2010年07月25日(日) |
全日本少年 予選速報(4)東北Bは弘前五中 |
本日、全日本少年の東北Bブロック予選が行われました。 決勝で、弘前五中(青森)が一戸中(岩手)を2対0で破り、代表権獲得。 にしても、弘前市勢強い! ここ5年で、3回(だったかな)は、弘前勢が勝っているような。
中国地区も予選が行われ、倉敷クラブが優勝のようです。
残すは、東北Aブロックのみとなりました。
抽選は8月5日です。
全中の予選も各地で行われています。 東北は、秋田県以外の代表が出揃いました。
青森 三本木 平賀東 宮城 秀光中等 郡山 福島 行健 郡山一 岩手 花泉 北上南 山形 鶴岡三 山形五
北信越も続々と代表が決まっており、
石川 星稜 津幡 富山 桜井 井波
みなさま、予選の情報等、よろしくお願いします!
2010年07月21日(水) |
全日本少年 予選速報(3) 北海道は南幌中! |
全日本少年の予選が各地で行われ、代表が続々決定! 現時点で決定しているのは、
●北海道 南幌中 ●関東 オール県南(茨城)、川口クラブ(埼玉) ●東海 松平中(愛知) ●北信越 尚徳中(福井) ●近畿 南紀クラブ(和歌山)、河合中(兵庫) ●四国 鴨島一中(徳島) ●九州 小城中(佐賀)、米ノ津中(鹿児島) ●沖縄 今帰仁中 ●神奈川 上溝中 ●横浜市 浜中
先週末、東北と中国でも予選が行われているはずですが、結果ご存知の方、いませんか?
北海道の南幌中と沖縄の今帰仁中が、春夏連続出場です。絶対的な力がなければ、無理なこと。力を持っています!
九州は、またもや、佐賀が代表権獲得。強いですね〜。
本日は藤沢八部球場へ。 毎日、高校野球を見ている…。
川崎北vs横浜緑ヶ丘。 序盤は接戦も、川崎北が終盤突き放して、8回コールド勝利。
エース浜田の調子が悪そうなのが、気がかり。 キャッチャーは、相沢豊。公式戦初スタメンだ。中学時代は金沢シニアで、春の全国選抜で準優勝。バリバリのレギュラーではなかったが、強豪の空気を感じていた。ちなみにエースは五木田(横浜創学館)。
中3の秋頃だっただろうか。 川崎北のグラウンドにいくと、「川北でやりたいんです」と、相沢が練習見学にきていた。そこで会話をしたこともあって、ずっと、相沢のことは気になっていた。
キャッチャーで入ってきたが、1年秋頃にはピッチャーに転向。オーバーからサイドになり…。「結構、相沢いいぞ」と佐相眞澄先生が言っていたので、期待したが、いつの間にか、キャッチャーに戻っていた。
この春までは、2年の小野寺が正捕手。 相沢自身、「ちょっとあきらめていた」というが、元気のよさと、野球頭のよさを、佐相先生が認め、6月の練習試合から1試合目を任されるようになった。
さすがに、中学時代、勝つ喜びを知っているだけに、雰囲気を作るのがうまいキャッチャーだ。表情も豊かで、ピッチャーを乗せている。 この日は、バッティングでも結果を出して、勝利に貢献。いつも、一番遅くまで居残って自主練習をしている成果が、最後の夏に出た。
ピッチャーは、浜田から吉田のリレー。 吉田は、久々に見たが、スピードがさらにアップしていた。技巧派が多い川崎北にあらわれた、本格派。おそらく、佐相先生になってから、ストレートの球速だけなら一番速いピッチャーだろう。 中学時代はセカンドだったため、ピッチャー経験が浅い。公式戦の大事なところでは使いづらいタイプだが、もっている素材は、上でも十分通用するものだ。 でも、私学には吉田ぐらいのスピードがちょうど合うのかな…。このあたりが難しいところ。
2010年07月14日(水) |
横浜高校のファーストとバッティング |
本日は保土ヶ谷球場。 夕方から、横浜市立港南中で取材だったため、その前に、横浜vs藤沢翔陵を観戦。
横浜の1年・山内達也が抑えで1イニング登場。評判どおりの内容。 ただ、気になったのが、キャッチボール。マウンドで投げているフォームと全然違う。もっと、キャッチボールに対する意識を高く持ってほしいなぁ…。
横浜の3番キャッチャーは近藤健介。スタメン唯一の軟式出身。修徳学園中で活躍していた。 中3夏には駒沢球場のライトスタンドに放り込んだことも。当時から、名のとおった強打者だった。
横浜を選んだのは、「自分の力を試したい」というシンプルな動機から。誘われたわけではない。小倉清一郎部長は、近藤の「こ」の字も知らなかった。軟式出身と聞いて驚いていたとか。
ちなみに、小学6年生のときは千葉マリーンズジュニアに選ばれている。このとき、エースだったのが、角張健。中学では船橋市立七林中のエースとして全中出場。いまは木更津総合で主戦格だ。
