。評価制度設計のノウハウ。主体性を引き出す社員研修のノウハウ。新規事業のアイデア出しと開発までのノウハウ。5S指導のノウハウ。目標達成チームの育成ノウハウである。足りないのは「採用」のノウハウくらいだ。これらの商品のテキストを作り、動画の教材にeBook を加えることができれば、力のあるコンサルタントを育てられえるかもしれない。
自分の会社のビジョンを考える機会があった。コンサルタントが巷に溢れてくる中で、彼らと競争や敵対するのではなく、彼らに対して何を提供できるか、それを考えていこうと思う。これからコンサルタントになる人は、あまり経験のない人が多い。そういう人に私が武器を与えていくことができれば、結果的にその先にいる中小企業は、どんどん良くなっていくのではないかなと思う。そうしたコンサルタント育成に力を入れていきたい。
私のクライアントが好業績なのは、おそらく私が「ビジョン開発」と「人を育てる」ことをお手伝いしているからであろう。そうした会社はコロナ禍のようなピンチの時も、自らが目指す方向を見失わず、新しいことにどんどんチャレンジする。そのことを厭わない社員が大勢育っている。なぜ育っているかと言えば、日頃から次世代を強くすることにコストを惜しんでいないからだ。そうしたことが、史上最高益につながっているのだと思う。
「それは偶然じゃないですよ」。毎月訪問しているクライアントに「酒井さんの他のクライアントは、今どんな状況ありますか?」と尋ねられた。「幸い、私は外食産業や旅館業などのクライアントがいないため、コロナの影響を受けている会社はほぼありません。中には史上最高益を更新している会社が何社もあります。よって私の仕事への影響もほとんどなく、大変ありがたいことです」と答えた。すると「善因善果」を信じる社長から冒頭のように言ってもらえたのだ。そこで何が影響しているのか考えてみた。
3月末の決算はほぼ前年並みの数字で終わった。コロナ禍の影響で20年4-6月の仕事がほぼなくなったにも関わらずそれを後半でリカバリーできた。この間予定していた研修やプロジェクトが延期にはなったが、中止にならなかったことが大きかった。コロナ禍にもかかわらず「人財育成を諦めない」人たちの執念や、ビジョン実現に向けた熱い想いに支えられてこそ。お世話になった皆様に心から感謝したい。
第3は、事業承継、後継者育成、ファミリービジネス分野への主要事業のシフトである。これまでの弊社は幹部社員育成をメインの事業分野に据えてきた。この分野は継続するものの、このニーズは規模が大きな会社に限られる。小さな会社の困り事は会社の成長(売上げ&利益の拡大)だ。それに応えるべく、自分から「100年続く経営承継研究会」の発足や「ほんとうの事業承継」の執筆を仕掛けたことで、後継者育成のニーズに応えていく必要があると感じた。
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