近藤は修徳学園中2年時に全中出場。当時はショートだった。正キャッチャーだったのが、いま修徳高校で活躍している菊入滉平。近藤と菊入でクリーンアップを打っていた。 菊入が卒業して、キャッチャーがいなくなったところで、近藤がキャッチャーになった。
近藤、初戦ではホームランを打ったようだが、この日はヒットが出ず。左手首にサポーターを巻いていたのが気になった。ちょっと、痛めているようだ。
配球面では、今日は右バッターのインコースをほとんど使わず、アウトコース中心。その意図を聞くと、「レフトに強い風が吹いていたので」と近藤。なるほど。。
横浜の試合を見ると、いつも感心するのがファーストの捕球体勢だ。 近年の横浜は、なぜか、右利きが務めることが多い。今日も何個かあったが、内野手のスローイングが自分の右側に来るとき、左足でファーストベースを踏んで捕る。左側に投げられた場合は、右足でベースを踏む。
「当たり前だろう」と言われそうだが、これをしっかりやっているチームはほとんどない。右側に来た場合、右足でベースを踏んだまま伸びようとする。結果的に、半身の姿勢で捕りにいくため、捕りづらいのだ。
ただ、ショートバウンドの場合は半身のほうが捕りやすいこともあるので、どちらがいいかは分かりません…。 いずれにせよ、横浜のファーストは毎年、足の踏み替えをやっている。これは、誰が教えているのだろうか。
もうひとつ、気になったこと。 横浜のバッティングが変わった?
近藤や新井を見ていて思ったことだが、バットの握り、とくに後ろ手の握りが深くなったような気がする。近藤は、後ろヒジがやや上がり、フライングエルボーに近い形を作っていた。 聞くと、「後ろの手で打ちたいので、こういう構えになっています」と。
なるほど。 以前、小倉さんは、「バットは指で握る。そのほうがバットコントロールがしやすい」と話されていた。でも、今日見る限りは、後ろ手は、指ではなく、手のひらで握っている選手が多いように見えた。
指導方針の転換かな?! 今度、小倉さんに聞いてみたい。
取材後は、港南中央駅すぐ近くの港南中へ。 監督を務める星野先生の取材。テーマは、トスバッティング! 自分も打たせてもらいましたが、難しい〜〜。
ちなみに、港南中は、現・桐蔭学園のエース石垣永悟の出身校です。港南中といえば、横浜市の名門ですね!
2010年07月13日(火) |
足立学園と二松学舎大付 |
本日も江戸川球場。 自宅から近い場所に球場があるって、何って幸せなことだろう(笑)。
お目当ては、足立学園の2年生右腕・吉本祥二。186センチの大型右腕だ。来年、間違いなくドラフト候補に挙がる逸材くん。
スポーツ新聞に「ダルビッシュ2世」と書いてあったけど、投げ方は本当にそっくり。グラブを持った左手の使い方なんて、本当によく似ている。
顔もいいなぁ。スター性十分。 取材の受け答えも、「普通」にできる。
中学は、東京の名門軟式クラブ・ブラックキラーズ。帝京で活躍した上野兄弟の出身チームでもある。3年夏は東京都で優勝。 よく、帝京に行かなかったなぁ…。
さて、足立学園の試合は、じつはこの春も見ている。吉本も投げていたのだが、ひざの故障明けとのことで、本調子ではなかった。 それよりも、チームとしての元気のよさやキビキビした動きに目がいった。 「足立学園って、どのぐらいのレベルなんですか?」と、思わず、高校野球マニアの人にメールをしたほどだ。 気になるチームだった。
監督は、鈴木龍監督。今年で34歳(だったかな…)と、高校野球の監督としては若い。 二松学舎大付属のOBで、市原勝監督の教え子になる。 大学卒業後は、母校でコーチをしていた。 コーチ時代の教え子が、足立西の久保隼人監督と、二松学舎大付の立野淳平コーチである。
じつは、足立区の学校は、まだ甲子園に出たことが一度もない。目標はそこ。 「うちが最初に出たいんです。そこを狙っています」と、鈴木監督。
足立区といえば、足立新田も毎年、打ち勝つチームを作り上げ、見ていて面白い。
というわけで、足立区が熱い。 もともと、中学野球は足立九中、足立十四中、ブラックキラーズ、足立球友会などがあり、レベルが高い。下地はあるだけに、期待度は大きい。
本日は千葉・国府台球場へ。 松戸国際vs布佐を見てきました。松戸国際は石井忠道監督、布佐は蒲原弘幸監督。どちらも、ひとくせも、ふたくせもある監督(いい意味で!)対決となりました。
接戦になるかと思いましたが、意外にも松戸国際が8対0で快勝。序盤から主導権を握り続けた松戸国際が、強さを見せる結果になりました。
某メジャーリーグのスカウトを発見。注目している2年生がいるようです。 「いま、韓国の選手をリストに挙げていて、それと見比べます」 何と、ワールドワイドな話!
ちなみに、韓国の高校野球は、木製バットしか使わないそうです。学校数は全国で40校ちょっと。日本とはえらい違いです。
第2試合は東京学館浦安。 中学時代からよく見ていた、江戸川区立上一色中の岩田巧をブルペンで発見。投げ方がほとんど変わっていなかった。元日本ハムの西崎ばりにヒールアップするところも、変わらず。 「試合展開によっては投げる」と聞いていたが…、ブルペンで見ただけで移動。
むかったさきは、自宅近くの江戸川球場。 帝京の試合です。
お目当ては、東海大翔洋中出身の1年生、渡辺隆太郎。イニングの合間に、ライトの岡部とキャッチボールをするのが、渡辺の仕事でした。 途中からブルペンに入り、「投げるか!」と期待しましたが、登板はなし。
ブルペンで見た限りだと、テイクバックを意識して直しているように感じました。中学時代は後ろが大きいフォームでしたが、いまは、ヒジから引き上げようとする意識あり。 ただ、根本的な投げ方は変わっていない。見た人なら分かると思うが、決して、きれいなフォームではない。独特のリズム感、体の使い方で投げている。
普通、左ピッチャーであれば、投げ終わったあと、顔がセンターよりも左(キャッチャーから見て)にずれる。それが、渡辺の場合は右にずれるのだ。だから、重心が右側に偏る。投げ終わったあとの後ろ足も、体の右側に一歩踏み出るような形になる。 何とも、不思議な投げ方だ。
試合後、少し話しをすると、「ようやく、ボールに慣れてきました」とのこと。いま、最速137キロとか。 それよりも、何よりも、もうちょい、体をしぼったほうがいいかな。 「これでも、入学してから13キロ痩せたんです」と言っていたけど、現在93キロ。隆太郎! 何キロで入ってきたんだよ…。
じつは、昨秋の明治神宮大会で、渡辺とは会っている。 えらい太っていたので、「大丈夫かよ!」と聞いたら、「やばいです…」と。もともと、太りやすい体質のため、ちょっとでも運動しないと、すぐに体重が増えるようだ。 さて、帝京の4番に座っていたのが久保田。Kボール・埼玉スーパースターズから、長距離砲でならしていた。 練習試合で、「左手を骨折した」と聞いていたが、スタメン出場。左手に、手首を保護するサポーター(?)を巻いていた。 すべてのスイングが、打ち終わりで左手を離し、右手一本のフォロー。どうやら、骨がくっついたばかりで、負担をかけないように打っているもよう。 しかし、右手一本で打とうとするから、自然にフォローが大きくなっている。低めの変化球を拾うには、もってこいの打ち方だ。 右手一本で、軽々と、外野オーバーを打っていました。おそるべし。
2010年07月10日(土) |
福岡・福翔高校、初の県大会へ! |
福岡県大会で、福岡市立福翔高校が旋風を巻き起こしています。 本日行われた3回戦で、優勝候補の一角・祐誠高校に5対4で競り勝ち、県大会出場(北部・南部を勝ち抜いた19チームが参加)を決めました。 福翔は今年が創立110周年。何と、県大会に進むのは今年が初めてとのこと。学校始まって以来の快挙です。
どうして、この話題を書いているかというと、 この春から部長職に就いたのが、Kボールで福岡選抜の監督を務めていた古立淳先生だからです。2008年のKボール秋季全国大会では、三好匠(九州国際大付)、大賀健一(東福岡)らを擁して、全国制覇を飾っています。その翌年、かねてから希望していた高校へ異動となりました。 とにかく熱い先生です。相撲、剣道、柔道、何でもこいの格闘家。以前、校長室で美しい股割を見せてくれたことがありました。
ものすごい行動力を持っています。 何と、夏休みにはヨーロッパ遠征を敢行。一昨年から、ドイツに遠征し、日本の野球を世界へと広めています。ひとり数十万かかる遠征ですが、少しでも、個人の負担が減るようにと、企業などをまわり、プレゼンをしていました。
中学の指導者をしていたときから、「福岡の市立高校で甲子園に出場する」と、目標を語っていました。古立先生の行動力を見ていると、決して、遠い世界ではないように思います。
2010年07月05日(月) |
本日は高校野球監督会 |
本日は、江戸川区大会の決勝戦。 東葛西中対上一色中の戦いとなり、上一色が完封勝ち。強かったです。
同時刻に、小松川一中対東陽中の都大会代表決定戦があり、こちらは1−0で小松川一中が勝利。 よって、江戸川区からは上一色、東葛西、小松川一の3チームが都大会に出場することになりました。
上一色は西尾先生、小松川一には兼子先生と、東京を代表する指導者がいます。 個人的にびっくりなのは東葛西中の躍進。じつは、わが自宅から徒歩数分の学校です。いつも、放課後になると、気合いの入った声が、うちのマンションにまで聞こえてきます。はじめは「東葛西中って強いの?」という程度の知識だったんですが、地元の先生に聞くと、「若い先生が来て、熱心にやっているよ」と。 試合を見ても、全員が坊主頭で、よく声が出ていて、挨拶もきっちりとしていました。 監督は、日体大OBで就任2年目。観戦していた高校関係者も、「これからもっと強くなるね」。 今度、練習を見に行ってみたいと思っています。 ちなみに、エースくんは、江戸川区ナンバー1といっても過言ではない右腕です。
もうひとつちなみに、昨年の上一色中のエース・岩田巧が、東京学館浦安でベンチ入り決定。練習試合で好投を続けているようで、夏本番での登板もあるかも。
終了後は、関内へ。 7月の第一月曜日は、毎年恒例の神奈川・高校野球監督会です。 中高指導者&マスコミあわせて、約250名の参加でした。
注目は、小倉清一郎コーチによる「夏の大会展望」。 じつは、小倉コーチ、昨年は「隼人の野球が変わってきた。夏は隼人がくるかもしれない」と話していました。見事に予感的中で、隼人が初優勝。恐れ入りました。
小倉コーチがひとつのポイントにあげていたのが、左投手対左打者のときの外野のポジショニング。 外中心の攻めをするとき、外野を左に寄せるチームが多い。そのとき、コントロールミスでインコースに逆球がいき→左打者が引っ張り→ガランと空いたライト線に長打。 「ランナーがたまったときに、こういうことが起きるかも…」 さてさて、どうでしょうか。
締めは、横浜隼人・佐野辰徳コーチの音頭により、『栄冠は君に輝く』を全員で熱唱。佐野コーチの達者な芸に驚かされました!
場所を移して二次会。 ここでも、佐野コーチが美声を披露。いやぁ、高校のコーチって、芸達者じゃないとできないんですね(笑)。 隣にいた、元隼人コーチの山本秀明監督(日大藤沢)にそんな話しを振ると、「おれもやってきたよ」とサラリ。まぁ、体育会ですからね。
ここで、意外な姿を見せてくれたのが、東海大相模・田倉雅雄部長。こわ〜いイメージがありましたが、こちらも芸達者! 恐れ入りました。
さて…、 今大会、勝手に注目しているのは日大藤沢です。 春先から、山本監督が「今年のチームは打つから見ててくださいよ」と、攻撃力に相当、自信を持っていました。春は力を発揮できませんでしたが、春を終えてから、さらにパワーアップ。山本監督自身、指導に対する考え方の変化もあったようです。 「あいつら、やってくれると思うよ」 勝ち上がれば、4回戦で桐光学園。好勝負が期待されます。
もうひとつの注目は、加盟2年目の鶴見大付属。新入部員が10名入り、20名近い部員になりました。安田学園〜日体大〜東洋大(コーチ)〜安田学園(コーチ)の熱血漢・青木監督の指導のもと、着実に力をつけています。最近の練習試合も白星が続いているとか。こちらはひとつ勝てば、シード校の茅ヶ崎西浜です。
にしても、神奈川の指導者のみなさんは、仲がいいですね。 このあたりも神奈川の高校野球が盛り上がる、ひとつの要因でしょう!
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